「困っていることがあるのなら、僕を頼ってみませんか」
木枯らしが吹きつける幼い美月の家に現れたのは藍色の着流しをまとった不思議な青年だった。
何者かに働きかけられ不眠となってしまった美月は、何か隠し事をしているようで……
果たして青年
は、やむことのない悪夢に悩まされている美月を解放することができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-04 17:15:22
7380文字
会話率:42%
誰一人見舞いのこない病室で、彼女は虚ろな瞳で白い天井を見つめている。
お迎えを待ちわびながら、これまでの人生を振り返る──『長生きしたい』と初めて強く思ったのは、一体いつの事だっただろうか。
多分、戦争よりもっと前。
彼女は農家の
末娘で、いつもお腹をすかせていて──ああ、そうだ。一度酷い飢饉があって、餓えと病で死にかけて、なんとか命を拾って以来、そのことばかり考えた。
雪山、砂漠、ジャングルに戦場──いつだって彼女は生き延びてた。そのたびに味わう生の強い実感が、何より彼女は好きだった。
だがそれももう限界──老いさらばえた身も心も、タナトスに心惹かれ続けている。夫は先立ち、息子や娘は無事に巣立った。だからもう、いいのでは? 存念があるとすれば、末の孫のユキミチか。
14歳。多感な時期だ。
もう何年も会っていないが、少しは立派になっただろうか、それとも道を誤っただろうか。
まだ死ねないと、強く思った。
だから彼女は考える。生き延びる方法を──摂理に背く反抗を。
やがて一つの推論が、彼女の中で組み上がる。
なんだ、まだあるではないか。どんな過酷な環境でも、絶対に死なない方法が。何故今まで気づかなかったのか。これが耄碌というものか。
苦笑を一つ浮かべると、それまでの弱りっぷりもどこへやら、彼女は布団を跳ね除けた。
双眸に生と餓えとを滾らせて、無断で病院を後にする。
全てはただ、生き抜くために──末法の世まで生き抜くために。
──そして彼女は、永遠になった。
第二回サワムラ杯参加作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-27 00:00:00
8830文字
会話率:28%
冬の終わりに近いある日。魔王がダンジョン探索の果てに見つけた小さなほっこり温まる話。
最終更新:2016-02-25 00:00:00
2718文字
会話率:15%
恋愛対象にならない体型と年齢という条件をクリアして、大学生で社長の松原佑都(23歳)の元に派遣されたむっちりぷに子な家政婦・久野由梨子(32歳)。
料理や家事に関することは勿論、礼儀作法や生け花、茶道もこなす年齢以上にオバサン的仕草が板に
ついてる、仕事の出来るプロの家政婦さんだ。
なんだかんだと世話を焼いてくれる、ほっこりとした人柄の由梨子に気を許していた佑都だったが、ある日、由梨子が腹膜炎で入院。
3ヶ月ぶりに仕事に復帰したスリムな由梨子の姿に、佑都は一目惚れしてしまった!?
嘘だろう!?
へ?もう少し痩せるの?
やめて、由梨子さんこれ以上痩せないで!
謎多き観音菩薩系ヒロインに、勝手に振り回される考え込み過ぎる大学生社長のラブコメディー♪
※ R18版もあり。
※ 体型について様々な不快な表現があるかも知れませんので、苦手な方は御注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-07 20:00:00
34760文字
会話率:35%
お兄ちゃんは異邦人だった?
ぼくの勘違いから始まるほっこりするコメディ。
(200文字小説です)
最終更新:2016-01-20 21:32:44
200文字
会話率:50%
気が付いたら目薬の中にいた女の子と、女の子と関わる人たちとのおはなし。
読者のみなさんを優しい気持ちにできるような話(だと嬉しい)です。
最終更新:2016-01-20 01:38:00
6253文字
会話率:22%
1年ぶりに、友達とあった時のすこしだけほっこりした話。
最終更新:2016-01-16 09:22:05
933文字
会話率:10%
世界は平凡平和ながら、日常は結構コメディーで青春だ。
翔講館高校生徒会。僕が会長を務めるそこでは、皆がクスリと笑って、時々ほっこり切なくなって。
誰がなんと言おうと、そんな毎日がきっと僕らの日常なんだ。
……たとえ、『会長の威厳? な
にそれ美味しいの?』レベルで、僕の扱いが悪くても! 悪くても……。
連作短編で送る青春ほっこりコメディー、始まるよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-15 21:02:52
86520文字
会話率:43%
かつて青春を謳歌して、なんやかんやで今でも謳歌中な彼と彼女のバレンタイン。
彼女「三度目の正直ってあるじゃないですか?」
彼「それはあれか? 三度目にして僕にとどめを刺すってことか?」
彼と彼女の明日はどっちだ!? なほっこりときどきラブな
コメディー。ご賞味あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-14 23:26:16
5767文字
会話率:46%
とある生徒会長(男子)と後輩副会長(女子)のある秋の日の一コマ。
日常系ほっこり青春コメディです。
最終更新:2014-11-05 21:11:53
2612文字
会話率:34%
あなたの心をほっこりさせるためのお話
恋愛、家族などをメインに書いてきます。
この小説で、誰かを癒せますように
最終更新:2016-01-12 00:28:17
12286文字
会話率:50%
俺の上さんは、私は神だと自称する。
最終更新:2016-01-11 01:23:55
1805文字
会話率:38%
北に構える魔王城にやってきた勇者一行。しかし彼らの目的はそんな寒地で過ごす魔王をねぎらう為だった!その為に持参した魔王の力を無効にしてしまうお土産とは!?魔王協同組合とか僧侶が突っ込みだったりとかそんな感じの冬のほっこり(?)コメディ。台本
形式の会話文のみになりますが少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。こえ部にもお題としてあげているものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-10 10:48:41
1914文字
会話率:2%
こえ部と言う声投稿コミュニティにて掲載しているRPGなエセ冒険ミニシリーズです。5人パーティーでのんびりRPGな感じの日常を過ごしたり冒険をしたりする、ほっこりしたいミニストーリーが台詞のみで展開されます。(声投稿用ですからね!)
