スマートフォンに夢中で、拾ってきた雑種犬コタロウの世話も母任せだった大学生の「僕」。夏の日差しが照りつける公園での散歩中、コタロウが突然、断崖絶壁へと走り出す。慌ててリードを引っ張るも、コタロウの力に抗えず、僕は崖から転落してしまう。
次
に目覚めると、僕はなんとコタロウの姿になっていた! 目の前にいるのは、かつての自分である少年。そして、情けない鳴き声しか出せない自分の体は、肉球のある小さな前足に変わっていた。
犬になった僕は、これまでの無責任な自分を痛感する日々を送る。かつての僕だった少年は、コタロウだった頃の自分のように、散歩も餌やりも適当。空腹と喉の渇き、冷たい犬小屋での孤独、そして他の犬と遊べない寂しさなど、コタロウが経験してきたであろう不満や悲しみを、身をもって味わうことになる。
このまま一生犬として過ごすのかと絶望していたある夜、激しい雷雨が町を襲う。震える僕の元へ、かつての僕だった少年が傘もささずに駆け寄ってくる。「コタロウ、大丈夫か?怖いんだろ?」その優しい声に、僕は驚く。少年は犬小屋で雨風から僕を庇い、その背中はまるで盾のように見えた。
その瞬間、僕の脳裏には、コタロウが僕を静かに、そして確かに守ってくれていた数々の記憶がフラッシュバックする。僕がコタロウに対してどれほど無関心で、彼の愛情を踏みにじってきたかを痛感し、心からの後悔と感謝の念が込み上げる。
そして、再び視界が歪み、目覚めると、僕は元の姿に戻っていた。目の前には泥だらけになったコタロウが、心配そうに見上げていた。僕はコタロウを抱きしめ、これまでの無責任な自分を謝罪し、涙を流す。あの夜、僕を守ってくれたのは、コタロウ自身の魂が宿った僕の体だったのだ。コタロウが僕に「守る」ことの意味を教えてくれたと悟った僕は、コタロウをただの「飼い犬」ではなく、大切な「家族」として、全身全霊で守り抜くことを固く誓う。
それからの僕の生活は大きく変わり、コタロウとの絆を深めていく。この奇妙な体験を通して、僕は本当の人間になれたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:36:47
6331文字
会話率:0%
ある日突然下半身が消えてしまった男子高校生 桜樹 零
何気ない日常が変化する予感…というか既に変化しているのだが
下半身はどうなってしまったのか
このまま一生上半身だけなのか
最終更新:2025-01-05 21:10:10
6582文字
会話率:31%
大陸の東端にある、海に面した小さなセイレン国。
そこにはとても病弱で寝たきりの、シェズと言いう王子がいました。
何もできないひ弱な王子を、周囲は能無しと嘲笑います。
ですがその王子は地球からの転生者であり、実はとんでもない能力を秘めた存在
でした。
病弱なのも只のふりです。
実はシェズ王子は文明の劣る異世界で生活するより、夢の中で地球同様の暮らしをした方が楽しかったので常に眠っているだけでした。
「出来ればこのまま一生寝て過ごしたい!」
それが王子の望み。
ですが、生まれたのは小さな貧しい弱小国。
当然、安泰には程遠く。
色々なトラブルが次から次へと発生します。
当然の事ですが、国が傾いたり潰れたりすれば安穏たる寝たきり生活は送れません。
「くそったれが!俺の寝たきり生活を邪魔すんじゃねぇよ!」
これは転生者であるシェズ王子が自分が寝たきり生活を送る為に、弱小国に降りかかる災難をチートで何とかする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-07 15:03:41
12539文字
会話率:25%
前世で世界最強の英雄だったシオン(17歳)は、アガレス王国の第三王子である。
だが、彼は前世において、あまりに強く優秀過ぎるが故に、英雄として祭り上げられ、馬車馬のごとく働いて一生を終えた。
転生する前に彼は誓った。「来世では、ノンビリ暮
らす! 美女とハーレムを作ってイチャイチャして、ダラダラと暮らすんだ!」
そう誓って転生した彼は、現世においては無能な第三王子を演じて、願い通りに辺境の地に左遷された。
使い魔の美少女3人をハーレムに侍らして、ダラダラとエッチで贅沢三昧な日々を送る。
「このまま一生、辺境の地でノンビリできるぞ!」と浮かれたいたが、ある日突然、幼女の姿をした魔王がシオンの前に姿をあらわす。
幼女魔王によると、魔王軍がシオンの治める辺境の地に進撃中だという。
はたして、第三王子シオンは、ノンビリと一生を送る事ができるのか?
