ーランドルナ王国ー
この国は唯一、産まれた人間が総じて魔女、魔術師として生活する魔術大国である。
火・水・風・光
魔術といっても、殆どの者は薪に火をつけたりする様な生活に活用できる程度の力である。
しかしごく稀に生まれながらに才能を持った
者がでてくる。
様々な国が領地を求めて戦争を繰り返す中、この者達を恐れて他国はランドルナ王国だけには干渉しないことが暗黙の了解となっていた。
15年前、突如として第二次魔術大戦が起こる。
北西に位置する孤島の亡命国家ルナズマが魔術大国ランドルナ王国に対して起こした戦い。
目的は世界的地位の確立だと思われているが・・・
しかしこの戦いは2年前にルナズマの急な撤退により、実質的なランドルナ王国の勝利で幕を閉じる。
この大戦での損失は大きく両国は復興に追われることになる。
そして現在、国の再建も落ち着いていき、この戦いで戦地の英雄となった父と明るく優しい母と共に丘に引越し幸せな日々を送っているアリア。
この時、この少女が後に世界の混沌期を作るとは誰1人知らずに・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 21:48:20
10077文字
会話率:53%
第2章は、12歳のテオが宮廷での新生活を始めるところから始まる。彼は国王から魔法の杖を軽くする装置の制作を依頼され、試行錯誤の末に完成させるが、予想外の結果を招く。同様に、リリー王女のために作った礼儀作法学習補助装置も思わぬ騒動を引き起こす
。
一方、テオの10歳の弟アースは、土魔法の才能に目覚め、村で特訓に励む。失敗を重ねながらも、植物を育てる独特の能力を発見し、新たな可能性を見出す。
リリーは、テオの発明品を使って宮廷生活を乗り切ろうとするが、失敗して叱責を受ける。しかし、この経験から伝統と革新のバランスの重要性を学ぶ。また、他国の王女たちとの秘密の文通を通じて、世界の様々な問題に目覚め始める。
テオの珍発明は宮廷内で評判となり、貴族たちから次々と奇抜な依頼が寄せられる。当初は戸惑うテオだが、リリーの助言により、真に役立つ発明を目指すようになる。
街への外出では、テオの発明品が市民の生活を改善している様子を目の当たりにし、発明家としての責任を実感する。
物語の終盤、宮廷の変わり者フィッツジェラルド伯爵が珍発明祭りを提案。国王の承認を得て、準備が始まる。テオとリリーは子供ながらも、この企画に協力することになる。
第2章を通じて、テオは単なる珍発明家から、人々の生活を良くすることを目指す発明家へと成長していく。リリーとの友情も深まり、二人の協力が宮廷と街の架け橋となっていく様子が描かれる。
まだ鉄道は登場していないものの、テオの発明への情熱と才能は、将来的に異世界に鉄道をもたらす可能性を感じさせる。珍発明祭りの開催が決まり、次なる大きな冒険の幕開けを予感させて第2章は幕を閉じる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 10:01:14
24497文字
会話率:39%
あらゆる時空が交差する並行世界、——『ライブ・ビューイング』を自由に行き来することができる少年、スコール。
彼は「リンク」という特殊能力を生まれ持ちながら、並行世界の中の運命を変えるための配送屋(トレーサー)という職業についていた。
“エンドポイント”と呼ばれる終末点から、世界は無限に増殖する「不可侵領域(エンシェント・シー)」の渦に呑み込まれようとしていた。
世界は一度滅んだ。
エンドポイントの座標は並行世界を管理する“スカイネットワーク”と呼ばれる電波塔と重なっており、この電波塔は“世界が一度滅んだ後に”作られたと言われている。
スコールはスカイネットワークの中に存在している「プライマル」という人間であり、過去にも未来にも属していない人間だった。
故に彼は時空を越え、あらゆる未来や過去の中間を飛び越える翼を持っていた。
——そう、配送屋とは、世界が滅びる前の「空」を取り戻すために、『リンク』という特殊能力を持っていたのだ。
全ての世界を統合する一本の塔、スカイネットワークの中心に生じている、時空の揺らぎを閉じるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 01:45:26
609文字
会話率:0%
公爵令嬢であるベレーナは卒業パーティーの日に突如として婚約者である皇太子から婚約破棄を言い渡される。
様々な感情を爆発させた彼女は魔法を暴発させてしまうが,皇太子によって討ち取られてしまう。
今際の際に次があるならと下らないことを考えその生
涯を閉じる…と思ったら目が覚めたら10歳の頃に戻っていた!?
