外国暮らしをしてきた男子高生・秋矢碧はある雪の日の夜、妖精のような少女——〈スノーホワイト〉と呼ばれる学校一可憐な優等生・楪くるみと出会い、助ける。
律儀な彼女のお礼をきっかけに交友が始まったふたりは、何もかもが真逆。
閉じた世界で育ち世情
に疎いくるみは、自由奔放な一人暮らしの碧に何かと世話を焼いてきたうえ、とある取引を持ちかける。
「晩ごはんをつくってあげる代わりに、あなたの見てきた世界のこと教えてくれる?」
そうして始まる小さな約束とふたりの歩み寄り。
初めての鯛焼き、初めて影踏み、初めて見る景色——彼らの世界は少しずつ交わり始め、互いを大切に想うように。
果たして、惹かれ合うふたりの行きつく先とは……?
奔放で優しい帰国子女の男子高生×尽くし系の可愛らしい才女が紡ぐ、温かな恋のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 11:10:00
749958文字
会話率:44%
メロディ・ヒストリア伯爵は、類希なる容姿や実力をもって「氷柱の白百合」と謳われている少女だ。
幼少の悲壮な経験とともに順当に実績を積んできた彼女は優しい婚約者とともに貴族として果てると思っていた、のだが……「真実の愛を貫かせてほしい」と婚約
解消を提案されてしまった。
平然と受け入れてみせたものの、数少ない気を許せる存在だった婚約者の心変わりに動揺し、年若い乙女は人知れず涙を流した。
一夜明けて、ぐっすり眠ったメロディは気持ちを切り替えると憧憬を胸に真実の愛を解明しようと決意。周囲を巻きこんで研究を進めていく。
そんな彼女の言動に導かれるように時代を揺るがす大事件、運命の歯車は動き出した。
【エレアの子守唄】
綾なす波に誘われ
炎にくべた言葉 集めて旅路を紡ごうか
とこしえ待てず 影は征く
凍りついた静けさは 焦がれる地に綻ぶ花
あせない調べにつつまれて
ささやかな風にゆられよう
重なる季節の訪れを
八千代の夜をこえて 願う
昨日は 舞い降りた光抱き
あなたはひとりねむるのでしょう
夜のまにまによすが得て
涙雨がさらう心 奏でて記憶を綴ろうか
奮い立たせて こだま聴く
悠久に流るるは 宿木知らぬ渡り鳥
ちとせの灯に花が咲き
蝶はわらう宝に留まる
待ちわぶ季節の過ぐときを
八千代の時をこえて 祈る
明日は 光る風に迎えられ
あなたはひとりさめるのでしょう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 20:00:00
402395文字
会話率:63%
仮眠をとるために帰宅するあんた。
最終更新:2024-10-23 07:00:00
287文字
会話率:0%
背中から翼をはやして、おっまるだしで飛んでたあたしに、ソラネコとラクダたちは、だいじなことを教えてくれた。
最終更新:2023-03-18 07:00:00
2186文字
会話率:13%
飛ぶために、なかなか吹かない風を待つよりも。
地に足をつけて歩き出せ。
最終更新:2023-02-25 07:00:00
551文字
会話率:0%
ビルの窓から眺める風景。
真正面に見える街路樹の枝は、夏には力強い青々とした葉をつけ、秋には淡い黄色い葉になります。冬は葉の代わりに霜や雪で化粧をして、そして春には、淡いピンクの花びらをつけます。
それは、こんなコンクリートの建物が並
ぶ都会の中でも、四季を感じられ、情緒があります。
東京という土地は、周りの街並も慌ただしく姿を変え、形を変えてとしていくけど、この事務所はコンクリートや配線が剥き出しで、昔の姿のまま、時間が止まっているようにも感じます。
あくまでも、原色の赤いソファを除いてですが。
そう、ここは、アルクィン拝み屋探偵事務所です。
所長と、職員が二人だけの、総本山からすれば小さな小さな祓い屋です。
わたしは窓から外を眺め、彼女に色んなことを教えていきます。
「あれ見て、渡り鳥だよ。あの方向は臨海の方に飛んでいくのね。まだ少し寒いから、夏に成ったら見に行こうね。それより、八重洲口の桜がもうすぐだから、先にそっちを見に行こうね」
そう言うと、彼女は心なしか喜んでいる様子でした。
わたしは鼻歌を交えながら、その窓から、変わりゆく街並みを眺めていました。
そこで足音が聞こえ、わたしは慌てて彼女を消します。
古びれた音を立てて扉があき、所長が戻って来ました。
「おい、今、あれを出していただろ!」
そう怒り声を上げる所長の脇をすり抜け、わたしは逃げていく。
所長は長い黒髪をなびかせながら、追ってきました。
必死に逃げる、わたしの名は、折坂………、うわっ、捕まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 12:01:29
39379文字
会話率:28%
「その時私は鳥になっていた」の名脇役? 林由莉奈の、温かくもじれったい18時間の恋。
彼が由莉奈に伝えたかったもの、それは…。
少しだけファンタジー。
最終更新:2024-10-06 21:05:32
20997文字
会話率:29%
渡り鳥であるルリビタキは、夏になると気温の低い山奥にやってくる。避暑地のコテージで人間に飼われている真っ白な文鳥との鳥籠を介しての交流が、二羽の運命を変えていく。
最終更新:2024-09-02 18:00:00
