――その日、僕は青春が始まる瞬間を目撃した。
新学期が始まる4月某日、青春恋愛が大好物な『僕』は、電車の連結部分にほど近い角の席に座り、今日も青春恋愛ものの小説を読んでいた。
そんな僕の座席の前方に陣取ったのは、他校の制服を来た1年生の長
身男子とボブ髪女子。
はじめは知り合いですらなかった様子の2人だが、毎日同じ電車に乗り合わせるうちに、少しずつ仲を深めていく。
肩がぶつかってキョドったり、話しかけようとモジモジして一週間経ったり……。
そんな他校の後輩の様子を、毎朝電車の座席の目の前で見せつけられて『僕』は思った。
ピュアか!!
だが、それがいい!!!
青春恋愛(になるかもしれない)2人の様子をリアルタイムで見られるなんて、本なんかより余程いい朝の娯楽じゃあないか!
これは、毎日電車の中で繰り広げられる青春恋愛劇を特等席で眺める『僕』という観客が、2人の様子に砂糖を吐いたり涙したり妄想が爆発したり発狂したり末永く幸せになれよと思ったりするだけの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 14:04:24
6795文字
会話率:27%
エンターテイメント。
世界は演者も観客も含めてそこに存在する登場人物だ。
彼らにスポットライトを当てるのはいつも傍観者。
この世界に存在するありとあらゆる人々を登場させるにはどうすればいいのだろう。
しかし、彼なら…。
仮面の下に本性を隠し
、人を笑顔にさせてしまう彼なら…。
その道化はステージ上で不敵な笑みを浮かべている。
しかし、どこか争うことのできない誘惑の香りを漂わせ、こちらに手を差し伸べる。
その手はまるでこちらを歓迎しているような…。
これは道化である彼の
表に出さない裏の軌跡を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 10:18:42
11460文字
会話率:48%
剣術大会が行われている闘技場の観客席で、私はおかしな子に絡まれている。
「ジオルド様を解放してください」
解放とは何のことだろう?それにそもそもジオルドとは私の婚約者だ。
は?悪役令嬢?私が?
すまないが、私は残念令嬢ぐらいにしかなれない。
公爵令嬢である私が、おかしな子に絡まれてしまった。そんな一日の話である。
*不快感を感じましたら、そのまま閉じてください。
*主人公は少々言葉遣いが荒いです。
*作者の目は節穴のため誤字脱字は存在します。
*途中挿絵がありますが、ウザかったら削除します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 15:26:33
42550文字
会話率:40%
竜が頭部からまっぷたつに裂ける。
あなたは中立自由都市ドラクゥテロが人気施設、「白亜の闘技場」の奴隷闘士ラプエラです。
見目麗しき少女でありながら巨大なつるぎを操り、つぎつぎと屈強な戦士や巨大な魔物を屠ります。
あなたは観客を喜ば
せるためにただ倒し、ただ殺し続けます。
多くのいのちを奪う所業をおこないつつも、夕食についてだけ考えているのでした。
そんな日々を送っていたある日、あなたを打ち負かす者が現れました。
彼女との出逢いはあなたに変化をもたらします。
あなたの世界は彩られ、あなたのこころは揺れ、あなたはおろかなことに自由を求め始めるのです……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-09 06:10:00
84959文字
会話率:26%
カーシル侯爵家令嬢イザベルは、大切な青い薔薇のドレスを黒に近い濃紺に染めて婚約者の家の紋章である黒い薔薇に仕立てた。それは婚約者のモンニェス公爵カムデンも承知していたはずだったが、舞踏会でカムデンは「喪服を着てくるなんて」と騒ぎ立てる。
罠
に陥れられたとイザベルは心が折れそうになるが、そこに現れたのは毒舌貴族、王甥殿下であるイオン・アルワーズ大公だった。彼の『出し物』によって舞踏会は阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。とりあえずイザベルはそれを観客として一部始終目撃した。
※この作品は他小説投稿サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 16:13:08
9811文字
会話率:41%
お仕事をしていた時で御座います。
