その日ぼくは、すべり台の上から驚くほど大きな月を見た。
呆然としていて、うっかりすべり台から転げ落ちる。
転げ落ちる途中、何度も頭を打ったけど痛くなかった。
『死んじゃうのかな』
まあしょうがないか、なんて思ってると後ろから声がし
た。
「ちょっと、ちょっと。せっかく助けたのに、なんか君、人生にあっさりしすぎじゃない?」
これは、月とぼくの物語。
世界から月の影が消えた短い間の、ぼくとあの子の物語。
※この作品は武頼庵様の2023年秋企画『月(と)のお話し企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 21:22:35
2681文字
会話率:29%
◯全7話、1時間おきに投稿、24日朝に完結します。ーーーーー
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「あんたの歌は霊のための歌だねえ」
ミルカにそう言ったのは、スズ森の魔女と呼ばれる老婆だった。
人の恐れる魔女の森と、
そこに住む老婆。
けれど身寄りのない下働きのミルカには、老婆がたった1人、この世で家族のような心許せる相手であった。
その老婆が死んで湖に葬られた。
ミルカは冬の夜、1人で湖へと向かう。もう帰れなくともいい、そう思いながら。
そうして湖のそばでミルカが老婆のために歌った歌は、老婆が信仰する月の女神の元へと届いた……。
※この作品は武頼庵様の2023年秋企画『月(と)のお話し企画』参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 06:00:00
9195文字
会話率:15%
舞台は近未来の月、人工都市アルテミスで暮らすカイトとメリッサは、月のプールでひとりの老人と出会う。
「アルテミスにプールを造ろう」と言いだした男と、彼の跡を継いで宇宙に乗りだす者たちの触れあい。
武 頼庵(藤谷 K介)様主催、2023年秋企
画『月(と)のお話し企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 00:53:42
5074文字
会話率:26%
森に囲まれた湖のほとりに建つベルニ城の王様ルバルトの嫁とり物語。ルバルトは求婚しようとした隣国の姫から〝月光を編んだヴェール〟を望まれます。
1万字以内で完結。
武 頼庵(藤谷 K介)様主催、2023年秋企画『月(と)のお話し企画』参加作品
です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 23:00:00
10000文字
会話率:51%
新月(しんげつ)――その雲ひとつない夜空に、煌めく星屑。その日『月からのお迎え』だという不思議な使者が現れた。
『僕は月の使者プルエレート。君を迎えに来たんだ。さぁ一緒に、大空の彼方――月の世界へ行こう』
しかし使者からの誘いを断った彼女
はこの後、自身の決められた悲しい運命(もうすぐ自分の命の灯火が消える)から、逃れられないことを知る。
「この世界に残りたい……生きたい!」
その思いに月の世界から自分を迎えに来たという月の使者が、提示してきた条件とは――――。
■。*゜+✧*。*゜+*.✧。◇
※武 頼庵(藤谷 K介)さま主催 秋企画『月(と)のお話し企画』の参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 23:02:29
10000文字
会話率:46%
上京してから八年、東京で小説を書いているアラさ―女子。
結婚のこと、仕事のこと、実家へ帰ろうと決めた十五夜の夜。ある出会いが人生を変えることに――――
コメディテイストの現代ファンタジーです。頭を空っぽにしてお楽しみください(*´艸`*)
本作は、武 頼庵さま主催『秋企画・月(と)のお話し企画』参加作品です。
ノベルアップ+さまにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 13:40:45
2789文字
会話率:61%
――そう、君は正しく月から来た少年だった。
俺が初めて望と出逢ったのは、高校二年生の時のことだ。
透き通るような金髪に鼻筋の通った大人びた顔付き、それはまるで月の光から生まれた別世界の住人のようで……まさか望と俺が音楽を一緒にやることになる
なんてその時は思わなかった。
月から来たような美しい転校生 望との日々を、平凡な主人公 朔が辿る青春ストーリーです。
武 頼庵さん主催『秋企画・月(と)のお話し企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 10:36:07
6176文字
会話率:22%
私こと萱間萌音は、バレンタインに贈る手作りチョコの練習をしたいと、和花菜ちゃんの部屋に集まったの。でもこれは建前で本当は『和花菜ちゃんと相馬君のサプライズ ウエディング』のための聞き取り調査のためだったの。なのにガチでチョコ作りをしているの
よ。隣の相馬君の部屋で、私の彼の桐谷尋登さん達も、相馬君から聞き出しているはず。さあ、うまく聞き出せるかしら?
この話は「一目で気に入りました♪」「二目惚れの夏」「三度目の告白」の続編になります。
あと、「君を見つけた」の上条聖子、菱沼忠隆と「恋の落としどころ」の結城和花菜、相馬碧生も出てきます。
夏企画の「あなたと夏の恋を」と「二目惚れの夏」と「恋の落としどころ」はこの3カップルがクロス出演していて、秋企画は「秋の佳き日に」「三度目の告白」「うれし!たのし?秋の旅 ~旅行に行くなら友達と!あれ?~」のリレー話になっています。
そして冬企画の「冬の訪れはサプライズへの序章」の続編でもあります。
それぞれ単品でも読めますが、全作品を読むともっと楽しめると思います。
この後、結城和花菜、相馬碧生の話で最後となります。
この作品はアンリ様主催「キスで結ぶ冬の恋」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-14 19:00:00
10867文字
会話率:56%
県内で有数の伝統ある進学校、銀杏高校(略してギンコー)。
文化祭である「銀杏祭」では、お手本となる生徒を選ぶ「ギンコーコンテスト」が一番盛り上がる行事だ。
選考・投票から優勝した男女は、それぞれ「ギンコーの騎士」「ギンコーの姫」と呼ばれ、校
内外から憧れの存在として尊敬される。
またギンコー生しか知らない、「騎士」と「姫」だけのジンクスがある。
学校の裏門近くにある樹齢200年を越す大きな銀杏の前で、想い人に銀杏の葉を渡しながら愛を誓うと、誰からも祝福され幸せになれるというのだ。
さて、今年の「ギンコーの騎士」と「ギンコーの姫」は誰を相手に選んだのだろう?
※こちらはアンリ様の秋企画「うれしたのし秋の恋」に参加しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-12 16:56:31
6854文字
会話率:71%
神崎、王様に押しかけられたってよ。
五千文字弱です。
さらっと読んで下さい、どうぞ。
最終更新:2017-11-04 19:00:00
5292文字
会話率:25%
当主夫妻を失った貴族の屋敷に現れたのは、『契約魔女』と名乗る謎の少女エルと、そのメイドのミーシャ。
彼女は夫妻の遺児をどうするかでもめる親族に対し、契約魔女として口を出しに来た、と笑う。
呼んでもいないどころか、親族にはその存在すら知らさ
れていなかった彼女が、今は亡き旧友の屋敷を尋ねた理由。
それは『未来を綴る古書』が、その一族の崩壊を語るような光景を見せたからだった。
(某所の秋企画用だったもの、シブから転載)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-16 06:00:00
37680文字
会話率:24%
秋をイメージした短編 第2弾
今回は「紅葉」
別れと新しいスタート。せつなさの中にちょっと温かいイメージをいれてみました。
夏前に父を亡くした彼女。恋も失い傷心の彼女の前に・・・
最終更新:2010-11-09 00:42:24
3057文字
会話率:29%