桜が丘高校に、ひとりの転校生がやってきた。
名前は風祭球児──かつて甲子園常連校でエースと称えられ、プロも注目していた天才投手。
だが彼は、野球を愛していたはずのその手を、自ら手放すようにしてチームを去った。
父は元プロ野球選手。夢破れた
過去を背負いながら、息子に苛烈な期待をぶつけるスパルタ親父。
強豪校では、才能を妬んだ先輩たちに居場所を奪われた。
「もう、野球はいい」
そう言い聞かせて訪れた転校先──桜が丘高校には、試合すらできない弱小野球部と、たった一人のマネージャーがいた。
彼女の名前は、夏見千紗。
元気すぎるくらいの真っ直ぐな笑顔で、「甲子園に行こう」と無茶を言う。
仲間は未熟、設備もボロ、勝てるはずもない。
それでも、風のにおいと土の感触に、球児の心は少しずつ溶けていく。
「……もう一度、投げてみてもいいかもしれない」
それは、止まっていた青春の歯車が、再び動き出す音だった。
──恋をした。
──仲間ができた。
──そしてもう一度、夢を追ってみようと思った。
速球155キロ、落差あるフォークを武器に。
傷ついた心でマウンドに立つ、訳あり転校生と仲間たちの、笑って泣けるじんわり青春ストーリー。
恋と野球と、父との確執を超えて──目指すのは、あの“夏空”の向こう側。
※ みなさん、こんにちは
この物語は、ひょんなことから弱小野球部にやってきた訳アリ転校生と、
元気すぎる美人マネージャーと、ボロいグラウンドと、足りない部員数から始まる、
とても静かで、とてもあたたかい「青春のリスタート物語」です。
甲子園よりも眩しかった、誰かの笑顔。
最速155キロのフォークよりも心に刺さる、あのひと言。
勝つことよりも大切な“好き”を、みなさんと一緒に思い出せたら幸せです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 16:07:09
157985文字
会話率:20%
高校二年の春。
彼女はいつもギリギリに教室へ駆け込んできて、僕はその姿をただ見つめるだけだった。
偶然同じクラスになったあの日から、少しずつ言葉を交わすようになり、
季節が進むにつれて、僕の心の中には“好き”という気持ちが静かに根を張って
いく。
ただ、気持ちを伝えるには少しだけ時間が足りなかった。
そして、彼女の隣にいるための勇気が、僕には足りなかった。
これは、何気ない毎日の中で、言葉にできなかった想いを抱え続けた、
ひとりの少年の、ひとつだけの恋の記録。
桜が舞い、季節が過ぎていくなかで、僕はようやく、大切な言葉にたどり着いた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 14:01:12
1688文字
会話率:13%
“推しのコスプレイヤーが、実の姉だった――”
会社員の尚人は、誰にも言えない趣味として「RINA_cos」というコスプレイヤーを推していた。
けれどある日、ひょんなことからその“推し”が、自分の実の姉・ことりであると知ってしまう。
同じ
く、弟からの“いいね”を受け取っていたことりも、少しずつ真実に気づいていく。
隠していた“好き”が、静かに交差するとき――
ふたりは、やがて「姉弟コスプレイヤー」として、SNSの海へと飛び込んでいく。
これは、“やさしさ”を写真に乗せて届ける、姉と弟の軌跡。
あなたにもきっと、届きますように。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-18 12:30:00
66988文字
会話率:15%
天然ワンコ系ヒロインが、理系男子をバグらせた――
ログ恋、データ崩壊中っ!
