今から二十年前の一九八六年四月十七日未明、岡山県M市で未曾有の火災事件が起こった。
一斉に家や人に火の手が上がり、炎が草木を走るように燃え広がっていく様は、まさに鬼の所業だと言われるほど酷い惨状で、当時の死傷者は合わせて五百人を超えた。
複数の怪しい人物を見た者はいたものの、結局犯人は捕まることはなかった。
巷でこの事件は、通称『草鬼(そうき)事件』 と呼ばれている。
そんな事件が起こった隣町で生まれた岩崎均(いわさきひとし)は、大学進学を機に憧れていた東京へ上京した。表面上は普通の大学生活を送っていたが、心に蟠りを抱えたままの均は、東京に居るという実感がなかった。
しかし東京のシンボルとも言うべき東京タワーを直接見たことにより、東京に居るという実感が湧き、心にしまい込んでいた四年前の大川優香(おおかわゆうか)との出来事を鮮明に思い出す。
それをきっかけとするように出会った岡本雪(おかもとゆき)は自身を “自然の使者” と名乗った。
四年前の出来事が物語る真実を、大川優香から預かった七色の不思議な数珠を通して知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 23:57:16
46102文字
会話率:35%
二十年前、ネームルア国を支配しようと魔女が現れた。その魔女を封印したのは大聖女ドロシア=ウィンズレットだった───。
そして、今は亡きドロシアの一人娘である『マナ』は、王宮で聖女として働いている。
偉大なる母と比べられ、いつしか『落ちこぼ
れ』と言われてしまう。そんな時に助けてくれていたのが、ネームルア国の若き王、フェアラートだった。
急に新しい聖女が来ることになったと、マナは王宮聖女をクビにさせられてしまう。
さらにはフェアラートの裏の顔を知ってしまいマナは愕然とする。
そして現れた魔女に王宮は混乱するも、マナの力は及ばす被害が拡大していく。
マナは強く願った。みんなを助けたいと。
すると、現れたのは一人の悪魔だった。その悪魔は契約を持ちかける。
聖女として悪魔と契約なんてしてたまるか、そう思うマナだったが─────。
※以前投稿した「落ちこぼれと呼ばれた聖女は召喚した悪魔と契約を結んでしまいました」の内容を一部変更、加筆修正したものになります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 01:16:48
92100文字
会話率:30%
世界番号303。各世界の管理を行う世界。
発達した技術と文明を持ち、あらゆる世界の繁栄を手掛けている。
二十年前、人の生き様を守ろうとした五人がいた。
彼らはあと一歩というところで、破れてしまった。
この物語は、その五人の後継者
達の物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 13:03:43
42966文字
会話率:49%
*あかのとばりとやくそくのつづき*
十数年ぶりに故郷に戻ってきた中山シンペイ。36歳、未婚、無職。目的もなくフラフラとギャンブルに勤しむ日々。そんなある日のパチンコ帰り、高校生以来に久しぶりに踏み込んだ道で迷ってしまったシンペイはある空き地
を見つける。
空き地の中には楓の木と祠。色づきかけた楓の葉を眺めているとその色が濃くなり、次第に包まれて……気づいたら二十年前の高校生に戻っていた。そこには居なくなったはずの幼馴染・平野アサミの姿もあった。
高校生になったことに戸惑いつつも家族、幼馴染、友人やクラスメイト達との交流の中で悩みや問題を解決したり、救われたり。そして元の世界へと帰る方法を模索していくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 02:36:35
61859文字
会話率:51%
『水見の巫女と龍の契り』
「私にも、龍が見えました――」
高校2年の菅野湖春は、琵琶湖のほとりで暮らす、ごく普通の女子高生。 でも、あの夢を見てから、すべてが変わり始めた。
竹生島に向かって漂う不思議な丸子舟。 月明かりに浮かび上がる
古代文字。 そして、水面下で蠢く巨大な影――。
祖母から告げられた衝撃の真実。 代々、我が家には「水見の力」が受け継がれてきたという。 琵琶湖の水の流れを読み、時として未来を映し出す不思議な力。
