やむなく船出した平佐田だが、心は未練がましく薬園にしがみついてる。
遠ざかる岸を見つめ、涙を堪える平佐田を、でかい蟹顔が案じて近づいた。
ほんとうは、行きたくない。密命なんぞ糞食らえと、腸が煮えくりかえる思いの平佐田は、田崎を思わせるでかい
蟹顔に向って、邪険に手を振った。
何もかもが平佐田の神経を逆撫でする。大声で叫ぼうとして、胃の腑のものを吐きだした。
ひどい船酔いに悩まされる平佐田を、色黒の子供が介抱する。
本土の子供とは少し違った印象の子は、平佐田の向う硫黄島の子であった。
島の子供、智次と、その父親のおかげで、平佐田のささくれだった心が穏やかになっていく。
でかい蟹顔の男、那医と、智次とみた島の外観は、平佐田を気絶させるほどの圧巻だった。
皆にお礼も言えなかったことに心残りを感じつつ、船を下りた平佐田は、若い女の平手打ちを以て、島に出迎えられる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-11 19:03:27
187350文字
会話率:22%
薬屋では、国試という国を挙げての祭りにちっともうまみがない。
商魂たくましい母方の血を譲り受けたリンメイは得意の饅頭を使い金を稼ぐことを思いついた。
試験に悩み胃が痛む若者には胃腸にいい薬を練りこんだものを。
クマがひどい若者には、よく眠
れる薬草を練りこんだものを。
薬師としての知識と母親譲りの饅頭の腕。これで、薬屋の跡取りは私で決まったな!と思ったときに。
リンメイのもとに、後宮に上がるようにお達しがきたからさぁ大変。好きな男を市井において、一年どうか待っていてとリンメイは後宮に入った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 14:23:31
104973文字
会話率:23%
ムラカワアオイは、薬剤師に純愛する。
最終更新:2021-10-16 06:04:23
274文字
会話率:32%
なんだかんだと言っても、日本人の二人に一人はガンで亡くなる。早期発見すれば生存確率はアップするが、そのための検査は、身体的精神的経済的に負担になることも多い。本作は、ガン多発年齢以前に、ガンと診断された筆者の体験話である。それだけ。ただ、身
体表現がはいるため、保険としてR15等つけている。苦手な方は無理しないでバックしてください。体験に基づく内容なので、もし医学的に間違いがあれば、優しく教えてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-14 22:39:07
1677文字
会話率:0%
下働きのエリーは、深夜お腹が痛くなった時に転生したことに気づく。
この痛みは前世と同じ、急性虫垂炎、いわゆる盲腸だ。
給料を前借りして病院へ行けば、お腹の痛みはなくなったけれど、お金がない。借金返済のために公爵家の下働きを引き受けたエリー。
そこにいたのは王都で結婚した男ナンバーワンという噂の美貌の主。
「そうそう、知っていたか?この世界では虫垂炎という病名はないぞ。それに抗生剤なんてものは存在しない」
「あの、もしかして、日本をご存じですか?」
「フハハハハハ、やっと出会えたな」
「え?」
「逃がさないぞ、エリー」
そこでエリーは公爵様の重大な秘密を知ることになる。
下働きの娘と公爵様の出会いの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-10 10:47:32
9785文字
会話率:52%
食べることが大好きな中年男が酔った勢いで釣って来たフグを調理し、うっかり肝まで食べてしまって死んでしまう。
しかし、アマテラス神に促され、転生した先は剣と魔法の世界だった。
転生した異世界で懲りずに食道楽を目指す!。
異世界でアマテラス神か
ら授かった特殊能力と前世での色々な本と知識で活躍!。
異世界の人々や国々と交流し、共に発展したり、戦ったりする。
「今度は食でヘマしないぞ!」と誓いながら。
異世界に日本の食文化等を展開させちゃうストーリー。
___________________
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-18 21:52:20
210664文字
会話率:41%
同業者から聞いた話です。
最終更新:2019-07-17 15:21:43
1924文字
会話率:44%
海鼠腸が20代の時に金沢に行ったときに体験した話です。
最終更新:2019-07-12 18:05:39
584文字
会話率:14%
普通に暮らしてた主婦が尿路結石からの~直腸ガン!
