(どうしようかなー。枝鹿木の花と春の子、……あと高豆の採取なら、鷲啼山で集められるし、あの三つにしようかなー)
両の腕には短い羽毛、鱗で覆われた四本指の手足、獣人の一種たる翼人に似た種族の少女、素楽(そら)。
小柄な彼女は冒険者組合の掲
示板で、目当ての依頼を剥ぎ取っては、受付へと駆ける。
呼び鐘をカンカンと叩き 組合の職員を呼ぶ。
「依頼請けまーす!これー!」
早朝。人のごった返す組合には、よく通る少女の声が響き渡る。
冒険者らからすれば、毎朝の見慣れた光景だ。
職員から依頼紙の控えを受け取った素楽は、人並みを掻き分け外へ飛び出してゆく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-21 20:11:49
645977文字
会話率:48%
俺、千羽 総司《せんば そうじ》は、小学三年以来の幼馴染み、雪城 詩音《ゆきしろ しおん》と共に、昨日と変わらない今日、今日と変わらない明日をその日の朝も変わらず迎え、学校に通い、放課後を迎えるものだと思っていた。
それなのに――――
その日は違っていた、放課後になり詩音と二人帰り支度をしていると、俺の耳に少女の声が聞こえたかと思うと、急に空が暗くなり、天気予報にもなかった雨が振り出した。
雨はやがてゲリラ豪雨となり、雷を伴なったそれは激しさを増すばかり。
教室で詩音と二人、暗い雨空を見てどうするか悩んでいると、一際大きく鳴り響き、閃光が弾け、視界が暗転。
そして、目覚めた俺が眼にしたのは―――
※一章から視点を一人称に変更中。
※登場人物の視点、切り替えがあります。
※7章から登場人物視点になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-14 03:25:28
804504文字
会話率:38%
しいなここみ様の「冬のホラー企画2」参加作品です。
最終更新:2024-01-06 09:02:23
757文字
会話率:0%
三十歳を迎えたある男が檜のベッドでうたた寝をしていると、少女の声が遠くから聞こえてくる。
最終更新:2023-12-19 03:12:06
797文字
会話率:19%
いつものように義姉と一緒に遊んでいたカトリーナは、突然知らない少女の声を聞く。その声はどうやらカトリーナの脳内に響いているようで、少女は自分のことを悪女だと自称した。
そんな自称悪女に唆されたカトリーナが、義姉にちょっと無自覚な復讐を
やり遂げる話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-16 00:15:35
10729文字
会話率:32%
お隣さん、と変わった呼び方で己を呼ぶ声を、男はハッキリと覚えていた。世界が終わる頃になってようやく、"隣人"として交流を持てた少女の声だ。無情に氷に吞まれていく世界で、最期まで熱を、温もりを失わないでいてくれた灯火のよう
な少女の声だ。
今になっても時々思い出す、あの冬の出来事を綴る。
―――儚げな隣人と征く、凍った世界の終焉を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 22:04:58
8283文字
会話率:52%
「ごきげんよう、お時間をいただいても?」今日もどこからか少女の声がする。
これは能力がある世界で最強といわれる世界に5人しかいないランク「S」ランク能力者の1人である琴乃葉 零の日常を綴った物語である。
最終更新:2023-11-27 22:55:15
6192文字
会話率:22%
名前を呼ばれる。
―目の前を歩く少女の声。
最終更新:2023-11-17 14:48:37
1467文字
会話率:29%
森の奥にある屋敷に。
いつまでも、独り静かに生き続ける。
一人の吸血鬼の話。
もう彼女の声は聞こえない。
最終更新:2022-03-22 15:40:26
831文字
会話率:6%
秋。夏の暑さがしぶとく残っているものの快適な時期……なのは外での話。
満員電車。帰宅ラッシュ時だ。仕方のないこととはいえ早く次の駅へ、と思っていたところ、機械的な女の声の車内アナウンスが流れるとほぼ同時に電車が急停車した。
おいおいま
さか嘘だろ……と車両内に絶望的な空気が漂う中、今度は車掌のアナウンスが入った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 11:00:00
1518文字
会話率:12%
「……はぁはぁ、やあ、僕だよ。はぁ、元気?
