ルーゼット侯爵家の娘、イザベラはもうすぐ十六歳。
幼い頃から侯爵家を継ぐ男児を産むことだけを望まれ、それ以外の価値を与えられず、心を殺して生きてきた。
母はイザベラを産んですぐに男と逃げ、父は愛する恋人との間にできたイザベラの義姉だけを愛し
ている。
家族の愛というものを知らず、それでも愛されることを心のどこかで諦めきれずに、求められる役割を受け入れていたイザベラだったが、デビュタント目前で病に倒れてしまう。
一命を取り留めたイザベラだったが、唯一の価値を失うとともに、自分は父の復讐のための駒でしかなかったことを知りショックを受ける。
傷つき、声すら失ったイザベラは、自分を押し殺すことをやめ、すべてを捨てて逃げることを決意した。
たとえ明日、絶望したのだとしても――。
傷ついた女の子が、わけあり青年に拾われて愛されるお話。
※『リーラの復讐』のクロード・ロシェット伯爵の友人、ジーンがヒーローの物語です。
※『リーラの復讐』の感想欄に書いていたジーンの設定とは少し変えてあります。ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 20:00:00
134444文字
会話率:26%
あれ?目の前に巨大な白うさぎが……。
あたしは蜂と間違われて、使い魔として異世界に召喚されてしまった。そこは花族と獣族が対立し、統べる世界。あたしを喚んだのは花族の姫、花姫様。
花姫には使い魔にしか頼ることが出来ない、淡く密かな願いがあった
。それは森で出逢った恋い慕う相手に、恋文を届けて欲しいということ。
禁忌の恋は、花姫の婚約者によって引き裂かれそうだという。
花姫に押し切られる形で、あたしは渋々了承した。使い魔としての役割を終えれば、あたしは元の世界に帰れる。蜂に出来ることだ、あたしにも出来る!
だけど仕事前から、天然花姫と純情守り役の相手に、あたしは疲労困憊。それなのに花姫の婚約者まで絡んできて……。
うさぎ様……。あたしはちゃんと、お家に帰れるんですよね?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-15 10:25:32
194759文字
会話率:26%
未婚、アラフォーの薫が転移した先は全然悪役令嬢ではない悪役侯爵令嬢、スカーレットの中。しかも婚約破棄真っ只中。
そんな薫の役割は、婚約破棄後のスカーレットになり人生を謳歌することだった。ついでに、諸事情でまともに恋愛をしてこれなかった分を取
り返すこと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 19:00:00
727983文字
会話率:45%
目の前に不遇系ヒロインが現れた。
どうやら、この世界は乙女ゲームであり、自分は序盤にちょっとだけ登場する名もないモブ司祭だったらしい。
モブとしての役割を済ませてさっさとゲームから退場しても良いが……ちょっと待て、このままだとヒロインちゃん
がとんでもなく酷い目に遭ってしまうぞ。
可愛くて優しいのに不遇な境遇のヒロインを救うため、俺が彼女を育成するしかねえだろうが!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 18:00:00
539831文字
会話率:41%
「アルタニア国を召し上げるので、差し上げたい」
そう勇者に誘われた、聖王国ナルタヤの第五王女システィーナ。
魔獣うごめく世界となった今、戦える者は数少ない。
世界は自分が思っていたよりも広く、複雑だと言うのに。
ならば人類の為、立ち上がるの
が王族としての役割!
――なんてことは微塵も思わない。
可愛い弟レイモンは第七王子。いつ廃嫡されてもおかしくない、微妙な立場。第五王女の私も同様。
だったら私達は、自由を得る為この殺戮勇者を使いこなすべきではないかしら!
溺愛してきた弟レイモンと共に、勇者を使って魔王&転生者をぶちのめす!
真の王族の力、見せてあげるわ!