観光協会でアルバイトを始めた矢先、丸子舟復活プロジェクトの技術アドバイザーとして現れた塩津航。 彼もまた、父から受け継いだ秘密を抱えていた。
「菅野さんも、感じていますよね?この湖で、何かが始まろうとしていることを」
竹生島の地下深くに眠る龍神の力。 それを狙う謎の組織。 そして、二十年前に起きた父たちの事件の真相。
いま、千年の時を超えて、新たな物語が動き出す。
琵琶湖が育んだ伝説と、現代に生きる少女の運命が交錯する 心震える青春ファンタジー。
あなたの心に、確かな余韻を残す物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 14:58:37
16453文字
会話率:36%
二十年前、水の太陽と呼ばれる巨大な竜が現れた。海を纏い、空を漂うその魔物に人々は為すすべもなかったが、やがて、魔法道具と呼ばれる不思議な道具がダンジョンから発見され、それらを用いて抵抗を試みるようになっていった。
そんな中、「音を鳴らすだ
けの魔法道具」である音叉剣を持つ主人公スロウは、ひょんなことからデューイという名の大男と出会い、共に旅を始めた。
故郷へ帰ることを望んでいたスロウは、やがて、「役立たず」と見なされ捨てられた魔法道具を拾い集める旅へと導かれてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 22:46:10
447533文字
会話率:26%
二十年前にエジプトのナイル川で起こった船の衝突事故。
僕一人だけが生き残り、妻と息子は帰らぬ人となった。
愛してやまなかったエジプトを僕は去り、
二度とこの地を踏むことはないと思っていた。
しかし、偶然、僕の家の家政婦になった二十歳のシング
ルマザー美豊に
毎日引っ掻き回され、再びエジプトの地を踏むことに…。
灰色だった毎日が、美豊のおかげで少しずつ色づきはじめるのだった。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
しかし、ツタンカーメンの墓を発見したのは、考古学者ハワード・カーターで、
彼を支援したのはカーナヴォン卿であったことは紛れもない事実です。
また、ハワード・カーターとカーナヴォン卿の娘イヴリンとの悲恋も
事実だったようです。
この物語は、そこから発想を得たフィクションであることをご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 22:40:00
125067文字
会話率:70%
自然豊かで笑顔あふれるセルバス王国。
マデリアはセルバス王国が大好きだった。
ある日、そんな王国は隣国·イスレード王国に攻め落とされる。
民は切り捨てられ、父のように慕った国王や我が子のように慈しんで仕えていた王女は勿論、愛していた夫まで
もが処刑台に送られ、マデリアもまた処刑台にかけられた。
死ぬ瞬間に見たのは、十年前に己を捨てた元婚約者とイスレード王国国王とその元婚約者を寝取った女。
そして、かつて"父親だった男"。
奴らは大好きだったセルバス王国を、そして愛する人々を奪った。
『絶対に許さない』
死の直前まで思っていたマデリアの願いが叶ったのか、次に目を覚ました時には、どういうわけか二十年前に時を遡っていた。
イスレード王国公爵家、マデリア·アルタロッサとして、目覚めたマデリアは愛するセルバス王国を滅ぼした、婚約者である皇太子に、父親に、そしてイスレード王国に復讐を誓った。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-27 01:26:38
13635文字
会話率:21%
嵐に閉ざされた孤島の館では、連続殺人事件が次々と起こり、宿泊客たちは逃げ場を失っていた。
使用人として雑用をこなしていた“私”もまた、なぜか次に殺される標的にされそうな気配を感じ、居ても立ってもいられない。
執事のダリルは落ち着いた態度の裏
で何かを隠しているようだし、女主人ロザリンの冷ややかな視線にも妙な圧迫感がある。
祈りを捧げるシスターのマリベルには不可思議な言動があり、無口な庭師バーナードの行動には常に謎がつきまとう。
そんな疑心暗鬼が渦巻く中、旧書庫に残された古い日記を見つけた“私”は、二十年前の惨劇が今回の事件と繋がっていることに気づく。
館に潜む闇の正体を暴き、迫りくる死亡フラグを回避することはできるのか。
