きみは知ってる、わたしたちが生きるこの世界が、どれだけたくさんの死と、どれだけたくさんの見えない労働と、数えきれないほどの弱くてちいさなからだたちのうえに、ぎりぎりのバランスで成り立っているかってことを。ねえ、きみは知ってる。だからこそ、わ
たしたちは読むのかもしれない、異世界で追放された令嬢が、現代知識っていう名の魔法をつかって、すべてを肯定されて、愛されて、だれからも搾取されずに生きていく物語を。
渋谷のカフェ、午後の三時。わたし、美咲の目のまえに座る沙耶は、いつものように、そのうつくしい唇をひらいて、世界への呪詛と祝福を同時に吐きだす。わたしたちが手にしているのは、おなじスマートフォンの画面、おなじ「小説家になろう」のランキング一位の作品。でも、わたしたちの目に見えている世界は、きっとぜんぜんちがう。
アキール・ンベンベが暴いた死の政治、その刃が物語の主人公の首すじにどれだけ深く突き立てられているかを、わたしは語る。ジャスビル・プアが照らしだした能力へと駆り立てられる身体、その息苦しさが物語の隅々までを覆っていることを、沙耶は語る。わたしたちの言葉は、ときに鋭いナイフになっておたがいを傷つけ、ときに共感という名のぬるま湯で一瞬だけ溶けあう。
これは、物語を殺すための物語。これは、物語に殺されないための、わたしたちの、たたかいの記録。追放された令嬢が手に入れた幸福なスローライフ、その輝きの真下にひろがる、どこまでも暗くて、冷たい、わたしたちの現実。そのすべてを、わたしたちは、言葉だけを武器にして、解体していく。きみがもし、物語のやさしさに疲れてしまったのなら、わたしたちの声に、すこしだけ耳をかたむけてみてほしい。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-09 01:41:39
16770文字
会話率:59%
この小説はゲームと私②と題しているが、要するにゲームが好きな私が書いたもので、手軽に読んでみてほしい。
最終更新:2025-06-29 03:53:37
4280文字
会話率:0%
「『会話するだけ』それは全編鍵括弧の中で語られる不定期更新の物語だ」
「情景描写なんて一切用いない、セリフだけの物語。読者は強制的に、僕らの会話の様子を頭の中でくみ上げるしかなくなる」
「読者にとってはなかなかに不便なものだけど、し
かしその不便さを利用した面白さってやつも無くはない」
「例えば蝋燭。すっかり使われなくなってしまったけれど、しかし偶に思い出して、引き出しの中から取り出して、火をつけてみてほしい」
「揺らぎ、暖かな光を放つ炎の様子をじっと観察してみると、なんだか心が安らぎはしないかな?それを眺めていると、なんだか心が躍る気はしないかな?一緒くたにしてしまっていいのか分からないけど、つまりはそういう事さ」
「不便の中にも面白みを見出してこそ、人生ってやつは楽しめるんだぜ」
………
「………ねえ、ドヤ顔でくっちゃべりやがっているところ大変恐縮なのだけど」
「ドヤ顔はしてないけど……」
「じゃあふざけたお顔の持ち主さん、一つ聞いてもよろしくて?」
「………なんだよ」
「単にそれ、言い訳じゃない?鍵括弧と鍵括弧の間、情景描写を書きたくないっていう」
「………」
「…………」
「…………………」
「…………………………」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 21:16:45
4776文字
会話率:100%
『いじめ』問題の解決はとても難しい。
でも本作を読んで再度、行動や言動を考えてみてほしい。
最終更新:2025-05-30 17:20:00
507文字
会話率:0%
『一番』であることが本当にそんなにも大切なことなのか。
他にもっと大切なことは無いのか。
今一度考えてみてほしい。
最終更新:2025-05-18 23:58:41
423文字
会話率:0%
ふとしたきっかけにでもいい。
あなたにとって大切な存在やもの、ことが何なのか今一度考えてみてほしい。
少しでも後悔が減るような行動をとれるようにしてほしい。
最終更新:2025-05-15 18:49:39
536文字
会話率:0%
ずっと遠い未来のお話しをしよう。
少し想像をしてみてほしい。
あなたの住む家の日常を。
最終更新:2025-04-26 08:44:07
1122文字
会話率:28%
田舎の雑貨屋で働く青年リオンは、幼い頃から「石を少しだけ動かせる」という地味な力を持っていた。大した魔法でもないし、周囲からは「役立たず」と言われ続けてきた彼だが、ひょんなことから王都グラン・エテリオンへ呼び出される。王国の宰相は「もし石貨
を増やせるなら恐るべき脅威になる」とリオンを警戒し、教会は「神の領域を侵す異端ではないか」と監視を強める。挙げ句の果てに、破壊を企む闇組織“暗礁(あんしょう)”までもがリオンを狙い始め、王都は噂と混乱で揺れ動く。
