ある兄妹のバレンタイン小話です。
初出:2012年2月5日発行 同人誌「Pure assort」より
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私には、二人のお兄ちゃんがいる。
一人目のお兄ちゃんは、とても明るい人。いつもにこにこ笑っ
ていて、おやつはいつも分けてくれたし、両親がでかけて寂しい夜には、いつも絵本を読んでくれた。たとえるなら、春の野原に吹く風のように優しい人だ。
二人目のお兄ちゃんは、とても静かな人。あまり笑顔は見せてくれないけど、風邪をひいた時は隣で手を握っていてくれたし、疲れて動けなくなった小さな私をおんぶして帰ってくれたこともあった。たとえるなら、静かに見つめる冬の陽射しのように温かな人だ。
そんな二人のお兄ちゃんたちと私は一歳しか違わないから、物心つく前からいつも一緒に遊んでいた。春の山登りに夏の花火、秋のお祭りに冬のそり遊び。小さい頃のアルバムを開けば、三人一緒の写真であふれている。
私はそんな二人のお兄ちゃんが大好きだ。
その想いは、今も変わらない。
*******************折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 00:59:22
18444文字
会話率:51%
冬のやわらかな陽射し
君の頰が輝く
最終更新:2025-02-01 18:53:30
289文字
会話率:0%
花嫁衣装の君が出てきた
最終更新:2020-05-17 18:54:03
212文字
会話率:0%
初夏の陽射しに揺れたのは 君のまなざしでした
最終更新:2017-05-31 21:45:50
279文字
会話率:0%
仕事尽くめの毎日に我を忘れ自分を見失っていた主人公が経験する不思議な出来事。
戦時中、ヨーロッパから美術品を守るため、輸送中に嵐にあい沈没した船の乗組員と、1枚のペンダントを通して交差する魂。
水中から陽射しをながめているような描写で描かれ
るある夏の日の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 11:53:48
3344文字
会話率:5%
朝。囀る鳥の声と風に耳をくすぐられながら少年は自転車を漕ぐ。
イールストリート。出来てそう何年も経っていない、似たような住宅が立ち並ぶその通りは道路もまた綺麗に舗装されており、自転車のタイヤから伝わるその滑らかさに自然と鼻歌うたう。
今、ある家の庭に新聞を投げ込んだタイミングで、その家に住む夫婦の夫がドアを開け、新聞配達員の少年がリンリンと自転車のベルを鳴らす。
遠ざかっていくその背中を見つめ、軒下から出た夫は頭上から降り注ぐ陽射しに目を細めつつ、新聞を拾い上げ、そして顔を顰めた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-21 11:00:00
1309文字
会話率:5%
蝉の全盛、世は夏休み真っ只中。彼もまた日々の重圧から解放され、趣味のゴルフを側近たちと楽しんだのち、道が混んでいるからという理由でヘリコプターで都心に戻ろうとしていた。
彼にはそれができる。なぜなら彼は総理大臣なのだ。
だが、さすがの
総理と言えど、不運な事故。ヘリの墜落を阻止することはできなかった。
「うぅ……」
地面、雑草と落ち葉の上。むくりと起き上がった総理は顔を歪めた。自身を囲む木々、そこにとまる蝉たちの鳴き声に、まるで四方八方からジリリリと目覚まし時計の音を浴びせられている気分。最悪の目覚めだ。しかし、ぼやけていた頭の中が徐々にハッキリしていくほどにその最悪は更新されていく。
見回すが周りにヘリ、その残骸はない。機体から放り出されたのだろうか。覚えていない。どれくらい時間が経ったのかも。スマートフォンは失くし、おまけに腕時計は壊れたようで動かない。
チャーターしたヘリでゴルフ場を発ったのは午後三時ごろ。木々の間から降り注ぐ陽射しの感じからして、まだ夕方ではなさそうだが……。
総理はぐぅと声を漏らし、膝に手を当て立ち上がった。森の中は涼しいがあくまでそれは比較的に、の話。水色の麻のシャツは背中に大きな楕円形のシミを作り、土で薄汚れた白のチノパンの尻の部分にも汗をかいている。
「体力は……あるつもりだが……ひぃ、ふぅ、国会にルームランナーを導入することを……検討しないとな……ははは……」
と、ひとり、冗談でも飛ばさなければやってられない。不安と蝉たちの声で気が狂いそうになるのをひしひしと感じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-30 11:00:00