7362文字
会話率:59%
交通事故でとある施設に運ばれてきた五十嵐飛鳥は、あらゆる記憶を失っていた。日常生活が送れるような記憶を思い出す、あるいは覚え直すために治療を受ける毎日。どうやら飛鳥の身体は周りの他の人間とは違いがあるようで…?飛鳥の身に起こった出来事の真
相とは?そして世間で噂される集団怪死事件との関係は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 06:45:43
347文字
会話率:25%
ごく普通に魔法の存在する世界エイトオリジン。
大国や小国に分かれ小競り合いを繰り返しつつも生命の循環を彩るこの世界に、突如として空の一切をシミの如く染める黒い異変が襲う。
絵の具の原液を捻り出すような、光の何もかもを受け付けないそれは大地に
雫をもたらした。
後に異骸蝋と呼ばれるその現象は世界の全てを黒に汚染し生も死も塗り替える。
各国は滅び絶滅の危機を迎える最中、大国の一つである神聖王国フェネキオンの最高神官ユスタシアは禁断の魔術である異界人召喚の儀式に赴くのだった。
※読み易さ重視で行きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 10:05:08
37546文字
会話率:40%
渡り鳥みたいにやって来た二人は、シーズン前の海しかないこの街で映画を撮るんだと僕に言った。好奇心でそれを見守る僕は、何の映画を撮っていたのか理解できないまま、二人と別れる。
そして、数年後、偶然その映画と出会った僕は、あの時二人が作っていた
ものが、何だったのかを知ることになる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-26 15:22:50
5403文字
会話率:31%
夏を高原の避暑地、冬を南洋の島で過ごす夫人と義弟の小話。
義弟視点で進みます。
最終更新:2024-05-16 12:00:00
783文字
会話率:20%
王太子との婚約破棄を言い渡された公爵令嬢と、学園の隅で研究に明け暮れていた次期魔塔主。
怠惰な彼女の瞳に映るため、彼は面倒な学園生活を真面目に送るようになる
※メインの合間に細々と書く予定です。
最終更新:2024-04-30 18:00:48
124441文字
会話率:30%
お前はアヒルだ!この湖に置いて行く!
白鳥の群に紛れ込んだアヒルの苦悩とは…
ハンス・クリスチャン・アンデルセン著の「みにくいアヒルの子」は百年以上にわたって読み継がれてきた名作であり、この物語は、その名作のオマージュである。
白鳥の群
の中に一羽紛れ込んだアヒルの苦悩を描く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 16:27:19
9661文字
会話率:36%
音のない、暗黒の宇宙。人型機動兵器という、密閉された空間。
三次元空間の中で繰り広げられる、血と恐怖に塗れた、旧時代的な有視界戦闘。
渡り鳥の羽に刻まれた、誰かの左眼。
古代からのお守りは、何を見出し、何を救うのか。
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某有名
ロボットアニメをモチーフとした、短編です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 01:59:46
9222文字
会話率:24%
連歌は続くよ
どこまでも
《連歌ノ法》が、施行された。
それ以来、日本中の神社本殿及び寺院本堂等の腰は、カラフルになった。
社寺の腰には、色とりどりのベルトが巻かれた。
神社仏閣の中心となる建物(本殿や本堂等)の外周りには、グルッと一
周、連歌を募る紙のベルト(帯)が巻かれた。
今、目の前にあるお寺の、本堂に向かって左端から始まる髪帯は、鮮やかなスカイブルーだった。
フォレストグリーン地の、Tシャツを着ている。
Tシャツには、前面真ん真ん中に、三つの図柄が入っている。
和尚さんは、天念に急かされ、草履を履き、庫裡をゆったりと飛び出す。
和尚さんは、天念に背中を押され、のけぞりながら、歩を進める。
青からの赤、鮮やかな青からの真紅の赤、スカイブルーからのヴァージンレッド。
僧侶二人組とは思えない色の軌跡を描いて、シグナルみたいな二人は進む。
その名も、[連歌ん雁]。
《ん》は、「私ん家、俺ん家」のような、《の》を表わす《ん》。
《雁》は、メジャーな渡り鳥を表わす。
よって、名が表わすものは、《連歌の渡り鳥》
この辺りの地域にある神社仏閣は、軒並み、紙帯の停滞に悩まされていた。
総じて、約一ヶ月前に投句された句が、停滞を引き起こしていた。
「なまじっか、連歌とか短歌とか俳句の心得があったり知ってたりするから、
《ん止め》と《本歌取り》に怯んでしまって、句を繋ぐのに、
二の足を踏むんだと思うんです」
連歌ん雁地元遊撃隊二チームは、盛況の内に決定した。
早速、明日より、各四チーム(飯与宗次一人チーム、県担当連歌ん雁チーム、PST、SCT)は、活動を開始することにする。
ちょうど、ヨサブソンという芸人が、テレビの中でネタをやっている。
三つの、半分にしたドラム缶のような、バケツのようなものに、細長いボードが入っている。
