別の時間、別の世界の物語。
二つの世界で入れ替わるように転移した二人の主人公。落ちこぼれ貴族の冒険者と超能力者の被検体。異世界では幸せになれるといいなあ。
毎日15時更新はこの作品も同じ予定です。
最終更新:2025-07-24 15:00:00
830190文字
会話率:56%
普通の人には扱えず、感じる事すら出来ない『魔法』の力。自在に扱えるのは女性、それも限られた者のみである。
そんな魔法世界の教育機関、暁虹(ぎょうこう)学園は当然女子校だ。これは華の魔女学園に送り込まれた『男性』の非検体、『雨海 惺』の物語で
ある。
厳密には水の魔女、『瑠璃海(るりうみ) 蒼蘭(せいら)』の『皮』を着せられた非検体の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:48:03
376903文字
会話率:40%
”お兄ちゃん”と”妹”の楽しい会話の記録です
※この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、企業、国、事件などとは関係がありません。
また、作者には政治的な意図は一切なく、歴史的事実の婉曲、改変、美化を行う意図もありません。
※重複
投稿作品
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 15:31:24
18592文字
会話率:62%
近未来、不感知の化け物〈ヴェイル〉を察知・排除するための組織ARCでは、感覚器を一時的に麻痺させ、別の感覚を極限まで研ぎ澄ます手法が用いられていた。神経可塑性を利用したこの方法は、MS薬とCS薬という特殊な薬剤を伴い、痛みと引き換えに“捉え
ることのできない存在”を認知可能にする。
孤児の少年・黎(れい)は、高校生の頃にARCへと誘われる。唯一の家族だった姉を事故で失った彼は、生きる意味を見失いかけていたが、ノアという少女の勧めによってARC入りを決意する。ARCでの生活は危険な任務も伴うが、仲間の絵里や春人と出会い、黎は次第に人との絆を取り戻していく。
それでも黎の内側には、姉の死に対する疑念がくすぶり続けていた。社会への恨みを抱き、春人に感情をぶつけることもあったが、彼との衝突と理解の中でその心は少しずつ解れていく。
任務の中で負った怪我をきっかけに、黎は姉の友人・優玄から衝撃の事実を聞かされる。姉は事故ではなく、黎を守るためにARCの〈被検体〉となり、その実験により命を落としていたのだった。黎には、神経再編が起こりやすい特異性があり、ARCは彼に目を付けていた。姉はそれを拒み、代わりに自らを差し出した――その真実は、〈事故死〉という虚構の中に埋もれていた。
すべてを知った黎は、ARCの任務からも仲間たちからも距離を置く。だが、世界の裏で静かに崩壊は進んでいた。ヴェイルの位置特定に不可欠な“感知役”が限界を迎え、急遽ノアがその役割を担うことになる。感知役は聴覚以外のすべての感覚を永久に犠牲にすることで、全く次元の異なる聴覚処理を行う必要がある。その犠牲をノアは引き受けた。黎をARCに導いたことへの責任と贖罪の想いを抱えていたために。
それを知り、黎は、再び選択を迫られる。姉の意志、仲間の覚悟、自らの痛みと向き合いながら――彼はARCへと戻り、すべての任務と真実を引き受ける決意を固めた。それは代わりに感知役を引き受け、全てのヴェイルを除去すること。
<補足>
本作は約30万字を想定し、主人公・黎の視点を軸に展開しますが、物語の鍵となる場面では視点の切り替えをします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 02:26:19
105797文字
会話率:30%
しゃべるのが苦手で、誰にも好かれず孤独に死んだ俺が、目を覚ますと異世界で目にしたのは――
《スキル:トーカー》──相手の好感度が最も上がる“選択肢”が見える能力。
誰とでも会話が弾み、信頼され、慕われ、愛される。
けれどそれは、“本当の
自分”を見てくれているわけじゃない。
都合よく好かれ、利用され、必要とされ、
やがて俺は、“誰からも嫌われないこと”の残酷さに気づく。
これは、誰にも好かれなかった男が――