5929文字
会話率:71%
黄道を刻む二十四の時の詩
小寒の詩
柔らかな笑顔
冷たさの下にある温もり
目には見えなくても
確かに命は巡っていて
触れることは出来なくても
見守ることだけは出来るから
最終更新:2024-01-06 07:00:00
235文字
会話率:0%
黄道を刻む二十四の時の詩 秋分の詩
空を照らす光が地に届く時間と
夜の光が地を包む時間が
互いに時を分け合う頃
分かち合うのは時だけではなく
光自身もまた
冷静さと情熱の狭間で
身の内を裂け合っていて
最終更新:2023-09-23 13:20:28
592文字
会話率:0%
黄道を刻む二十四の時の詩
処暑の詩
風は巡りながら、様々なものを連れてくる
風は巡りながら、様々なものを連れていく
最終更新:2023-08-23 07:00:00
510文字
会話率:0%
冬の陽射しを謳った俳句
最終更新:2023-11-30 15:00:00
215文字
会話率:0%
ここはY市の郊外にある「グリーンアップル病院」、ここに入院しているゴン爺は分からず屋で頑固で声のでかい『病棟の嫌われ者』だ。だがそんなゴン爺の秘密を僕は知り…
ビートルズとごんぎつね、ガラスの仮面で彩るある老人の人生について、よろしければ
是非!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 16:40:19
10234文字
会話率:37%
草原で目覚めた。
ここはまるで死後の世界だ。
そう思うほどに心地よい。
陽射しを中和する穏やかな風。
草原を流れるように揺らす。
そういえば。あの蛙の女の人は何処に?
辺りには誰もいない。
あの山の向こうに何かある。
山の山頂に建物が見え
る。
そこまで行ってみよう。
緩やかな小川があった。
大きな石を飛び越える。
山の麓まで辿り着いた。
草分けの跡がある。
恐らく蛙の女の人だ。
山道らしき場所に出た。
大きく畝りを描いて上まで続いている。
道は柔らかい。
落ち葉と木の枝を踏みつけながら登っていく。
見晴らしの良いところに出た。
木々が開け、先程までいた草原が見渡せる。
かなり高いところまで来た。
草原の遥か奥に前までいた森が見えた。
振り返り上を見る。
大きな石が階段状に積まれている。
苔が生えているが乾いている。
この上に蛙の女の人がいる。
というかなんで置いていったんだろう。
一緒に連れて行ってくれればよかったのに。
そういえば前の夜、蛙の人に抱きついて寝た。
すごく気持ち良かった。
山頂には鳥居があった。
赤色の鳥居が新緑の木々の中で浮き出て見える。
鳥居をくぐる。
視界の全てが湖面のように波打った。
大きな境内と、神社があった。
狛狐の間。
境内に足をかけてこちらを見ていたのは着物を着た狐面の女の人だった。
「あ、こんにちは」
「よ」
声をかけると手を上げて返事してくれた。
「あのすいません蛙の人来ました?」
「うん。花供えて帰ったよ」
「えどこにですか?」
「家に」
とりあえず神社の鈴を鳴らして手を合わせる。
形だけだがやらないと怒られる気がしたのでやった。
神社の祭壇にこの前採った花が置いてあった。
「その花って何なんですか?」
「ただの花だよ」
狐面の人はなんか答えたくなさそうだ。
「あの、蛙の人に会いたいんですけど」
「蛙は忙しいから」
「何してるんですか?」
「それを蛙さんが止めている。とい折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:19:01
737文字
会話率:19%
天使のようで悪魔のような少女は、冷たい夜空を見上げて涙を流す。
そしてごくごくふつうの少年は、夏の始まりを高らかに宣言するような陽射しの下で『学園の天使』と称される同級生の背中に「翼」があることを知った――。
体育の授業終わりとその放課後
、ふたつの(アン)ラッキーなアクシデントに遭遇した朝倉橙也は、容姿端麗で才色兼備な『学園の天使』・立待月瑠璃花に目を付けられた。
間もなくに迫る学園祭。準備委員をする橙也の補佐役に就くのは生徒会役員も務める瑠璃花。いろいろな意味で見張り役のようになっている瑠璃花と行動を共にする内に、彼女の抱えている秘密が見えてきて……。
平穏なはずの日常に少しずつ混ざり始めるのは、ラブコメな運命の光と闇。
背中にヒミツの羽根を持つ天使のような彼女は天使か、それとも悪魔か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 00:00:00
