剣道部主将でバスケ部のエースで生徒会役員である大和青葉の世界は、体育館裏での出会いから少しずつ歪み始めていく。優等生の仮面の下に執着の炎を秘めた後輩・加賀見蓮は、その儚げな美しさで周囲の目を欺いていた。
『私は美しい顔の中に全てを閉じ込め
ることができる、あなたの欲望も、絶望も、愛も』(蓮)
図書室でのランボーにインスパイアされた自詩の朗読、マッサージを口実にした触れ合い。梅雨の雨音に包まれた放課後、二人の距離は縮まっていく。
「先輩を見ていると、詩が読みたくなる」
芸術的な言葉で狂気を隠す蓮。その美しい詩の奥に潜む危険な想いに、完璧な強さの中に弱さを持つ大和は、気づきながらも次第に心を奪われていくのか?
また見つかった…
…何が?
永遠が。海と溶け合う太陽が…
(地獄の季節・ランボー 引用)
✲ノベマの第1回 BL短編コンテストの最終選考に残して頂いた作品を
一人称に書き換えて文字数を倍位にしました。
〈登場人物〉
《攻め》
加賀見 蓮(かがみ れん)
高校2年生、身長178cm、美術部、図書委員
(詩人のような繊細さと、白昼夢のような狂気を持つ)
•グレージュの髪と儚げな瞳を持つ美形。その繊細な外見からは想像できない執着の深さを秘めている
•天才的な文才の持ち主で、特にフランス象徴派の詩に傾倒
•マッサージの腕前は天才的。これも大和に近づくための周到な準備の一つ
「僕は、先輩の鏡になりたいんです」
「詩は、本当の心を隠すのに丁度いい道具なんです」
✖️
《受け》
大和 青葉(やまと あおば)
高校3年生、身長180cm、剣道部主将、バスケ部エース、生徒会役員
(強さと優しさを併せ持つ)
•剣道とバスケの両方で頭角を現す文武両道の優等生
•表面上は冷静沈着だが、蓮の言動に次第に心を奪われていく
•強さの中に秘めた繊細さが、蓮の罠に絡め取られていく要因に
「俺のどこがそんなに特別なんだ?」
「お前の愛は、俺を殺す愛か?生かす愛か?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 18:00:00
33268文字
会話率:34%
ひと砂に世を映し
ついで野花に天を覗く
その手に無限を包み
ついで刹那に永遠を得る
――ウィリアム・ブレイク『無垢の予兆』冒頭より
最終更新:2019-08-01 23:00:00
1882文字
会話率:5%
第1期混沌世界 新帝国事変後の日本で斑咲トワは宮内庁外部部局雑務処理係 通称外Qへと配属される、その日から彼の見知った日常は大きく歪み始めた。
自身を喪失した斑咲トワが見た地獄の季節。
前作『 鳥殺しの唄 』のその後の世界の連なった物語
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-01 03:50:54
141456文字
会話率:79%
■異世界から帰還した読者へのバッドエンド■
地獄の季節があった。
魔女狩りが横行していた時代の終焉と、異端審問室実働部隊長ルイ、彼が異端審問官になるまでの物語。
生き残ったのは復讐心だけ。
魔女と普通の人間は相いれないのか?
実力も超能力も奇跡もない。
だから、魂を代価にその武器を手にする。
主人公のルイは、物語に登場する勇者に強いあこがれを抱いていた。やがて、聖騎士という存在を知る。
魔女に脅える幼馴染のメアリのため、ルイは聖騎士になることを決意する。
だが、聖騎士になるということは同時に、「生涯、恋愛してはいけない」という掟に縛られるということだった。
好きな人を守るための自己犠牲は、「魔女」という存在によって打ち砕かれる。
求めた過去と、失った未来が交差する物語。
「魔女博物館 目録編」(https://ncode.syosetu.com/n0607el/)、第五話から十二年前、「Innocent Cosmos 〜限りなく黒に近いアイ〜」(https://ncode.syosetu.com/n8968eo/)から三年後のセクトリアを舞台としています。
※上記作品を読んでいなくても楽しめるように書いています。
※重い話が苦手な方はご遠慮ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-06 02:08:40
117900文字
会話率:29%
詩集です。
一年くらい前に読んだ、アルチュール・ランボーの散文詩集『地獄の季節』を思い出して、なんとなあく描いてみたくなったものです。
宗教観とかそういった知識が必要な表現はないので、読みやすいと思います。
ただただ、青臭い文章だなあ、なん
て思ってもらえれば(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-28 22:20:51
2212文字
会話率:0%
幼い頃はまともだった僕の兄さん。
でも今ではとても迷惑な存在になっている。
また今年も地獄の季節が始まると、そう信じて諦めていたんだけど、夢のような告白を受けて有頂天になった余り、取り返しの付かない事になってしまった。
僕が甘かったのかな。
最終更新:2016-07-25 22:49:15
4897文字
会話率:7%
花粉症患者にとっては地獄の季節である春。
これは花粉症に悩まされるとある高校生が記した一日の記録である。
作者の実体験をノンフィクションで文章化した物です。
花粉症を抱えている方ならば、きっと共感できるところがあるはず。
最終更新:2013-04-07 21:00:00
2678文字
会話率:20%