転勤族の両親のおかげで通産四十五回目の転校を余儀なくされた佐伯倫子は、自分の通う高校が正真正銘のお嬢様学校と分かりショックを受ける。
倫子は数ヶ月単位の転校を繰り返していたため、精神的トラウマから友達を作ることもが出来なくなっていて、必
要以上に他人と接する事を無意識に避けていた。
国の方針で全員が部活をする事になっていたから、倫子仕方なくはパソコン同好会を選んだ。友達のいなかった倫子はパソコンにはまり、今では自作機とマイナーOSを使っている。
期待しないでコンピューター教室に向った倫子を迎えたのは、宇宙開発の第一人者である北山教授夫妻の娘、郁美だった。彼女はOSを自分で作ってしまうほどの腕ながら、小さくて可愛いかった。お嬢様学校だと馬鹿にしていたが、学園祭で三次元シュミレーションをやると聞いて驚いた。
準備室の大きなコンピューターには、倫子の部屋で眠っているのと同じ雪の結晶のエンブレムが付いていた。
郁美からそれ専用のOSを貸して貰った倫子は、帰宅後早速インストールしたが、再起動のとき不思議な現象に見舞われる。
ディスプレイの中央に現われた光が部屋中に広がって、仮想現実の真っ白な部屋を作り上げた。その部屋には一人の少女いた。そこはとても居心地が良く、そのまま居付いてしまいそうに成る。
その時部屋のパソコンから呼びかけられた。郁美が倫子の前に現われて、一緒に帰ろうと声をかける。迷っている倫子に郁美の「友達」と言う言葉が突き刺さる。
仮想現実の居心地のよさよりも、郁美と過ごしたわずかな時間の方が何倍も素晴らしかった事に気づいた倫子は、郁美とともに現実の世界へ戻る。
一月も経たないうちに倫子はまた転校することになった。郁美との別れを嘆く倫子に、郁美はいつかは別れがくる事と、離れていても友達で居られる事を諭す。
いってらってゃいと見送る郁美との再会を決心して、倫子は部屋を後にした。
第12回電撃小説大賞応募作品
注)短めです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-08 23:37:29
16101文字
会話率:49%
猫はずっとご主人様に愛されていると思ってました。
でも、ご主人様が本当に愛していたのは猫じゃありませんでした。
猫はその人の代わりに過ぎませんでした。それを知った猫の心は空白になってしまいました。
猫はご主人様を一生愛し、守っていこうとして
たのに。
猫の誕生日、ご主人様はそれをすっかり忘れていて、いつものように過ごし、寝てしまいました。
猫は一人、PCの前に座り、ぼんやり月明かりに照らされたディスプレイを見ていました。
そして、ため息と共にPCの電源を入れました。
インターネットの中を、ずっとずっと歩き回った末に、ある街(サイト)へたどり着きました。
そこでは、明るい『光』達が猫を暖かく迎えてくれました。
猫はやっとそこに居場所を見つけました。
注:『猫』は実際は人間です。が、イラストや文章では『猫』のように扱ってます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-12 00:11:22
12312文字
会話率:3%
かつて魔法と呼ばれた物は、『ウィンク』と呼ばれるコンタクトレンズ型のディスプレイと、小さなストレージをもって、現実へと降りてくる。
しかし、魔法とよばれた事象改変を支援するために開発された『ウィンク』は、本来の用途よりも拡張現実を提供す
るデバイスとなっていた。
趣味で外装を作る六人部悠人は、ひょんな事から学校のアイドル的存在、奥泉涼音の外装を手がけることになる。
それがネットの海に流されるほどの美しさをもっていた。
ネット上で話題となっていたその画像を見つけたのは、同じ学校の問題児、ネージュ・秋吉。
悠人をめぐる争いが開幕する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-02 17:07:32
65791文字
会話率:39%
『君の存在が、世界から抜け落ちてしまった』
目覚めたら、妻がいなくなって……いない。
彼女はいる。あの奇妙な『ディスプレイ』の向こう側に。
お互いが見えるのに、会話が出来るのに……触れることが、存在を確かめることが出来ない。
なろうとカ
クヨムで掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 10:01:40
9589文字
会話率:44%
夏休み。高校生である親友4人組は、パソコンソフトでRPGを作成していた。
ある日、なぜかパソコンのディスプレイから地球と異世界を行き来できるようになる。その異世界では、パソコンソフトで自分たちが作成した装備やスキルを使用できることが分か
るが、使用できるようにするためにはCOSTが必要となり、無双が始まるような気配などは無い。
そんな中、地球の神を名乗る幼女から「異世界の瘴気を神の代わりに浄化して欲しい」と依頼される。
2つの世界を行き来できるようになったのはこの幼女の仕業であり、こちらで作成した装備やスキルを使うことができるのも幼女のパソコンソフトの改造によるものであった。
依頼を受けた4人組は瘴気の情報を得るため、異世界で冒険者となるが……。
――ツッコミ担当+脳筋担当+機械オンチ担当+カオス担当によるドタバタ異世界コメディ、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 10:49:02
23641文字
会話率:34%
ヘッドマウントディスプレイ:頭部に装着するコンピューター。本作中に登場するのは、ディスプレイで両目を覆い全視界にコンピューター映像を表示する没入型。
最終更新:2020-10-01 01:05:23
2135文字
会話率:13%
【少し奇妙な経験をしてきた男の回想録】
『久喜(くき)輝(あきら)』という男の部屋に侵入した青年は、パソコンが点きっぱなしになっているのに気がつく。青年が興味を惹かれてディスプレイを覗き込むと、そこには文書ファイルが幾つも残っていた。彼は抱
いた興味のままにその『回想録』を読み始める。
※同シリーズの「アクセサリー:エゴイストの異世界冒険譚(https://ncode.syosetu.com/n3386h/)」と併せて読んでいただいたほうが楽しめるかと思います!
