数々の画期的な軍用魔術によって周辺国を支配していった、魔術国イングレッサ。その覇道を裏から支えていたのは若くして大魔導師の地位まで登り詰めた男――ヘルト・アルゼンハイムだった。
しかしその才能に嫉妬した宮廷魔術師は、このまま生かしておけば
いずれ敵になると王を唆し、不意打ちでヘルトの魔力を奪って無力化した上で、戦争犯罪者として処刑した。
しかしヘルトはなぜか気付けば、前の戦争で滅ぼし、焼け野原と化したエルフの国の生き残りである王女イリスの前に立っていた。
「あん? 誰かと思えばエルフじゃねえか」
「やったああああ英雄召喚成功だあああ! って貴様はヘルト・アルゼンハイム!! 我が国を滅ばした恨み、忘れはしないぞ死ねえええ!! エルフ殺法木の葉崩し!!」
「喜んだり怒ったり忙しいやつだな……つうかもう俺死んでるんだが」
「なんで、あんたが召喚されるのよ! 過去の英雄で最も強い魔術師を喚び出したつもりだったのに!」
「だったらお前の魔術は成功しているぞ。この星のこれまでもこれからも……一番強い魔術師は俺だからな」
「……お手」
「ぐわあああ、身体が勝手に!!」
「私の国家再建に手を貸してくれたら、解放してあげる」
「てめえ、絶対ぶっ殺す。だがまあ、丁度いい。ちっとばかしあの国には、私怨があるからな」
こうして二人は組んで、国家再建を開始する。しかし、当然それをイングレッサはそれを見過ごさず、軍や刺客を派遣した。
「かはは……無駄だよお前ら。その魔術、誰が理論構築したと思ってる? 弱点も対処方法も全部把握済みだよ」
「魔力はいくらでもあるからね」
「エルフ魔力貯金最高かよ。クソ燃費悪ぃ魔術を使い放題とか世界支配できるぞこれ」
「マスターを貯金扱いすんな!」
喧嘩しながらも、次々と戦果を上げていく二人の周りにはいつしか英雄と呼ばれる者達が次々集まり、そしてヘルトなきイングレッサは宮廷魔術師と王によって腐敗化し、度重なる敗戦によって次第に弱体化――やがて滅びに至るのだった。
これは――やがて、歴史書に最も偉大なる女王と呼ばれることになるイリスを、ブツブツ文句を言いながらも支えた、最強の魔術師と呼ばれた一人の英雄の物語だ。
【注意事項】
*他サイトにも投稿済み
*ざまあ要素あり
*ハーレム要素少しあり
*主人公最強
*国作り、内政要素あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 12:00:00
107394文字
会話率:55%
魔王軍最高戦力の『滅界竜』グリムワルド。しかし、彼はなかなか働こうとしません。業を煮やした四天王は、魔術で彼と幼女の身体を入れ替えてしまいました。そうやって、服従させやすい『幼女の意識を持つ竜』を手に入れようとしたのです。
◆これは、幼
女になった竜が、竜になった幼女と共にお互いの身体を取り戻すために頑張るお話です。
クセのある自分の部下に襲われても、彼のことが大好きな四天王に迫られても、幼女連れの勇者に因縁をつけられても、グリムワルド改めグリムちゃんはへこたれず進む。なぜって、その先に幼女との本当の幸せが待っているから。
泣いて叫んで怒って拗ねて。調子に乗って怒られて。それでも最後には素晴らしい結末にたどり着くのです。
◆◆ 第三部分までがプロローグです。状況はシリアス。でもどこかコメディ。徐々に本性を抑えきれなくなるグリムちゃんを、珍獣を観察するような感じで最後まで見守ってもらえると嬉しいです。◆◆
◆◆前作同様に完結させますので、よろしくお願いします◆◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 12:23:34
497655文字
会話率:50%
指折り数えて166年。触れた人間を腐らせてしまう〈腐敗〉の呪いを持つロサミリスは、死にたくても死ねない体になってそれだけの月日が流れていた。
己の呪いで他者を殺めてしまうことを恐れ、魔獣が跋扈する薄暗い森で独り暮らしていたある日、接触
しないようにしていた村人に呪いを見られ「化け物」だと罵倒されてしまう。対人恐怖症を患っていた彼女は、極度のストレスで嘔吐してしまうが、突然現れたジークフォルテンという騎士に優しく介抱される。
「呪いが効かない……? そんな人、この世にいると思わなかったわ」
自分の事が嫌いなロサミリスは、森に足繫く通ってくれるジークフォルテンのおかげで、徐々に本来の明るさを取り戻していく。ジークフォルテンの発案で、常人が触れても呪いが発現しない魔法の手袋を作り、町でお買い物も出来るように。
しかも、食生活の改善と笑顔が増えたことで健康的になり肌トーンが数段アップ! 魔女のように身も心もボロボロだった女が麗しの美少女へと変貌し、いつのまにか町では超人気者。
聖女と聖職者にしか使えない治癒魔法を使いこなせるとあって、ロサミリスのことを「聖女」と囁く人も出始め……やがてその話は、王族や神官の住まう王都にまで届いてしまい……?