ふと、口が潤う程に、ケーキが食べとう御座いました。
ですので本日は大都会をお散歩しながら、目当ての場所へお伺いを立てようと思ったのです。
けれども、硝子箱に閉じ込められた、陶器立ちに見せられれば、もう、逃れ
られる事などあるはずもなく。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
苺がデカくて、あんめぇ。
と、語彙力が溶け落ちた作者がお送りします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 13:45:11
941文字
会話率:0%
定期的に訪れる演奏会がある。
本日も演奏会に顔を出し、調律を眺めていた。
選曲も、解説も、振る舞い一つ一つに至っても、演者の方の人となりを表していた。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事
項2
何時も楽しみにしてます。
一期一会の関係ですが、人となりは何となく分かります。
改めて、昔は良く延々と練習してたなーと。
自主練は心を折りにかかります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 17:45:09
1053文字
会話率:40%
主人公、天草彼方の親、天草開多は登録数700万人を超えるYouTuberである。
親が原因でSNSの世界に憧れる主人公。
だがある日、開多が開催した無観客ライブで衝撃的な悲劇が起きてしまうことになる、、、、。
最終更新:2024-03-10 15:15:44
633文字
会話率:0%
受験生である篠原瑠伊は父親が経営する芸能プロダクション 篠原プロダクションの社長令嬢兼コンビを組めない芸人たちのボケ担当のピンチヒッターも素性を隠しつつイヤイヤ務める。とある日にいつもと同じようにピンチヒッターとして舞台に立つと観客席の奥で
ガン見をする男の子を見つける。その男の子は瑠伊が通う高校の後輩で瑠衣を自分の相方としてスカウトに来たと言う。
(この作品は「今井 純志の小説ブログ」にも掲載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 00:00:00
94201文字
会話率:37%
人生でミステリー映画を見なかった無駄な深読みマンが、ミステリー映画を見たらどうなるか。
そして、映画館という暗闇の密室で、観客がおっさん2人(しかも謎に席が近い)だった場合どうなるのかを書き殴りました。
最終更新:2024-02-29 01:10:30
1837文字
会話率:5%
これは、終わりへと向かう世界の記録。名も無き者たちの声の集成、観客の一人もいない演劇。
壊れゆく世界で少年少女は、運命に抗い、もがく。
最終更新:2024-02-20 22:49:28
515851文字
会話率:48%
競馬の一大レース有馬記念。
そこに集うたくさんの観客一人一人がそれぞれに背景があり競馬場に集まっている。
最終更新:2024-01-08 00:16:52
231文字
会話率:0%
1889年9月9日パリに旅立った香苗は、安宿に落ち着くと街を散策する。セーヌ川の雄大な流れ。対岸にはルーブル美術館が見えた。河畔に建てられたオルセー駅から、黒い煙を吐いて力強く走る蒸気機関車。そして目玉のエッフェル塔。街全体を観光客が埋め
尽くし、大道芸人が広場に集まっていた。その片隅に、美しいヴァイオリンを響かせる若者がいた。聞き入る観客の中少年たちが近づいてきた ───
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 18:42:23
6320文字
会話率:15%
僕は舞台の上にいるのが好きだった。
きっと僕は本物なんて持っていない。
だから美しいにせものを演じていた。
そして観客たちは、僕が演じているものの中に、自分が見たくないものを──むしろ、見たいものを見出したのだった。
「お前は地獄に
落ちる!」
《神のいけにえは砕かれた魂》……だが、僕にはいけにえの先にあるのが地獄より良い場所だとは思えなかった。
***
昏睡から目覚めると体が奇妙に変化し、頭の歯車も噛み合わなくなっていたリース。彼の身元を引き受けたのは友人と思われる男ルシアン。
ときおり蘇る過去に牙をむかれながら、静かで風変わりな生活が始まる。
***
僕は無用の塔を建てたりしない。