俺の名前は越智隆之(おち・たかゆき)。高校一年生。
趣味はデータ分析、感情の数値化、Excelでのログ管理。
……だったはず、なんだけど。
入学初日、隣の席に座
ったのは――
距離感バグってるワンコ系女子・犬神千陽。
その笑顔とテンションが、俺の心拍数を初期値からぶっ壊した。
「……感情、Excelに記録できないんだけど?」
理屈もロジックも通用しない“恋のバグ”が、発生中。
そして気づけば――
犬神神社で、どうでもいいような“ある力”に目覚めるという、
【想定外の事態】まで、発生していた。
これは、科学と恋愛の間で揺れ動く、
理系男子 vs 全感情ヒロインの、
“記録不能な青春”の、はじまりの記録。
※本作は「犬神物語」と同一世界の作品ですが、単体でもお楽しみいただけます。
〜登場人物紹介〜
■越智 隆之(おち・たかゆき)
理屈とデータで人生を管理したい理系男子。
心拍数すらExcelで可視化しようとするクセ強キャラ。
だが、ある出会いによって青春ログが予期せぬバグを起こし始める。
■犬神 千陽(いぬがみ・ちはる)
笑顔全開、感情フルスロットルな陽キャ女子。
とにかく元気、テンション高め、予測不能。
隣の席になった隆之の生活に、全方向から干渉してくる。
■朝比奈こころ(あさひな・こころ)
高校三年生。日向高校の生徒会長。
成績優秀で礼儀正しく、“完璧な生徒会長”として知られる存在。
人の言葉や空気の変化に敏感で、まるで“観測者”のように、物事の本質を見極める。
■河田 亜沙美(かわだ・あさみ)
日向高校1年生。控えめで暗めな性格の女の子。
中学時代のいじめがきっかけで、人との距離を取るようになった。
■神田 優希(かんだ・ゆうき)
日向高校1年生。無口で表情も乏しい、静かな男子生徒。
観察眼が鋭く、必要なときにだけ核心を突く一言を投げる毒舌系。
越智隆之とは同じ科学部で、数少ない“思考の波長が合う”存在。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:00:00
73287文字
会話率:28%
「“好き”を描いたら、君だった⎯⎯」
感情を言葉にできない美大生 × 無自覚な年上ワンコ系
静かな雨がふたりの距離を滲ませていく、
やさしくてちょっと切ない、梅雨の下の恋の物語。
最終更新:2025-07-14 10:00:00
7659文字
会話率:30%
心を壊し、社会から一度離れた陽菜は、「戻らなくてもいい」日々を少しずつ築いていた。
ある日ふと手に取った一枚のフリーペーパーをきっかけに、自分の“好き”を見つけ、
小さな夢と出会う。静かな再出発と、心に火をともす物語。
キーワード:
最終更新:2025-07-14 05:47:26
862文字
会話率:12%
「過去形にならない I love you」——あの日聴いた歌が、いまも心の奥で響いている。
別れ、言えなかった気持ち、遠ざかった時間。
でも、幾億光年のような沈黙を越えて、
音楽はふたりの想いを、ふたたび共鳴させてくれた。
過去になら
ない記憶。
言葉にならなかった“好き”が、ようやく届く物語。
心に残る歌と共に贈る、静かな愛の短編。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 09:21:18
602文字
会話率:15%
春から高校生になった桐生ハル。
隣の家で育った幼なじみの結城みゆとは、現実では「ただの仲良し」な関係。
でも、ある夜を境に、毎晩“夢の中”でみゆと一緒に謎の異世界へと転移するようになる。
夢の中では、王都の祝祭デート、おとぎ話の仮面舞踏会
、壊れた遊園地での冒険――
毎回シチュエーションもルールもバラバラ、だけど二人だけはどんな世界でも「特別な絆」で結ばれていて……。
現実ではすれ違いばかりの二人だけど、夢の中だけは本音でぶつかり、少しずつ素直な気持ちを伝え合う日々。
やがてみゆから「世界で一番大切」と告白されたハルは、夢と現実の“あいだ”で悩み始める。
――これは、
「幼なじみ」から「恋人」へ。
夢の中でしか進めない、二人だけの青春ストーリー。
■毎夜ランダム転移×ときめきデート×告白ループ
現実と夢、どちらの“好き”が本物なのか――
読めばきっと、恋がしたくなる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 17:36:20
4501文字
会話率:28%
