世界は、壊滅へのカウントダウンを始めていた。
ラザロ彗星の暴発と小惑星帯の複合活性化現象。地球周回中の国際宇宙ステーションを含む全観測システムの隕石衝突での消失。ナビゲーションシステムを失った世界は、地軸の異常現象によって地軸計の普及を余
儀なくされ、複雑化するナビゲーションシステムと共に、さらなる脅威にさらされていく。
その脅威とは、未曽有の規模で拡大していく氷河の壁だった。
吠える20度、唸る30度。
各国は協力体制を取り、地下資源を確保し、熱帯地方へ流出した10億の人類を生存させるためのプロジェクトを作り上げた。
チタン合金製の軽量船体、タングステン繊維を使ったウイングセールシステム。
しかし、かつての温帯地帯への冒険者は育成できなかった。
名乗りを上げたのは、無名の冒険者たちだった。
あの日見た怪現象は、俺たちの運命だったに違いない。愛した土地、尊敬していた友だちは、あの異常な世界でどんな暮らしをしているのか。かつてないエネルギー問題に、はたして糸口はあるか。俺たちは、荒廃した世界をヨットで飛ぶ。そして、必ず道を切り開いてみせる。
拮抗する世界の諸勢力は、虎視眈々と安寧の土地を探索し続けている。しかし、極地にあるのは、想像を絶するブリザードだけではなく、新種の宇宙外生命体だった。冒険者たちは、ラザロ彗星に秘められた真実を暴きだして、この脅威に対抗できるのだろうか。かつての地球周回衛星コースには、無数のデブリがその密度を増して存在している。冒険者と科学者の共同作業は、はたして成功するのだろうか。
世界で初となる地球一周の就航者の操船した船の名は、スプレイ号。ウィングセールシステムを装備した極地探検ヨットの船名は、スプレイⅢ号。吠える20度、唸る30度の壁を突破して、極地を航行せよ。
空は青く、ブリザードの雲海は眼下に跪くだろう。最強の仲間と共に、地球外生命体「cosyu」を蹴散らしていけ。未来は、絶望に屈しなかったものにしか与えられない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-27 23:46:40
24772文字
会話率:39%
永遠に続くかと思われた安寧は、愚かな人々の錯覚により崩壊した。
最終更新:2015-06-19 20:58:03
646文字
会話率:0%
「将軍家は女だ」
源実朝の叔父、北条義時は御家人(ばかども)の悪口に飽き飽きしていた。頼朝公の外戚として成り上がった北条一族への嫉妬と当てつけに、幕府を統轄する執権の彼は気の休まるひまもない。
さらに前執権の父が、実朝が胎児のころ「変成
男子(へんじょうなんし)の法」という秘術を使ったと噂され、納得いかない。
確かに、今年十六歳の少年将軍は少女のような美貌の持ち主である。武芸に関心を持たず、和歌づくりや絵合わせなどの趣味に加え、ついでに男好き?