はぁ、今日もまた、はぁ、ごめんね君の声が聞きたくてはぁはぁ。
えと、あれ? 聞こえる? ねえ、返事してよ、じゃないと僕」
『ええ、聞こえているわ』
「ああ、良かった。はははは、不安になっちゃっ
たよ、はぁはぁ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-17 11:00:00
1509文字
会話率:78%
想いと記憶が受け継がれ、力となる世界。
とあるギルドで雑用係として働いていたリオティスは、幼い頃の記憶を無くし、そんな自分を救ってくれた恩人のため、そして大好きな少女のために生きていた。
しかし、恩人が死に、代わりにギルドマスターになっ
た男の手により、リオティスは無能という理由から魔獣の巣窟へと少女と共に突き落とされる。
絶望の中、目前で魔獣に殺された少女の身体を抱き寄せてリオティスは死を覚悟したが、彼の頭に聞こえてきたのは死んだはずの少女の声。
『大好きだよ、リオティス』
少女の想いと記憶が流れ込み、リオティスは〈創造〉と〈分解〉の二つのピースを操作することのできる能力に覚醒する。
その能力で追放したギルドへの復讐を果たすも、リオティスは大切な人を失った喪失感と裏切られた恐怖から、何をして生きれば良いのか分からなくなっていた。
そんな時、リオティスが偶然助けたひとりの少女との出会いが、彼の運命を大きく変える。
「私と、ギルドに入ってください!!」
これは大切な人を失いたくないがために、大切な物を作らなくなったひとりの男が、騒がしい仲間と共に落ちこぼれのギルドを世界最強のギルドにする物語。そして、もう一度大切な何かを見つける物語り。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 18:22:09
374759文字
会話率:39%
「黒魔術、ひとつください」
静かな店内で一人の少女の声が響いた。
最終更新:2023-10-29 20:51:40
451文字
会話率:10%
夕陽が染まる草原で一人の少女の声が辺りに響き渡る。
「ハルタ~ン!どこにいるの~! ハルタ~ン!出ておいで~!」
ご主人様の可愛い声が聞こえる…… 急に居なくなった俺を探しているんだな!
『ご主人様! 俺はここだー! 今、行くから待っ
てくれ!』
俺は少女に近づき、両手で俺を持上げた。
「も~ どこ行ってたのよ。心配したんだからね!」
そう言って、俺の胸に顔をうずめた。少女は笑いながら俺に向かって、
「じゃあ、暗くなってきたから早く帰りましょう」
と言い、俺を両腕で抱っこをして歩き始めた。
横からお嬢の専属メイドのレイニーが
「まったく、どこに行ってたんですか? お嬢様は本当に心配してたんですよ!」
と言いながら指で俺の顔をツンツンと突いてきた。
「きゅーう きゅーう 『ごめんよ! ご主人様!』」
そうして、ご主人様と帰路についた。
短編小説 『いじめられ公爵令嬢と異世界転移たぬきのモフモフ! ~おまえらに俺のばけ学を見せてやる!~』の連載作品になります。
『追放?された第三王子と魔境の森の魔女の村 ~第三王子は王様を目指す~』も併せてお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 03:00:00
15805文字
会話率:40%
夕陽が染まる草原で一人の少女の声が辺りに響き渡る。
「ハルタ~ン!どこにいるの~! ハルタ~ン!出ておいで~!」
ご主人様の声が聞こえる…… 俺を探しているんだな。 ウトウトと昼寝をしていた俺はご主人様の元へ走り出した。
『ご主人様!
俺はここにいるよ~ 今、行くから待っててくれ!』
ご主人様とハルタンが大賢者を目指す物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 20:54:30
11070文字
会話率:37%
滋賀県のとある山にある噂の人魚の社。
その噂を調べるために男は山へ訪れた。
誘われるままに山奥へと足を進めた男はその噂の正体を目にする。
女の声を聞いた瞬間に意識を失った男は夢のようなものを見た。
近江という人魚と藤嶺碧という男が出会い、そ
して2人は段々と惹かれあっていった。
しかし、死というものが2人を蝕んでいた。
最期の時まで2人は一緒にいることを望み、その望みは果たされた。
男は最期を見届けると目を覚まし、山を降りる。
【藤嶺碧過去作展】で曾祖父があの夢に出てきたあの2人の友人だということが発覚する。
あの後のこと、噂の始まりを男は曾祖父から聞かされる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-11 00:00:00
50363文字
会話率:48%
人に感謝されることなく、蔑まれて日々を生きてきた青年ナカムラ。
感情が死に、命を終わらせるために大量の薬を摂取して眠りに落ちたとき、一人の魔女の声を聞いた。
目が覚めると、魔女がいた異世界に転移し、そして魔女の体で生きることになったナカム
ラのセカンドライフがはじまる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 11:30:30