不遇のお姫様が己の信念と周りの支えで呪いに打ち勝ち、ヴァージンロードを歩むまでのお話。
※コメディとシリアスのごった煮です
※R15は念のためですが血が出たり暴力シーンがある予定です
※ジークフォルテンは美形ですが周りには残念な(誉め言葉)美形もいます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-13 12:14:34
249546文字
会話率:42%
この物語は、悲惨な一生をおくる少女が、何故そのような運命を辿ることになったのか…それを異世界の少年とともに解決する物語である。
シリアスパート
冤罪、陰謀、過去の因縁により悪女として生きることを強いられる悲劇の女性カトリーナ、悲願を叶
えるために過酷な運命に懸命に抗うも、力及ばず死罪を言い渡される。そんな運命を受け入れようとしたとき、奇跡が起こる。
コミカルパート
夢の中で猫耳つけたヤバイやつに、「異世界である女性を助けてほしい」と言われたので、スマフォゲームの廃人プレイヤーである俺は「ゲームの主人公のような力をつけてくれたら」と了承した。完全に夢だと思って好き放題要求した俺は、約束通り異世界でその女性を助けるために奔走することになる。
シリアスパートの後にコミカルパートと続く予定です。
初めての投稿ですので至らない点があるとおもいますが、温かい目で見守ってください。
カクヨムにも投稿しています。
※この物語はフィクションであり、実在する人物・地名・団体・国とは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-08 13:53:40
632253文字
会話率:48%
貧乏な公爵家の令嬢として生まれたエリナには前世の記憶があった。前は国の戦争に巻き込まれて殺された姫だったので、今生では王族に関わりを持たず暮らしたいと願っていたエリナは王立図書館に通い、平穏に暮らす為の知識を得るべく本を読みまくった。しかし
、それが切っ掛けで王子との婚約が決定してしまう。婚約話は学園中に広まるが、王子が置き手紙を残して突然、行方知れずになってしまった為、王子の心を傷つけた悪女の濡れ衣を着せられた上、婚約破棄され辺境へ行く事に……。※「アルファポリス」にも投稿はじめました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-21 21:07:48
216083文字
会話率:66%
魔法少女、それは突如として現れ、人間社会を混沌へと陥れた存在である。
人類から好意を持って受け入れられた第一世代。
彼女らは緩やかに社会に入り込んでいった。しかしその関係は変貌する。
第二世代と呼称される個体が現れた後、彼女らの力によって
人類の活動域は僅か数年で減少の一途を辿った。
魔法少女の支配域の増大に歯止めを掛けるべく、日米両軍の合同作戦として彼女らの活動域の最前線である沖縄の奪還作戦が発動されようとしていた。
これは、その中で自らの存在をかけて戦った、何の力も持たない三人の人間の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-18 18:03:16
31970文字
会話率:34%
平凡な男、山田聖人。
50歳になった誕生日、長年勤めた会社を退職するハメに。
途方に暮れて自宅に帰った時、自宅の玄関で召喚魔法に遭遇する。
だが彼は巻き込まれ転移。勇者では無かった。
召喚のメインは彼の家の前を通りがかった小学生4名。
途中
で神様に遭い、神の使う”神聖属性”の魔法を授けられる。
『子供たちを送還し、魔王を倒す』という2つのお願いを受けて…。
召喚された場所は、神様が造った異世界だったのだ。
魔王を倒してから始まる、チートなおじさんの異世界生活。
主人公に群がるロリ王女達。錬金魔法を使って、色んな物を造ります。
時には生理用品までw
たまに戦闘があります。
投稿は不定期・まったりとなります。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・名称・地名等とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-07 22:21:07
363762文字
会話率:34%
誰にも明かせない秘密を抱えた少女、自分の居場所を求める青年、飄々と人とのかかわりを避けようとする女学者・・・たくさんの人との出会いの中で、様々な『絆』を結ぶ一人の少年がいた。
いがみ合ったり、愛し合ったり、時には剣を交えたり・・・様々な形
で結ばれている絆を道しるべに、迷いを抱えた少年は成長していく・・・・
以前二次小説として書かれていた『テイルズオブユナイティア』から、テイルズシリーズの要素を除いて新たに一次創作作品として書き直した作品です。
以前の作品を読んでくださっていた方も、今作から読み始めていただく方にも、できるだけ読みやすくわかりやすい作品を心がけさせていただきますので、おつきあいくださる方はどうぞよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-23 23:45:41
33541文字
会話率:36%
【A.U.R.A.】――それは殺戮兵器という人類の英知である汎用人型兵器、通称【アウラ】。
七年前に起きたテロの数少ない生き残りである枢は、家族を喪った悲しみを乗り越え、良き友人に囲まれ日々を送っていた。しかし見舞い帰りのある日、アウラに
よる戦闘へと巻き込まれる。その戦場で出会ったのは天使のアウラ――ネフィルと名付けられたそれに、枢は搭乗することとなる。
EE社での戦闘を生き延びた枢は見知らぬ一室で目を覚ました。自らを傭兵と名乗る【コスモス】の代表だと言われ案内されたそこにいたのは……。
心穿たれた少年は、純白のアウラを以って戦場を駆け廻る――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-24 21:36:32
166673文字
会話率:35%
魔法の力に優れた兄と、武術の力に優れた弟は、どちらが強いかと喧嘩を始めた。やがてその喧嘩は、年を重ねる毎に…
最終更新:2012-05-27 03:51:19
31052文字
会話率:44%
とある国の王女は今夜、もう逢えるはずのない初恋の人とまた、最悪の形で逢うことになった。
最終更新:2012-03-21 16:15:27
1868文字
会話率:64%