僕は玉置村に住む小学校六年生の桑原健也。二学期の初め、東海林正という男の子が転校してきて、村のため池でブラックバス釣りをしていたことから近づく。しかし、ブラックバスを害魚と決め付ける農家の人々により、すでに駆除されていた。僕の父親がブラッ
クバス釣りをすることもあり、東海林君と僕は親しくなる。東海林君は父親を事故で亡くしていた。
一方、東海林さんとガキ大将の高田君との抗争は激化する。
僕の父親は竜山湖へ東海林君も誘って一泊でブラックバス釣りに行くことを提案。そこで僕は初めてブラックバスを釣り上げる。ポールさんというアメリカ人が現れた時、東海林君に大物が掛かった。ポールさんは大きなブラックバスをくれれば、経営するペンションに無料で泊めてくれるという。こうして大きなブラックバスはポールさんの手に渡った。僕たちはポールさんのペンションで美味しいブラックバス料理をご馳走になる。
翌朝、ワカサギが接岸する岸辺で再び釣りをした僕は偶然にもニジマスを釣り上げる。ニジマスもまたアメリカから輸入された魚で、他の小魚を襲うという。その後、竜山湖の周囲をドライブするが、ワカサギが産卵する川に垂れ流される汚水、観光のために駐車場にされてしまった葦の原を目撃する。
学校では、ふとした事件をきっかけに東海林さんと高田君が和解し、三人で笹熊川へ渓流釣りに行くことになる。釣り上がっていくと、猿の大群に遭遇、もう少しで襲われそうになるが、モヒカンのような鬣をした猿に助けられる。東海林君はそのモヒカン猿が亡き父親にそっくりだと言う。
ある日、皆瀬さんという村役場の人と出会う。再びモヒカン猿と遭遇した僕たちは導かれるように、鬼女沢の不見滝へと向かう。そこの傍らには又吉じいさんが住んでおり、彼から滝つぼに潜む、身の丈三尺もある、大イワナ、釜の主の話を聞かされ、釣るための作戦を練る。
ある日、学校で小野さんと僕は言い合いとなるが、小野さんから釣りを教えて欲しいと頼まれる。僕の心は次第に小野さんに傾き、彼女もまた釜の主の秘密を知り、協力してくれることになる。
ブラックバス用のルアーを改良して釜の主を攻略することを提案。やはりモヒカン猿に導かれ、皆瀬さん、東海林君、小野さん、僕で不見滝へと向かう。そこで死闘の末、釜の主を見事、釣り上げることに成功した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-29 09:41:47
100004文字
会話率:46%
内乱平定後、賢明な王と英雄によって繁栄に導かれる、緑と湖の王国。その中心地である王都から一番遠い、痩せた領地があった。領主は存在するも、実質、そこを治めるのは、娘であるうら若き才女である。恵まれぬ領地と民のために心を砕いて生きてきた彼女へ、
卑劣な策略の手が迫る。この地を失うことになるのなら、その原因となったものに必ず復讐すると誓う彼女であったが。四部作の第四部、最終部です。(09/10/27、余章を追加)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-27 17:44:58
108939文字
会話率:42%
血塗られた宿命を背に生まれた少女は、その血に導かれるまま、失われた秩序を取り戻すために立ち上がる。《聖戦》――後にそう呼ばれ、全ての始まりとなる戦いが今、始まろうとしていた。
最終更新:2009-10-14 12:53:13
77197文字
会話率:32%
気がつくと、そこは辺り一面、真っ白な空間だった。男の子は風に導かれるまま歩いていくと、そこは―― 7/17 改定版UPしました。
最終更新:2009-10-03 16:05:26
6222文字
会話率:29%
誰かの声に導かれるかのように物語は流れていく。転校生の少女を待ち受けていたのは、あまりにも不自然な日々だった。目の前で起こる出来事に翻弄されるだけで、自分の意思が通じない教室の中。それはまるで心の中に迷い込んで抜け出せなくなったかのよう。時
間は冷たく流れていく。ただ何が本当で、何が嘘なのかわからない日々の中で、真実を伝えようとする誰かの声が確かにあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-25 00:12:41
503文字
会話率:39%
日々を無為に過ごしているように感じる一樹(かずき)は、ひょんなことから一枚の古地図を手にする。明確な生きている印を獲るために、地図に導かれる一樹。しかし、そこには、想像もしていなかった恐怖が待ち構えていた。
最終更新:2009-04-27 21:43:20
20736文字
会話率:13%
在野の陰陽師である少年・穂高は運命に導かれるように安倍晴明と出会う。
最終更新:2008-11-29 16:36:52
4641文字
会話率:26%