何とか状況を把握したベレーナは折角なのだから幸せになって長生きしてやると新たな誓いを立て前回と同じ轍を踏まないように二度目の生を謳歌する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 21:55:58
3015文字
会話率:33%
遡ること約10年前、柏原竜也は高校史上最強のサイドスローと呼ばれ、名門校のエースナンバーを背負っていた。
と言っても、それは過去の栄光に過ぎない。酷使で壊れた柏原は、無難に就職・結婚すると、やがて激務・鬼嫁・介護問題の三重苦に追われ、心
身共に限界を迎えてしまった。
短い人生に幕を閉じる直前、柏原はかつての栄光や初恋の相手を思い出す。
選択肢さえ間違えなければ、もっと良い人生を歩めたのに。
そんな事を思っていると、中学3年時の自分に転生していた。
転生した柏原の前に現れたのは、当時の友人や初恋の相手、そして――女神を自称する女の子。
自称女神は、名門校ではなく弱小都立へ進学するよう告げると、柏原の二度目の野球人生が幕を開けた。
この物語は、一度は壊れたプロ注目のサイドスロー・柏原竜也と、野球の女神を自称する少女。
高校野球の“正史“を知る二人が、その記憶を活用しながら、無名校で甲子園を目指したり、ちょっと恋したりする物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 18:00:27
1658596文字
会話率:35%
地球上の生物が滅亡したことで、魂の根源とされるマナが星に還ることも出来ずに空気の中に溢れ出す。
マナの特視体質として生まれた少年は、あらゆるものを色付けした形で見えてしまう。光や音の動き、気圧の流れ、空気中の微生物やゴミ、動植物、
人間の感情など。
目を閉じる生活を選んだ少年が唯一落ち着ける場所が、高校の敷地内にある練習用ダンジョンだった。
そしてそこで運命的な出会いAI型ダイレクトメールに出会う。
萌ゆは「芽が出る」
「心が高ぶる」という意味も。
燃ゆは燃える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 21:53:50
13284文字
会話率:26%
この世は戦国時代。次々と裏切り、謀殺される中、忍び達も裏切り、謀殺。S級の忍び果心居士は日吉丸(後の秀吉)に付いていた。
桶狭間の戦いで十倍の敵の相手にする今川義元を織田信長は討ち取る。それにより信長、日吉丸を果心居士は推す。
その時
、足利義昭は明智光秀に上洛への協力する奴はいないかと提案し信長に矢が刺さった。そして足利政権復権になるが、徐々に義昭に対する信長は酷いとわかり反信長になっていく。 初めは削られていくが、和議と侵略を繰り返して遂に義昭を高野山に追放する。が影の王は殺害は光秀するように命じる。討ち取ったが信長の首をどれだけ捜したない。それは本因坊算砂が信長に言われて持ち出していたのだ。
そうこうする内に秀吉と光秀は対峙するがあっという間に敗れる。また、秀吉は三法師を推す勢力と勝家は信長の三男・信孝を推す勢力がぶつかった。激しい争いで柴田勝家、お市、織田信孝を自殺と追い込む。
そして秀吉と果心居士は京に居てる阿弥陀寺、本因坊算砂に遂に捕まるが、朝廷の勅願僧の清玉上人が居てた。清玉上人はどれだけ金銭だろうとも一度埋葬したものをまた掘り出すのかと猛烈に反対した。秀吉は去ったが本因坊算砂は清玉上人を疑う。しかし本因坊算砂は「物騒な輩とは縁を切っております」と言って去っていく。
次は徳川家康と対決するが中々苦戦をし和議となると同時に真田昌幸も配下となる。
最後な北条家は史上最大の豊臣家の籠城戦で幕を閉じる。
一旦は長い戦いは終わったかに見えたが三法師が亡くなってから人が変わり、漢、明と外国に目を向けるが秀吉は急死して、家康は果心居士を説得に成功する。
そして、豊臣秀頼と家康が激突するが大坂の陣では真田幸村は後一方まで追いつけるが惨敗。これにより徳川家の時代が幕をあけるが家康の急死。最後には徳川秀忠、母・西郷局、後陽成天皇、新らたな影の王の果心居士は影の如く消えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 16:51:45
115798文字
会話率:16%
母子家庭で育った少女、従 美湖―シタガイ ミコ―。幼いころに受けた、父親からのDVで、男性不信に陥るが、高校生になるころには、日常会話をするくらいまでは回復し、楽しい学生生活を送っていた。だが、長い間男性不振の時期があったため、女性に対し
て恋愛感情を抱くようになった。しかし、その端麗な外見と、明るい性格から、男子にはひっきりなしに告白をされている。ある日、親友の彼氏から告白され、それを振ったのだが、それを根に持った親友に刺殺され、短い人生に幕を閉じる。しかしそれは、新しい人生の始まりに過ぎなかった。
神により、新たなる世界に転移した美湖は、新しい世界で、自分のやりたいように生きていく。神からもらった能力を武器に、ダンピール、獣人、エルフ、ダークエルフなど、様々な種族の仲間を得て、後に『封魔の巫女』と呼ばれる、一人の女子高生の物語が始まるのだった。
少女たちの異世界漂流記~美湖の冒険~の、作り直し小説です。ストーリーの流れに大きく違いはありませんが、各キャラクターのシナリオを深くしていこうと思い、作り直しました。本編に追いつくまでは、元の方も残しておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 00:02:45
175072文字
会話率:50%
機械文明と魔術文明が戦争をする世界。
エースパイロットのライドは、敵の魔術兵器を道連れに玉砕する。
彼の命を懸けた攻撃により、戦争は機械文明の勝利で幕を閉じる。
百年後、再び二つの文明の戦争が開始する。
新兵の少年ハイクは、戦闘機のパイロ
ットに選出される。
戦闘機に乗る瞬間、前世の人格としてライドが目覚める。
ライドは百年後の未来に困惑しつつも、祖国の勝利のため戦場へと赴く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 23:57:55
5366文字
会話率:28%
良くないやつがいる!