ボードには、文字が書かれている。
《お題作戦》を採用して以来、紙帯の停滞は、順調に解消されている。
U―22組の自由奔放と、O―23組のオーソドックスが、適度に矯正されて、ほどよくいい感じの句が詠まれるようになっている。
繋げ易い句が一度提示されるやいなや、各寺社の紙帯は、また滑らかに滑り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 09:30:42
42205文字
会話率:30%
渡り鳥の声がきこえてきた
最終更新:2024-03-23 19:04:59
1206文字
会話率:0%
「図書監の防衛戦」
その小説の舞台は、帝都・塔京(とうきょう)の図書管理施設である「搭京国立図書監」。その地下に広がる広大な螺旋状の書庫に所蔵されている本の中からは時折「その本の登場人物」達が抜け出し、様々な事件を起こしていた。
通称「
図書渡り」と呼ばれる異端者達と、図書監の「保全課」の司書として働く青年・鶯(うぐいす)達を巡る、レトロ・ミステリー・サスペンス。
その物語を読み終えた主人公であるOL・春芽(はるめ)は、余韻の中で眠りにつく。
次に目覚めたとき、自分はもう見知ったベッドの上に居ないのだとは知らずに。
「春芽さん。おれはずっと、あなたに会いたかった」
「Nolaノベル」にて連載を開始した作品の加筆修正版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 23:49:50
47501文字
会話率:42%
様々な人間に捨てられて心が傷ついたネコと渡り鳥のお話し。
本当の笑顔に必要なものとは?
世界名作劇場のイメージで書きました。
この作品は「Pixiv、ノベルアップ+」にも掲載しています。
最終更新:2024-02-15 22:06:21
1640文字
会話率:40%
(あらすじ)
大昔、流れ星が落ちた。そして、世界は変革された。
そこは流れ星からエネルギーを奪われつつある世界。触ると死なせてしまう少女と機関士である少年の物語……ただ滅亡しかけた世界を旅する物語。
※不定期更新の小説になります。著
者もびっくりするほど迷走中。読むときはご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 15:01:35
100799文字
会話率:35%
魔物に滅ぼされた開拓村の生き残り孤児五人が辺境の村サカヌキの外縁に棲みついてから、数年が経ち、彼らも若者となった。
村の守備隊長に認められて傭兵となった彼らは北へ向かい、森戸の隠れ里にも仮の拠点を構えて、二か所に増やした拠点の間を、渡り鳥の
ように季節によって移動して暮らすようになった。
傭兵と言っても、男子のようには闘えない女子が五人のうち二人も居り、学び舎に通ったこともないので専門的知識もなく、派手な活躍など期待されてもできない。
それでも、出来ることから地道にやり続け、雑用に追いまくられながら、彼らは今日も明日を追いかけて、その日その日を精一杯に生きるのであった。
そんな彼らの姿を、主人公『ぼく』──青年となった今、時に『俺』──の目を通して描く、シリーズ『浮浪児の流れ行く先』第五章。
主な登場人物については第一章(草間の章)、及び第四章(山脚の章)をご覧下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-04 00:32:44
110507文字
会話率:29%
主人公の名前は三島メイ。
幼いメイに祖母の白露が話してくれたのは、神と人をつなぐあやかし「ミトリ様」の物語。
「6歳の6月6日までにミトリ様に見初められた子は、特別な力を与えられるんだよ」。
でも、力を持ったものたちは、やがて鳥籠を持っ
てどこかへ去っていく。
「好きな人と好きな場所で暮らしたい」という願いは叶わない。
「やるべきこと」「行くべき場所」に旅立つまで、息苦しいほど心がざわつく。
務めを果たすまで、安息の日を迎えられない。
そして果たしたとして、安らげる者もいれば、また同じ焦燥が繰り返される者もいる。
18歳になったメイは、自分がミトリ様を見たのかどうか曖昧な記憶のまま、
祖母の元を離れて遠い親戚だという白鷺さんの家に身を寄せ、
家事や清掃のアルバイトを始める。
初めての住み込み先は、黒い蛇が棲みつく大きな屋敷。
この国を金で操るというあるじの老人と、
古くからいる美しい使用人、愛人の娘、秘書、亡くなった奥様………。
彼らを知るうちに、自分が何かを看取るために引き寄せられたのかもしれないと思い始める。
思いを巡らすうちに思い出す。
祖母が言っていた言葉。
「渡り鳥がやってくるのは、この世界の秩序が保たれている証。
多くの人が鳥を忘れ、鳥無しでも生きられると振る舞う日々に
鳥は舞い降りる。
大切にしていた人や時間をなくして、
どうでもいいが口癖の暮らしに
鳥は小さなかけらをついばんでつなぎ合わせ、
思いの成就と終息を告げる。
そして冷たい雨のような後悔に包まれた日に、
一筋の光が魂を照らす。
それを人はミトリと呼ぶ」
ここに記すのは、そんなミトリの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-16 16:37:43
17460文字
会話率:21%