そんななか、地味だと馬鹿にされていたリオンの石操作は、倒れそうな石像を支え、燃え広がる火災から工房を救い、そして人々の命を守るために発揮されていく。職人街の仲間たちや幼馴染の騎士見習いレオンの助けを得て、リオンはついに「石の力」は破壊だけでなく“創造”のために使えると証明しようと決意。だが、それこそが破壊衝動を宿す少女レイラとの衝突を避けられない運命へつながってしまう。
王国を騒がす闇組織と“もう一人の石操作”が巻き起こす陰謀が迫り来る中、リオンは自分の力の真価を信じられるのか? 破壊か、それとも創造か――選択の先には、焼け落ちた工房の再建や王都を覆う闇の謎解きが待ち受けていた。地味と言われたこのスキルが、いつしか王都を救う大きな希望になるかもしれない。
石を巡る運命と人々の思惑が交錯するファンタジー長編。力の使い道を模索するリオンの姿を通して、“世界を壊すか、創り直すか”という選択があなたの胸を熱くする。さあ、地味なはずの石操作が起こす波乱の物語を、ぜひ覗いてみてほしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 19:00:00
82397文字
会話率:30%
今から思うと、バイトの休憩時に社員食堂の扉を開けた事が間違いの始まりだったんだと思う。
たが考えてもみてほしい。誰があの社員食堂が異世界と繋がってるなどと想像出来るだろうか。
バイト初日だったのだ。異変に気づけるはずがないだろう。
あの扉
の先には、5人の先客がいた。
赤、青、緑、黄、桃、の5色の髪をした人々。
戦隊レンジャーを思い起こさせるような、美しい男達と1人の女。そう、この国宝級美貌の戦隊ヒーロー達の事だ。
バイト先は、大型ショッピングモール内の店だったため、食堂にいた戦隊達は、ステージでの戦隊ショースタッフだと思い込んでしまっていた。
自分は何となく流れでここまで来てしまっただけだ。
まさか討伐記録係の黒レンジャーになるなんて。
こんな国宝級美貌の戦隊ヒーロー達との旅なんて碌なことがないに決まっている。
戦士としてお荷物にしか見えない自分に、イケメン野郎共が厳しい言葉をかけてくる。
『こっちが寝たふりしてると思っていい気になりやがって。こんな失礼な奴ら、二度と敬語で話してやったりしない。お前たちなぞタメ語で十分だ』
著者 : クロイハル
書籍 : 国宝級美貌の戦隊ヒーローと私の討伐記録
引用箇所 : 第三話〜あの時私が内心思ってた事〜
決して気を許したりしないと誓うハルと、自由人のハルを持て余す戦士達の旅のお話。
そしてそれは、あり得ないタイトルで恋愛カテゴリーに入っていく、無謀な物語でもある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 07:30:00
367801文字
会話率:36%
AIが生み出した文章をそのまま投稿し、AIの創造力の深さを読者に披露する。驚くほど人間的なキャラクターたち、心に響く対話、予測不可能な展開に、読者は新たな物語体験を得ることだろう。
「AIが書いた小説はどこまで本格的になれるのか?」そんな
問いに答えるべく、毎回違う物語が紡がれるこの連載で、その可能性と挑戦を示していく。ノベルメイカーAIによって創造される多彩な世界とストーリーに、あなたもぜひ飛び込んでみてほしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 19:04:06
32013文字
会話率:57%
七つ大罪という、人が死に至る欲がある。だが人間には、本当に七つ死の枠に囚われた存在なのか?考えてみてほしい、多様な人間がいてたった七つしかないという方がおかしいというもの。人の罰とは、その罪を背負うこと。
つまりは、欲を制御すること。
それが七つ大罪の本質にある。
ならばこそ欲望を剥き出しになった人間が、何よりも恐ろしいというそんな話。
今から始まるヒストリーは、欲望にまみれたあなたちが織り成す世界のお話。
欲望渦巻く東京、治安は乱れて、力ある金狸が国を牛耳っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-11 03:52:34
2745文字
会話率:57%
2024年1月1日の人工地震かもしれないと話題になり、
ニュースでも否定されたりとしましたが、その次の日に
またしてもJAL機と何かがぶつかる航空機事故が
起こりました。
ぶつかった何かは能登へ物資を届ける予定だった
航空機だとされて
おり、機長は何かが爆発したとの事。
この小さな飛行機の方は残骸さえよくわからず、
ぶつかった時も光が大きすぎてよく見えませんでした。
このJAL516便は、中の様子がSNSで
拡散されたり誰も死なずに脱出できたのだとか。
しかも、中に乗っていたという人がSNSでつぶやいており、
その文体がほぼ一緒だったという。
飛行機からの脱出映像の一部をテレビで見ましたが、
脱出できたはずの人へのインタビュー映像を見たことがない。
これは、おかしい?