そして人口肛門となって暮らしている日々のあれこれを記録として書いてみた(*^^)
最終更新:2021-06-29 15:52:58
8123文字
会話率:0%
タイトル通りです。
新型コロナだけが騒がれていますが、薬剤耐性を持つ結核菌やインフルエンザウィルスなどの脅威も知っておくべきでしょう。
最終更新:2021-05-05 23:08:47
1430文字
会話率:0%
絶望のなか武士は斬り進む……
絶対不動の強固な信頼を原動力に、大陸へ覇を唱えるまでに躍進を遂げた義雄国。しかし永年義雄国を支え、導き続けた巨星・雲海大将軍が戦没した時、その「絶対」は崩れ去る。信念を違え、為す術無く引き裂かれる義兄弟。苦渋
の内憂外患、危機へ瀕する帝国の落日。若き大将軍・義虎は、この修羅場をどう生き抜くか……!
かつて大学の授業で課題として書いたものでございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-22 23:45:11
8032文字
会話率:23%
魔王討伐の旅の途中、主人公のカルマはパーティから戦力外通告を受けて、交易都市クレアドールへと置き去りにされてしまう。
だが、そのリストラは優しさに満ちたものだった。
手切れ金として使い切れないほどの資金。宮殿クラスの家屋に大勢のメイドや
召使い。生活に困らないよう、近隣の企業や店も買収していってくれていた。
『あいつら、俺のこと好きすぎるだろ……』
パーティのリーダーは、カルマの姉――勇者フェミル。子供の頃からの凄まじいブラコン。現在進行形でカルマを甘やかしたくて仕方がなかった。凜々しく美しい姫騎士イシュタリオンも、カルマのつくるご飯が大好きで好意を抱いている。ツンデレな賢者リーシェも、努力家のカルマのことが好きでたまらない。断腸の思いでリストラしたのだろう。そもそも、カルマは強い。ギルドではSランク判定を受けるほどの実力なのだ。チート級に強い姉たちのせいで霞むだけなのである。
しかし、姉の気持ちを察したカルマは、自分が町でぬくぬくと暮らすことこそ、姉ちゃんたちが安心して旅を続けることができると思い、この贅沢な環境を受け入れることにする。
――だが、勇者フェミルたちは、カルマ離れできないでいた。
旅の最中、カルマに会いたい衝動に駆られる。なにかと理由を付けて、彼女たちは町へと引き返してしまうのである。カルマを甘やかすため、屋敷の改築に私兵団の結成、さらなる企業の買収、交通網の整備などの内政を行い、なかなか旅に戻ろうとしない。
ひたすら発展していく町と、自分の生活環境を眺めて、カルマは思う。
――このままでは魔王討伐ができない。俺のせいで世界が滅びる。
旅に戻ってもらうため、カルマは甘やかしを振り切って、姉たちを町から追い出そうとするのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-22 19:06:20
127697文字
会話率:52%
コロナ禍の中、突発的な病気に…
今、休日診療や救急車を使うのは憚られる
という思いと快方に向かう安堵に書いてみました
最終更新:2021-04-14 01:40:40
1162文字
会話率:2%
エルフの自分はハーレム勇士に愛されて困っています。
より多くの経験のために旅行を始めたエルフフィロ
彼女は初めて立ち寄った都市でパーティーメンバーを募集するが、そんな彼女に関心を持ってやってきた勇士志望のアドリア、そして彼女の同僚である
シスター·リセ3人が集まってパーティーを結成するのだが…。….