――転生者狩りの勇者を使いこなせるのか。
王女システィーナの、溺愛し過ぎた弟との深すぎる愛の冒険物語。
「さあ、転生ボーナスとやらを踏みしだいてやりましょう!」
・R18に至らない残酷描写、性描写が含まれます。非人道的、非倫理的な描写も含まれるので、ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 17:00:00
81398文字
会話率:52%
すべての記憶をなくした彼女は姉同然の友と旅立つ。
彼女の力は当代随一だがちっとも思いどおりにならない。
「また失敗しちゃった……」
それでも持ち前の直感でつながりと家族を求め、自分の存在意義と果たすべき役割を探す。
「お姉さまを頼りにしてい
ます……」
ここは止めどなく湧く大群が大地を破壊し、人の住む場所が失われていく世界。
何ごともとことんやらないと気がすまない彼女は、少しずれた感覚の持ち主。
「……どうして?」
崩壊に向かう地に生きるかわいらしい存在とともに、時に戦いや過酷な展開、たまにはのんびり、世の理に頭を悩ませ己の過去に思いを馳せる。
「……お母さんと呼んでもいいですか?」
そんな女性たちが紡ぐ、ちょっぴり謎解きを交えた王道ファンタジー。
さあ、彼女たちとともに冒険の旅に出ませんか。
出会いと経験を積み重ねるにつれ、あらゆる行動に報いと代償が伴うことを痛感した彼女たちは、やがて宿命と向き合うこととなる。
ああ、こんなにもつながりを渇望するのはなぜかしら……。
(ほかで公開していたものを改稿、連載します)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 16:40:00
1186991文字
会話率:49%
「俺は、冒険がしたかったんだ」
女神に選ばれた勇者には、本当は自由に冒険がしたいという夢があった。そんな勇者は最終決戦にて、魔王も自分と同じで他に夢があったと知る。
勇者と魔王は協力して、自分たちの人生をめちゃくちゃにした神を一発ぶ
ん殴ることにした。
向かう先は――新大陸。
新たに発見された未知の土地に、その神々は「いる」という。
「はじめようぜ、神々をぶん殴るための冒険をな」
「うむ。妾たちが手を組めば敵なしじゃ」
人類最強の勇者と、魔族最強の魔王。
二人はそれぞれの役割を脱ぎ捨て、共に新大陸で暴れ回る。
その土地に、世界の秘密が隠されているとも知らずに――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 14:43:48
95833文字
会話率:37%
現世(現し世)から連れてこられた女子三人と、「影の役割」を担う異世界の伯爵令嬢が、謎の石「ギャロファー」にまつわる任務に巻き込まれる。
魔法の力を持つ高校生「莉央」、手で触れたものの情景が視える大学生「花音」、空間に絵を描く能力があるイラス
トレーター「おりか」たちは、「ギャロファー」に失われたエネルギーを補充するため、王族が暮らす宮殿へと潜入する。
しかし、三人の不審な動きに気づいた令嬢「ロザリオ」は、三人を拉致し自分の邸宅へと連れていく。ロザリオは、この世界の者でない人物を見つけた場合、国に引き渡す「影の任務」を与えられていた。
現し世の三人と異世界令嬢が世界を救う物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 13:07:07
58685文字
会話率:50%
「――私はここにいるのに、どうして前の私がここにいるの!」
アレッシアには神の後継になることを拒んだら殺された記憶がある。もしや転生した?にしてはいきなり少女スタートでややキツい。なぜならそこは様々な神が人間を支配する世界。信仰心と知識が
足りないアレッシアは落ちこぼれに落第した。
ある日『運命の女神』の神殿からお呼びがかかると、その他大勢でしかなかったアレッシアが再び後継の一人に選ばれてしまう。孤児院の友達に外の世界を見せるため、後継争いへの参加を了承するが、与えられたのは狼の頭を持つ戦士と、彼女へ忠実に尽くす不思議な男、そして新しい家族と住処だった。
主人公は成長しながら『運命』がもたらす役割の意味を知り、神々に翻弄されながらも時に出し抜き、大切な人達の心を救っていく物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 12:10:00
250821文字
会話率:49%
ともに大学生である流文字読真〈闘書士〉と字通真秀〈封書士〉。読真と真秀は、まだまだ嚙み合わない『闘封』ではあるが、必死に力を合わせて異生物に立ち向かう。
現代日本を襲う異生物と『闘封書』で戦う二人の物語。
闘書士・封書士は、異生物と闘い封殺
することのできる者たちの事を言う。
異生物とは、この世界とは違う次元世界が何かのきっかけで重なってしまったとき、別次元から現れる生物の総称だ。異生物は何をしても「死なない」。人々は古来からこの異生物に悩まされてきた。そして「闘封書」が編み出された。
「書」を以て異生物と闘い、弱らせる役目の「闘書士」。
「書」を以て異生物を封じ、この次元世界から追い出す役目の「封書士」。
この二つの役割の書士たちが、異生物の退治を担ってきているのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 12:00:00
76139文字
会話率:40%
ノクティア・フォン・アストレリアは、異世界のゲーム「異世界☆ガイドブック」の世界に転生した。目を覚ましたとき、彼女はゲームの中でも悪役令嬢のひとりとなっていた。
この世界は一体何?自分はどうすればいい?
