僕は、僕が嫌いだ。
印象に残らない、影の薄い容姿。
自分で思い返しても無味無臭の生い立ち。
閑古鳥が鳴き叫ぶレベルの、凡才。
おおよそ物語の主役にはなれそうもない、凡百の高校二年生ーーそれが、僕。
このまま嫌悪感と諦めに苛ま
れて生きていくのだろうと思っていた僕の高校生活は、しかし、そうはならなかった。
羨望の眼差しを向けるしかなかった数多の美男美女に囲まれ、居心地の悪さと同時に温かさを感じる毎日。
これは、僕が僕を好きになる話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-30 00:00:00
10935文字
会話率:38%
2個上の幼なじみとのじゃれ合いのような言い合い言葉遊び。
心地よい掛け合いを、認めたら負けた気がするのはなぜなのか。
何に負けるというのか。
最終更新:2019-11-29 00:57:03
3603文字
会話率:55%
そう遠くはない未来。場所は日本。
75歳を迎えて「定年」を迎えた人々が行くのは、『都会《アップタウン》』と呼ばれる経済の中心地。VR装置に繋がれた彼らの世話をするために働く介護士の主人公・『僕』は、趣味であるコーヒーと本のために真面目に
働いていたが、世間からは白い目で見られていた。
そんなある日、『僕』はかつてアイドルをしていたという『リノ』という女性の担当になる。
「『都会』の中では皆がアイドルなの」
そう疎外感をにに打ち明けてきたリノと『僕』は少しずつ距離を縮めてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-26 18:00:00
8523文字
会話率:13%
異世界への扉はすでに開かれていた。
しかしその扉の位置は常にランダムであり、故に異世界から現世に迷い込んできた者、そして現世から異世界へ迷い込んできた者たちが元の世界へ戻ることは困難を極めた。
東京下町、新小岩のとある雑居ビルに事務所を構え
る私立探偵神崎は、現世人と異世界人のハーフ。
魔王の息子に生まれるも、嫡男ではない彼には異世界は居心地が悪く、何となく気に入った現世で探偵業を営み、勝手気ままな暮らしを楽しんでいた。
彼の探偵事務所だけに現世と異世界を自由に行き来できる扉があり、「異世界案件」は彼のみが解決できるのだ。
今日もまた、異世界案件を抱えた依頼人が彼の元を訪れる……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-20 13:45:37
117593文字
会話率:41%
天界の中心地、大都会エリグス。エリグスには高層ビルが立ち並んでいる。そのなかでも一際異彩を放つ建物がある。
ここは天界でもっても有名な会社
「異世界運営カンパニー」。
年収は社内平均140万ゴールド……日本円で約1400万円相当。
会
社からの情報によると
「今日も定時で帰って、妻と一緒にディナーを食べに行きます!」
「まだ仕事が少し残ってるのに定時退社しないと…」
というような、とてもホワイトな会社だ。
……あの部署を除けば…
経営部。そこは一言で表すなら
「地獄」と言われる場所。入社するなら絶対入りたくない場所。
そして今日は…運命の入社試験。
生か死か。そんな緊張感にみんな震えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-19 23:54:21
6646文字
会話率:58%
アーダム大陸ロマネ帝国の中心地に、幾重にも螺旋を描きそびえ立つ賢者の塔。そこに住む双賢者、暁のアラムと黄昏のイヴァンに神の預言が下りた。
この大陸の始まりであるされるソロン伝説に始まり、聖者アトラスと共に魔神を討ち果したいう伝説に神話を含む
今現在までの千年間、この大陸の行く末を見守ってきた。その末裔であるアラムとイヴァンが神の神託を授かったのはおよそ100年ぶりのことであった。
イヴァンは言った。『西の最果てに救世主が現れる』と。
アラムは言った。『最西の地にて悪魔の子が生まれる』と。
今までの千年間、二人は意見さえ分かれたことがないとされている。それが今回、二人に降りた神の預言が食い違うという大陸歴最大の事件が起きる。この事件は次第に大陸の転機となり、当事者となる赤子を取り巻く大きな渦となっていくのだった。
果たして双賢者の神託はどちらが真実で、どちらが嘘なのか。それともどちらも真実なのか。そして赤子はその宿命と共にどうなるのか。神のみぞ知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-19 20:00:00
3539文字
会話率:56%
突然リストラされ、途方に暮れる中年男。
しかし、捨てる神ありゃ、拾う神ありってやつで、得意先であった会社の社長が、
暫く日本を離れるということで、留守番と庭の手入れを条件に、自宅屋敷の離れを提供してくれたのだ。
居心地の良い住処を頂き、暇な
時を過ごすうち、今は亡き兄の遺品整理を始めたのだが・・・・
その中に、とんでもない物を見つける、それは、膨大な資料と共に隠されたように封印された一つのトランク。その中身は・・・最早この現実社会にはあってはならない物・・・。
兄がまとめたのであろう「卑弥呼の遺言」と、書かれたマニュアル。
にわかには信じがたい話だが、何と古代のスーパーパワーだったのである。
おふざけ半分で試した結果、そのとんでもない力を手に入れてしまったのだ。
そして、その力を使い、このくたびれた中年男は、闇を祓う、ダークサイドのお祓い屋となった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-19 16:22:15
137458文字
会話率:16%
人は誰しも夢を見る。心地良い夢、恐ろしい夢、何が起きているか分からない夢。
だが、そのどれもが自ら望んだ夢ではない。コントロール出来る物ではない。いつの間にか見ているのだ。いつの間にか終わっているのだ。
もしも、自由に夢の中を永遠
と彷徨う事が出来たなら…?