「もしや本当に……」義時は疑念を抱きながら、甥を鎌倉の主として支えた。
当の実朝は、父頼朝の幕府草創期の苦労も知らず、それゆえ誰よりも純粋で慈悲深い君主に育った。
争いを好まず、世の安寧を願う実朝は、合戦時代を引きずる荒れくれ武者たちをまとめるため、武力による抑圧ではなく、文化による統治を目指した。
叔父の執権と甥の将軍家は、ときに衝突し、ときに協力し合いながら、武士の都、鎌倉の発展を模索する。
そんななか、二十一歳になった実朝は、義時の政敵である和田一族の嫡男、朝盛と恋に落ちる。十七歳のときにかかった疱瘡の後遺症のため、恋を知らなかった実朝は、野心をもって近づいた朝盛の性に溺れ、心と体を支配される。
実朝の恋人への盲目的な愛は御家人たちから離反を招き、新世代の武将から謀叛を企てられてしまう。そして、その余波により、和田一族と幕府方の義時は武力衝突に至るが――
鎌倉の王者の生と性をめぐる、武士(もののふ)たちの狂騒曲(ラプソディ)。
※警告タグはつけていませんが、エロが苦手な人は第8・9部分の「月の恋人」はお避けください。合戦シーンのある第11・12部分も人によっては「残酷」と感じる方がいるかな。以上、「警告」ひとつ前の「ご注意」でした。
※ブックマーク・評価ありがとうございます。
こんな辺境の地にまで足を運んで頂いて、ほんとうに感謝感激です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-25 14:23:44
222386文字
会話率:21%
朱野夜春。彼は元勇者である。異世界で聖剣や、政権を振り回した彼は努力の結果現代日本に帰ることに成功した。しかし、彼に安寧は訪れない。これは元勇者である朱野夜春が異世界へと戻るまでの四苦八苦が描かれたコメディーである。
最終更新:2015-05-20 17:01:32
3154文字
会話率:9%
学園の休暇を王宮にて過ごそうとする第一王子。しかしその安寧は突如現れたものに打ち崩された。その相手とは。 ※シリーズ間に合ってますから第六弾。新たなる旋風が波瀾万丈を呼ぶ(嘘)
最終更新:2015-05-13 22:31:11
3422文字
会話率:47%
「おれは失くしたものをやっと、見つけ出したみたいだ」
世界から隠された島でいま、運命の出会いが導かれたーー
成宮あこはは失恋を引きずった儘《まま》、三年が過ぎた。
ある日、鴨鐘神社の巫女様に選ばれる。
巫女の役目はあこはたちの住むルリ
カ島の安寧を維持していく事。
だが鴨鐘神社の神官、音木スザクはなぜか島の存在を巧妙に隠していて……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-12 00:00:00
15565文字
会話率:32%
かつて世界は蛇だった。
過去から未来に至るまで、蛇の輪の中で世界が回っていた。
しかし、
───何の理由があってか、蛇と人間が世界を二つに分かつ時代が 訪れた。
蛇は新たなる覇者である人間を恐れ、人間は世界だった蛇を恐れた 。
両
者とも譲らぬ攻防の末、ようやく停戦協定が結ばれ、安寧の世が 始まる。
だが、その裏では人間による蛇駆逐、蛇による人間駆逐の計画が進 んでおり、不穏な空気が流れ続けていた。
これは、人間と共存する道を選びたかった蛇の話。 これは、蛇を消し去るためだけに生きていた人間の話。
そして、どちらでもない怪物になってしまったものの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-24 13:53:52
5124文字
会話率:40%
魔王も勇者も当たり前に存在するような異世界に迷い込んでしまった主人公は、冒険者として逞しく生きていた。
ただし決して幸せなわけじゃない。だって相棒はド変態だし、観光に行ったら盗人娘に懐かれるし、宿のババアは理不尽だ! 避けようとしても厄
介事が必ず降り掛かる毎日。
どうしてこんなにも“普通の生活”から遠退いてしまうのか。おまけに『魔剣使い』というキチガイが主人公の安寧を奪いにやって来る。
そんなこんなで起きた通り魔事件のせいで封鎖された交易都市の中、非日常は少しずつ主人公の下へと集束していく。
「……てめぇ等いい加減にしろよコラァ!!」
――そして限界を越えた時、聖剣を携えた『漆黒の勇者』は現れる!
これは最強というわけじゃないけどそれなりにチート能力を有した主人公のドタバタコメディーです。あと本人は望んでないけど作者権限でハーレムが作られていきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-09 19:43:26
45578文字
会話率:43%
竜と人が住まうこの地に、破滅の予感が広がった。
安寧などないこの地を救うのは?
キーワード:
最終更新:2015-04-05 08:36:03
10976文字
会話率:53%
──単一魔法が世界を統一した時に世界は天上へと導かれ、人々の世界は永遠に安寧を得る。この世の悪魔《バグ》の存在はその時に消え去る。世界に来訪する異界の者が我が子らを導くだろう。愛しき我が子よ、その時が来た暁には天上にて抱擁を交わそう──
神託に従い己が国の魔法に全てを捧げる。世界は群雄割拠を迎えていた。
世界で使われている魔法は、元の世界のプログラムと酷似していた!?
