かつて極北の地に、一つの王国があった。人々はオキアミと海獣を主食とし、氷の家に住み、独自の文明社会を営んでいた。とりわけ王侯貴族たちは民の生活の指標たる"生きた時計"であることを誇りとし、この世の秩序を乱さぬため、定め
られた時を刻んだのち自らの心臓を貫いて生を終える仕来りであった。
蒸気船と近代兵器で武装した侵略者によって王国が無残に滅ぼされてから二百年あまり、生き残ったわずかな王国の末裔の中に、いまだかつての風俗を頑なに守り続ける一族がいた。彼らは何世代にもわたり、国の差別と抑圧を耐え忍びながら、ひたすら予言された王国の死と再生の瞬間を目指して、時を刻み続けていたのだった。
ついに間近に迫った運命の時を前に、一族の最年少である少年セイムは、儀式をめぐる姉と父との確執によって家族が引き裂かれるのを目の当たりにし、どっちつかずのまま途方に暮れていた。彼は助言を求めるべく、行方不明になっていた祖父の消息を追い求めるが。
惑星規模で展開される架空文明ファンタジー、ここに開幕折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-01 08:11:38
1213文字
会話率:0%
ある日空から堕ちてきたのは、翼の焦げた少女だった――
大海に浮かぶ小さな孤島。
そこに住む一人の少年の前に、ある日空から天使の少女が堕ちてきた。
少年は少女を介抱するが、天使の少女は頑なにそれを拒む。
何故なら“天使”
は『地上に飼われる人間(かちく)を管理する生態系の最上位存在』で、
“人間”は『天使に飼われるまぁ良く言えばペット』でしかないのだから――――
これは天使が当たり前に存在する世界の片隅でおきた、小さな小さなボーイ ミーツ ガール――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-21 01:00:00
789文字
会話率:14%
孤児院を追い出されて回りまわってやっとのことで掴み取った夢の"普通"の生活。普通普遍をこよなく愛する少女、ハル。じけん?王族?お家騒動?他の国?え、力?なんのこと?ぜひ、見えないどこかで勝手にやってください。わたし、しが
ない平民なんで!頑固に頑なに意地でも普通を生きようとするちょっと普通じゃない彼女のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-15 12:00:00
118647文字
会話率:43%
「きっとね、私は雪女なの。恋する熱に耐えられないんだよ」恋をすると死んでしまう。少女はそう言って、頑なに少年の愛を拒み続けた。それを信じない少年は、少女に愛を伝え続けた。何度でも、何十度でも。それが百に届くかというその時に――雪のように溶け
て消えてしまった、淡く哀しい恋のお話。 ◆◇◆ 文芸部の部誌用に書いた短編を転載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-24 02:47:08
5813文字
会話率:44%
魔力を持たない者「只人」と魔力を持つ者「魔法使い・魔導師」と、他人種が交じり合った世界。『商人と職人の国』と評される大国エルズバーグに、高名な魔導師に武者修行と名目で長い間行方の知れなかった第五王子・ロジオンが帰ってきて二年、頑なに人との接
触を拒むロジオン王子に従者として付き添うことになったアデラ。
理由を知り共に闘うと決めたアデラとロジオンは、この世界の遠い古の事件を通し、何故、何の力の持たない「只人」と能力を持つ者が分かれているのか知る。過去の苦痛の歴史と未来に向けて得なければならない「イル・マギア」は…。 亡き師匠との対決終了 第二章完結。途中で兵器として「核」の話があります。苦手な方はスルーして下さい。
只今、イルマギア2(宮廷編)更新中。
※ 恋愛薄めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-08 20:08:41
258969文字
会話率:39%
作者自身が選びに選んだ短編のみを掲載。続きます(汗)
<君の声だけが聴こえる>……(恋愛)
<ディオニソス>……(親と子の確執)
<微睡まず~アニーvsミミ~>……(黒い瞳・スピンオフ)
<頑なな贈り物>……(恋愛)
<美術館の片隅で>…
…(恋愛?)