あなたなら、現実と夢のどちらで生きようと思うだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-07 18:39:54
7353文字
会話率:19%
【お知らせ】
2019/09/25 オーバーラップノベルズより「勇者ちゃんが帰らない!」と名を改めて書籍化しました!
これもひとえに、皆様のご声援のおかげです! 感謝いたします!
Web版では、あえて連載時の趣を残しております。
【あらす
じ】
あれから何日たっただろうか?
勇者様はまだ彼の家に居座っている。
魔神王が勇者とその仲間に討伐されてから2年――――
当時勇者パーティーの後方支援担当だった青年アーシェラの家に、勇者リーズが突然訪問してきた。事前の連絡もなしの来訪だったので、豪華な食事も心地よい寝台も用意できなかった。
なのにリーズは…………今日も彼の家から帰らない。
要望があったため、資料集を作りました。
https://ncode.syosetu.com/n4274fh/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-04 12:26:18
329879文字
会話率:44%
〜砂漠×ひとりぼっちファンタジー開幕!〜
平凡な高校生、河南 優雅はその日も友達の少ない灰色の高校生活を送っていた。
いつものように学校に行き、いつものように友達に絡まれ、いつものようにクラスメイトから邪険に扱われ、いつものように英語の授業
で寝て・・・予期せぬことに、寝ている間にクラスごと異世界に転移させられることとなっていた。
彼が目を覚ますと案内人と名乗る美少女がおり、クラスメイトは全員転移し終え、残すは彼一人だと説明された。しかし、寝ていたせいで存在が確認できていなかった彼には与えられるチートが残っていなかった。そこで、案内人は特別な措置としてランダムでチートを送ることにした。また、彼が起きるまでに時間がかかりすぎていたため転移自体も不完全なものとなったが、どうにか地球の体積の5倍もある異世界シェルシャイトへと転移することになった。
─────────
彼が目を覚ますと、そこは砂漠だった。
・・・ファッ!?
彼が降り立ったのは数億年前の神々の最終決戦跡地《神滅の砂漠》と呼ばれる場所だった。
戦いの爪痕である砂漠は元々大きいシェルシャイトの面積の10分の1もあり、今でも人類はおろか普通の生物は生存することが出来ず、《超越種》と呼ばれる存在その物が災害な化け物達の争いが絶えず行われ、灼熱に身を焦がされる、まさに《人外魔境》である。
そんな絶望的な砂漠で、彼はランダムのチートに頼った。
だが、出てきたのは自分と同じ大きさの粘土を生み出す《分身》スキルという名ばかりのものに《夜目》スキルというくらい所で目が良くなるもの。更には農作物を育てるのが上手くなるという《耕作》スキルという、戦闘では全く役に立たないゴミスキルばかりで、武器には最上級のランクだが人間が一生かかっても解けない封印を掛けられたただ重い鉄の塊である大剣とたった2%の確率で魔法を無力化してくれるというクソみたいな、藁よりもチクチクした着心地最悪のローブのみであった。
見に降かかる理不尽に対する怒りを抱きながら、彼は砂漠をさまよう。
そこで彼は《恐怖》と《覚悟》を学び、時には《パパ》になったり、《英雄》と呼ばれたり、《臆病者》や異形の《怪物》に成り下がりながらも《力》と《死》から逃げて平穏を求める。
特別になりたくなかった、強迫観念に囚われたくなかった彼の───ただ、それだけの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-03 20:55:30
17360文字
会話率:25%
お互いがお互いに持つ壁や距離感が鬱陶しくて、妙に心地良くて、壊してやりたくなって。
そんな17回目の秋を迎えた3人の男女のとある
日常。
最終更新:2019-11-02 20:41:19
775文字
会話率:42%
水無月渚(みなづきなぎさ)は空気だった。前髪は目を隠すほど伸び、その下には丸いビン底眼鏡が顔を少し見せている。勉強が少しできる程度の彼を周りはモブ太と呼んで誹謗した。
いつも本を読み、一人でいる彼からいつしか皆の視界から消えていた。
彼をだれも気にしないし、渚もそれが心地よく思っていた。
そんな生活を続け、高校生活二回目の春を迎えた。
一人を望む渚の隣の席になったのは榛名彩希。
金髪にピアス、色とりどりに飾られた爪。見るからにギャル。
新学期登校初日からかしましい隣人。
イヤホンを着けて、壁を作ろうとしたが、それを隣人は許さなかった。
「それ、ドラマになったやつの新刊?」
ギャルとモブのストーリーが幕を開けたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-31 10:43:07
333文字
会話率:31%
少女は告げる。
「この宿と、この世界へようこそ!」
過労で池に落ちたら、そこは異世界へ繋がっていた。そして、どうやら帰れないらしい。
そこで出会うのは動く森に、未知の文化、どこか変わった人達ばかり……あれ?でもこれ以外と居心地良くな
い?