最終更新:2024-08-03 20:18:14
2197文字
会話率:0%
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最終更新:2024-06-20 14:04:47
1712文字
会話率:0%
雑誌編集者の男は部長から話を持ちかけられた。
『最近だと心霊写真よりも都市伝説の方が売れるんだよ。映画にも出来るし、場合によってはキャラクターとしても展開出来る』と。
完全不定期です。
続きは書こうと思いますが、感覚としては読み切りだ
と思ってください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 22:06:21
27677文字
会話率:56%
東京中央新都心--シンギュラリティを越えた世界へ振り下ろされる古(いにしえ)の十字架。
友達の九条美雪や城戸玲奈からユッコと呼ばれる、13歳の少女、深町優子は父、誠司が監査役として所属する国家公安委員会直属の組織、QCC日本支部
の設立した、外資系の学校法人へ通っていた。
そんな中、静岡県にある第3副都心で起こる大規模爆発の報道と、東京都豊島区にあるビルのシステムがハッキングされた事による、人々から任意に提供される記憶情報の改竄…現れた父により明かされる驚愕の真実--人類には、もう時間が無い。水面下で仕組まれた計画に巻き込まれ、翻弄される中でユッコと、その仲間達は直面する逃れられぬ呪いへと、立ち向かう。
人工知能に対する権限を失った世界と衝突する、もう1つの世界。2つの世界が繋がった時、それぞれの交錯する運命は1つとなり、想像を絶する世界へのゲートが開かれた。
父、誠司の脳裏へ甦る14年前の記憶--わかっていた。不確実性領域--阿頼耶識。起源の発露。定められた災厄の刻が訪れただけだ。記憶から立ち上る熱に目を閉じる誠司…古の十字架から逃げ惑う、かつての、同僚であった研究所の人々、血の海へ沈む所長、そして最愛の妻、沙由里の慟哭。宿命から逃れ続けた人類の背負う代償…その呪いを、希望へ変える為に闘うべき時が来たのだ。
定められた災厄へ向かい、音を立てて廻り始める運命の車輪。動き出す地下組織。そして主人公、ユッコの耳へ届く、呪いの慟哭へ僅かに混じる、母の聲…ママ。微かな希望へ光を灯すため、一歩を踏み出す、ユッコ。
そしてその手をとる、それぞれの想いを、残酷な世界の真実へ託す仲間達…出会い、運命、そして宿命。その全ては、1つとなる刻を、待っていた。
そうだよ、ユッコ。力を合わせれば、乗り越えられる。辿り着ける。私達は同じ世界で、同じ想いを持って、ここまで来たんだ。
行き着いた世界の果てに彼女達が見るものとは--。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 11:00:42
29475文字
会話率:50%
欲しいと思ったものならどんな手を尽くしても手に入れる。そんな男「藤田裕也」
だが彼は逆恨みに会い29年という短い人生に幕を閉じることになる。
しかし死んだはずの裕也は目を覚ますとそこは一面白の何もない空間。
そこにいたのは「転生」を司る神
――〝転生神〟
そんな転生神によって彼は転生することになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 16:30:44
2222文字
会話率:20%
大学受験もきまり、のんびりと残り少ない高校時代を友達と過ごしていた明石 夢乃。大地震をきっかけに、あっさりと高校時代は幕を閉じる。気が付くと、そこは乙女ゲームの悪役令嬢だった。
って、ちょまてぃ!!私、このままだと死ぬから!!
こうなったら
、王子にドン引きされて婚約を回避して、婚約破棄イベントを消し去るしかない!