<また会えたなら(改訂版)>……(恋愛)
<言い出しかねて~I can't get started~>……(恋愛)
<祈りよ届け>……(受験祈願?ああ微妙)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-29 23:21:24
67946文字
会話率:28%
通称ガセ高に通う奈々は吹奏楽部でアルトサックスを吹いている。
ある日、ステージで輝くばかりのバリトンサックスを吹きこなす圭と出逢い、彼を部活へと誘うが頑なに彼は入ろうとはしない。
つきあい始めた奈々と圭。けれど奈々には圭のことが何一つ掴めぬ
まま。それでいて惹かれてゆく心と不安定な変拍子にとまどう。
そして、意を決して二人だけで初めて出かけた先で、圭は昔の知り合いらしき仲間に出くわす。そのときから、穏やかな日々はどんどん姿を変えていった……。
吹奏楽の名曲「アルメニアンダンス・part1」をテーマ曲に、奈々と圭の爽やかでほろ苦い日々と想いの変化を、どうか一緒にはらはらしながら見守ってあげてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-19 20:18:43
35619文字
会話率:41%
引っ込み思案な水瀬唯は放課後の第2音楽室で人生を変えるピアノの音に出会った。優しくもどこか冷たい演奏をする少年、祐一に惹かれていく唯。頑なな祐一。2人は分かり合うことが出来るのか。友人の発想(妄想?)を基に突発的に書いてしまいました。
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最終更新:2011-11-25 20:08:16
1220文字
会話率:52%
ある日、突然優希が野球をやめた。女房役の俺に何も告げずに。
1年後、俺は練習試合で遠征した高校で優希と再会する。野球をやめた優希はすっかり変わり果ててしまっていた。そして頑なに野球を拒否する。
優希をここまで野球から引き離したものは一体何だ
ったのか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-23 00:38:48
9236文字
会話率:56%
地味な中学生、椿美令(つばき・みれい)は学校に馴染むことができず、勉強だけで過ごしてきた。中学最後の年、都立最難関のN高を目指して意気込む美令だが、最初の席替えでクラスの人気者、源元気(みなもと・げんき)の隣になってしまう。女子からも人気の
高い元気だが、美令は「うるさい、デリカシーがない、頭が悪い」元気が嫌いだった。しかし、元気と話すようになることで、美令の元気に対する気持ちが変わっていく……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-17 21:39:49
9570文字
会話率:48%
高校卒業を半年後に控え、三組のカップルが織り成す青春ラブストーリー。 光之に「亮太と付き合って欲しい」と、言われた慶子。秘かに想いを寄せていた光之からの残酷な言葉に、慶子はショックを受ける。そして、後悔の日々が始まる。 千尋は、卒業と共に
北朝鮮に帰る東一に、残りの半年を捧げる。頑なに朝鮮人であることを押し通す東一。その心を、どう溶かすのか。 音楽教師の音美は、光之と東一の仲間の陽光を知り、過去を思いだし苦悩する。 彼らは卒業という節目をどう迎えるのか。 笑いあり。涙あり。悪い子あり。そして、ちょっとエロもあり。なのかな?
恋愛小説として楽しんで頂ければ、幸いです。
よろしくお願いします。
(mixi日記より転載)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-26 08:21:24
38179文字
会話率:31%
己を信じる頑なな男の、勇ましくも愚かしい潜入の話。
最終更新:2011-08-20 18:10:12
3007文字
会話率:47%
大学4年生になった永久は、恋人の佐伯に同居を進められるが、頑なに拒んでいた。
そんな永久の前に、美桜という人物が現れて・・・?!
