第一弾から第四弾まである、短編小説集です。
最終更新:2010-01-07 23:34:47
1140文字
会話率:46%
少女は、死んだ者の願いを一つだけ叶えることができる。
いや、「できる」ではなく、「叶えなければならない」。
その理由は、彼女自身でも明確ではない。
気付けば、死者の側に居て、願いを叶えてあげる。
『中学生の正弘は、いつもいじめられていた。
そして、その人生に終止符を討とうと、放課後、学校の屋上から飛び降り───。』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-01-03 23:40:29
14255文字
会話率:24%
この作品にはグロテスクな表現が含まれています。
いえ――。
この作品はグロテスクで構成されています。
隣人を愛し過ぎた食人者――。
嘘吐きだらけの魔法使い――。
殺され稼業の不死者――。
人畜有害な眼球愛好家――。
絶叫混
じりの音楽家――。
なんでも料理にしたがる料理人――。
切り過ぎた花道家――。
朱しか使わない芸術家――。
普通だった女の子――。
その他諸々。
総じて全員狂っている。
そんなお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-14 22:21:02
2113文字
会話率:35%
嵯峨天皇の絶大な信頼を得て若くして権力を掴んだ冬嗣(ふゆつぐ)は、勢力を伸ばそうとたくらむ葛野麻呂(かどのまろ)や緒嗣(おつぐ)といったライバルと宮中で冬嗣と対立する中、他者の上に冷酷な存在として君臨する。だが、権力を掴んだ冬嗣の前に立ち
はだかっていたのは日本史上最悪と言われる飢饉だった。その上、以前より続いてきた出挙を軸とする経済はバブル崩壊を迎えて破産者が相次ぎ、日本全国で失業者と餓死者が続出して税収がなくなり、田畑は捨てられ、都には生活を失った人があふれるようになった。冬嗣は貧困を無くそうと借金の税率を引き下げ、生活に困った国民にコメを分配するも貧困はかえって悪化する。
飢饉は国境の外でも発生し、東北地方の蝦夷が日本人の集落への侵略を開始。頼りとする勇将坂上田村麻呂も病に倒れて命を落とし、侵略を跳ね返すための負担が国庫を悪化させる。戦乱は国内の日本人と蝦夷との民族対立も呼び、各地で扮装が勃発する。それでも、苦しみながらも日本軍は蝦夷を追い詰め、三八年間続いてきた蝦夷との戦いを、本州統一という最高の形で終えることとなった。
しかし、平和は訪れなかった。本州統一直後に海の向こうから新羅が襲来する。対馬は蹂躙され九州に軍勢が押し寄せるが、国家をかけた戦いは日本の完勝に終わり、新羅軍は無条件降伏した。戦勝も状況の改善にはつながらず、一方で、財政危機は役人と貴族の腐敗を招いた。国庫からはコメが尽き、金銭に経済の主軸を移させるがそれがかえって大インフレを巻き起こす結果となる。持つ者と持たざる者との格差が拡大し、貧困はいっそう悪化して国に救いを求める人が増えるが、冬嗣にはその全てに応えることはできなかった。冬嗣に頼れなくなった国民は国の力を借りず生きていこうとする。地方は次第に独自の権力を持ち、後の武士の誕生のきっかけとなった。
自然災害で日本各地は壊滅的なダメージを毎年のように受け続ける。嵯峨天皇はただ一度を除いて好景気を経験することのないまま責任をとって退位し、本人は拒絶するも弟の淳和天皇が即位した。冬嗣は人臣の最高位である左大臣へと上り詰め二人の息子を貴族としてデビューさせるが、淳和天皇は平城上皇と薬子の起こした反乱の関係者を赦すという名目で、冬嗣の権力のきっかけとなった反乱鎮圧と首謀者の殺害の出来事を批判した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-06 11:57:57
99478文字
会話率:9%
※タイトル変更しました
地元で昔からおこなわれている死者を弔う祭り。その祭りには、地元の人間全員が出席しなければ、幽霊が出るという不吉な言い伝えがあった。
その言い伝えに興味を持った、ごく普通の幼馴染の三人組、涼、純、栞は好奇心から、その
祭りをさぼり、幽霊が出るといわれるスポットに向かう。
しかし、そのスポットには人がたくさんいて、考えることは皆同じことであると、がっかりすることになった。その時、三人は、二人の人間に会った。その二人の人間としばらく話し、その二人が帰ってからも、辛抱強く待っていたが、結局幽霊は出なかった。
しかし、落胆する三人の帰途に岡本なる刑事が現れ、先程の二人のうちの一人が殺されたという事実を突きつけられる。
更に、その死体が発見された時刻は三人と会っている真っ最中だったのだ。その場の全員が一瞬こう思った。
(まさか、本当に幽霊が・・・、)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-30 18:58:25
62592文字
会話率:44%
彼は
、間違って埋められた。生きたまま棺に入れられ、
墓に埋葬されたのである。
その中で意識を取り戻し、彼は絶望しかけた。だが、きっと誰かが気付いてくれるのではと、それまで狂気してはならないと、彼は墓の中で壁に日記を書き記していく。
紀
元前。
王子カベルは、己の墓の中で助けを待ち、必死に生き続ける……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-10 02:09:37
4137文字
会話率:8%
昭和39年。急激に電子工学の技術が発達し、世に精巧な人型の機械が普及するようになる。彼らは通常の機械とは違い、インストールされたプログラムによって本物の人間と同じように感情を持ち、思慮しながら行動する。そして更に故人の記憶を継承出来るという
