森の奥にひっそりと建つ洋館には二人の美しい女性が住んでいる。
姉をローザリー、妹をエリスという。彼女達は普通の人間とは違う生活を送っており、起床は正午過ぎ、食事は一杯の紅茶やスープのみ、召し抱えている使用人は皆女性ばかりと実に謎が多い。ロー
ザリーとエリスは本当に人間なのか? それとも……。
館の中で起こる様々な出来事を通じて、二人の正体を仄めかすお話。
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※本作に関する注意書き。
今から9年前に着手した作品で現在執筆を中断しているものです(未完)。
2014年11月頃に本編の執筆を開始したものの、当時の自分ではこの小説を書き切る事ができないと判断して、将来の自分にその続きを託しました。
レ・ファニュ著『吸血鬼カーミラ』に大きな影響を受けて書き始め、現在の私の根本となる耽美主義を形成するきっかけとなり、あくまで品位を損なわないレズビアニズムを表現しようと努めた当時の私を尊重して、2014年11月に執筆したままの原文を公開しております。そのため、句読点の乱用や言葉の誤用などもあえてそのままにしております。
基本的には一話完結型の形式のため、未完結の話数を除いた計3話のみ公開します。まだ続きを書くつもりはありませんが、もし好評であれば予定を早めて執筆を再開したいとも考えております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 22:10:17
30139文字
会話率:47%
声劇台本投稿第七弾。
最終更新:2021-10-01 08:54:51
1920文字
会話率:0%
醜い、体を傷つけるだけのものも、元は美しい翼だったのかもしれないと。耽美主義者の血が騒ぐのです。美しい言葉を並べてみたかった。そう、本音はそんな感じ。
最終更新:2020-12-30 18:37:48
364文字
会話率:0%
鉄鋼の精錬と鉄鉱石の採掘で栄えた鉄臨町。嘗ては文字通り鉄を臨み鉄を望んだその町も、今となっては単に鉄を特産品とする普通の町となっていた。
その外れにある、改築を繰り返された古いボロアパートには、奇人変人の類がやたらと集まっていた。
最近谷崎大先生の作品を読んだので、影響を受けて文学的な文法のアレを書きたくなりました。出来たのは耽美主義気取りのキャラシみたいなのですけれど。
縦書き読み推奨。何でってほら、文学っぽい雰囲気だからさ。
不定期更新。気が向いて続きが出来たら一話完結で投稿します。多分。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-14 21:04:32
10721文字
会話率:0%
時は昭和四十六年。
東京では成人男性が次々と謎の美女〝蜘蛛女″と関係を持っては怪死を遂げる連続殺人事件が起こっていた。
叩き上げで県警本部に異動してきたばかりの刑事・新堂 亮太は犯人像を追っていくうちに、交番時代に唯一解決できなかった女子高
生バラバラ殺人と結びつくようになる。
その中で巷を騒がせている、謎の美人マジシャン・貴美江がひょんなことから彼の前に現れた。
貴美江の絶倫なる魅力に憑りつかれた新堂はやがて誰にも暴かれることがなかった大きな秘密と直面することになる。
これはあくまでもエログロファンタジーです。サスペンスではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-28 21:00:00
18845文字
会話率:39%
ある晩目を覚ました私は未だ風邪の治りきらぬ身で、気分転換として聚落で一番見晴らしの良い台へゆくことにする。そこで奇妙な女性と出会い……
最終更新:2017-05-11 20:00:00
25941文字
会話率:3%
ある耽美主義の少年がロックへの愛を独り熱く語っています。小説とエッセイどちらともつかぬようなもの。
最終更新:2015-04-30 05:00:00
1478文字
会話率:0%
私も彼女と視線を揃えるように、同じく窓を見た。
フィレンツェの黄昏は、硝子を通じて部屋に舞い降りてくる。
「夕陽の光は、優しいですね」
レナが目を細めて、問いかけるように言う。
「まだ物事をはっきりと照らすだけの光があるのに……濃い影
があって、隠しておきたいこと、そっとしておきたいことを許してくれる。そんな気がします」
*流血等の直接的な残酷描写は御座いませんが、中には残酷と取れる描写もあります。
*一話の後書き欄に頂いたイラストが御座います。好まれない方は、挿絵表示をオフにして下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-20 19:22:42
20366文字
会話率:23%
北の国の王子サンドロは、美しく心優しいと慕われているが、実はM気質の残念な王子だった。ある日、オペラホールで見かけた南国の麗しい姫君(理想の女王様)シンツィアに、一目惚れをする。
アプローチするものの、あっさりと振られた王子は姫の館まで押し
かけて―――。
王子と姫の恋と命の物語。
※題名が日本語はサンドロ視点、イタリア語はシンツィア視点
※Pixivとの重複投稿です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-20 16:00:00
12396文字
会話率:48%