いつのまにか、広瀬耕哉は時計の世界にいた。
元いた世界から時計の世界に迷い込んだ広瀬は、そこでいつもの町並みに無数の時計が埋め込まれているのを目の当たりにする。さらに、東の空には不気味な赤黒い塔が立っていた。
混乱する広瀬の元に、元
の世界で彼女の恋人だった光浦みかげが現れる。そして〈集会所〉と呼ばれる場所に誘われ…。
なぜ広瀬は時計の世界にやってきたか? 赤黒い塔の正体とは? 絡み合う謎と二つの世界を巡る、広瀬と〈月の団〉の物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 19:16:28
75443文字
会話率:37%
これは夜明けの物語。今ここから旅立とう――
エルディネ王国の北端、ルーベン辺境伯領にそびえ立つ黒い塔に住む錬金術師ナサニエルは、ある日塔の裏手の森で光の精霊に育てられた白い髪の幼子を拾う。その国では白髪の子は呪い持ちとして捨て子となる
運命にあったが、稀に精霊がその子を拾い上げて育てることがあった。かつて愛した人の言葉を思い出し、その子を育てることにしたナサニエルは、光を意味するレイリアと名付けてリアと呼ぶようになった。
魔法と錬金術の研究に明け暮れて独り塔の中で孤独に過ごし、子育てどころか人とあまり触れ合うことなく生きてきたナサニエルにとっては、何もかもが初めてで大変な日々。それでもリアとの触れ合いの中で少しずつ表情を取り戻し、家族や愛、生の実感、拾い上げた初めての感情を一つずつ理解し始める――
精霊の祝福によって動物の心が分かるリアは、ダイアウルフやイヌワシを始めとする森の生き物に囲まれ、自然の論理に従って育っていく。世界とズレて生きるナサニエルとリアは、森と塔と言う広く平和な箱庭から、外の世界へとやがて踏み出し道を分かつその時を、覚悟しながらゆっくりと寄り添い歩いていく。
不器用な父娘は出会いと別れを繰り返し、寂しさと温もりを抱えて、今日もその塔で生きている。
注)本作品は別筆名にて掲載されたものとその続きです。火曜日 朝7時更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-19 07:00:00
581112文字
会話率:36%
荒野にぽつんと黒い塔と呼ばれる長い煙突を持つ館があった。
そこには囚われている少女たちが怪物の身の回りを世話をしていた。
絶望の中で生かされている少女たちは、夢見ることさえもできずにその日を生きている。
一方、お告げにより黒い塔を探
して遠い北方から旅してきたフィリエリナは、立ち寄った町で噂を耳にした。ときおり町に買い物に訪れる黒い塔から来る少女のことを。
噂を確かめるためフィリエリナは町にとどまり少女が来るのを見張ることにした。
お告げのとおり、少女を助け出すために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 22:00:00
29543文字
会話率:20%
ある日、中道理子は鮮明な夢を見た。それはどこかに囚われているお姫様の夢で、そのお姫様は理子に助けを求めていた。
その後理子は、職場であるグループホームでの勤務中、正体不明のオッサンにドラクエ世界に連れて行かれる。もちろんお姫様を助けるの
が目的だ。そしてドラクエ世界で僧侶を担当するように言われ、お姫様が囚われているという黒い塔を破壊するために修行を始める。
しかし理子の前には、様々なモンスターが立ちはだかる――。
ドラクエ世界に現れる意外なモンスターの正体とは?理子たちを助けてくれる意外な仲間とは?そして黒い塔に潜む者の正体とは?
