物語の中の断罪される悪役令嬢に転生してしまった女の子の奮闘とその結果。
アンチっぽい内容ですが、普通はこうなるよねってつもりで書きました。
全員バッドエンドです。誰も救われません。
最終更新:2024-02-27 02:45:27
10986文字
会話率:46%
「悪役令嬢と呼ばれた四姉妹はどうにも納得がいかないようです」の番外編、三女ブレンダのお話になります。――――悪役令嬢の妹、それが私に与えられた役割だった。立ち位置としては悪人でもないが、善人でもない。
「ブレンダ、喜べ。ようやく君が待ち望ん
だ私の解放軍が編成されたようだ」「まあ! 久しぶり過ぎて存在自体を忘れかけていたわ!」「しかも今回の相手は大物だ」
こんな雰囲気のお話になります。本編に繋げるか迷いましたが、短いながらもお話が分かれているので連載としました。お楽しみいただけるとうれしいです。
※安定の誤字脱字があると思いますが、ご容赦ください。
※ 本編を読んだことのない方にも楽しんでいただけるように書いたつもりですが、読んでいるほうが楽しんでいただけるかと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-11 08:00:00
22858文字
会話率:53%
二人が初めて目を合わせたとき。
青年は合羽を着てスコップを持っていた。
少女は土まみれで、立てなかった。
青年は見下ろしていた。少女は見上げていた。
雨が降り、雷の鳴る山の中で、はっきりと、目が合っている、と二人とも思っていた。
少女の傍にはひっくり返った車椅子があり、青年に目を奪われながらも無意識にそちらに手を伸ばすことから、少女が立つどころか歩けないことが傍目にわかる。
だが青年は、お構いなしに、少女から目を離すことなく、自分たちの高低差を一気に詰めた。斜面を滑り降りたのである。足元には雨で濡れた草が茂っているにもかかわらず青年の体はぶれることなく、舞台役者のように颯爽と少女の元に降り立った。
スコップを持った、きっと自分よりもうんと背の高い青年が恐ろしく感じ、だが、少女は悲鳴を上げなかった。
迷いなく青年の足は少女に向かい、なおも距離を詰めてこようとしていたが、絶対に少女は悲鳴を上げなかった。
「――お父さん!」
雷が再び二人を照らした。轟音は耳を刺すほど大きかった。
青年は笑顔だった。凛々しい眉を柔らかく下げ、頬を紅潮させ、双眸をとろけそうなほど細めて、少女を見ているのを、まばゆく、雷が映し出した。
少女は、フレームがゆがんだ眼鏡を掛けなおす。レンズには雨粒がいくつもついて、筋をつくるほどだった。雨が、光の差さない山がこんなにも視界を悪くしているのに、どうしてか青年の笑顔ははっきりと見えたし、それが、歯が震えるほど悔しかった。
「あ……たし、は……」
十四歳である。
お前とは初対面である。
お前のような青い目はしていない。
そんな風に少年はいくらでも、謎の呼称を否定する言葉を持っていたのだが、うっかり。
「精巣はないし、こないだから子宮もない……」
少女の現在の環境を決定した原因を、口走っていた。
不幸に浸る少女と不幸に気づいていない青年(どっちもさびしい)が時間と会話をかけて、お互いの存在によって寂しくなくなる話。
「悪人になり切れないだけで善人でもない」「露悪と偽善」「ぼくをひとりにしないで」
欠落が満ち足りる、埋められる。誰も死なないハッピーエンド
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 22:40:01
15306文字
会話率:46%
江戸の片隅、古びて人気もなく不気味がられている通称おばけ長屋の住人、鬼一は「萬憑き物祓い屋」を生業としていた。幽霊に妖なんでもござれと謳っているが、金にならない厄介ごとには興味がない。善人でもないが悪人でもない、掴みどころのないこの男。さあ
、今日は一体どんな厄介ごとにいくらで立ち向かうのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 00:13:16
12652文字
会話率:55%
勇者は魔王を倒し凱旋した
しかし……
最終更新:2019-09-24 13:02:52
1193文字
会話率:91%
擬態という意味の名前を持つモンスター、ミミック――それは、ファンタジーRPGのゲームでは
宝箱に擬態している事で有名なモンスター
そんなモンスターに神様により運よく転生させられたのは――
外面の良い実の母により命を奪われた、極悪人でも善人で
もない
イタズラ好きな少年、神門 刃紅(コウド バグ)だった
無限にアイテムを持てたり、作り出したりする能力や変身能力と自分を中心にゲームのシステムの様な影響をもたらす特殊スキル
【ゲーム脳】は、RPG的な影響から格闘ゲームやシューティングゲーム等の
ゲーム要素を使える他、バグを起こしチートをも使えるとてつもない能力だったのである
命を失えば復活地点にてリスポーン、セーブポイントを探して回復とセーブ
スキルポイントの振り分けも熟すが、いたずらっ子なので唯、楽しむ事だけを最優先にする折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-15 18:56:53
22213文字
会話率:48%
戦闘の殆どが系統(ツリー)とそこから派生する技能(スキル)で決まる世界。
そんな世界で記憶喪失の俺が手にした系統は――木こりだった……。
全然だめじゃん。まぁ、別にいいんだけどね。
戦闘はやめてまったり暮らそうとしていると俺だけの
ある力に気づく。
それは――魔なる物からは力、系統持ちからは系統を吸収出来ること。そしてその系統を扱うのにもっとも相応しい体に変身できることだ。
剣士(ソードマン)の系統を手に入れたと思ったらある日、すげー強いやつに絡まれた。
強すぎて手も足もでなかったが、だが俺は持っている。忘れていただけだ。さぁ、俺と一つになれ! 悪魔系統(デーモンツリー)よ!
一人の記憶喪失の悪魔は貪欲にも欲する全てのものを手に入れたいと願い、そのための力を求めた。
悪魔から魔人へ。魔人から王へ。これはそんな彼の成り上がり物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-23 13:14:49
218862文字
会話率:39%