こういう大がかりな嘘の事故は、前にもあったと言われていて
地下鉄のジョーカー事件。この事件は、女性客が全員長ズボンを
はいていて笑って逃げる映像がとらえられたり、なぜかカメラ目線の
客が一人もいなかったという。貸し切り電車の中で録画されていた
という疑惑があります。この客たちが全員クライシスアクターだと
すると、今回のこのJAL516便もクライシスアクターによる
嘘の事故の可能性があるのではないかと、エッセイにしてみました。
この乗客と地下鉄ジョーカー事件の乗客にかぶっている人が
いるかどうかを調べられる人がいたら調べてみてほしいです。
おまけ:年末か年始かプロメアという火を扱うアニメがやっていました。
自分は見たことがないので内容はわかりませんが、またしても
暗喩だったのかもしれないと思いました。火事なのか空からの指向性兵器
(レーザーのようなものです。マウイ島の火事もこれだと言われています)
にお気をつけください。青色のものはこの兵器DEWでは燃えないと
言われていますが、実際は、何色でも燃えて光は見えないかもしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 16:17:56
1806文字
会話率:2%
皆様の中に、妹がいるという方はいらっしゃるでしょうか?もしいれば、考えてみてほしい、もし、自分の妹がロリコンだったとしたら…皆様はどう思うだろうか?そう…そうなんだよ、俺の妹は…ロリコン…なんだ
最終更新:2023-12-02 23:00:00
5710文字
会話率:44%
探してみてほしい。
あなたの体に痣はあるだろうか?
その痣ができた理由を、あなたは憶えているだろうか?
これからするのは、あなたが忘れてしまった、あなたについての話だ。
最終更新:2023-10-29 22:56:11
6237文字
会話率:7%
これは高校の先輩から聞いた魔女の話と、それにまつわる少し不思議な体験談だ。
エストイ・ミンティエンドは蜘蛛の魔女。スペインの都市伝説で、蜘蛛の毒で人の記憶を奪ってしまうのだという。
不思議な体験というのは、この話しをしてくれた先輩本人が「知
らない」と言いだしたのだ。
詳しい説明をしても「キミは嘘をついている」と言う。
そんなバカな。まさか魔女に記憶を奪われたのか?
そしてこの不思議には、意外な真相が隠されていた。
答えを推理しながら読んでみてほしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 02:53:06
6763文字
会話率:21%
『西堀の隠居』セイベイの友達のヒコイチは、街をながして物を売る商売をしている。まえに、このセイベイにかかわることに首をつっこみ、この家にいる黒猫の『中身』が、死んだ乾物屋のじいさんだとわかってから、ヒコイチのまわりでは、うすら寒いようなこと
が起こったり見聞きするようになった。
今回も西堀の隠居によばれてきてみれば、知り合いの『池』で、蓮の上をただよう『煙』をみてほしいなどと頼まれるが・・・。 そしてけっきょく、寒気のする嫌なはなしにまきこまれるヒコイチでございました。。。。
『西堀』のじいさんと『黒猫』の乾物屋については、よろしければ、シリーズの最初の『西堀の 』をながし読みしてみてください・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 16:53:17
44356文字
会話率:37%
みんな普通に夢を見る 夢は生まれたときから見ている
だから夢は日常でしかない 寝ているときに見ているのが夢
夢は現代人にとって当たり前の事象でしかない
だから夢について考えることも少ないのかもしれない
そこで一度夢を当たり前のことだと思わず
に考えてみてほしい
寝ている間に自分の頭の中で起きている 感じている事象
それはすごく不思議なことだと思わないだろうか
夢の中では物理的なことや現実的なことを超越している
空も飛べるし自分が発想できることならなんでもする
自分の想像もしていないことも起きる
場面も視点も瞬く間に転換し自分の意思など関係なく感受する
夢の中ではなされるがままに感情に振り回される
時には夢の中で夢だと気付いて自分から何かをしようとする
夢の中の自分は今の自分ではない
されど自分の中に存在する感情 欲望 性格
夢の中の自分はもう一人の自分と言える
脳の整理 脳のメカニズム 科学的な定義を知れば知るほどに
この科学の世界で夢とはとても奇異なものに見える
この法則に支配された世界で 夢は無限大の可能性を秘めていると思わないだろうか
夢 すなわち人間の「発想力」 そう考えるとこの世界も中々捨てたものではないのかもしれない折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 12:03:32
492文字
会話率:0%
何が何だかわからなくなったら、一度すべて切り離してみてほしい。
最終更新:2023-07-04 22:22:48
389文字
会話率:0%
生ゴミが臭いのは、なにも元々が臭い訳じゃない。
腐ったから臭くなったのだ。
最終更新:2023-06-30 08:31:56
11665文字
会話率:18%
小説家の皆さんこそ、AIイラストに触れてみてほしいです
最終更新:2023-05-29 22:03:54
1492文字
会話率:0%
二つの世界は混ざりあった。
地球でも異世界でも無い新たな世界で、灯葉は暮らすことになる。
もう、彼にトラウマは無い。区切りも一応ついた。
しかしよく考えてみてほしい。
悪魔は、まだ生きている。
何も解決していないのだ。
科学と魔術が混在する
世界で、何が繰り広げられるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 21:33:38
81755文字
会話率:40%