この世界では、魔術も剣術も、果ては人格までも――
すべて“成績”という数字で評価される。
進学も、職業も、結婚も、
個人の価値は学園でのテスト結果ひとつで決まる“学歴至上社会”。
そんな国の名門魔術学園に、ある少年が編入する。
名前は
リク・エルフェン。
神血あり、才能あり。でも──
「成績? 興味ないな。俺は、やりたいから魔法使ってるだけだよ」
勉強も、訓練も、課題も――
“楽しい”と思ったからやってるだけ。
なのに周囲は勝手に騒ぎ出す。
「やつは成績のために動いていない……つまり、本物だ」
「俺も“好き”を突き詰めてみたい……!」
「このクラス、明らかに平均伸びすぎてないか!?」
やりたいことしかやってない自由人が、
クラスを、教師を、やがて学園を動かし始める。
これは、“評価のために学ぶ”時代に現れた、
“自分の好き”にまっすぐな少年の、熱くて明るい学園逆転劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 22:32:54
1922文字
会話率:15%
「29年、誰かの期待に応え続けた人生だった――。
だが、赤ん坊として目覚めた異世界の貴族家で、タカミ・セイジはこう決める。
「好きなことだけ、やり尽くしてみせる!」
剣も魔法も芸術も、やってみれば周囲からは天才の所業と称賛の嵐。
そして
気づけば「英雄候補」に祭り上げられ、学園では争奪戦、国の未来を左右する陰謀へ巻き込まれ――。
無自覚な自由人が呼び起こす、勘違い英雄譚。
好き勝手に生きるその一歩が、やがて世界を塗り替えていく。
さあ、“好き”だけで駆け抜ける転生ストーリー、はじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 17:47:14
23477文字
会話率:19%
高校2年の春。事故で記憶を失った“元”幼馴染・紘が、数年ぶりに俺の前に現れた。
人見知りだった昔の面影は消え、今の彼は無邪気で誰にでも好かれる“無自覚のたらし”。
そして――彼は、俺の彼女に懐き、惹かれ、手を伸ばしていく。
「あれ? 昔、
俺たち付き合ってたっけ?」
「ねぇ、それって“今”の私には関係あるの?」
奪われていくのは、恋人だけじゃない。友情、信頼、過去の思い出、そして“自分の居場所”。
それでも、俺は問い続ける。
――好きって、どっちの“好き”?
記憶喪失×三角関係×ラブコメ。
切なさと苦しさの先に、“もう一度恋をする”少年の物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 19:05:51
29323文字
会話率:36%
心に根付いている好きな気持ちは、自分でも見えにくい物なんだと思う。
最終更新:2025-07-12 14:23:13
624文字
会話率:0%
彼の「優しさ」に救われた私と、
その「優しさ」にずっと甘えてきた私。
すれ違い、もつれながらも月1~2回、通話をするだけの関係。
繋がっているようで、もう何も始まらないと気づいていた。
それでも――この曖昧な距離のまま、永遠に続けばいいと願
っていた。
だけど、七夕の夜。
「織姫と彦星の気持ち!!」なんてふざけたメッセージに、
彼はもう返事をくれなかった。
きっと彼は、もう十分だったんだ。
優しくし続けることにも、私を傷つけずにいることにも。
あのとき、わたしが“好き”を伝えていたら――
そんな「もしも」を残して
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 05:34:24
5365文字
会話率:9%
春の雨が降る駅前で、僕は彼女と再会した。
五年前、突然転校していったまま、音信不通になっていた——
高校時代の初恋の人、真白(ましろ)。
当時、伝えられなかった想い。
伝えようとして、伝えそびれた言葉。
「ひさしぶり。覚えてる?」
そ
の笑顔は、あの頃と少しも変わらなかったのに、
彼女の左手には、見慣れない指輪が光っていた。
だけど、まだ終わってない。
あのとき交わせなかった“さよなら”の続きを、
そして、“好き”の続きを、今から話そうと思う。
それが、僕の五年間の遅刻の答えだから。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-09 19:18:29
14362文字
会話率:27%
卒業まで残りわずかとなった冬のある日。