宿屋で働くことになったミタカは、一人苦労を重ねる少女エスターの姿に、宿を立て直すことを決意する。
「あなたの得意なことを教えて!」
人がいないなら雇えばいいじゃない。
人事部だった経験を元に、今日も新人の採用活動に励む。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-29 18:00:21
119980文字
会話率:60%
時は西暦2418年、西日本某県の中心地にある捏海(でつみ)学園大学付属高等学校。県下随一のマンモス校と称されるこの学校に勤める社会科教諭・常木譲(つねきゆずる)はそれなりに有り触れたしがない教師を自称していたが、実際の所かなりの変人というか
変態であることは誰の目から見ても明らかであった。そんな譲とその相方で同じ社会科教師の清木場創太郎(きよきばそうたろう)、二人の教師を主役に据えた学園青春ドタバタラブコメディが今、幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-28 20:33:05
310140文字
会話率:42%
小さな集落に住むアーク(僕)とローリエの成長や経験によって変わる価値観や視点、考え方などを描いた完全オリジナルの作品です。
最終更新:2019-10-27 22:28:31
905文字
会話率:30%
今朝のこと。
予約したごはんがまだ炊きあがっていない朝。
わたしの1日がはじまった朝。
えっとえっと、なんの夢みてたんだっけーっ
最終更新:2019-10-16 07:16:40
292文字
会話率:0%
ヨロズヤのジョセ=パーシウズは一人のメイドに声をかけられる。お嬢様が会いたがっている、と。
言うだけ言って名刺を渡して去る怪しさ満点のメイドを不気味に感じつつも、春から 夏の今までずっと探していたと聞かされたため、
面識のない自分に対するそ
れほどの思いを無にすることを申し訳なく感じたジョセは、呼び出しに応じることにした。
この物語はとある世界の中心地、オハヨーの町の夏祭りでの一コマである。
拙作「地域密着型異世界召喚譚」の異世界側、同作品同年の夏祭りの話で、ちみしょ要素が出て来ます。
ーー 以下は無断転載対策文章ですので、お気になさらず。 ーー
作者:ぷちミント
初回投稿日:2019年 10月05日 10時14分
「小説家になろう」にて掲載中。
無断転載を固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-13 17:34:19
44520文字
会話率:37%
ある時代のとある国。そこで謳われる一人の美姫は、城を抜け出した。
理由はどこにでもあるありふれたこと、政略結婚から逃げ出すためだ。好きでもない人と結婚し、死ぬまで添い遂げるなんて冗談じゃない、と。
しかし錬度で衛士に敵うはずもない。す
ぐに見つかってしまう。それでもなんとか逃げ続け、姿を隠し、時には泥にまみれたりもした。
その甲斐あって、衛士を撒くことに成功する。カラカラの喉を川の水で潤し、人心地つく。
だが撒いたと思ったのは少女の気のせいだった。すぐ近くから「見つけたぞっ」と鋭い声が聞こえる。少女は咄嗟に立ち上がり、バランスを崩して川に落ちてしまう。
そこから流れ流れて──次に目を覚ましたのは……。
ハーレムと純愛の間くらいだと、自分では思っています。百合です。徹頭徹尾百合です。
あと、自分で言うのもなんですが、面白くはないです。可愛い女の子の可愛いところを見てニヤニヤする、それだけの文章の羅列です。
ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-10 12:00:00
1073164文字
会話率:50%
だらだら。
放課後の街の中で、俺と後輩の前橋がだらだらするお話。
ノスタルジックに浸ったり、街の怪奇事件について話したりします。
地域密着型の温泉のような居心地を目指します。
俺「こんな感じで良いかな?」
前橋「私、小説に出るんだ
ったらラブコメが良かったです」
俺「俺もい〇ご100%とか、〇sとかしたかったなぁ」
前橋「いや、高望みしすぎですよ。せいぜい先輩はぼ〇ぼのです」
俺「ぼ〇のぼののどこにラブコメ要素が!!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-08 02:15:27
4036文字
会話率:59%
社会人の、短い夏休みの最終日。
ドアベルに呼ばれた気がして、入ったお店は、とても居心地が良い喫茶店だった。
最終更新:2019-10-06 17:41:54
2553文字
会話率:26%