助けを呼ぶ声に導かれるように水華蓮国へ落ちたハナ。10年前に行方不明になった従弟がその世界のどこかにいるらしい。ハナは竜の絵を書き、命を与えるように大地から白銀の竜を呼び出した。そして彼女は神祇官長の力を借りて元の世界に戻って行った。一方、
白竜出現をきっかけに水華蓮をとり巻く世界が静かに動きはじめる―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-11-15 20:21:22
283452文字
会話率:37%
そのデジャブは夢か幻か、二つの世界で事故を目撃したレイの前に現れる謎の少女メア。メアの姉ナイを助けに、レイはサイバーワールドへと導かれる。そこはゴーストやハッカーなどが存在する世界。ネットが生んだ思念の世界だった。ナイを攫ったのは黒い狼団と
呼ばれる破壊集団。戦いの中で、レイの前に現れる凄腕の美形剣士ナギ――その正体は?そして、目覚めるファントムたち。
たぶん縦書きのほうが読みやすいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-05 01:18:11
95826文字
会話率:35%
ただ送る日々の中で、ティルムは退屈していた。根なし草の旅を続ける元死神のティルムは、旅の相棒であるヘイムと目的もなく彷徨い続ける日々を続けていた。二人が旅の途中に訪れた街で行われていた祭りの中で、ティルムはいつもどおり退屈の時間を送り続ける
。しかしそれはほんの些細な出会いにより一変することになる。退屈な日々は変わり行き、やがて彼は避けられぬ宿命の舞台へと導かれる。それは生を愛す死神のなりぞこないの物語――世界はすべからく死へと収束する折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-03-22 13:57:06
5339文字
会話率:46%
福永武彦・中村真一郎・堀田善衛という大作家の共著による「発光妖精とモスラ」が原点である、未来への子供の意志の象徴としてのモスラ。三人のモスラフリークである女子大生が、運命の糸に導かれるようにして出会うことになる。「貧乏の勧め」を家訓とした生
活を実践していた田所令子。正規雇用社員であった父親が年々冷遇の憂き目をみることになった塩屋夕子。幼い頃から未来の夢を見続けていた今田麻由香。彼女の夢は、遥か未来の冷え切った地球に始まり、麻由香の成長とともに近未来の人類が生存可能な地球へと遡っていた。三人はそれぞれに、現在流布している若者のカッコ良さやセンスの概念と一線を画していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-02-03 16:01:00
128025文字
会話率:45%
19世紀中頃英国の大学生、ケイン・スタンフォードは、天文学者を志していた。ある時、友人のジャックからこの世に2つの月が存在するという桃源郷のような土地があることを知らされ興味を持った。運命の糸に導かれるように仲間と共にかの地、インドに降り立
った。2つの月を探すうちケインは偶然ある恐ろしい計画を耳にしてしまう。そこで巡り会った皇女、ジャスミンとの運命的な愛。やがて明らかにされる2つのつきの正体とケインの出生の秘密。それは図らずも皇女ジャスミンの秘密をも暴いてしまうことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-01-11 20:49:55
61151文字
会話率:55%
クリスマス、子どもにプレゼントを買ってやれない男の前に、不気味な子どもが、どこかへ導かれるのを見る……。
最終更新:2007-12-25 12:18:37
6131文字
会話率:46%
歪んでいく空間、人格。世界も人も崩壊する。現実か妄想か。意識を無視して導かれる
最終更新:2007-07-31 00:50:02
6606文字
会話率:31%
普通の男の子が普通にデートに行くために電車にのったのはいいが・・行き着いた先は・・・そして、彼の運命の輪が、徐々に、波乱へと導かれる・・
最終更新:2006-12-03 04:24:44
19339文字
会話率:30%
16歳の少女有子はある日祖父からもらった時計によって異世界へと導かれる。そこで有子を待ち受けていたのは――……
最終更新:2006-09-18 17:38:35
6291文字
会話率:61%
この世は『力』に溢れていた。少し訳ありの少年、月代灯夜が通う私立蒼雲学園は、『力』を持つものを集めたエリート校。そんな学園で繰り広げられる生徒達の蹴落とし合いに、灯夜は飽き飽きしていた。苦痛の日々は、徐々に変化を遂げる。生徒達の謎の失踪が始
まりだった。運命に導かれるように灯夜は、事件に引きずりこまれる。果たしてその先に待つものは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-03-30 22:21:47
110439文字
会話率:35%