世界に魔王が降臨し、勇者は未だ誕生していない。
だがそれでも――――勇者でなくとも、戦う者達が確かにいた。
魔王が現れた時代、勇者はまだ生まれていない世界で破滅へ立ち向かい、報いた一矢の物語たち。
勇者がいつか訪れるどこかで出会う、勇者で
はなかった”誰か”。
魔王に初めて立ち塞がる亡国の王子。
森にて聖剣を守るエルフの弓兵。
存在の意味を求めて戦う剛拳の獅子。
魔王によって流される涙へ戦いを挑んだ道化師。
戦地と愛する者とを繋ぎとめる輸送隊の騎士。
世界にただ独り残された、最後のドラゴン。
黒死の旗のもとに海を駆ける老海賊。
空を飛ぶ夢を追った二人の子供たち。
城塞都市を守り、不浄なる魔術と不死者へ立ち向かう流麗なる聖騎士。
終末へ立ち向かう者達を打ち鍛える隻腕隻眼の訓練教官。
闇に生き闇に死ぬ、遥か東国の“忍”。
――――運命の時を待つ、三人の仲間達。
世界の時を稼ぐために足掻いた者達、己の命を燃やした者達の戦いを描く一話完結の短編集。
2017/9/9完結!
応援いただきありがとうございました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-09 00:02:45
480540文字
会話率:29%
透き通る様に白い肌、色と言う色が抜け切ったかの様に見事な白髪、そして赤い双眸。
通称アルビノ。
アルビノだけが暮らし、其れ以外の者は“不浄の鬼”と呼ばれ処刑さえされる村の洞窟で、1人の少年のしたいが発見される。
血に沈む髪の色は金髪。
其れ
を見たアルビノの少女は、洞窟に響き渡る、悲嘆と憎悪の声をあげた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-05 17:53:14
25125文字
会話率:15%
突如として、闇が世界を覆った。それは不浄とはまた違う別のもの。
そもそも、悪魔を生み出す不浄は天羽照によって世界から不浄を消しさった。今では、意味を持たなくなった教会で式をあげて祝福する程度で、平和だった。
しかし、ある日を境に空は闇
で太陽を隠し、それは各世界にまで影響をもたらした。
世界とは、一つの事を意味するのではなく、決して干渉することが出来ない別世界も含めた複数を意味する。
しかしながら、その境である壁を乗り越え、かつて悪巧みをした者がいた。その名はイザナギである。
イザナギは神という身分でありながら、禁忌とされていた人間の女性と恋をし、神と人との間に子どもをつくってしまったのだ。
当然、禁忌を犯せば罰はくだる。イザナギは他の神々によって天界の追放と、記憶の抹消、そして神としてではなく、人間として生きるよう重い刑が言い渡されたのだ。
だが、イザナギはその刑から逃れ、神のまま天界を去り、唯一他の世界と繋がりがあるゲートを使って逃亡を果たした。
その逃亡中、イザナギは自分を追放しようとした神々に対して復讐心をいだくようになる。
そこで起きたのが、各世界の人間達を使っての殺し合いのゲームだった。
偶然にも、イザナギと人間の子として生まれた天羽照も巻き込まれる事になるが、次第にその真意にたどり着く。
やがて、巨大な不浄・ルシファーを倒した天羽は、道中出会ったワトスンと共に、別世界で生活を成す。その際、愚行した事を反省し天羽と寄りを戻したり、他の悪魔達の悪巧みもあったが、三大悪魔のバアル・ゼブルとアスタロトを倒し、再び平和を取り戻した筈だった。
しかし、そんな平和を再び天羽達から奪ったその闇は巨大で、ルシファー、アスタロト、バアル・ゼブルとは比べ物にならない程であった。
成すすべもなく闇にのまれた世界は、完成に世界を滅ぼして行った。
そして現在、天羽とワトスン、そしてゲートを使って僅かに生き残った人間達は、最後の砦となる世界で、闇と奮闘していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-18 14:42:26
200文字
会話率:0%
私は狙われている。不浄な時間の猟犬たちによって。伯父が開けてはならぬ蓋を開け、私が受け継がねば良かった血を受け継いだばかりに。
そんな私を助けてくれるのはただひとり。ウィスキーと葉巻と小説が好きな、優しい私の悪魔さん。
最終更新:2017-08-11 22:50:13
8098文字
会話率:44%
人と神様のお話です。
人々を凶行に駆り立てる「不浄」と戦う神様サラリーマン(神リーマン)。
ひっそりと影こそこそ活動する神リーマン。
人の世の当たり前を守るため、仕事ですから影でこっそりの活動でも頑張ります。
最終更新:2017-07-24 15:24:15
1259文字
会話率:0%
交野 直哉の恋人、咲希の父親が不慮の事故死をとげた。急きょ、彼女の故郷である鹿児島のトカラ列島のひとつ、『悉平島』に二人してかけつけることになった。
じつは悉平島での葬送儀礼は、特殊な自然葬がおこなわれているのだという。
その方法とは悉平島
から沖合三キロのところに浮かぶ無人島『猿噛み島』に遺体を運び、そこで野ざらしにし、驚くべきことに島に棲息するニホンザルの群れに食べさせるという野蛮なやり方なのだ。ちょうどチベットの鳥葬の猿版といったところだ。
島で咲希の父親の遺体を食べさせ、ことの成り行きを見守る交野。あまりの凄惨な現場に言葉を失う。
やがて猿噛み島にはニホンザル以外のモノが住んでいることに気がつく。
日をあらため再度、島に上陸し、猿葬を取り仕切る職人、平泉に真相を聞き出すため迫った。いったい島にどんな秘密を隠しているのかと――。
猿噛み島は恐るべきタブーを隠した場所だったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-26 07:00:00
49414文字