異世界ファンタジーと現代プログラム言語が織り成す、オリジナルクラフトストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-20 20:38:14
5693文字
会話率:38%
惚れっぽくて腐女子でニートさらに暴走ぎみなマリー.
そんなマリーおねいちゃんがファンタジーの世界に生まれかわったら
どうなる世界!
三白眼女にうまれかわった彼女のツンデレに周囲は振り回され.(主に幼馴染(トウヤ))まきこまれていく仲間たちと
彼女を利用するつもりが利用されてしまっているファンタジー史上もっともおひとよしな(?)魔王が野望を達成し 安寧の地を手に入れるまでのラブコメ風味のチートファンタジーです。魔王のいのままに
旅を続けたらなんと気がつけば子沢山かあちゃんにジョブチェンジ?!
だがまだまだ旅は終わらない。まっているのはハッピーエンドかそれとも…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-18 17:08:24
458406文字
会話率:22%
“高天原学園に、葦原学園の乱暴者、スサノオが向かってきている”
そう報告を受けた生徒会会長のアマテラスは、高天原の安寧を守るために、実の弟でもあるスサノオのもとへ向かった。
しかし、スサノオは父から任された葦原から追い出され、亡き母のも
とへ向かうと言い、その前に姉のアマテラスに会いに来たのだと、突然の訪問の経緯を話した。
生徒会会長としての責任と、姉としての感情とに揺れるアマテラスだが、高天原を守るため、厳しい態度でスサノオを試す。
するとスサノオは、アマテラスに対して反逆心などないと、それを証明するために占いをしようと、申し出た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-06 13:06:58
9237文字
会話率:51%
シャルエ王国の国家資格、上級治癒術師の検定を合格したトトリは、晴れて王宮付きの国家治癒術師へと就職を果たす。しかし、そんな安寧の日々もお上の勅命には逆らえず、早々に終わりの日を告げる。王国最北端の村アルサティーニアへ左遷されられたトトリ。他
の人より少し賢くて、無駄に器用なだけが取り柄の青年は、厳寒の大地で心暖かい村人に囲まれて逞しく生きてゆく……。//不定期更新です。あらすじ、及び題名は改変することがありますが、プロット自体は最後まで出来ております。問題は作者の根気のみ。ご意見、ご感想などお気軽にお寄せください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-06 22:00:00
33150文字
会話率:53%
「俺が…まとめて鬼をぶっ殺す!」
何百年もの間蓄積された人々の負の感情の結晶…鬼。
対策の為「心に永遠の安寧を」を掲げる衛生都市・東京。しかし、その安寧の中でさえも負の感情は消えることはなかった。
時を同じくして、鬼を完全消滅を願う人の心
が作り出したもの…鬼滅具が現れる。
鬼と立ち向かう少年少女のダークバトルファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-05 03:28:41
1204文字
会話率:3%
死んだあとヴァルハラへと呼び出され英霊となった主人公は、そこで英霊たちの遺産を受け取り最強の装備と最強の戦闘力を得る。世界はかつての戦争によって荒廃していたが復興もしていた。神々とそれに組した英霊たちは巨人と共に相果て滅び、人間と亜人種族
が覇権をめぐり争う世界。その紛争を調停し管理し平和とすることが英霊の責務。
英霊となった主人公は最後の英霊として世界に安定と安寧をもたらすための行動を開始する。
(14/12/10 33話よりTRPG要素が実験的に加わりました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-20 22:59:46
36488文字
会話率:42%