こえ部に
お題が増えすぎて収集つかなくなったのでなろうさんをお借りしようと思い立ちました。場違いになると思いますがご容赦ください。
http://koebu.com/user/hina2014折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-15 21:53:49
3589文字
会話率:8%
2016年の年賀状用小説です。
昔話風の、ほっこり話です。
最終更新:2016-01-05 13:11:43
3167文字
会話率:67%
落とし物を巡る、ちっちゃなメルヘン
少しほっこりしたいあなたへ
昔、自分のブログに発表した短編です
最終更新:2016-01-01 12:00:00
1516文字
会話率:15%
クリスマスイブだというのに、何故残業!?
せめて、コンビニでケーキでも買ってクリスマス気分を味わおうとした私、今野 あゆみが最後に残ったケーキに手を伸ばしたら……?
ちょこっとほっこりするお話。
最終更新:2015-12-26 00:05:09
3290文字
会話率:48%
殺し屋レヒトは依頼により霊峰を越え万年雪化粧の辺境の地、ナロー村へ向かう。
そこでは古来より続くクリスマスと呼ばれるイベントが催されており、村中がクリスマスムードに包まれていた。
道中の森で行き倒れていた村人の少女を連れ浮き足立った村へ到着
したレヒトだが、標的の情報を集めていると狂気の森やら悪魔などどうにも不穏な噂が流れていた。
初めてのクリスマス体験、そして無事依頼は果たせるのか…。
ダークながらもほっこりするアクションファンタジーです。
『Whim of God ~神のシナリオ~』のクリスマス番外編となっています。
番外編といっても独立しているので本編を読んでいなくても楽しんで頂けると思います。
本編はこちらからどうぞ!
https://novel18.syosetu.com/n1608fd/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-25 00:00:00
35073文字
会話率:45%
「犬って、どんな動物?」犬大好き人間がつづる、ほっこりエピソード。
最終更新:2015-12-24 02:58:38
51845文字
会話率:5%
世間はカップル溢れるクリスマスイヴ。
人生二九年彼女無しの主人公は、独り腐海の掃除に励む。
洗濯機が故障し、やむなく出かけたコインランドリーの帰り道。
立ち寄ったリサイクルショップで見目麗しき店員さんが声を掛けてきた。
「何かお探しです
か?」
※元は「洗濯機」、「鼻毛」、「雪」の三題噺です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-20 21:00:00
8450文字
会話率:32%
直樹は女の子の服が好きな男の子。女の子の服を着ては、街を歩く。
そのことが、同じクラスの健太にバレてしまい、執拗なイジメをうける。
友人たちに手を引かれつつ、自分の思いと考えを形にしていく直樹が、最後にとった行動とは。
ほっこり元気、りん
りんに勇気。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-19 14:01:30
41898文字
会話率:27%
極めて普通な男子高校生、鹿流部 烏(しかるべ からす)は自分の普遍性に憎悪する日々。すると
、ある日脳内を乗っ取ってきた「声」は、ある提案をする。
1人の普通青年が巻き込まれていく「プログラム」とは一体…
最終更新:2015-12-15 02:02:09
12155文字
会話率:41%
花の王国の北に、ヒュルムンデルという名の冬の王国がありました。
そこにたったひとりですむ「冬の女王」は、花の王国に暮らす人々をうらやみ、攻撃します。
女王のしわざによって雪に閉ざされてしまった桃ノ花村。
雪に降りこめられ、外で遊べず
に困った村のこどもたちは、ある作戦を開始します――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-12 23:14:06
9282文字
会話率:26%