最終更新:2010-11-28 12:05:29
11233文字
会話率:33%
息子の負担になる事を頑なに拒否していた母親。その母親がある日、自殺をしてしまう。
それがどうしてなのか、息子は分からなかったのだけど。ある日、昔からよく見ていた悪夢の続きが…
最終更新:2010-10-23 15:20:09
4114文字
会話率:21%
頑なに少女の名前を聞くまいとする少年と、意地でも少年に名前を呼ばせようとする少女の恋愛一幕。
最終更新:2010-05-31 02:53:44
3211文字
会話率:31%
没落した公家の娘の永久子(とわこ)は結婚するために東京から長崎へと嫁いでいく。自分が女として生きた人生は何だったのか―これから歩む人生には何が起こるのか―意志を強く持ち、頑なに自分の力を頼りに苦境の中で自分らしく生きようと葛藤する永久子の人
生を追う―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-04 20:58:57
59115文字
会話率:25%
小説すばる新人賞二次選考通過作品です。
充実したキャンパスライフを送りこれからの人生の目的を探る。村石保にとってその探求は大学生なら誰しもが抱くような淡い種類のものとは一線を画していた。何故なら大学四年間を過ごした後には、父が遺した会
社の社長に就くことが決まっていたからだった。
生前、異常なまでに厳格だった父。保はその父を慕うどころか、憎みさえしていた。当然父親が遺した会社も毛嫌いしていた。
しかし、父が急逝したとき、まだ高校三年生の保に、母は後を継いで社長になれ、と強く主張した。そんなことは無理だと保は言うのだが、妙に頑なな母は保に大学の四年間を猶予として与えることだけを認め、保の代わりに社長職に就いた。
時限を切られた保は大学生活の中に何とか充実を見出そうとした。しかし日々の授業は面白くなく、打ち解けて話す友達もできず、愛を語り合う恋人も見つからない。そうこうしている間に2年が過ぎ、同じ毎日の繰り返しに嫌気が差してきていた保の生活が榊原という名の官能小説家と出会うことで突然色づき始めた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-07 18:49:51
136437文字
会話率:39%
初恋の女、愛里にピアノを習いながら彼女に執着し続けるテツ。テツの幼なじみで彼にとって大きな存在でもある御浜。御浜が恋する、才能あふれる音楽家ティアス。紗良を誰より大事にするあまり、常に恋人を捜し続ける真。頑なで恋に不器用な紗良。兄の幼なじみ
に恋をし、つけこむスキを狙う柚乃。テツの父の全てを知りながら、それでも彼に執着し続ける愛里。恋と友情と進路に悩む人々の群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-06 18:14:34
155874文字
会話率:51%
誰にも頑なに心を開かない美羽。なんとなく夢を追いかけながら生きる美羽だったが、章大に出会って美羽の人生にヒカリが灯る…。
最終更新:2007-11-03 14:21:59
10767文字
会話率:35%
幼い頃から可愛がってくれた父。ある事を切っ掛けに、父の目は俺に向けられなくなった。それに対する絶望、失望、虚無感、喪失感。それらからくる無気力感。そんな全ての事柄に対して無気力な俺の目の前に、一人の女の子が現れえる。彼女は二挺のスタンガンを
手に、言葉を紡ぐ――『貴方は一体何がしたいのですか?』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-08-10 21:04:04
17218文字
会話率:18%
他人にも自分にも興味の無い奈央、23歳。お節介な友人ユキが探した奈央にぴったりの人、諒20歳。彼氏とも弟とも違う感覚の存在。頑なな心の奈央と真っ直ぐな諒が出会って―そして奈央の心は。
最終更新:2007-06-02 01:02:11
4780文字
会話率:20%
柚花には千という彼氏がいた。でも千には柚花にいえない秘密があった。腕を隠すかのように長袖を着続けている千。一年間、なにも言わなかった柚花がとうとう想いをぶちまけた。千が隠していた秘密。頑なに長袖を着続けて隠していたモノとは…。あの『千年の花
』に続く連載がここに…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2005-10-02 20:28:33
2831文字
会話率:35%