何も分からないまま、唯一の手がかり
である、「???」と表示された謎のミッションと、ゲーム内での悪役令嬢としての役割をこなして、ノクティアは、悪役令嬢の運命を打破できるのか?それとも、ゲームの世界に翻弄されるままなのか。彼女の成長と選択の物語が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 11:04:44
4684文字
会話率:16%
アリスティアは超がつくほど明るくて楽観的なのが取り柄の高校一年生。魔物がはびこる世界で、魔物と仲良くなれる特技を持つアリスティアだが、ひょんなことから魔物退治の役割を持つ生徒会の会長・アンドレアにハンターとしてスカウトされて――
超絶ポジ
ティブヒロインと超弩級のネガティブヒーローのファンタジーラブコメ
不定期更新です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 10:07:02
68617文字
会話率:63%
主人公の琴音は、平凡な毎日を過ごす普通のOL。
そんな中、幼馴染の結婚式の帰り道にふと足を運んだ神社の裏参道で、不思議な霧に包まれ、妖怪の世界へと迷い込んでしまいます。
異世界で出会うのは、ミステリアスな妖怪たち。
優雅な雪女、いたずら好
きの狐火、そして高慢な天狗などなど。
中でも蒼月という妖怪は、彼女の運命を大きく変える存在で、蒼月との関係を深める中で、琴音は自身の血筋に隠された秘密、そして人間界と妖怪界の境界に立つ自分の役割を知ることになります。
それぞれの妖怪が琴音に試練や友情、そして少しの恋心をもたらします。
過去と現在、運命と選択、愛と友情が交錯する物語。
琴音が選ぶ道はどこへ続くのか?
果たして、彼女は自身の運命を切り開くことができるのか?
新たな出会いが、彼女の人生をどのように変えていくのか?
魅惑の妖怪たちとの心温まる交流と、運命の恋を描いた和風ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 08:10:00
262043文字
会話率:31%
兄ライルのような冒険者に憧れ、冒険者になった主人公ラサミス・カーマイン。
しかし、冒険者としては何をやらせても、器用貧乏止まりなラサミス。
次第に冒険者稼業への熱い情熱も消え失せ、一人で雑魚モンスターを狩る日々を過ごしていた。
そんなある
日、友人達とのゴブリン狩りの帰りに見目麗しき女騎士アイラと出会う。
アイラから兄ライルが人類に叡智をもたらせた
禁断の果実・知性の実(グノシア・フルーツ)が絡んだトラブルに
巻き込まれた事を知る。 そして兄を救う為、再会する為、
ラサミスはもう一度立ち上がる事を決意した。
そして兄ライルと再会して、失われていた情熱を取り戻すラサミス。
ライルの仲間の『暁(あかつき)の大地』の団長である
猫族(ニャーマン)ドラガンや仲間達と力を合わせて、
知性の実(グノシア・フルーツ)が絡んだ事件をドンドン解決していく。
次第にラサミスはパーティ内でも色々な役割をこなせるようになり始めた。
ラサミスは器用貧乏を返上して、真の英雄(ヒーロー)になれるのであろうか!!
そして今、六百年の時を超えて、魔族が蘇ろうとしていた!
少年と少女が織り成す本格派異世界バトルファンタジー小説!
