東京郊外にある廃墟の洋館。
その屋敷へ足を踏み入れたのは、元交際関係にあった男女。鏡に映る異様な影、奇妙な子守唄、そして止まった時計が、次第に二人を狂気と過去へ引きずり込んでいく。
そして現れる、“母”を名乗る女。
彼女の腕は、優しさと狂
気の境界で、美幸の心を捉えはじめる。
美幸は本当に「母」に会えたのか、それとも――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 23:05:19
9121文字
会話率:37%
嘘を重ねて守ったのは、大切な人の『秘密』だった。
碧が大好きだった人気者の美里は、ある事故に巻き込まれる。その日を境に姿を消した美里は、高校生になった碧の目の前に再び現れるが、どこか儚げで、彼女の周囲には触れてはならない“何か“が漂ってい
た。
大人も気づかない。先生も知らない。
でもこの嘘がなければ、あの子はきっと壊れてしまう。
やがて明らかになる、隠された記憶とひとつの嘘。
優しさと狂気の境界を彷徨う、少女たちの静かな罪の物語。
ひとりの少女が選んだ「救い」と「罪」が12年の時を経て再び動き出す。
嘘はどこまで真実になれるのか。
ーーこの嘘が暴かれるとき、私たちはきっともう、あの頃には戻れない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 18:33:21
40497文字
会話率:49%
「お前は、ここで生きていけない──わかってるだろ?」
優しく告げるその声に、人は泣き崩れる。
漆黒の着物を纏う未来人──その名はゼロ。
感情の“制御不能性”を見抜く力を持ち、
この世界に住むべき人間と、そうでない者を“仕分ける”存在。
正義の味方でもなければ、裁きの執行者でもない。
静かに、優しく、ただ「本来あるべき場所」へと導くだけ。
「あぁ、この世界は……仕分けがいがありそうだな」
心の揺らぎを映す漆黒の眼差しが、
今、世界を仕分け直していく──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 16:08:06
3203文字
会話率:18%
【狂気を、信念を、無惨な結末を、己の力に変えて】
「人間」と「モンストルム」。魔法を使用する多くの者と、魔法を生まれつき使えず、代わりに黒き異形「ピーズアニマ」を持つ者達が存在する世界。モンストルムの少年、ルークスは母の死をキッカケに、多
くモンストルムが暮らす「非・魔法都市ウォルテクス」にやってくる。そこでルークスが出会ったのは、モンストルムの成れの果て「モルス」と、モルスを処刑し救済する、「ギロティナ」という組織の人達であった。
人間と呼ばれぬ者達の、優しさと狂気。
そしてそれは、ルークスとて同じ。
童話や有名小説などをモチーフにした、歪んだ世界の王道かもしれないダークファンタジー。
※カクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 22:00:00
6523文字
会話率:39%