人間のことを見下している傲慢なサキュバスのお姫様──リリアーナは、ちょっとしたミスを犯し、投獄されることになってしまった。しかし彼女は、慌てない。見張り役として派遣された男を誘惑すれば簡単に逃げられると、そう高を括っていた。
しかし、その
男は普通ではなかった。どれだけ誘惑しても通じない。身体を触らせても、甘い言葉を囁いても、顔色一つ変えない。男は人形よりも色のない目で、言った。
「俺の名前は、アスベル・カーン。ヴァレオン王国騎士団第三師団長にして、お前の監視と警護を命じられた騎士。そして俺は──インポだ」
告げられた衝撃の事実。それでも彼女は、自分の誘惑が通じない存在を認めることができず、必死になって男を誘惑し続ける。しかし、気づくとどうしてか、彼女の方がアスベルに特別な感情を抱くようになっていた。
これは「このあたしが、ただの人間を好きになるわけないでしょ?」が「な、なんなのよ、この気持ち……」になって「貴方のことが好きです」になるまでの話と、なったあとの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 20:52:39
157539文字
会話率:62%
初恋の淡く苦い思い出と夏休みの懐かしい思い出と謎解き要素ありのややホラーな短編。
小学1年生の夏にタイムリープ?してしまった中学生の少年じぇい。今はなき、懐かしい駄菓子屋や商店が存在していた。そして、死んでしまった人間しかその世界にはいな
いらしい。夢なのか、普通ではない特殊なタイムリープなのか。
そこの世界には「し」という文字が存在しない。発音することも文字として存在することもない。「し」のない世界だった。
(※会話の中の〇は「し」を表します。)
目の前に現れたのは初恋だった行方不明のままとなっており、未解決事件に巻き込まれた当時小学一年生だった石戸野奈香(いしどのなか)。通称ナカ。
彼女が自分の居場所を見つけてほしいと創った世界が「し」のない世界。そして、彼女の居場所と犯人が彼女の創作した世界の暗号によって導き出される。
「し」という言葉を抜いたことで、彼女の本当のメッセージが現れる。彼女が抱く本当の気持ちは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 00:14:33
5748文字
会話率:38%
子供がまだいない若い夫婦が、妻の浮気により修羅場(しゅらば)を迎(むか)えています。
妻はマッチングアプリで、浮気相手を探したらしいです。
お手軽に探せるようになったのですね。
困った世の中になっていると思います。
妻は自分が浮気をした
にもかかわらず、離婚することを認めません。
「〈あなた〉を愛している」と繰り返しますが、他の男とキスを交(か)わした口で言われても、虚(むな)しくなるだけです。
愛していたら、浮気なんてしないでしょう。
少なくとも浮気した前と最中は、浮気相手の方を愛していたはずです。
妻はどうしても離婚をしたくないため、普通では考えられないような提案をしてきます。
この夫婦はどうなって行くのでしょう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 18:31:14
31770文字
会話率:30%
彼氏と同棲していたアパートを飛び出したサラ。
鬱病の診断を受け、仕事を休職したリマ。
snsをきっかけに有名になり、店の看板を張るアイミ。
性格も年齢もバラバラで、本名も知らない。
3つの日常が重なり、拡がる。
至って普通で平凡。
至
って異常で刺激的。
彼女達は、私。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 13:10:48
25616文字
会話率:20%
死ね、とカップに口をつけた瞬間に呟いたせいで、そのあとに口に含んだコーヒーがやけにドロッと粘りがあった気がした。しかし、それは砂糖を多めに入れたせいだろう。だいぶ甘くなっ――
「と、いうわけで、いやぁ、ほんっと甘い生活っていうのぉ? い
やー、悪いな! 結局、俺の方が先に彼女作っちゃってさぁ。わりっ!」
殺すぞ。"結局"ってなんだ。まるでどちらが先に彼女を作るかを競い合っていて、しかもおれが先に作ると豪語していたみたいじゃないか。
……してたか? いや、なんにせよ、確かにおれの方が先に彼女ができると思ってはいた。共に、まったく春も色もない高校生活を過ごし、おれは大学に進学。こいつはフリーター。おれの方が有利だと。しかし、この夜、近況報告会ということでファミレスで落ち合ってみたら、これだ。惚気話を聞かされて胃がムカムカしてきた。
「いやぁ、できるもんなんだぁ。正直、俺さ、なんていうのかなぁ、そういう星の下に生まれてこなかったというかさ。諦めかけてたんだよねぇ……幸せな人生ってのをさぁ……」
友人のやつはそう言い、どこか遠い目をした。先ほどまでこのクソが、と思っていたのに、そんな声で言われたら、しんみりしてきた。
こいつは父も母も知らない、養護施設育ちだ。事件など問題を起こしたことがない、いいやつなのだが、施設側にも年齢や人数制限など都合があるのだろう。転校を繰り返し、友人が少ないらしい。やつ自身も、どこか自分の環境は普通ではないという意識があるようで、またそれが人を遠ざけている節があった。
