舞台に懸けるヒロインの痛快活劇!
国一番の役者の娘である燦珠《さんじゅ》は、父に倣って国一番の華劇《ファジュ》の花旦《むすめやく》になるのが夢。けれど、女の芸はあくまで余興、男旦《おんながた》と同様に舞台に立つことは望めない。
「女
が女を演じて何が悪いのよ!?」
拳を握る燦珠に、美貌の宦官・霜烈《そうれつ》は囁く。
「後宮には女だけの戯班《げきだん》を養う一角がある。そこならばお前の望みも叶えられよう」
皇宮の最奥では、皇帝や妃嬪を慰めるべく選りすぐりの女役者が切磋琢磨しているのだという。無論、寵愛や権力争いにも深く関わる蠱毒の園でもあるのだが。
「歌って踊れるならどこでも良いわ! っていうか天子様に認められたら私が国一番よね!?」
意気軒高の燦珠は、まだ知らない。後宮に渦巻く嫉妬や欲望は思いのほかに強いこと。即位したばかりの若き皇帝は大の華劇嫌いであるということを。さらには、帝位を揺るがす陰謀も明らかになり、燦珠の芝居道を妨げる。
華劇に懸ける燦珠の熱意は、皇帝の考えを変えることができるのか!? 後宮の陰謀を除くことができるのか……!?
※第一部約25万字まで執筆済です。当分毎日更新予定です。字数は予約投稿分を含んでいます。
※カクヨムにも「花旦綺羅演戯 ~娘役者は後宮に舞う~」のタイトルで先行掲載しています。
※京劇をモチーフにした芸能をテーマにしています。歌や舞の描写をお楽しみください。
※作中作の歌詞・台詞は漢詩等の出典がある場合を除いて自作です。中国語としては信じないでください。出典がある場合は明記します。
※恋愛要素はほんのりです。ヒロインは芝居命過ぎて恋愛する暇はありません。ヒロインの夢と才能を全面的に理解して協力してくれる超絶美形ヒーロー(宦官)は登場します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 18:09:06
494934文字
会話率:37%
ステージママ。
どちらかと言うと、あまりいい響きではない。
自分の子供を金もうけの道具にして、しかもそれに夢中になっている母親のイメージ。
ある女の子(Aさんとしよう)が、子役として成功した。
当たったテレビドラマは、人情味あふれる
商店街で、スナックをいとなむシングルマザーの物語。
主役の一人娘役がAさん。
そのけなげでリアルな演技に、大勢の視聴者が涙した……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 08:00:00
1951文字
会話率:3%
時は大正時代、宝塚少女歌劇の発足により至るところに女子だけの歌劇団が作られた。ここ横浜にある白百合歌劇団もその中の1つ。
15才の少女香咲花絵は3期生の娘役志望として付属の養成学校「白百合女子音楽学校」に入学する。花絵は入学試験のときに出
会った8才年上で男役志望の同期生飛鳥月乃に密かに恋していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 22:58:20
6469文字
会話率:40%
米軍からの首都圏最終返還地、N区旭ヶ丘の広大な森林地に、次世代のエネルギー開発を行なう‘ネオ・エネルギー総合研究所’が設立された。だが、実際にその施設内で何が行なわれているのか、世間にその詳細は一切明らかにはされなかった。
経済特区の指
定を受けた当地には、安価な分譲、賃貸の中高層住宅街と、最先端医療を行なう国立大学付属病院が併設され、新たな街造りの指針と目された。しかしTV、メディアの報道、討論番組で有識者達が、都内に謎の研究所の存在はテロの標的と成り得る社会的脅威だけを曖昧に流布して危険だ、と苦言を呈していた。その脅威からの監視の為に公安捜査官が偽装家族となって密かに配置された。早乙女慎司警部、江川冴子警部、沢渡香織警部補の三人が警視庁、各県警本部から徴集された。彼らは偽装家族として居住を始めるが、着任間もない早乙女に謎の情報屋から接触がある。機密に接しているその男は危険分子(テロリスト)の可能性があった。彼は接触を試みるが、何故か逃走され、カーチェイスの末に大事故を起して記憶喪失となってしまう。
一方で、妻に扮した冴子の毎夜の不審な行動に、半年ほど遅れて合流した娘役の香織が疑いの目を何故か光らせていた。そんな最中、とある深夜に、記憶を失したままの早乙女は偶然に彼女が病院に忍び込む訝しい動きを目にしてしまう。尾行した彼は冴子に問い質そうするが、監視を続けていた香織に諫められ思い止まった。香織は、冴子は偽物ではないか、という疑いを掛け続けていたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 11:47:59
129033文字
会話率:41%
大浜少女歌劇団北組の春期公演「歌劇・吸血鬼ドラキュラ」で満員御礼の大浜大劇場は、特定外来生物・吸血チュパカブラの乱入によって恐怖と混乱の坩堝と化した。
堺県堺市大浜地区を管轄する、人類防衛機構極東支部近畿ブロック堺県第2支局の特命遊撃士
と特命機動隊、そして警官隊の連携による的確な避難誘導により、観客と歌劇団メンバーのほぼ全員の安全は確保された。
しかし、「歌劇・吸血鬼ドラキュラ」でヒロインのミナ・セワードを演じる、大浜少女歌劇団北組娘役トップスターの白鷺ヒナノが、吸血チュパカブラの徘徊する劇場内に取り残されてしまっていたのだ。
人類防衛機構の装輪式装甲人員輸送車に保護された大浜少女歌劇団メンバーの護衛を担当する、堺県第2支局所属の特命遊撃士・生駒英里奈少佐。そんな彼女のスマホに届いた緊急連絡メールは、吸血チュパカブラに直面した吹田千里准佐からの援護要請だった…
(※ 第1話 「大浜大劇場の死闘!倒せ、吸血チュパカブラ!」を、別行動中の生駒英里奈ちゃん視点で描いた話です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-30 09:48:56
15158文字
会話率:19%
さやかは、家族友人レンタル会社に所属する、14歳の女の子。現在は、中学生の咲子の友達役を演じていた。小さい頃からこの施設で生活していたので、両親の記憶はない。施設の職員で、さやかの担当者である美羽がお母さんがわりだった。ある老夫婦の家に、
一日娘役として派遣されたとき、夫婦の告白をきっかけに、さやかは以前の記憶を取り戻し、施設を脱走した。※この作品は、エブリスタ、でも読むことができます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-09 07:17:36
44430文字
会話率:35%