「お姉さん、すごいです。 また惚れました!」
自分に一目惚れした勇士と
「チッのまま死ねばよかったのに」
「あまりにも堂々と言ってるんじゃないの?」
「死ね、エロフ」
「もっと悪化したの!?」
嫉妬深いシスターのため、フィロは毎日胃腸を痛めて…。
しかも勇者志望の彼女は無自覚でハーレムメンバーを増やしていくが
彼らの牽制から旅行を終えることができるだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-12 00:04:24
27948文字
会話率:49%
中学か高校の時十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)になって近くのクリニックへ1人で行って胃カメラをのんで針と漢方でなおしてもらいましたが、当時はなにもわからず痛くなくなったことがとてもうれしかったです。
キーワード:
最終更新:2021-04-05 15:31:46
218文字
会話率:67%
耳を塞ぎたい。口を塞ぎたい。目を塞ぎたい。そして、心の穴を塞ぎたい。
主人公の瀬川華那(せがわはるな)は美術部の高校2年生。
華那は自分の意思に反して、過去のトラウマを度々思い出してしまう。
特によく思い出してしまうのは、クラス
メイトの女子たちから嫌がらせを受けていた小3の頃の記憶だ。
理不尽な嫌がらせは華那の心に一生残る深い傷をつけた。
華那の唯一の異性の友人である清水雪弥(しみずゆきや)。
華那は不器用な自分とは違って、器用な雪弥の事を心底羨ましく思っていた。
五月十五日。雪弥が華那が飼っている猫たちに会う為に自宅に遊びに来た。
遊びに来る直前、学校で雪弥の異変に気づいた華那は雪弥の事をとても心配していたのだが……。
思いの外、楽しい時間を過ごす事ができた。
安堵していたのも束の間、帰り際になって華那と雪弥の二人の間に不穏な空気が流れ出す。
やがて、雪弥は自分の悩みを打ち明けてきて──?
仲の良い部活の先輩と喧嘩してしまった男子生徒。
「怪物」に執着し続けて、虚無感に苛まれながら生きている男子生徒。
「過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)」という病気を患い、自殺したいと思うようになった女子生徒。
心優しい性格なのだが、自分を「異物」だと認識しており、排除しなければならないと思っている男子生徒。
過去に、男子生徒がクラスメイトに嫌がらせしている様子を目撃しながらも見て見ぬ振りしてしまった事を、ずっと後悔している女子生徒。
大切な友人を支えるために今まで生きてきたのに、ある日その友人の秘密を後輩に暴露して友人を追い詰めてしまった男子生徒。
そして──……過去のトラウマや苦手な音に怯えながら、毎日を過ごしている女子生徒。
みんな異なる悩みを抱えていて、「独りぼっち」で「もがき苦しんでいる」。
誰かと繋がる事で、凍ってしまった心がほんの少しずつでも溶けていったらどんなに良いだろうか。
……多分、懸命に信じ続ける事しか他に方法はないのかもしれない。
これは、未だ脆く繊細な10代の彼女たちの灰色、青色、鮮紅色、そして朱殷(しゅあん)色が醜くこびりついた物語。
※この小説は、『カクヨム』・『アルファポリス』・『エブリスタ』でも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 20:50:54
127699文字
会話率:34%
「ゴボウ、お前は消化に悪い不純物だ。この体から追放する、肛門から出ていけ」
中々体内で消化されず、原型を留めたままのゴボウに大腸は冷酷に追放を宣言する。
だが大腸は知らない、すでにゴボウの力で腸内に異変が現れている事に。
ゴボウを食べ過
ぎたと気付いても、もう遅い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-13 16:19:09
1672文字
会話率:32%
愛敬穂月(あいきょうほづき)。俗に言う"運"とはまた違ったタイミングの悪さと、軟弱な胃腸を背負って18年という日々を過ごしてきた彼は、その日々の努力が実りを見せ、晴れて4月から志望していた大学へ通うことになった。
しかしその4ヶ月後、彼はその学校を中退することになる。県境の山の地下に建設された研究施設で・・・表向きは、施設の清掃アルバイトとして。その実は、とある計画の協力者として「招聘」されたからだった。