“私”が生き残るための必死の探索が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 16:37:42
5966文字
会話率:12%
二十年前にこの大陸を救った細骨人の王が帰ってきました。かつて細骨人を率いてこの大陸を旅した細骨人の王は、大陸の生き物たちに家畜にされてしまった細骨人を相手にしたのです。
最終更新:2025-01-09 23:36:12
51067文字
会話率:35%
魔法は二十年前に消えた。
だがここには残っている。
たった一つの力を巡って、猿のように滑稽に踊る世界。
その波乱と闇の中で、俺たちはどう踊ろうか。
最終更新:2024-11-16 23:14:58
157076文字
会話率:43%
魔法という、なんとも罪深い存在が今まで存在していたのだろうか。
これのせいで人が死ぬなら
これのせいで皆が泣くなら
こんなもの、最初から無くてもよかったのに。
二十年前、戦争で神影を手に取った勇者と、その恋人。そして、魔法の波乱を描いた、
忘れ去られた物語。
「魔法」が消えた、その瞬間を、今ここに記そう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 21:36:02
25500文字
会話率:35%
高校一年生の井上愛理は、ある日突然見知らぬ森に転移した。
そこで出会った人々に助けられ、愛理はアイリーンと名前を変えて知らない土地での生活をはじめる。
生きていくために教会に所属した愛理は、知らず知らずに二十年前に起きた事件に巻き込まれてい
く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 12:26:38
211346文字
会話率:37%
つい先日娘が籍を入れ、親としての責務を果たした僕は亡き妻への思いを馳せようとした。最愛の妻は、優しくて、明るくて、可憐で、僕を見ながらよくはにかみながら笑っていた…………はずだ。継ぎ接ぎだらけの僕の中の妻は精彩を欠いていて、本当に二十年前
の「かつて愛した」妻なのか不安に駆られた僕は、その思いのまま過去を見る。必死に記憶を取り戻そうとするその先に、待ち受けているものは何か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 11:04:49
3898文字
会話率:6%
寂しくて、会いたくて、会いたくない人がいる。
その夜、突然、彼女の部屋に密かに思いを寄せる青年が現れた。
真夜中の魔物は、その力を使って会いたい人に会わせてくれるという。絵本の話だが、時緒はそんな真夜中の魔物の力を欲していた。
時緒には、
片思いをしている人がいる、月那という青年だ。だが、彼が女性と並んで歩く姿を見てしまい、時緒はすっかり落ち込んでいた。
そんな彼女の部屋のベッドに、突然、その月那が現れた。この非現実的な出来事に、彼が言うに、これは真夜中の魔物の仕業だという。
時緒は、信じられない状況の中、それでも月那のような彼に心を許し、夢の中ならばと、落ち込んでいる理由を話し始める。
そして、目の前の月那にも、時緒に対する秘めた思いがあった。
人と妖、二十年前の思い出。
恋する二人の、片想いのお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 19:31:59
14057文字
会話率:42%
【あらすじ】
高台で花火を前に愛を誓ったカップルは、永遠に結ばれる。
そんな伝説を持つ神社の一人娘である笹川朱莉(あかり)は、夏祭りの準備中、幼い頃に結婚の約束をした少年のことを思い出す。
彼が海外へ引っ越してから約二十年が経過し、現在の
朱莉は婿養子を取って家業を継ぐことが期待される立場になっていた。
そんな朱莉の前に、悩みを持った若者が次々と現れる。
紫水(しすい)学園高等部に通う桃花は、幼馴染の拓斗が徐々に自分から離れていくことを恐れていた。
高校生でありつつ新人小説家の顔をあわせ持つ拓斗は、執筆が思う様にいかないことで一人悩んでいた。
桃花の妹の凛子は、早く大人になりたくて焦っていた。
凛子の新恋人である夏樹は、初めての彼女とどう接してよいのかわからずにいた。
そんな少年少女たちに対して朱莉はいつも優しく微笑みかけ、時には互いの仲をとりもち、彼らに道を示す。