罪がこれほど美しいなら、僕は悔い改めず、僕自身のまま、ただその罪に落ちていこう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 01:52:37
15748文字
会話率:28%
身寄りのない子どもたちを集めて結成されたとある巡業サーカス団。人々はその美談に涙し、興味を惹かれ今日もサーカス団の提供するショーに足を運ぶ。ショーの看板の1つとして、とある少女は「夜空の舞姫」として空中での芸を観客に披露していた。観客は彼ら
が魅せる夢に胸をおどらせ、サーカス団には連日大きな歓声が響き渡っていた。しかし、そんなサーカス団の裏の顔を人々は知らない。ある日少女は“仕事”のために男に声をかけた。「お兄さん、お暇ですか?」
暴力シーン、犯罪や性犯罪を連想させる表現が含まれています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 18:00:00
11249文字
会話率:35%
エンプティドールと呼ばれる機械人形が存在する未来。
エンプティは人間と全く同じ見た目だが、人間以上に美しい。世界中のステーションに常駐され、専用端末を使えば、いつでも、どこからでも、ダイヴする事が可能となる。リアルでの人の移動が不要と
なった世界で、自分の体と同じ様に操作が出来るエンプティは、人々に受け入れられていた。
最大獲得賞金二十億以上の競技エッグマンが行われた。そこに出場するエンプティパイロット世界ランク第七位のホワイト・ベル。ベルの同居人のネオン。ネオンの知人のカグヤの三人。エッグマンには、ベルと同じ世界ランカが四人も出場していた。更に、ベルが過去の仕事で関わった、知人の姿も。
エッグマンは、エンプティドール同士で戦い、卵を守りながら相手の卵を壊す競技。運動能力が人間以上のエンプティ同士で行われる試合に白熱する観客。
架空の競技エッグマンを真剣に書き切った本作。正気の沙汰とは思えないが、正気で書いていた方が怖くなる。エッグマンを通じて書きたかったのは、エンプティドールの運動能力の限界らしい。狂気に満ちた本作は、意外にも盛り上がりを見せてくれるはず。
結末はいかに?
注意 エッグマンという競技を書く為に、三人称で、また、視点が何度も変わることになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 20:00:00
156157文字
会話率:21%
五年前のハロウィンの夜、ピースランドにあるエミリーの館で、その中にいた観客全員が何者かによって惨殺された。そしてその犯人、通称〝エミリー〟は未だに捕まっていない。
あれから五年後、エミリーに最愛の人を殺され、悲しみに暮れている空太の前に、三
十年後からタイムトラベルして来たエミリーが現れた。事件の記憶を失った彼女の目的は、過去にタイムトラベルして自分自身を殺し、エミリー事件を止める事。憎むべき仇であるエミリーとともに、空太はエミリーを殺す旅に出る。
※多分毎日更新します
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 12:33:45
90675文字
会話率:60%
13話完結 18時更新
結婚の時期を迎えたラバナン王国の王子ジルリアと双子の王女アンジェリーナとフランシーヌ。
フランシーヌがダンドリオン侯爵家に嫁ぎ、その半年後ジルリアとライラの結婚式が執り行われた。
その後で、アンジェリーナはフィラン
ジェ王国へ入ったが、婚約者の妹のビアンカに悩まされる。
自分勝手なビアンカを利用されてベッキーノ伯爵は王子を取り込み、外戚になろうと企むがあっけなく阻まれる。
ビアンカを持て余したフィランジェ王国一同は、アンジェリーナの取り成しで修道院に入る前の最後の機会を与えるため、祖国のラバナン王国へ行儀見習いに出すことになった。
ビアンカがやってきたラバナン王国では不気味な事件が頻発し、末っ子の十一歳になったばかりのベアトリスがデーティアを伴ない解決に導く。
≪赤の魔女は恋をしない8≫
8月24日に36歳の若さで亡くなったブレイ・ワイアットことウィンダム・ロタンダに捧げる、私のFireflyです
あの世界観(Gimmick)が大好きでした
大好きなFirefly Fun Houseへのオマージュです
彼の若すぎる死を悼んで、WWEやAEWでは『Firefly』と呼ぶ追悼が行われました
リング中央にロッキングチェアがおかれ、客席は暗闇
そこで観客が白のペンライトやスマホを静かに振るのです