※2021年02月13日アクション部門・日間ランキング11位
※2021年03月02日アクション部門・週間ランキング24位
※2021年03月12日アクション部門・月間ランキング34位
※無断転載は固く禁じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 07:10:00
1870467文字
会話率:28%
恋愛小説のヒロインに転生したはずのフリアエ。その役割に相応しくあるよう努力を重ねた彼女はしかし家からは除籍され、修道院にいく羽目に。その理由のお話。
最終更新:2024-11-24 06:00:00
3031文字
会話率:0%
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。
しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双する話です
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 01:22:17
745423文字
会話率:59%
紛争の絶えない国から日本へと疎開してきた少女。
彼女は行方不明となった家族との再開を目指し、数年後には再び海外へ飛び立つ。
日本で出来た力強い仲間たちと共に…
そんな日本人達が世界を行脚し、世界を救うまでを描いた物語です。
世界から見た日本
人ならではの役割に気づき、立ち上がる姿。
日本という国を飛び出し、異世界当然のような舞台で暴れる10代の若者達の揺れる心と振り回される運命に抗う姿を描きます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 22:00:00
263656文字
会話率:23%
秘書検定1級に合格し、ようやく憧れの父と同じ土俵に立てた「縁ノ下 事力」は、今日初めて会った社長に散歩に行こうと誘われ散歩に行った。
だがその散歩中、社長を狙った殺人犯と出会い俺は社長を守った。そして俺はその代償として死んだ。
次
に目を覚めるとイケメン顔の男と、美女顔の女の人が居た。
そして知った。ここは異世界で俺は王族の秘書の家系に生まれたことを。
そして俺はもう1つ知った。俺が生まれた国はとても小さいことを。そこで俺は考えた。王族の秘書と言う役職を利用してこの国を大きくしようと。
18歳になったある日、俺は父から秘書の役割を受け継いだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 21:43:02
235916文字
会話率:36%
わたし、マリア・アラトルソワは、乙女ゲーム「ブルーメ」の中の悪役令嬢である。
十七歳の春。
前世の記憶を思い出し、その事実に気が付いたわたしは焦った。
乙女ゲームの悪役令嬢マリアは、すべての攻略対象のルートにおいて、ヒロインの恋路
を邪魔する役割として登場する。
わたしの活躍(?)によって、ヒロインと攻略対象は愛を深め合うのだ。
そんな陰の立役者(?)であるわたしは、どの攻略対象ルートでも悲しいほどあっけなく断罪されて、国外追放されたり修道院送りにされたりする。一番ひどいのはこの国の第一王子ルートで、刺客を使ってヒロインを殺そうとしたわたしを、第一王子が正当防衛とばかりに斬り殺すというものだ。
ピンチだわ。人生どころか前世の人生も含めた中での最大のピンチ‼
このままではまずいと、わたしはあまり賢くない頭をフル回転させて考えた。
まだゲームははじまっていない。ゲームのはじまりは来年の春だ。つまり一年あるが…はっきり言おう、去年の一年間で、もうすでにいろいろやらかしていた。このままでは悪役令嬢まっしぐらだ。
うぐぐぐぐ……。
この状況を打破するためには、どうすればいいのか。
一生懸命考えたわたしは、そこでピコンと名案ならぬ迷案を思いついた。
悪役令嬢は、当て馬である。
ヒロインの恋のライバルだ。
では、物理的にヒロインのライバルになり得ない立場になっておけば、わたしは晴れて当て馬的な役割からは解放され、悪役令嬢にはならないのではあるまいか!