最強無双の第三王子シオンのチーレムな日々が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-04 07:00:00
32431文字
会話率:37%
気がつくと、私は知らない部屋に監禁されていた。しかも私を監禁したのはセリーナ様──つまり最近私に口説くように絡んでいる第一王子の婚約者なのよ。これはもう人の婚約者に色目を使いやがってと怒り心頭なセリーナ様に秘密裏に痛めつけられるのでは、と思
ったんだけど、予想に反して監禁生活は平穏なものだった。何なら今までの生活よりも恵まれまくっているほどよ。「あー……監禁生活さいっこう☆」乙女ゲーム式未来予知によって判明したセリーナ様の破滅を阻止するため云々で私は監禁されたみたいだけど、理由はどうあれ今が幸せならそれでいい。憧れにして憎悪の対象とずっと一緒にいられるならなおさらよ。だから、うん。このまま一生ぐーたら過ごすために必要なら未来の一つや二つ変えてやらないとね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-20 13:02:33
77409文字
会話率:31%
主人公【ユーマ】はずっと幼馴染【コレット】のおもちゃとして生きてきた。
幼いころに村で行われた儀式で【勇者】としての才能を認められ、国の英雄として生きることになったコレット。
それに引き換え【才能無し】だったユーマ。
圧倒的な身分の格差が
生まれてしまった2人の関係はその日から歪んでしまった。
「あなたはこれから私の所有物だから」
勇者であるコレットの一言をきっかけに、何の才能もなかったユーマは彼女の所有物として生きることが決定してしまった。
やがてコレットは国の中でも最高峰の魔法学園に入学をすることになる。
本来才能を持っていない者は足を踏み入れることすらできな魔法学園だが、ユーマは「勇者の所有物」ということで入学を許可されてしまう。
容姿端麗、「国を魔物から守る」という、国民からの羨望をそのままに受け止める彼女は、その裏であらゆるストレスをユーマにぶつけていた。
すっかり彼女のストレスのはけ口として、ユーマはサンドバッグにされていた。
自分の思考すら捨てて、彼女の言いなりとしてさげすまれる毎日。
彼にとってはそれが当たり前だったが、とうとう彼にも我慢の限界が訪れることになる。
このまま一生を終えるのだろうか……それは嫌だ!
そう考えたユーマはコレットと絶縁して新たに辺境でひっそりと暮らすことを決意する。
「俺はもう、お前の相手をするのはこりごりだ!」
コレットからのいじめを跳ね返しようやく絶縁宣言をすることができたユーマ。
もう二度とコレットと関わることなく、新しい人生を送りなおしたいと考えるユーマ。
しかし、そう学園を後にしようとしたときに、彼は実は【黒魔導士】の才能があったことが発覚する。
その力は、幼馴染の勇者の力に唯一対抗することができる、絶大な力を持つ才能だった。
【黒魔導士】の力を認められたユーマはそのまま学園に残ることを紹介される。
すこしでも早くコレットから遠く離れた場所に逃げ出したいユーマは学園に残ることには乗り気ではなかった。
そこで、コレットとは二度とかかわりを持たないことを条件に学園に残ることを承諾する。
そうして始まるユーマの新たな学園生活。
黒魔導士の力を携えた彼は頭角を現しやがて華やかな学園生活を謳歌する。
一方、コレットはユーマから絶縁されたことを根に持って、彼の邪魔ばかりしようとして来ていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-07 22:04:45
129041文字
会話率:34%
失恋して髪を切る詩です。
最終更新:2021-08-08 17:32:44
465文字
会話率:0%
しらすぢろう、三十路独身、モテた履歴なし。
このまま一生モテずに今生を終えてしまうのだろうか・・・
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」
折れかけた中年男に、心の安西先生が語りかける!
「安西先生・・・モテてみたいです・・・」
これ
が人生最後の機会かもと、非モテ男が一念発起。
「なぜモテないのか」を探求する事で、逆説的に「如何にモテるか」を徹底的に暴き出す!
まるでモテない中年男が、モテに到るまでの奇跡の軌跡。
※現時点では未だモテてはいません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-17 22:14:35
6824文字
会話率:12%
16歳で異世界に転移してからはや4年、大きな事件に巻き込まれることもなくごくごく平和に過ごしている。日々は平穏で、元の世界に戻るつもりもない。このまま一生をここで終えるのも悪くない―――そう思っていた主人公の前に魔法使いの少女が現れる。「私
と一緒に来てほしいの」
少女と出会い、彼は自分自身を知る旅に出る。これは、世界がまだ魔法を知らない頃の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-25 19:31:42
42493文字
会話率:47%
ライナには生まれた時から時折右手が疼く病に侵されていた。
医者に通っても異常はなし、このまま一生この痛みと付き合って生涯を生きなければならないのかーー……そう諦めかけたある日、格下の家の娘、マリアに出会いライナは確信する。
「私はこの子
を守るために生まれてきたのだ」とーー……
どうやら死に近い体質であるマリアに危険が訪れると、自分の腕が疼く仕組みになっているらしい。
それに気がついたライナは剣術、体術を学び、隠れてマリアを救うヒーローという「システム」になる。
数年後、ライナ、マリア、共に16歳。
学園に入ったことによりとマリアの身にはさらに危険が。
そんな中、マリアを守っている「ヒーロー」だとバレたくないライナは悪役令嬢を演じるようになる。
そうしてライナの、表は悪役令嬢、裏はヒーローの二重生活が始まったのであった。
だが、マリアの方にも秘密があってーー?