WWEでのリングネームのブレイ・ワイアットと本名のウィンダム・ロタンダの名前とGimmicと技をお借りしました
彼のキャラクターのいくつかに着想を得たのが悪霊(The Fiend)とロタンダです
He's got the whole world in his hands #ThankYouBray
※10月1日から「カクヨム」にも投稿致します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 18:00:00
27983文字
会話率:29%
この世界にはどこかに“魔法”が存在する。その場所は「魔女の劇場」。そこでは魔女が魔法を使って特別な演目を行うのだ。それはとても素敵な“魔法”のような時間。極東にある魔女の劇場、「白猫座」。白猫座の新米支配人代理兼館長代理である白埜彼方は世知
辛い現代商業主義の波にもまれておんぼろ劇場の経営に毎日楽しく四苦八苦している。今日も今日とて副館長の白亜を巻き込んでチラシの内職をしていると突然少女が訪ねてくる。少女の名は本田透火。彼女が言うには今夜開演する魔女の劇場のチケットが空を飛んで消えてしまった――!? 開場する劇場。奇妙な観客たちと到着が遅れる主演の魔女。そして、次々と泡となって消えていく観客たち…。はたして彼方たちは無事終演を迎えることができるのか? 町の片隅で起こったちょっと切なくて心が温まる魔法と人間たちの物語の開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-20 16:00:00
83331文字
会話率:45%
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」即位したばかりの国王が、宣言した。式典に出席していた貴族たちは拍手をおくる。
近衛騎士に腕をつかまれ、悪女オリヴィアは泣きわめきながら退場した。
「やだやだ。私が王妃よ! 私はえらいのよ〜。うぇーん」
花びらが舞う中で、真実の愛で結ばれた王とその恋人は永遠の愛を誓いあう。
何百回も上演された演劇だ。
国王と王妃の真実の愛の物語。
ハッピーエンドの幕が降り、観客たちはすばらしい芝居に歓声をおくる。
彼らは何も知らない。
そこに大きな秘密があることを。
王に命じられた神官が、白い結婚を偽証したことを。
この時、悪女オリヴィアが娘を身ごもっていたことを。
そして、生まれる娘こそが予言の王女、光の精霊王の契約者だと言うことを……。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。前世の記憶を持つ5歳。
政略結婚した王太子と公爵令嬢の間にできた娘なのだけど、真実の愛を叶えようとした父によって、私の存在は、生まれる前になかったことになった。だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。わたしと弟は、そこで貴族の子供と一緒に、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも出会った。彼は、私に「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。復讐のために精霊王と契約する。魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。後半は、どろどろさくさくです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 10:25:34
165413文字
会話率:39%
巷で人気のプロレス世界チャンピオンのパティ・ロジャーは悪の限りを尽くして観客を興奮の渦に巻き込む試合を得意としています。全ての対戦相手は俺を引き立てるための道具であり、栄光のために散る役目だけ果たせばそれでいい。すべてを見下し卑怯三昧を続け
る王者の前に現れたのは、闇野美琴と名乗る若い女性のレスラー。相手が女性でも容赦をすることなく、痛めつけようとするパティですが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 12:31:08
3100文字
会話率:23%
大人気の小学生アイドル、黄山れもんは伊集院麗華と名乗る言葉を話す猫少女と出会い、ヒーローに変身!観客たちを守るため、悪に立ち向かいます!
最終更新:2023-07-30 13:57:05
1978文字
会話率:45%