プログラムまでが広まり始めて・・・。脆いながらも強く生きようとする人間達と人と同じ感情、或いは死者の記憶を持って生まれてきた機械。二つの存在が出会う時、物語の歯車と人間の心が持つ奇跡が加速する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-24 02:54:13
3520文字
会話率:6%
【Black=Eleven】
黒沢洋介、松本康次、北沢諒子、工藤謙治、中山強、斎藤孝志、木村絵里、星野和義、今井竜、高橋和也、松本広一をメンバーとする史上最悪の犯罪グループ
何が原因で、また何が目的で彼らが数万人もの人々を残虐したのか
は闇のままだが、警察との銃撃戦により、警察側の死者は計り知れなかったが、グループは壊滅
ただ1人生き残ったリーダー洋介も警視山口大介との最後の戦いで自決
8年に及ぶ死闘は幕を閉じたと思われていた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-01 07:04:49
25697文字
会話率:34%
中国のゴビ砂漠には死者の都が在る、そうした話を耳にした事がおありでしょうか。
最終更新:2009-10-01 02:30:53
7196文字
会話率:0%
雑誌記者である主人公がある切っ掛けにより、田舎町で起きている怪事に気がつく。それはその町に限り、変死者が多いと言う事だった。取材を行うため、住民の一人に会う事を取り付けるが……
最終更新:2009-08-16 01:47:41
8379文字
会話率:44%
如月紅子はひょんな事から、昔誘拐された自分を助けてくれた佐藤楓に出会い、彼は死者の魂が視えると紅子に伝えた。
最終更新:2009-09-12 22:54:17
2079文字
会話率:15%
2×××年の日本はテロの時代だった。7年前のワライダケガス散布テロにより笑い死による多数の死者が出た。その中で数少ない生き残りである桃太郎はパチンコ帰りにおじいさんに命を救われる。ワライダケガスによって親を失った桃太郎は復讐を決意する。7年
経ちテロはますますひどくなっていた。大きくなった桃太郎は武装集団「鬼が島」を倒すべく立ち上がった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2009-08-29 20:00:21
12582文字
会話率:60%
殯(もがり)――古代において貴人を葬る際に行なわれた葬儀儀礼で、死者を長期間安置して復活を願うとともに完全な死を確認するもの。時は飛鳥時代。歴代天皇で唯一、臣下の手で暗殺されたことが史書に明記されている崇峻(すしゅん)天皇。なぜ彼は殺されな
ければならなかったのか、複数の歴史上の人物の独白を通じてその謎に迫る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-23 11:42:36
7575文字
会話率:35%
あの夜、終電に飛び乗った日向シンヤを襲った出来事は、この世の終わりを告げる序章にしかすぎなかった。あの世とこの世を結ぶ扉が破壊された時、死者と生者との闘いが始まる。
最終更新:2009-08-15 22:12:45
16263文字
会話率:46%
夏休みの真っ最中、平穏に暮らしていた6人の高校生達に突如襲う恐怖。死者が蘇り、人が人を喰らい現実ではありえない現象を目撃する。生物災害の被害にあった感染者は自我を失い"食べる"と言う欲求しか持たない。知っている人や昔から
馴染みのあった人が感染し、動揺する高校生達の危機的心情を奥深く追求するホラー物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-13 15:56:20
3441文字
会話率:48%
現世でひとつの人生を歩んだ魂は、死後、ひとつだけ神に願いを叶えてもらうことができる。死者の身の回りの世話をする仲居・玉梓をするカナデは、ある日「蘇りたい」と願う死者と出会う……。2008年度ロマン大賞一次選考通過作品に、加筆修正を加えたもの
になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-07-21 20:42:37
113980文字
会話率:45%
当てもなく町をさまよう。俺はいつの間にか死んでいた。何もすることがなく、俺はいつからか、他人の話を盗み聞きするようになっていた。
最終更新:2009-06-23 22:52:02
2380文字
会話率:2%
勝者が敗者の言うことを聞く、それはまるで王様ゲームのようなゲーム。そのゲームはとある事情により、中断を余儀なくされた。
最終更新:2009-06-01 20:12:43
1729文字
会話率:8%
望月の夢──満月の晩、一度だけ、死者と心の通じた者は、死者に逢うことが叶うという。満月の晩に月が見せる優しい夢。
最終更新:2009-05-19 00:06:18
1530文字
会話率:32%
死者は言葉にせずとも、自分が旅立つ事を教えようとする。
最終更新:2009-05-12 22:42:40
2418文字
会話率:19%
この世には三つの世界があった。─仙界《せんかい》と、人界《じんかい》と、泉界《せんかい》と。仙界は仙人の住む世界、人界は我らが現世《うつしよ》、人間が住む世界。そして、泉界は死者や魔物の住む世界。この三つの世界は拮抗し、相互依存し、バランス
を保ち続けていた。そのはずが、近頃それは歪み始め、均衡は崩れつつあった!!その歪みを是正するため、均衡保持活動集団『霧雨《きりさめ》』が動き出す。主人公霞持秀一《かじしゅういち》はある事件をきっかけとして霧雨にスカウトされ、霧雨の一員としてハードな活動に参加して行くのだが・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-04-06 02:33:14
45887文字
会話率:46%