年が明け、再び夏の日差しが厳しくなり始めたころ、若者たちの恋の行く末を見守った朱莉のもとに一人の牧師が訪れた。
二十年前の面影を残すエリックとの再会に、懐かしさがこみ上げる。
実は少し前に紫水町に戻っていたエリックも、朱莉と同じく若者たちの相談に乗る立場になっていた。
朱莉のことが今でも好きだというエリックは、教会で出会ったオリビアや大志の後押しもあり、覚悟を決めて朱莉に会いに来たのだと告げた。
【既に結末まで書き終わっています】
全部で約100,000字です。
プロローグ(1話)、幼馴染に恋する桃花を主人公とした1章(11話)、桃花の宿敵・オリビアを主人公とした2章(9話)、姉想いの妹・凛子を主人公とした3章(8話)、そして、物語の語り手である朱莉を主人公とした4章(10話)、エピローグ(1話)の、計40話構成です。
念のため最終確認を行い、終わった話から速やかに投稿して参りますので、ブックマークをして一気に読んでいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 22:31:31
100531文字
会話率:48%
ここは剣と魔法とその他諸々が共存するムジカ大陸。かつては魔王の侵略による脅威に脅かされていたが、それは過去の話となっている。二十年前に勇者スコアが八人の仲間と共に魔王討伐に成功し、世界に平和をもたらしていたのだ。
そしてスコアは魔王と
の決戦後、一人の子の父となっていた。
息子の名はメロディア。14歳となった彼は父の英雄譚を聞いて育つ内に一つの夢を抱いだいていた。
しかし。そんな彼の元に不穏な影が忍び寄ってきて…。
※毎日19時更新
※この作品は「アルファポリス」様、「エブリスタ」様でも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 08:00:00
239028文字
会話率:57%
二十年前に作家を志して故郷を旅立ち、病を患った両親の転居を機に帰郷した男の前に現れたのは、その旅立ちの時に別離した幼馴染の、その当時のままの姿をした少女であった。
最終更新:2024-06-20 17:03:36
552132文字
会話率:25%
約二十年前の事件、小笠原諸島・華丘島で大勢の死傷者を出した『惨劇』。
この事件の死亡者に名前を連ねた親友・白守乃衣。歳月を経ても親友の死を乗り越えられず、遠苑涼花は自身の未熟さ、力不足が原因だと自責の念を抱き続けてきた。
だからこそ
悲願の達成を……たとえ過去を変える禁忌を犯してでも、惨劇の主謀者・雨小衣しずくの企てを阻止し、そして乃衣を自らの手で救う。
その為に不可思議な現象を発生させる『花術』の源、特殊花粉粒子・花力を応用した記憶・精神の跳躍装置を開発する。
しかし内通者によって試験日が漏洩し、開発データを要求する『何者』かの襲撃を受けて命の危機に陥る仲間たち。
乃衣を失ったあの日から涼花は決意していた「もう誰も見殺しにしない」と、そして仲間を救う為に苦渋の決断を下すが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 20:41:41
12731文字
会話率:35%
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ
子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 18:00:00
184174文字
会話率:18%
二十年前、魔王が討伐された異世界で勇者の息子三矢修果(みつやしゅか)は奴隷アイドル――「イブドル」の主人として、妹でイブドルの苺と共にイブドル活動をしていた。
イブドルの世界大会「イブドルオークション」の王都予選に向けて準備を進める中、
修果達のもとへ牙犬族の少女ルエラがやってくる。
かつて世界に名を轟(とどろ)かせた「スレイブベリーズ」を復活させに来た。
そう宣言するルエラと共に新生スレイブベリーズとしてイブドルユニットを組んだ二人は新たな伝説を打ち立てるべく、活動を始める事に。
人手もお金もない、ないない尽くしの中、修果は二人を最高のイブドルとするべく奮闘する――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-14 12:04:42
221818文字
会話率:32%