私の黒歴史暴露は恥ずかしいから、友人の中二病時代の設定をつかわせてもらうわ。痛々しい子になって、ドン引きを目指して見せる!!
※R15は保険です。序盤シリアス多めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 22:48:24
91735文字
会話率:48%
モブになりたい。
魔神王の俺が意識を閉じる直前に、封印される直前に、常日頃、願っていたたったひとつの願い。
生まれ変われるとしたら、、、
そして目が覚めるとなんてことない、モブだった。
夢が、、夢が叶ったんだ!
身体のどこにも異常は
ない!
そう、魔力量だけは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 14:55:25
87250文字
会話率:34%
孤独な少女は常に虐げられてきた。
生きる意味などない毎日だったが、自分の心臓を己の手で止めることは恐ろしかった。だから生きていた。
ある日、通学途中で交通事故に遭いそうだった女の子を庇った彼女は、代わりにトラックにはねられ人生の幕を閉じるこ
ととなった。ようやくこの世から逃げられたのだ安堵したのも束の間。何故だか目覚めてしまった先は、剣と魔法の世界の公爵令嬢であった。
***少女は、失ってしまった生きる意味を見つけるために旅に出る。※ご都合主義かもしれませんがご了承下さい。旅に出るまでの話は結構シリアスかな?と思うので、苦手な方はお気をつけください。初めての作品の上、頭に浮かんできた話を唐突に書いたのでよくわからない話になるかもしれませんが、よろしくお願いします!誤字脱字が多いかもしれませんが、どうぞ見つけたら教えてくださいませ。少しずつ直していこうと思います( ̄^ ̄)ゞ 不定期更新です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 17:50:52
188847文字
会話率:38%
「あの子を見つけたとき、また面倒なことに巻き込まれたと思ったんだよ」
魔女のおばあさんはふぅ、と息を吐く。荒々しい口調で言葉を続けた。
「人間なんて拾うもんじゃないね。ただでさえ狭い家がもっと狭くなっちまうし、ひとりでゆっくりもできや
しない」
椅子に座りながら、膝に乗っている黒い猫を撫でる。猫は大きな瞳で魔女の顔を覗き込んだ。
「アタシは面倒なことは嫌いだからね。これでいいんだよ」
言い聞かせるように話す魔女を猫はただ見つめていた。
「灯りの家はどんな人も受け入れるが、去ることも拒まない」
魔女は猫を撫でる手を止めると、皺だらけの目元を細める。そして小さく呟いた。
「……きっと、親のもとで幸せに暮らしているはずさ」
そう言いながら目を閉じる。
そして、少女との出会いを思い出した。
これは年老いた魔女と幼い少女があたたかい家に住む話。
全16話
毎日17:20公開
最終話公開日:6/16折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 07:20:00
46806文字
会話率:52%
高橋舞子は普通の高生三年生。
ある初夏の朝、登校時に不良に絡まれてしまう。
それを助けたのが二年に転校してきたばかりの風見颯矢だった。
風見颯矢の正体は異星人であり、姉のしおり、弟のさくとともに、別な異星人からの侵攻を受けている自分たちの星
アルグを救ってくれる巫女を探しに来ていた。
高橋舞子は、巫女であることが判明し風見姉弟から協力を要請される。
協力内容とは、星を繋ぐ結星門を閉じる手伝いで、その為の方法は聖騎士と呼ばれる者達と仲良くなること。
そう、美しい聖騎士たちと仲良くなること。ただ、それだけのはずだった。
遠い昔にあった異星人の侵攻が記された古文書、それを信じる彼らは、巫女さえ居れば解決すると考えていた。
しかし、数百年の時が流れた今、アルグ星の人々は、事態が古文書とは違う事に気付き始める……。
巫女になることを受け入れた舞子が聖騎士たちとの面談を始めたころ、敵星勢力も密かに動きだしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 06:00:00
117734文字
会話率:42%
「……悪いと思っているのなら、く、口付け、してください」
妹のコーリーばかり優先する婚約者のエディに、ミアは震える声で、思い切って願いを口に出してみた。顔を赤くし、目をぎゅっと閉じる。
だが、温かいそれがそっと触れたのは、ミアの額だ
った。
ミアがまぶたを開け、自分の額に触れた。しゅんと肩を落とし「……また、額」と、ぼやいた。エディはそんなミアの頭を撫でながら、柔やかに笑った。
「はじめての口付けは、もっと、ロマンチックなところでしたいんだ」
「……ロマンチック、ですか……?」
「そう。二人ともに、想い出に残るような」
それは、二人が婚約してから、六年が経とうとしていたときのことだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-14 21:02:29
91581文字
会話率:52%
どうしてか、
閉じる耳
キーワード:
最終更新:2024-05-14 08:21:37
200文字
会話率:0%