吹奏楽部の三年生・秋月レナは、後輩の三浦ことねに「音楽をやめるかもしれない」と打ち明ける。音楽に全てを捧げてきた彼女の突然の告白に、ことねは動揺する。
レナの音に憧れ、そして彼女自身に想いを寄せてき
たことね。
しかし、レナは“好き”という感情を抱きながらも、夢の途中で彼女の気持ちに応えることを恐れていた。
雪が降り積もる音楽室で、ふたりはすれ違い、想いを告げ合い、静かに別れを選ぶ。
それは未完成な恋だった。
けれど、卒業式の日――レナはことねへ“音”に込めた最後のメッセージを遺していた。
「そばにいられなくても、これが“わたしの好き”のかたちやから」
別れと再生、言葉にできなかった想いと音が紡ぐ、ひとひらの冬の百合ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 19:55:34
960文字
会話率:24%
春の雨が降る駅前で、僕は彼女と再会した。
五年前、突然転校していったまま、音信不通になっていた——
高校時代の初恋の人、真白(ましろ)。
当時、伝えられなかった想い。
伝えようとして、伝えそびれた言葉。
「ひさしぶり。覚えてる?」
そ
の笑顔は、あの頃と少しも変わらなかったのに、
彼女の左手には、見慣れない指輪が光っていた。
だけど、まだ終わってない。
あのとき交わせなかった“さよなら”の続きを、
そして、“好き”の続きを、今から話そうと思う。
それが、僕の五年間の遅刻の答えだから。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-07 10:23:23
1080文字
会話率:25%
「婚約を破棄する!」――毎週水曜、午前十時になると叫びに来るポンコツ男爵令息フィリップ。
迎えるのは“完璧令嬢”と評判のミリアーネ。だが彼女の正体は、前世の記憶を持つ“習慣チート”転生者だった!
机磨き、紅茶の温度、瞳の潤い確認──すべて
をタスク化し日々を最適化する令嬢と、好きなのに素直になれず破棄を連呼する叫ぶ系男子。
「破棄」はルーティン、でも本音は“好き”。
ざまぁ未遂あり、外圧(王太子)あり、じれじれ溺愛コメディ。
習慣を壊した先に待つのは、恋心チェック欄のない甘々ハッピーエンド――かもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 07:57:33
12544文字
会話率:28%
隣の席の天野さんは、今日も突然仕掛けてくる。「好きな人、いないの?」なんて不意打ち、心臓に悪いんだけど!冗談? 本気? その笑顔に振り回されっぱなしの俺だけど、負けっぱなしじゃ終われない。だったら、こっちからも仕掛け返してやる――!“好き”
を巡るちょっと不器用な攻防戦、開幕。最後に笑うのは、どっちだ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 20:01:57
271文字
会話率:50%
人間そっくりの人工生命体《バイオロイド》が一般化した社会。
高校生の「僕」は、家で試作型の女性バイオロイドと暮らしている。
ある日、親友に誘われて訪れた不思議なカフェ──そこは、人間もバイオロイドも「区別しない」というルールの店だった。
戸惑い、反発し、感情的になって店を飛び出した僕。
だけど、その夜、自宅で彼女と交わした何気ない会話が、心の底に沈んでいた問いを静かに揺らしはじめる。
「感情は、プログラムなのか」
「この“好き”は、本物なのか」
そして──「君は、夢を見るのか」
問いの先に、答えはなかった。
それでも彼は、ただひとつの言葉を選ぶ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 22:00:00
3654文字
会話率:42%
「恋なんて、自分には関係ない」
そう思っていた高校二年生・**桐島 光(きりしま ひかる)**は、ごく普通の毎日を淡々と過ごしていた。
だがある日、クラスに転校してきた美少女・**天野 咲(あまの さき)**が、光の“隣の席”に座った瞬間か
ら、彼の日常は騒がしく――そして甘く、少しずつ変わりはじめる。
「ねぇ、彼女いないの? ……チャンスありってことだよね」
恋愛に鈍感な光に、まっすぐ好意をぶつけてくる咲。
その無防備な笑顔、からかうような言葉、そして時折見せる本気の瞳に、光の心は少しずつ揺れていく。
それは、気づかぬうちに始まっていた恋の物語。