※感想や誤字報告などいつでもお待ちしております。お気軽にどうぞ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-17 00:22:31
139404文字
会話率:41%
「きょうは土用の丑の日ということでウナギ定食です」
食堂のおばちゃんロボから聞いてそういえばと思い出す。
カウンターからトレーを受け取りヘッドマウントディスプレイを装着する。
最終更新:2020-07-21 22:51:00
721文字
会話率:5%
VRMMORPG『プリンセスナイトオンライン』。
必要となるヘッドマウントディスプレイ、通信費用が全て無料との触れ込みによって、ゲーム好きだけでは無く、とりあえずプレイしてみようと思ったユーザーの会得にも成功し、現在ではユーザー数五百万人を
超える大型コンテンツとなっていた。
プレイヤーの一人である高校生の四条カレンもまた、日々プレイを続けてから一カ月が経過。
プレイ開始時に選択した、パートナーとなるプリンセスキャラのクウコ(レアリティ1)と一緒に、苦労しながらもそれなりに楽しくゲームの世界を満喫する。
しかしあるユーザーがチート行為を働きだし、それが徐々に浸透し始めた頃から、スライムしか存在しないゲームの中に影のように全身が黒い、人型の敵が出現し始める。
それと同時にシステムの全権限を持つと言うマナシステムから、徐々にゲームの仕様が開示され出した。
ユーザーの誰もが初耳となるその仕様について、マナシステムは言い放つ。
『本来、この世界にいるユーザー全てが例外無く知っている事』であると。
逃げ出す事が不可能となったゲームの世界、それでもカレンは、レアリティ1である事を気にしているクウコとの約束を果たす為奮闘するが、開示される世界の仕様は生半可な事では無かった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 00:31:07
109169文字
会話率:49%
CPUの熱暴走を防ぐ無数のファンの作動音だけが反響する地下室で、とあるプログラムが長大な文字列をディスプレイに表示してゆく。文章による創作の歴史が、スーパーコンピュータの中で静かに終わろうとしていた。
最終更新:2020-05-17 00:00:00
1975文字
会話率:0%
フロンティア・ロード・オンライン/フル・ダイブ。
フルダイブ型ゲームの黎明期を越えた頃に現れたMMORPGの一つのこのゲームは、元はディスプレイ型MMORPGを前作に持つ大作RPGである。
前作をやり込んだ大学生の樹神 光(こだま こう)
も当時のゲーム仲間と共に意気揚々とゲームをはじめた一人だった。
しかし初日から光が抱えるある問題で躓くことになり、長年共に過ごした仲間たちと疎遠になってしまう。
それから一年。
かつての仲間と別れた光は新しいキャラクターを作成し、ソロプレイヤーとして日々を過ごしていた。
ゲーム内で名を馳せる事も無く自分のペースで楽しんでいる光であったが、そんなある日初心者のプレイヤーを助けた事により事態は動き出す。
『サンダル事件』。
光のキャラクター名が銘打たれたこの事件により彼は悪い意味で有名になり、更に一年間培ってきたレベルやアイテムなどの殆どを失う事になってしまった。
失意の中、光はキャラクター再作成も考えるも、失って尚手元に残った今までの成果の結晶を見て再起を決める。
例え酷い目に合っても、自身を取り巻く環境が変わろうとも、このゲームが好きと言う気持ちは変わらないのだから。
こうして光のキャラクター『サンダルク』は気分を新たに再びFRO/FDの世界を歩んでいく。
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※本編で書ききれなかった当小説の設定や裏話などをまとめた?ものを下記に置いてあります。
よろしければご一読くださいませ。
https://ncode.syosetu.com/n5409fz/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-16 08:00:00
62653文字
会話率:21%
エヌ教授の様子がおかしいことに秘書は気がつく。教授の顔がディスプレイとくっつきそうなぐらい近い。疲れからか、視力が悪くなってしまったのだろうか……
最終更新:2020-02-21 00:15:59
945文字
会話率:44%
身の回りにある様々な『光』。
現代では、ディスプレイの光、光回線、スマフォやSNSの普及によって、『光』は人と人の繋がりを表す言葉となりつつあるように思います。
そしてその繋がりは、現代においてはものすごく遠くまで届くのです。何万光年先の星
々の『光』をかき消してしまうほどに…。
しかし『光』とは元々、暗闇の中に人類が見つけた、家族や故郷との繋がりだったのではないかと思います。
原初の時代より、焚き火の周りに家族が集い、お互いのことを語らう。
だからこそ、暖かい炎を光を、繋がりの暖かさを込めて『灯り』と呼ぶのです。
※処女作です。
至らぬ点もありますが、ご覧いただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-12 00:43:57
2727文字
会話率:24%
20XX年、大学2年生の俺は土曜日の昼下がり、リビングでTVを見ながら寛いでいた。そんな他愛もないある日、突如として地震に見舞われた!