101522文字
会話率:50%
高校生の羽山陽は、友人の祖父宅の倉庫整理を手伝う。
するとその倉庫から、人魚の木乃伊が見つかる。
友人はその人魚から女の声が聞こえるという。
この作品は、カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2023-09-14 20:24:34
20451文字
会話率:35%
舞台は島根県の美しい海沿いにある港町。
小学6年生の夏、少女は不思議な公衆電話と出会う。
その不思議な電話は、遠く遥かの銀河との恒星間通信を可能にする特別な電話だった。
情報のタイムリープさせ、過去同士を繋ぐ巨大企業、銀河コミュニケ
ーションサービス。
遠い銀河の果てを繋ぐ不思議な電話によって、少年と少女は言葉を交わし、いつしか友情を深め合ようになっていく。
しかし不思議な電話で繋がった少年には、ある秘密があった……。
潮風香る美しい港町を舞台に、少女に訪れた特別な夏。落ちてきそうな星々の向こうに、いま少女の声が届けられる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-29 08:42:15
128807文字
会話率:52%
その公爵家では、朝と夜に5分間だけ泣き叫ぶ声が上がる。
朝は男、夜は女の声で。
※こちらハッピーエンドではありません。
※性格悪い人がたくさん出てきます。
前・中・後偏+閑話一つの全部で4話で完結です。
アルファポリス
さんで先行投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 00:00:00
9410文字
会話率:15%
『くろわわ、わわわわ、わわわわわ~。クロワッサン系VTuber、黒和わわで~す!』
VTuber好きな高校生、舞原麦也は、事務所「ぱんどらぶれっど」に所属するクロワッサン系VTuber「黒和わわ」に恋をしていた。
同時期にクラスでは席替え
が行われ、麦也は隣の席の女子・白野知晴と言葉を交わす。初対面である彼女の声に引っ掛かりを感じたまま、夜を迎え黒和わわの配信を視聴した。しかし、黒和わわが話した今日あった出来事にも引っ掛かりを感じる。なぜならそれは、麦也と知晴の間に起こった出来事と同じであったからであった。
翌日、麦也は黒和わわの正体を確かめるべく、白野知晴にある行動を起こす。
「白野さん、これ。クロワッサン。迷ったけど、ドリーマーズオブザーサイがおすすめしてるやつにしておいた」
そして知る、黒和わわの本性。甦る過去の記憶。
YouTubeから始まる「彼女」との関係を描いた青春ラブコメディ。
※不定期更新となります。
※加筆修正を随時行っています。
※この作品はフィクションです。実在の人物・VTuber・事件・団体とは一切関係がありません。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-17 23:43:56
166371文字
会話率:60%
とあるアニメを観ることを生きる理由にしている僕。リアルタイム放送を見逃すまいと深夜の駅のホームでアニメを観ていると、スマホの画面から彼女が飛び出してきた。二次元の住人の彼女が三次元の世界に降り立った。一生をかけて推していこうと思った彼女が
僕の目の前に。自分の世界がアニメだと知り、驚く彼女。彼女は二次元の世界に戻るために、僕と約束を交わす。
「私を声優さんのところまで連れて行ってくれる?」
そして、僕と彼女は旅に出る。彼女の声を担当している声優さんの元に向かう旅に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 08:34:24
88553文字
会話率:35%
湿原をぬけた、旅人用にある休憩所で肩に晴天を思わせる色をした小さな鳥をのせ、目を閉じている少女がいた。
少女は目をゆっくりとひらくと、よくとおるソプラノボイスで、叫んだ。
「だああああ!なんなんだい!ここは!空気は重く、肌に貼りついてく
るし、嗅覚と聴覚はいらん情報ばっかりをぼくに提供してくる!こんなとこからとっととおさらばしようじゃないか!もうぼくはたえられないね!ねえ、君はどう思う!風志くん!」
少々、少々?うるさい少女の声に顔をしかめることもなく、風志と呼ばれた小さな鳥は元気に返事をした。
「うん、ボクもそう思うよ!彩お姉ちゃん、それに、もうこのかわりばえのない景色を見るのもあきちゃったし。」
その返答に満足したのか、ややわかりにくい比喩をもちい、彩は風志に嬉しさをつたえながら、どこからともなく自転車を取り出した。そして
「風志くん、ヘッドホンになってくれるかい?」
一般的には無理難題といわれるようなことを、さも当然というような顔で言った。
「わっかた!」
ちょっとおかしな返答をし、彩の言う通り、ヘッドホンへと姿を変えた。彩はそれを装着すると自転車でそこから走り去って行った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 17:29:43
2620文字
会話率:57%