188735文字
会話率:52%
冒険者の集う街、ハルラック。
大通りから少し外れた卓越風通りに、そのバーはひっそりと佇んでいる。
白の薄氷亭。
冒険者ギルドを兼ねたバーは、少し風変わりな依頼をも請け負っている。
それはあまり、他人には知られたくないような。
性質上、風
変わりな依頼を受ける冒険者は相応の実力を秘めている。
白の薄氷亭。
陽射しもささぬ箱庭で、
バーの主人はにこやかに客人を迎え入れ、
金貨を携えた客人は手練れの冒険者を求め、
各々の目的を胸に抱く冒険者は、危うい依頼に手を伸ばす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 15:56:07
25336文字
会話率:66%
不思議の国のアリスに登場する、ハートの女王とイカれ帽子屋のメリーバッドエンドな恋物語
最終更新:2023-05-21 15:48:37
7382文字
会話率:48%
雪解けの春 やわらかな陽射しの風景を描いた
最終更新:2023-04-13 06:08:59
447文字
会話率:0%
吸血鬼となった人間、古城怜太の一日を書いた短編です。
『お題からインスピレーション小説』の企画で書きました。
お題「陽射し」
※この作品は小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+に掲載しております。
最終更新:2023-02-05 22:20:46
4787文字
会話率:42%
まるでこれから始まる俺達の大学生活を祝福しているかのような暖かな陽射し。春爛漫。
学類の過半数が麗しき女子大生という華やかな世界。
これからこの学園都市で、俺はどんなキャンパスライフを送るんだろう?
――そんな風に期待していた時
期が、俺にもありました。
ブラック。ブラック企業。
労働環境のあれこれが取りざたされる昨今、ニュースでもよく聞くようになったその単語。それが、サークルやバイト、大学生活にまで……?
これはご覧の通りのバカが、ブラックな大学生活を何だかんだ全力で楽しむコメディ記録のような気がしなくもなくなくない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-08 07:03:12
142639文字
会話率:47%
団地からの引っ越しの日。
今日で、メイドの苫子さんの雇用が終わる。
最後に苫子さんの笑う顔を見られるだろうか。
紅茶を前に、俺は思う。
※ひだまりのねこ様主催「つれないメイド」企画参加作品です。
最終更新:2022-10-26 21:31:28
4061文字
会話率:33%
大学からの帰り道の途中、主人公は親友のストーカーに線路に突き飛ばされ、電車に轢かれて死んでしまう。
目が覚めると異世界に転生しており、植物の様な姿の魔物に生まれ変わっていた。
魔物になった事に最初は落ち込んでいた主人公だったが、次第に現実を
受け止め「今生は何にも縛られずに生きよう」と誓いを立てる。
時々人間や他種族と関わって、死なない様にただのんびりと、主人公は今日も光合成をして生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 22:45:06
3802文字
会話率:4%
呪いをかけられた余命3年の父が、娘の成長を見守るために、
必死に呪いを解く方法を探し、呪いをとくことに成功!
だがしかし呪いは解けたが娘と同じ年位の幼女に!?
平凡な親子の日常を送りたかった父は
ちょっと変わった姉妹?の学園生活を送ること
に!
って感じで描きたいです
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-18 15:17:25
2413文字
会話率:29%
こちらは今日、梅雨の晴れ間でした。陽射しは心を軽くします。
最終更新:2022-06-13 18:47:18
222文字
会話率:0%
なんとなく書きました。誰か曲をつけて。
最終更新:2017-07-30 15:51:09
220文字
会話率:0%
一月程前からカフェの常連になった「黒紳士」。
明るい陽射しと建物が人気の観光地。その中で彼はいつも葬式帰りのような真っ黒い服を身にまとっていた。
そして、彼の左腕には、なぜか動かないままの腕時計が巻かれていた。
最終更新:2022-04-23 21:22:30
6748文字
会話率:38%
少女の愛情。
野良猫のプライド。
心のふれあい。
寂しく孤独な子猫の物語です。
最終更新:2022-03-30 09:00:20
1953文字
会話率:9%