そしてよく晴れた日の午後、彼はある世界へ、身体を持たない意識体となって旅立つ。その世界の"シナリオ"を攻略し、現世へ帰還するという任を負って。いや、それ以上の、人類の進退を賭けた重大な使命を受けて。
人の姿をしつつその実体がないという"無敵"状態のステータスをもって、だが、生まれ持ってのタイミングの悪さと、胃腸の弱さにはしっかりと悩まされつつ。自分、愛敬穂月。このRPGのようなファンタジー世界を、ぼちぼちと楽しみながら歩んでいきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-13 13:00:00
2475文字
会話率:23%
厭世観(えんせいかん)に包まれて、随分と無気力になってしまったとある千葉県は木更津市に実在するおっさんが、真夜中に宇宙の事について頭の中で夢想して、ブラックホールについてあれこれと思いを巡らせていたらば、ついうっかりと、意識の一部分がシュ
ヴァルトシルト半径内に入ってしまい、ブラックホールの中へと吸い込まれました、其処に広がっていたのは見たことの無い景色で…其処にいた「主」によって、今度は異世界のとある無人惑星へと、「練習(チュートリアル)ね、最悪、破壊しちゃっていーからね」と転移させられて…
「チュートリアル編」では転移させられた先の無人の惑星で色々と自分のスキルや何かを夢中で試したりしていたらば、「無人惑星」は嘘で、生き残りが居ました…霊体になってましたがね…そして今度はそこの惑星を照らしていた恒星が「赤色巨星」であり、尽きる恒星の最期の瞬間、そう、超新星爆発に巻き込まれてしまいます!何て運が悪いおっさんなのでしょうか…
「チュートリアル編」の後は、また改めて別の惑星へと転移するのですが、そこの惑星を管理している女神さまに手渡された「転生生物決定のダーツ」を派手にOBさせてしまい、「腸炎ビブリオ」へと転生してしまいます!魚類でも爬虫類でも哺乳類でも妖魔でも妖精でも亜人間でもなくて…「菌」です!とても素敵で刺激的で通好みなお洒落転生ですよねっ!
さぁ、新しい惑星、少し個性的な生き物への転生…血沸き、肉、踊る様な、そんな転生となるのでしょうか!?そんな予定でお話を進めておりまする。
尚、主人公はむさ苦しいおっさんであり、かなり需要が無さそうな…そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-09 15:24:04
325066文字
会話率:7%
美少女奴隷に優しくすれば、簡単に惚れてもらえる。
バカげた噂を聞きつけたひとりのモテない男は、全財産を投じて、ひとりのダークエルフを購入する。
今まで、酷い目に遭ってきたであろう彼女に、誠心誠意優しく対応することで、惚れてもらおうとゲス
な考えをもっていた彼だったが――
「ご、ご馳走を用意したので食べてくださ――」
「経口栄養摂取ですか。
使用目的を鑑みて、経腸栄養、静脈栄養摂取もご検討ください」
彼の元にやってきた彼女は、奴隷の中の奴隷、奴隷プロフェッショナルだった!
「い、一緒にお出かけしませ――」
「はい、お出かけ用の靴は、舐めて掃除しておきました」
「…………」
理想と現実が激しく食い違い、惚れる気配のない美少女エルフを前に、主人公はどこまで頑張れるのか!?
「おはようございます、ご主人様」
「あのぉ!? 村の豚小屋で、寝泊まりするのやめてもらっていいですかぁ!?」
果たして、主人と奴隷に、甘酸っぱい恋愛関係は芽生えるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-21 23:03:30
8339文字
会話率:34%
誕生日プレゼントにミアが父に頼んだのは、街のショーウィンドウで見かけた、蜂蜜色の髪にアメジストの瞳の綺麗な女の子のお人形。しかし、何の手違いか、誕生日当日に父から贈られてきたのは綺麗なお人形の女の子ではなく、お人形のように無表情で物言わぬ薄
汚れた奴隷の男の子だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-17 18:32:12
2563文字
会話率:30%
転がっている妻を眺めていた私に妻が…
最終更新:2021-01-05 16:33:23
820文字
会話率:0%