──でも、光はまだ何も知らない。
彼女の“好き”が、誰に向けられているのかさえも。
■
鈍感男子×積極ヒロインの、すれ違い&急接近ラブコメディ、開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 07:43:16
24412文字
会話率:45%
──恋してない。でも、恋の話はやめられない。
高校3年生の春乃音羽は、ある日ふらりと立ち寄ったカラオケボックスで、不思議な女子グループに出会う。
恋をしていないのに、恋の話だけで盛り上がる――謎の“非公認部活”、その名も《放課後カラオケ部
》。
メンバーは、恋愛経験ゼロのくせに恋バナになると人格が崩壊するギャル・真壁あかね、感情ダダ漏れのマスコット・小牧ひまり、恋愛脳こじらせ女王・宍戸美咲、そしてすべてを仕切る陽キャ部長・柊千歳。
ふざけてるのに、どこか真剣。
くだらないのに、なぜか胸がざわつく。
恋をしていない彼女たちが、ただ「恋の話をする」だけの日々。
それは、誰よりも不器用で、誰よりも青春な“恋愛未満”の記録だった。
恋を知らない彼女たちが、「恋を語る」ことからはじめる物語。
話して、笑って、ちょっと照れて――
やがてその時間そのものが、誰かに恋をする準備になっていく。
恋をしなくても、誰かを“好き”でいていい。
そんな気持ちが、この部室(カラオケルーム)には、ちゃんとあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 22:23:00
36537文字
会話率:25%
昆虫博物館の研究員、気づけば“あの夏”にいた――。
仕事に疲れ、情熱を失いかけていた昆虫学者・榊原直人(さかきばら なおと)は、ある日ふと降り立った無人駅で、信じられない光景を目にする。
──そこは、幼い頃に過ごした田舎町。そして目の前
には、死んだはずの幼なじみ「だいちゃん」が、あの頃のままの姿で立っていた。
なぜ自分は、昔の世界にいるのか?
なぜだいちゃんは、この時代に現れたのか?
そして、なぜ“あの昆虫”だけが、いまも輝いて見えるのか──。
虫を追い、笑い合い、心が揺れたひと夏。
その先に待っていた、たった一つの「記憶」と「再会」が、男の人生を静かに変えていく。
これは、“好き”を取り戻す物語。
もう一度、あの夏に帰りたくなるノスタルジー×幻想のタイムスリップ小説折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 17:00:00
18030文字
会話率:23%
「男でも魔法少女になれますか?」
ヒーローの跡継ぎとして育てられた少年が憧れたのは、リボンにフリルいっぱいのスカートを履いた魔法少女。
でも、魔法少女になれるのは「パニエで膨らませたスカートが似合う美少女」だけだと言われていて――。
それでも、自分の“好き”を信じたい。空にある魔法少女学校に入るため、少年はパニエを履く。
これは、運命に抗い、「自分だけの可愛い」を武器に世界を変える少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 20:00:00
23393文字
会話率:35%
『画面のこちらとあちらで、心を守るために』
配信の世界が広がるにつれて、Vtuberたちは多くの人に応援され、時には羨望や嫉妬、期待や誹謗を浴びながら活動している。
その一方で、ファンの側もまた「推しを守りたい」「誰よりも近くにいたい」と
いう想いから、ときに過激に、ときに孤独に揺れている。
──なぜ、当人同士は仲良くしているのに、ファン同士は争うのか。
──なぜ、数字が伸びることが、誰かの心を傷つけてしまうのか。
──なぜ、ただ好きでいることが、こんなに苦しいのか。
本書は、Vtuberとファンのあいだに生まれる心のすれ違いと、そこからくる無意識の加害・疲弊・孤立を、ファンダム心理・コミュニティ構造・感情の連鎖から読み解きます。
そして、「どうすれば傷つかずに、好きでいられるか」
「どうすれば安心して応援され、活動を続けられるか」を、Vにもファンにも開かれた視点から探っていきます。
感情の渦にのまれそうなすべての人へ。
この本は、誰かの“好き”が、誰かを苦しめないための、小さな灯火です。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-13 18:21:05
14499文字
会話率:18%