※短編作品「ヒーローの正体は悪役令嬢〜命をかけても主人公(あなた)を守ります〜」の連載バージョンになります。
非常にゆっくり更新ですので生暖かく見守ってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-07 18:00:00
58387文字
会話率:43%
ライナには生まれた時から時折右手が疼く病に侵されていた。
医者に通っても異常はなし、このまま一生この痛みと付き合って生涯を生きなければならないのかーー……そう諦めかけたある日、格下の家の娘、マリアに出会いライナは確信する。
「私はこの子
を守るために生まれてきたのだ」とーー……
どうやら死に近い体質であるマリアに危険が訪れると、自分の腕が疼く仕組みになっているらしい。
それに気がついたライナは剣術、体術を学び、隠れてマリアを救うヒーローという「システム」になる。
数年後、ライナ、マリア、共に16歳。
学園に入ったことによりとマリアの身にはさらに危険が。
そんな中、マリアを守っている「ヒーロー」だとバレたくないライナは悪役令嬢を演じるようになる。
そうしてライナの、表は悪役令嬢、裏はヒーローの二重生活が始まったのであった。
だが、マリアの方にも秘密があってーー?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-30 21:47:54
5035文字
会話率:31%
森深く一人で薬を売っている魔女、ロゼフィア。彼女はその風貌から、周りに「紫陽花の魔女」と呼ばれていた。そんなロゼフィアはこのまま一生ここで薬を売って暮らすのだろうと考えていたが、この国の王女であるアンドレアの命令で、王城まで連れていかれる。
そして人前に出ろ、と半ば強引に行事に参加する事に。その時護衛としてジノルグという名の騎士がついた。命令されただけだろうから、行事が終われば護衛はしなくていい、と言えば、なんと拒否されてしまう。前のように一人でひっそり暮らしたいと願うロゼフィアだが、ジノルグの本心はいかに。意地っ張りな魔女と生真面目な騎士の純愛物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-16 17:51:14
390956文字
会話率:45%
本当の幸せって、本当の豊かさって何だろう。 いつからか、我慢して対価を
得る事に慣れてしまい、いつの間にか、その我慢さえも実感がなくなってしまって
いる。「仕方ない」で、このまま一生を過ごしていくのだろうか。
最終更新:2017-08-01 17:57:46
1437文字
会話率:13%
---この物語の舞台となるのは、北関東栃木県最大都市にある餃子の街「うつのみや」。
今日も平和な餃子の街「うつのみや」に一人のモテない男子高校生が居た。彼の名は「愛川誠(あいかわまこと)」(17)この物語の主人公。モテない彼は毎日妄想して
いた。。。
「かわいい彼女が欲しい!」
「かわいい彼女とデートしたい!」
「かわいい彼女と一緒に遊びたい!」
「かわいい彼女と手を繋いで歩いてみたい!」
「かわいい彼女とキスしてみたい!」
そんな妄想を繰り返す日々が続いていた・・・。そんなある日、ついに彼は17歳の誕生日を迎えてしまう。・・・彼女居ない歴17年。
彼はこのまま一生彼女が出来ないままなのか?しかし、そんなモテない彼が17歳の誕生日を期にあるきっかけでこれから10人の彼女と恋愛する事になるとはこの時はまだ知る由も無かった・・・。
果たしてモテない男子高校生「愛川誠(あいかわまこと)」は彼女達と一体どんな出会い方をするのか?
そして、10人の彼女達とは一体どんなタイプの女の子達なのか?
この物語は実話か・・・?妄想か・・・?
10人の彼女たちとの真剣な出会いから別れまでをリアルに描く問題作品「テンカノ」ついにその恋の物語が幕を開ける・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-25 16:25:36
8634文字
会話率:44%
36才、独身。彼氏、できる見込みなし。たぶんこのまま一生独り……そんな涼子は、自らのクリスマスプレゼントとして『モリミチver10.2』を購入する。高級外車ほどの価格で買ったそれは、独身女性のエスコートと安全のために極秘で開発された超高性能
のアンドロイドだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-12-22 12:33:41
2222文字
会話率:7%