会話率:37%
三角形はとても美しい、でも恋となると厄介だ。
最終更新:2017-03-25 16:31:43
230文字
会話率:0%
不浄のカルマに耐え切れず、破裂した心を素手で押しとどめる
最終更新:2017-02-12 20:58:08
290文字
会話率:0%
緩い坂の途中に佇む様にヒッソリと建つ洋館の窓から
今にも空間に溶け込みそうな女性に
『君は何時も下を向いて歩くのね?』と尋ねられる。
生まれつき左目の色が緋色に染まり…
謂われ無き不浄の子として扱われてきた僕は
人前で顔をあげては歩けない
。
そんな僕に
水晶を集めて凝縮したにも関わらず
尚も透明度を失わない美由紀さんは…
僕を彼女の部屋へと招き入れる。
そこは…純白に支配された決して汚してはならない聖域だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-18 19:41:37
60080文字
会話率:19%
不浄の毒を操る蟲使いの少年と出会った教授の一幕。
最終更新:2016-09-10 01:37:36
2423文字
会話率:34%
先祖代々、死刑執行に関わる仕事を生業としている『ダン』は、周りから不浄な一族と蔑まれならも、毎日仕事に勤しんでいた。
不浄の一族なので、誰とも親しくしてもらえず、唯一、接する機会があるのは差し迫る自分の死で少々言動がおかしくなってしまってい
る、死刑囚だけ、という日々を送っていたのだが、しかしその日、収監された死刑囚は、もう覆しようもないほど自分の死が迫っているというのに、妙に明るく、楽しげで、生き生きとしたおかしな男で。
そして、怪訝そうにしている『ダン』に向かって、奇妙な取引めいた願いを口にし始めたのだった。
*自サイトに掲載している作品の、転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-21 20:00:00
31753文字
会話率:34%
なんでもない放課後、突如として学校に現れた悪霊たちをやっつけるべく、
インド生まれイギリス育ちの転校生サリーちゃんが、
不浄の左手と破邪の右手を武器に戦うぞ!
第20回文学フリマin東京に出品した作品です。
最終更新:2015-10-29 21:09:20
35450文字
会話率:59%
火津路高校の美化委員会は奇妙な依頼を受け付けていた。どんな無理難題をも絶対に処理できる委員長・御加賀清吉と、交代で相方をさせられる憂端梢、礎好奇、泡槻栖、皇美麗の四人の委員達。
有り得ない事件の数々に、「真実なんて掃いて捨てる程ある」という
口癖を持つ御加賀が下すトンデモ推理とは――?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-08-27 19:17:27
113611文字
会話率:55%
遥かな昔。失楽園のその後。楽園を求める人と、神を守る天使の間で、大きな大きな戦争が起こる。天使の法術によって一方的な戦争となる中、人軍を率いる一人の若き王が、一翼の天使を捕縛する。全ては運命が定めた予定調和の結末か……それとも、狂い乱れた不
協和音の中なのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-25 13:00:00
8961文字
会話率:26%
土の神様が死んで世界の不浄を浄化できなくなり突如世界にダンジョンと『ケガレ』と呼ばれる化け物が現れ始める。
復活した土の神様はダンジョンを攻略すれば『ケガレ』の力が弱まり浄化できることを知る。
こうして土の神様のダンジョン攻略の旅が始ま
る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-13 11:00:00
1403文字
会話率:0%
空気清浄機を買った。
最終更新:2014-05-04 21:57:19
2161文字
会話率:21%
《死霊の迷宮》というダンジョンがある。この世に未練を残した不浄の魂がさまよい、生者への憎悪と執着に囚われた亡者共が巣食う、暗く陰鬱な魔窟だ。瘴気と腐臭渦巻く深い闇の中では、今日もこの世ならざる者共が不気味に蠢いている…。
最終更新:2013-07-24 01:13:10
7470文字
会話率:13%
かつての君へ手紙を送る
それは狂気か狂気からの決別か
重複投稿
最終更新:2013-07-19 22:52:06
849文字
会話率:0%
今は昔、神の威光を受け継ぐ帝の治世。
その治世の届かぬ魑魅魍魎蔓延る旧都。
そこにその少女はいた。
不浄である色の抜けた髪、濁って混ざった色を湛える瞳。確かにそれらは禍々しく、更に少女の身体を這う紋様がそれを助長させる。
神聖な神
に仕える神職である巫女の装束を纏っていながら、その姿はまるで対極。
曰く、神を奉じない禍々しき不浄の巫女。
曰く、恐れられし忌み子。
曰く、旧都に住む人の姿をした化生。
曰く、曰く、曰く。
そんな少女は、人の世で何を思うのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-07 15:30:16
8134文字
会話率:27%
地方都市で高校に通う香穂子、結衣、愁の三人。彼女達には、古くから家に伝わる「お役目」があった。深夜。人々が寝静まった町で狩衣に面をつけた香穂子は、刀を手に不浄の存在、影法師を打ち滅ぼす。それに付き従う結衣と愁。夜中を影法師討滅に駆けまわるの
が彼女たちの日常だった。鴉語りと呼ばれる影法師討滅を生業とする人々の静かな夜の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-04 02:16:04
8602文字
会話率:25%