グループホームを舞台に、ドラクエ世界と行き来しながら、認識することとはなにか?我々の悩みの原因とはなにか?頭が悪くなっている理由とはなにか?そもそも我々の存在とはなにか?などなどを、ドラクエふうの冒険を繰り広げて行く中、仏教的視点で紐解いて行くファンタジーストーリー。
※尚、この作品はカクヨムでも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-29 18:26:44
255464文字
会話率:47%
黒い塔の崩壊の中、浅陽とミシェルは雲間から射す光を目の当たりにした。
その光の中を舞い降りてくるモノを見てミシェルが呟いた。
「天、使ーーー!!?」と。
Materia×Crystaシリーズ第三弾。
最終更新:2016-08-20 20:44:03
116863文字
会話率:59%
西暦2028年、21世紀もそろそろ半ばに差し掛かろうとしていた。
長い人類の歴史の中、いくら文明や技術が発達しようとも争いの火を消すことは出来ずにいた。だが、紛争は起きようとも大規模な戦争は起こらず、絶対的な生命の危機が訪れる事もなく、
平和な日々は続いていた。その間に国連を中心とした世界的な軍縮が行われ、各国は新技術を内政や技術の改新などに応用し、その結果、人類は宇宙開発に大きく前進し、月に到達すると資源採掘基地などが建造され、宇宙へ進みだす為の土台作りが着々と進められていた。
基礎技術力の向上により、人口問題や食糧問題などを抱えていた人類が次なる目標として目指すのは火星への移住計画とし、宇宙船の開発や様々な過酷環境に耐えゆる作業用外装ユニットの開発などの研究が始められた。
そうして時は流れて、2043年―――それは突如として人類に試練として立ちはだかった。
地球と月の重力場と遠心力がつり合う地点、通称ラグランジュポイントL4地点と呼ばれる宙域に現れた謎の物体。
異常ともいえる重力異変を発生させ、空間を切り裂いて現れたのは全長10キロにもなる巨大な黒い塊であり、それは隕石でもなく、デブリでもなく、明らかに何者かによって造られた建造物であった。
それが地球人にとっての引き金となり、終わりでもあり、全ての運命を変える結果をもたらす事になるとは誰しも思う事はなかった。
そして、黒い塊は地球、南極大陸へと『降下』してきたのだった。
そして始まったのは戦争だった。黒い塊はその形状を変化させ、黒い塔へと姿を変え、そこから現れたのは兵器であった。
地球の重力や風圧を無視したような機動を描き、腕や脚をもった「無人兵器」の集団。
その緒戦にあたるオーストラリア沖海戦は人類側の惨敗で幕を開けた。国連は非常事態宣言を行い、国連及び各国家の軍隊を合わせた総称として地球連合軍を設立。
これにより、機械無人兵器群との戦争が本格的に始まったのだった。
そして、西暦2048年。人類は敵に対して一大反攻作戦を展開する事になる。
初夏を迎える日本のとある町で出会った少年少女たちの奇跡とも思える「出会い」によって、この戦争の命運が大きく影響しようとは誰しも思う事はなかったであろう。
そう……あなたに会えた、あの場所で
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-02 06:00:00
8037文字
会話率:30%
1980年代に突如として現れた黒い四角の塔は雲より高い。時を同じくして出現する能力者。黒い塔はやがてダンジョンと呼ばれるようになり、それを探索するものは探索者と呼ばれるようになる。
最終更新:2016-07-03 14:56:20
41664文字
会話率:21%
7日ごとに復活するバアルの街。
七つの塔と門のない壁に囲まれ、13と、1つの法に従って人が生きる街。
法を破れば怪物に堕ち、塔守は、それを殺す。
最終更新:2014-09-29 21:17:08
9284文字
会話率:25%
真っ昼間に工事現場に出現した謎の黒い塔。しかし目撃者が一人もおらず、工事現場の人間や器具一切は消えていた。現場の隣人は言う「塔に食われたのだ」と。塔を調べようとしていた主人公らは住んでいるアパートの爆破とともに「調べるな」と警告を受ける。協
力者をえ、山奥に逃げる主人公ら。その先にはもう一つの黒い塔が。不用意に近づいた主人公と隣人は塔に食われた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-03-29 16:08:11
26878文字
会話率:45%