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最終更新:2024-07-21 11:00:00
2915文字
会話率:69%
とある中学。その少女は教室に入った瞬間、眉を顰めた。と、いうのもクラスの男子から一斉に視線を注がれたのだ。そして、彼らは一様に目を逸らした。さらにニヤニヤ。また覗き見るように視線を向ける者が多々あった。
女子連中は普通であった。いつもの
ように挨拶を交わし、会話に加わる。しかし、少女は先程の男子連中の反応がどこか引っ掛かっていた。そうだ、思えばクラスの男子生徒だけではない。他のクラス、学年、いや学校に来るまでの間にすれ違った……そう、男。男だ。
もしやと思っていたら先生も同じ反応であった。
少女を見てニヤリとしたかと思えば取り繕うように咳払いし、その後も、もじもじとどこか落ち着かない、しかしそれを悟られないよう懸命に隠そうとしていた。先生だけではない。男たち全員がだ。そしてそれはその日だけではなかった。翌日も、その翌日も。訳がわからなかったが、謎はおのずと、そう、否が応でも少女は知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-20 20:00:00
1649文字
会話率:36%
こちらのお話を読む前に【開かずの魔から現れた魔獣が大嫌いな隣人を飲み込んだ件】を読んでいただきますとより楽しめます。
過去に私が成敗して欲しかった人達をモチーフにして物語を書かせていただきます。
最終更新:2024-07-21 01:42:22
4700文字
会話率:58%
高校2年生になる槙本信介は、どこにでもいる普通の高校生だった。顔も普通で成績が良い訳でもなく、本当にどこにでもいる帰宅部の高校生。ぼっちと言う訳でもなく、休憩時間になると友達と接したりする物語に出て来る主人公気質は全然なく、やる気のない感
じの今時の男子高校生。
そんな信介は、クラス疎か学年で1番モテると噂の女子生徒と密かに連絡を取り合い好意を寄せられる。
この物語は、そんな気怠い感じで接する主人公と今まで近寄って来た男とは違う信介に好意を寄せる学年1のモテ女子の今の時代だからこそある物語。
日間現実世界[恋愛]ランキング 1位達成!
週間現実世界[恋愛]ランキング 1位達成!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 00:00:00
243892文字
会話率:44%
僕は三条言語(さんじょうげんご)。ちょっと変わった名前がコンプレックスで、陰キャ気味な高校二年生。
普段はアニメ、漫画などが好きなライトオタを通しているけど、実は人に言えない趣味を抱えている。
言えないことはないけど、きっと理解されな
いだろうなって諦めている、そんな趣味が。
ああいや、一人だけ知っている相手がいたっけ。山科愛(やましなあい)。一切歳下の後輩で、何故か
僕に懐いてくれている可愛い子だ。
彼女にだけは僕のほんとうの趣味を打ち明けていて、だからこそずっと仲良くしている。
そんな僕は彼女にせがまれて、自室で「その現場」を見せている。
「先輩の打鍵音だかぎおんって、不思議と癒やされるんですよね」
「えぇ……」
これは、ちょっと変わった彼女と、同じように変わっている僕の、とある夏のどうでもいい一日のお話。
あるいは、普通でない者同士が仲良く一歩を踏み出す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 21:03:27
6508文字
会話率:47%
工藤道久(くどうみちひさ)は、平凡……では全然ない高校生。何が平凡ではないか、と言えば
幼稚園の頃、結婚の約束をした倉敷古織(くらしきこおり)とそのままお付き合いを始めて今に至るのだ。
そして、高校3年生になった今、そんな普通でない自
分たちの関係を改めて振り返る道久だったが-
これは、幼い頃からお付き合いをしている、おかしなカップルが織りなす、少しおかしなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 22:21:44
8417文字
会話率:58%
【致死率3/100の職業を知っている?】
悪霊に憑かれたと言う鮫島海摩。彼はその悪霊のせいで友人も家族も居場所も失ってしまう。その悪霊によってバイトも首になった時、偶然、『侵霊相談所』を見つける。
そこで、顔の無い所長に悪霊を払う代価と
してここで働くように誘われ、契約を交わした――普通の生活を求めて。
その事務所の仕事は合法違法問わず、”普通ではない”事件を調査するものであった。
先輩のメンヘラ地雷少女ちゃみと共に、鮫島海摩は様々な事件に巻き込まれていく。
血の治療。月の魔物。生まれたがる老人。若者が出て行かない限界集落――。
彼は果たして、生きて還ることが出来るのか。
――死を見つめ続ける怪奇譚がここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 15:39:49