「沙織っ! 危ないっ!」と、ワインの瓶やらクリスタル像やらと飾られたやたらと重いディスプレイラックが
倒れてきて……。下敷きになりそうになった妹を突き飛ばして庇ったのはいいものの………。
あれっ? ここはどこだ??
(この作品はアルファポリスにも掲載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-29 20:13:40
17340文字
会話率:50%
主人公轟 拓は、誕生日終了5分前に突然ディスプレイへと引き摺りこまれた。驚く間も無く勇者になって欲しいと懇願する神。だが――。
誕生日のその日、幸か不幸か彼に起こったらのたった数時間の異世界転移。討伐も、ハーレムもありません。カミサマか
らの誕生日プレゼント、それは一体なんだったのか……。
フォロワー様のお誕生日が近いと聞いたのでそれにかけて書いてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-07 18:32:06
4500文字
会話率:39%
2016年11月24日。いつもどおりの日本に、突然異世界が転移してきた。日本の経済水域の周りに現れた、絶対不可侵の結界。国民の前に現れたステータスディスプレイ。おそいかかるゴブリン達。消えた半分の日本人。魔法とネコミミとエルフにやたら盛り上
がる男子達。制度の相違に自給率と、カオスな問題が乱立する中、我らがクールジャパンは謎の適応力を見せる。
そんな状況で、ヒキニート生活に憧れる残念イケメン、糸目 隆司は、家に現れパソコンと融合した「ダンジョンコア」でダンジョンマスターとなり、最高の引きこもり生活を楽しまんとする。
我が家に強盗に入るものは全滅だ!!最強自宅警備員、ここに爆誕!!
*主人公はほとんど家から出ません。仲間もあまり増えません。
*チートはあっても、ハーレムはない方向で行きたいです。
*スーパーまったり更新。気が向いたときに気が向いた分だけ。
*このあらすじの時点でカオスな気がする。
*タイトルに「※」マークのついた話は挿し絵付きです。作者の拙い絵ですが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-12 19:00:00
220555文字
会話率:39%
急発展を遂げた都会の街、万津市。
その街では、奇妙な事件と、それに付随するオカルト都市伝説が流行し、現実と非現実の混ざり合った異変が、静かに巻き起こっていた。
完全な密室の状態から人間が消滅する、連続怪奇失踪事件。
夜にパソコンを
している人間ばかりがその被害に遭っていることから、『人喰いディスプレイ』と名付けられた噂は、万津市の内外でまことしやかに囁かれるようになる。
最大手オンラインゲーム『トゥエルブスターオンライン』と事件に関連性を見出した主人公・門衛怜斗たちは、1年をかけて、その事件に巻き込まれていくこととなる――。
――努力が報われない、自分より下の人間が欲しい、外から見た自分が気になって仕方がない……。
自分の欲望が化物となって現れたとき、お前はそれでも嘘を吐いていられるか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-30 03:52:32
505747文字
会話率:48%
ディスプレイを縦にすると、小説が書きやすいかもしれない。
最終更新:2019-01-11 23:58:17
535文字
会話率:58%
サービス終了が決定したゲームのキャラに恋した主人公は、終了の瞬間を彼女のとなりで迎えようとする。
しかしその瞬間を迎えてもゲームが終わらず、ヘッドマウントディスプレイを外すとそこはゲームの中。やめることもできなくなっていた。
最終更新:2019-01-06 12:04:22
27331文字
会話率:28%
「神さま、助けて。」
今日も、救いを求める声が聞こえる。
私の、愛しい子供たち。
ディスプレイの向こう側で生きる彼らには、もはや現実にいた頃の記憶は、残っていない。
それでいい。それが、いい。
辛いだけの現実なんて忘れて。全部、私に身を委
ねて、そっちの世界で幸せになればいい。
私は、そのために此処に残った。
あなたたちの、神さまなんだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-04 12:24:50
8506文字
会話率:20%