ごくごく一般的な家庭だと疑わずに生きてきた優(すぐる)。だが実は父親は異国の神様だった!?気が付けば周囲には暑苦しい奴ばかりが集い、静かに安寧に暮らしたいという彼の願望はどんどん崩れ去っていく…。神の血を引く息子の日常ファンタジー。
最終更新:2014-11-19 21:52:40
21129文字
会話率:42%
永遠に消えることのないランタンの火を手に安寧の地を目指しさまようある男の話。
ハロウィンということで、創作で、ジャックオランタンを元に制作しております。
最終更新:2014-10-31 18:50:07
398文字
会話率:0%
…オケアノス
この世界の名前であり、誰もが生まれた時から知る
最初の言葉
声に出さずとも知る、大地の名
悪戯な雲が、青空を邪魔したり
飛び交う鳥達が、謳歌を唄い舞う
安らぎの緑が絶え間なく続き、それぞれの大陸には各々の個性を生かし
た文化が根付く
しかし、かつてこの世界は 【躊躇った】
何を躊躇ったのかは分からない、しかし
そのせいで、この世界は灰色の死に包まれるはずだった…
そう、今この安寧があるのは、一人の勇気が小さな命達への愛を貫いたからだ
それを知る者は、ほとんどいない
歴史は風化し、長き時を経て今があるのだから
それを罪と憎む者、それでも安寧に埋もれる事を許す者、互いの最たるがこの世界の柱となっている事すら誰も知らない…
誰も、いや、知らないのは
ニンゲン、だけだ
知る事は、必然ではない
だが、知らない事は、とても悲しい
知る事で悲しい事が起こるかもしれないけど
その必然が、徐々に訪れようとしている
かつて理由などないが、それでも人を愛した
たった一人の尊い犠牲が残した
今という歴史が 少しずつ、少しずつ定められた運命に導かれる
―彼は言った、消える命を悟りながら
未来に、届かぬ想いだと分かっていても託した言葉
それは、きっと世界だけが聞いていたのかもしれない
「…生きてるから、躊躇う事はある。だけど、その先に…その命の重みを知る
決して、その命を絶やしてはならない。そんな僕の覚悟に…悔いはないんだよ」
その言葉を、忘れられた歴史を、悲しみを乗り越えた…今の尊さを人間が知る時は、やがて来る
そう、運命が記したのだから
しかしその先、結末までは
まだ朧げで
それも全てを知る人間達次第だと
世界は知ってほしいのかもしれない
―Ragnarok Saga折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-31 04:39:14
211797文字
会話率:38%
あぁ今日も眠い。これがもはや口癖とかした私の睡眠は1日2時間!これもお役目と言い聞かせながら頭の中では眠い眠いのオンパレード。そんな私の目の前に現れた真っ黒な彼は告げる。「こんな生活辛くはないのか?」当たり前だ!辛いに決まってるとついついう
なずいた時から定められたはずの私の未来が動き出す。絶対叶わないと知りつつ5時間睡眠を夢見る少女と戦いたくないのに攻めてくる人間に辟易したワンコ系魔王とのいつか恋愛になるかもしれない物語。1日1話更新目標に頑張り中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-08 21:42:01
12768文字
会話率:38%
司法が死に、宗教が廃れ、モラルが腐った終末の時代。
海はヘドロに沈み、草木は枯れ果て、太陽はガス雲に遮られた。
紫外線を奪われた人々のほとんどは灰色に退色し、僅かに残った有色の人々は纏わりつく資産価値に怯えながら過ごしていた。
全て
が朽ち果てた世界に1つの新しい娯楽が生まれる。それは企業が提供する"他者の記憶"だ。
企業は弱い人々を殺して記憶を奪い、弱い人々は民間軍事企業から傭兵を雇う事で歪な安寧に身を委ねていた。
戦争と呼ぶには矮小な諍いが跋扈し、悪意によって戦火が撒き散らされた世界。
やがて世界は1つの答えに辿り着いてしまう。
何もかもが退廃した終末の世界で、死に損ない達の終末劇の幕が開かれる。
終わらせるのは誰の答?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-02 20:06:37
427626文字
会話率:25%