12033文字
会話率:52%
中学生の主人公の築山 行幸は幼馴染の徳川 葵に一世一代のプロポーズをする。
しかし彼女は超が付くほどのお嬢様、一般人が付き合える相手ではない。
そこで行幸は、卒業した者は人生の勝者と呼ばれる超エリート教育機関『吹雪学園』に入学し、葵と結婚
するための名誉を得ようとする。
しかしその学園は普通ではなく卒業率は20%を下回り、特別テストと呼ばれる特殊なゲームで進級者を定めていて......折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 18:07:26
155152文字
会話率:47%
僕の名前は黒沢新。普通の高校生。だが、普通とは何だろう?この問いに答えを求めるとしたら、僕は普通ではないのかもしれない。少なくとも、今日の出来事を考えるとそう言わざるを得ない。
それは突然のことだった。放課後の静かな教室、僕は一人で宿題を
していた。窓の外には夕焼けが広がり、その美しさに一瞬目を奪われた。その時、不意に背後から声が聞こえた。
「やあ、黒沢新君。君は普通ではないんだよ。」
振り返ると、そこには僕と同じ顔をした人物が立っていた。まるで鏡に映った自分を見ているかのようだった。
「君は誰だ?」僕は驚きながらも尋ねた。
「僕は君だ。でも、君とは違う世界の君だよ。」彼は意味深な笑みを浮かべて答えた。
「違う世界?それは一体どういうことだ?」
「説明は後でするよ。今はただ、この鏡を見てくれ。」
彼が指さした先には、古びた大きな鏡があった。いつの間にか教室に現れたその鏡に僕は吸い寄せられるように近づいた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-01 19:20:04
399文字
会話率:34%
「おかしいな。戦場ではこれが『普通』だったんだが……」
魔法をほとんど使うことができない落ちこぼれ生徒ルーネス。
貴族を優遇する魔法学院において、平民の彼はいじめられる日々に苛まれていた。
そんなある日、森で出会ったフェンリルの力で
、前世の記憶を思い出す。
「ーーそうだ、俺は1000年前の英雄だった」
最強の英雄と呼ばれ、力も富も名誉も手に入れていた前世。
しかし、それは戦場で戦い続けるだけの灰色の人生だった。
だからこそ、ルーネスは決意する。
ーー今度の人生では、『青春』を謳歌してみせると。
こうして、『普通の学園生活』を送ることにしたルーネスではあったが、彼の『普通』は魔法が衰退した現代では規格外のものでーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 13:10:00
102534文字
会話率:54%
津継賢太郎は妹の花鈴と、有田さんと暮らしている普通の男子学生である。
妹は普通、と言うには話題性がありすぎるが、賢太郎自身は自らを普通であると疑わない。
有名人な妹と普通の男子学生、兼回収屋。そして、しゃべる鮪。彼ら、二人と一匹
は災難に巻き込まれていく。
*気が向いたら更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 09:34:18
12575文字
会話率:53%
色々な負が多い世の中で中年の会社員の雅士(まさし)は、帰宅前に寄ったスーパーで高齢者ドライバーの暴走に巻き込まれ、死んだのか危篤なのか分からない状態の魂で、高次元体の女神に異世界スカウトされて開拓する話し、開拓以外にも色々のんびりとしたい
が、基本的に何故かややユルくない生活に成るが……………
基本はゆるく過ごしたい日々だったりするが、本人的にのんびり生活出来るかは本人次第である……………
何処からか現れる仲間達、さてこの物語は異世界だが普通では無いのでご注意下さい。
更新不定期未定です、作者のやる気の気分次第…………ズクが出るか次第…………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 05:00:00
229244文字
会話率:44%
ChatGPT小説翻訳,今回はVRMMORPGです。もし何か問題があれば、指摘していただければ幸いです。
*
かつてMMORPGを遊んだ皆様へ、そして参加したギルドに感謝を込めて。
旅行ブログを書くのが好きな葉莉
詩は、先輩の依頼で、一般プレイヤーとして最新のVRMMORPG『異境限界』をプレイし、それを宣伝するための旅行ブログに書き起こすことになりました。結果、彼女はゲーム中で普通でないプレイヤー、謝藹鈴に出会うこととなりました。のんびりとでも、決してのんびりとはいえないVRMMORPGの冒険、いま、始まります!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 10:00:00
125981文字
会話率:58%
いたって普通でパソコンをいじるのが好きな月島律は選ばれた人しか入れない、超エリート高校に入学することに。
昔のトラウマで人と関わるのが苦手な律は何故か最高権力者の娘である白雪玲衣と関わることに!?