そしておバカなわたしは、ここで一つ、大きな間違いを犯す。
「おほほほほほほ~」と高笑いをしながらわたしが向かった先は、お兄様の部屋。
お兄様は、実はわたしの従兄で、本当の兄ではない。
そこに目を付けたわたしは、何も考えずにこう宣った。
「お兄様、わたしと(契約)結婚してくださいませ‼」
このときわたしは、失念していたのだ。
そう、お兄様が、この上なく厄介で意地悪で、それでいて粘着質な男だったと言うことを‼
そして、わたしを嫌っていたはずの攻略対象たちの様子も、なにやら変わってきてーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 21:10:00
218383文字
会話率:25%
わたし、マリア・アラトルソワは、乙女ゲーム「ブルーメ」の中の悪役令嬢である。
十七歳の春。
前世の記憶を思い出し、その事実に気が付いたわたしは焦った。
乙女ゲームの悪役令嬢マリアは、すべての攻略対象のルートにおいて、ヒロインの恋路
を邪魔する役割として登場する。
わたしの活躍(?)によって、ヒロインと攻略対象は愛を深め合うのだ。
そんな陰の立役者(?)であるわたしは、どの攻略対象ルートでも悲しいほどあっけなく断罪されて、国外追放されたり修道院送りにされたりする。一番ひどいのはこの国の第一王子ルートで、刺客を使ってヒロインを殺そうとしたわたしを、第一王子が正当防衛とばかりに斬り殺すというものだ。
ピンチだわ。人生どころか前世の人生も含めた中での最大のピンチ‼
このままではまずいと、わたしはあまり賢くない頭をフル回転させて考えた。
まだゲームははじまっていない。ゲームのはじまりは来年の春だ。つまり一年あるが…はっきり言おう、去年の一年間で、もうすでにいろいろやらかしていた。このままでは悪役令嬢まっしぐらだ。
うぐぐぐぐ……。
この状況を打破するためには、どうすればいいのか。
一生懸命考えたわたしは、そこでピコンと名案ならぬ迷案を思いついた。
悪役令嬢は、当て馬である。
ヒロインの恋のライバルだ。
では、物理的にヒロインのライバルになり得ない立場になっておけば、わたしは晴れて当て馬的な役割からは解放され、悪役令嬢にはならないのではあるまいか!
そしておバカなわたしは、ここで一つ、大きな間違いを犯す。
「おほほほほほほ~」と高笑いをしながらわたしが向かった先は、お兄様の部屋。
お兄様は、実はわたしの従兄で、本当の兄ではない。
そこに目を付けたわたしは、何も考えずにこう宣った。
「お兄様、わたしと(契約)結婚してくださいませ‼」
このときわたしは、失念していたのだ。
そう、お兄様が、この上なく厄介で意地悪で、それでいて粘着質な男だったと言うことを‼
そして、わたしを嫌っていたはずの攻略対象たちの様子も、なにやら変わってきてーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-10 16:46:44
12621文字
会話率:24%
事故で死んでしまった俺は、見習い神様によって十八禁乙女ゲーム『甘やかな箱庭』の世界へ強引に転生させられてしまう。
そこで出会った銀髪に紅い瞳を持つ少年が、いずれ最強魔術師になる攻略キャラのシリウスで、彼を保護して魔法を教えるのが自身の役割で
あることを神によって告げられる。
シリウスと師弟関係になり三年が経ち、才能を開花させた彼を魔物から庇って、俺は二度目の死を迎えた……。
「よくやってくれたね!」
無事に役割を果たした俺に、褒美として次の転生先での
望む人生を神が与えてくれるのだという。
「俺が元いた世界の日本へ……」
しかし、望みを口にした途端に謎の力が俺に干渉し、なぜか再び『甘やかな箱庭』の世界へ転生してしまった。
しかも、今度はゲームの舞台ど真ん中、悪役令嬢の弟リアムとして、大人になったシリウスと再会を果たすことに……。
※BL作品です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 20:08:43
28566文字
会話率:30%
はぁ,,,地獄の昼休みがやってきた。
ぼっちにとって昼休みは授業より苦痛だ。私、望月奈月。(もちづき なづき)
突如として記憶を整理する役割の<夢>を見なくなり、世界は大混乱!
そんな中、謎の<夢>に集められた9人の小学生。
彼女達は謎の少
年、<ユメ>に頼まれる。
「夢を復活させて、世界を救って欲しいんだ!」
あの子達は誰?なんで夢を見なくなったの?
なんで私達が集められた?
謎と困惑に満ちた世界の中、彼女達に迫る
<選択>。果たして、奈月達は世界を混乱から救えるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 19:37:17
10494文字
会話率:52%