没落した公家の娘の永久子(とわこ)は結婚するために東京から長崎へと嫁いでいく。自分が女として生きた人生は何だったのか―これから歩む人生には何が起こるのか―意志を強く持ち、頑なに自分の力を頼りに苦境の中で自分らしく生きようと葛藤する永久子の人
生を追う―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-04 20:58:57
59115文字
会話率:25%
小説すばる新人賞二次選考通過作品です。
充実したキャンパスライフを送りこれからの人生の目的を探る。村石保にとってその探求は大学生なら誰しもが抱くような淡い種類のものとは一線を画していた。何故なら大学四年間を過ごした後には、父が遺した会
社の社長に就くことが決まっていたからだった。
生前、異常なまでに厳格だった父。保はその父を慕うどころか、憎みさえしていた。当然父親が遺した会社も毛嫌いしていた。
しかし、父が急逝したとき、まだ高校三年生の保に、母は後を継いで社長になれ、と強く主張した。そんなことは無理だと保は言うのだが、妙に頑なな母は保に大学の四年間を猶予として与えることだけを認め、保の代わりに社長職に就いた。
時限を切られた保は大学生活の中に何とか充実を見出そうとした。しかし日々の授業は面白くなく、打ち解けて話す友達もできず、愛を語り合う恋人も見つからない。そうこうしている間に2年が過ぎ、同じ毎日の繰り返しに嫌気が差してきていた保の生活が榊原という名の官能小説家と出会うことで突然色づき始めた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-07 18:49:51
136437文字
会話率:39%
初恋の女、愛里にピアノを習いながら彼女に執着し続けるテツ。テツの幼なじみで彼にとって大きな存在でもある御浜。御浜が恋する、才能あふれる音楽家ティアス。紗良を誰より大事にするあまり、常に恋人を捜し続ける真。頑なで恋に不器用な紗良。兄の幼なじみ
に恋をし、つけこむスキを狙う柚乃。テツの父の全てを知りながら、それでも彼に執着し続ける愛里。恋と友情と進路に悩む人々の群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-06 18:14:34
155874文字
会話率:51%
誰にも頑なに心を開かない美羽。なんとなく夢を追いかけながら生きる美羽だったが、章大に出会って美羽の人生にヒカリが灯る…。
最終更新:2007-11-03 14:21:59
10767文字
会話率:35%
幼い頃から可愛がってくれた父。ある事を切っ掛けに、父の目は俺に向けられなくなった。それに対する絶望、失望、虚無感、喪失感。それらからくる無気力感。そんな全ての事柄に対して無気力な俺の目の前に、一人の女の子が現れえる。彼女は二挺のスタンガンを
手に、言葉を紡ぐ――『貴方は一体何がしたいのですか?』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-08-10 21:04:04
17218文字
会話率:18%
他人にも自分にも興味の無い奈央、23歳。お節介な友人ユキが探した奈央にぴったりの人、諒20歳。彼氏とも弟とも違う感覚の存在。頑なな心の奈央と真っ直ぐな諒が出会って―そして奈央の心は。
最終更新:2007-06-02 01:02:11
4780文字
会話率:20%
柚花には千という彼氏がいた。でも千には柚花にいえない秘密があった。腕を隠すかのように長袖を着続けている千。一年間、なにも言わなかった柚花がとうとう想いをぶちまけた。千が隠していた秘密。頑なに長袖を着続けて隠していたモノとは…。あの『千年の花
』に続く連載がここに…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2005-10-02 20:28:33
2831文字
会話率:35%