いつもと違う日常に、2人の気持ちや、
考え方は変わっていく。そこに生まれた感情とは。
じれったい恋をお見逃しなく!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 10:41:36
27124文字
会話率:28%
近藤周作は、警視庁警察官であった。幼少のころから剣道一筋、幼いころは『神童』と言われていたが、高校生からは、全国レベルの才能を持つ者たちの中に埋没し、『3番手の男』と呼ばれるようになった。大学卒業後、剣道を仕事にしたいと警視庁巡査を拝命、
剣道選手として日夜努力をするも、どうしてもチャンスに恵まれない。38歳の時、どうしたことか全日本剣道選手権に初出場、運にも恵まれ、決勝戦まで進出した。しかし、長時間の延長戦の結果、疲労困憊した周作は、心臓発作のため、最後の一本を取られたと同時に意識を失い、昇天してしまった。死んだことが信じられない周作は、幼いころに善行を行ったことと、生涯悪事を行ったことがないことが評価され転生することとなった。転生先は、公爵家の3男、しかし、特にチート能力を授けられたわけでもないはずなのに、何か普通ではない気がした。周作は、今一度剣の道を究めたいと思うのだが、どうやら他の才能も有り、波乱万丈、抱腹絶倒の新しい人生が始まることとなった。異世界転生ものとしては、使い古されたテーマかも知れませんが、新しい切り口を感じていただければと思います。
今後の展開としては、①幼児期~才能の芽生え ②少年期~異能の無双 ③学園期~仲間たちとの友情 ④旅行期~剣聖への道 ⑤領地編~内政の成功 ⑥三国期~周辺国の平定 などを考えています。前回の投稿作品はチート過ぎて、ネタが尽きてしまいました。いまだ2部が完結していませんが、この作品は、きちんと構成を考えて、100話程度?での完結を目指します。
応援してください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 14:41:17
564989文字
会話率:37%
普通ではないものを探し求めている 普通の人間。
まわりからは酷い目で見られるかもしれませんが、それが私にとっては ありがたいものでした。
最終更新:2024-05-27 23:39:36
647文字
会話率:10%
妻に裏切られ…というありがたくもない経験をした洋二だが、その後に良い出会いがあり満足して一生を終えることができた。
あの世を信じている洋二は、先に旅立った愛する妻とそこで会えると思っていたのだが、何やらとある異世界に行ってもらいたいと
いう要望を断れずに受託する。
報酬というわけではないが、よくあるパターンの特殊な力を与えてくれるということで、過剰な力は身を滅ぼしかねないと危惧しつつも前向きに考えていると、同じような存在が先行して洋二の分の能力も奪って勝手に転生してしまう。
何も能力がなく転生した洋二なのだが、その穏やかで懐の深い性格のおかげか異世界での一般人という枠から大きくはみ出しており、偶然もあるが普通では共に行動することが絶対にできないような魔獣すら手懐けてしまう。
そんな洋二が異世界で出会った幼馴染とともに冒険をするのだが、もちろん同じく転生した者たちの存在を知りつつも極力接触を避けて生活する。
ありえない力を持っているが故に時折とてつもない成果を出してしまうのだが、一応身の丈に合った生活を信条に生活していく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 12:16:39
43112文字
会話率:31%
マッチポンプで恋がしたいほど恋愛がしたい主人公ー宮木ホシモ略してホモは路地裏の女性を893から助けた事で徐々に道が曲がる。
果たしてホモは青い春を迎えられるのか!明日の朝日を拝めるのか!普通ではない逸般人が織り成す青春ラブコメディー
最終更新:2024-05-20 21:31:08
5177文字
会話率:45%