今度は“誰にも嫌われない呪い”の中で、自分の言葉を取り戻す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 17:15:22
5477文字
会話率:22%
☆侵略者は成り済まし、不潔で嘘つきな、別の人類で有った。
「右側神の世界」の浮遊大陸パルパンティアには「ゼビスの人類」と、同程度の能力を持つ、魔人類達が住んで居ました。彼らは、創造神サタナスから「その人類に負けない位の、科学文明を築け。」
との命令を、受けました。優秀な彼らは、日々努力をして、その人類の科学文明と同程度か、それ以上のものを、築ける処まで来ました。また魔人類達は、単一種と言うことから概ね、平和で秩序有る世界を、築きました。しかし彼らの知らない処から、自分達の姿と良く似た、身体内部の遺伝子構造が、まるで違う、別種の生き物達が、自分らと入れ替わり、成り済まして、数を増やしました。異生物は「マングレイ」と呼ばれ、サタナスの魔人類達は、その異生物との全面戦争に、突入しました。
シナールの科学者「エスター」は「リトリン(縮小魔人)」でした。彼は或るときに昔、片思いで有った、女性の脳死体を、手に入れました。そして彼は、その検体から3種類の人工授精体を、造ることに成功しました。彼女達は成長すると、それは美しい娘達へと、育ちました。しかし科学者エスターは、憂いて居ました。それは彼の大事な娘達は「短命種」でした。その為エスターは、愛する娘達を守る為に「インキュレス(淫魔)」に、成ることを選びました。
本作は「完全版」の前半部分10話のみで、構成されたAシリーズの1つです。「第1章:右側神の離脱編」の第3作品(全35話)から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 20:29:45
41364文字
会話率:1%
被検体S:I.N。
生まれも育ちも研究施設だった桜満日景に与えられたプロジェクトネーム、それがシン。
ただ人を殺す為だけに生み出された彼は人の心と触れ合った時、初めて命の重さを知ることに。
大切なことを教えてくれた仲間と共に、一発の弾丸とし
て戦場を駆け抜けた先にあったものは地獄だった。
「悪党は皆殺しにする」
憎しみの炎を宿し、彼は今日も悪を断罪する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 10:00:00
10654文字
会話率:37%
ある街に家族3人で経営する何でも屋があった。
街の人だけが利用するような小さな店だった。
それでも業界ではそれなりに名のしれた店だった。
そんなこじんまりとした店に白衣を着て、フードを被り仮面をかぶった男が「新薬の被検体になってくれ」と依頼
をしてきた。怪しさ満点の男に姉のシアラは依頼を断ろうとするが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 18:37:19
1920文字
会話率:31%
元公爵家執事の冒険者ジェイ・ハミルトンの物語第3章(その9)。
イアナたちがマリコーの研究室に囚われ実験の被検体にされそうになっている。しかし今のジェイは仇敵バロックと彼が作った最強の魔法戦士エルと交戦中だ(ただし結界のせいで双方とも
攻撃が通らない状態)。そんなジェイのもとに現れたシスター仮面一号。彼女から受け取ったマジンガの腕輪(R)のスペシャルパワーを解放したジェイは……。
*本作は他サイトでも公開しています。。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-19 19:14:34
13858文字
会話率:37%
「もしかして、私結構危ない……?」
よく分からない箱に私の姿!?
『攻略本』とやらに私の名前!?
ついでに婚約者の名前まで!?
何だか不穏な空気……!これは、未来の出来事なの!?
私、婚約者から逃げた方がいい……!?
この春、フレル学園
へ入学することになった子爵令嬢ヒルデ。
不安を抱えつつも期待に胸を膨らませていた彼女だが、学園出発前夜におかしな夢を見る。
その夢をみたヒルデは、自身の婚約者であるシリウスに不信感を持つようになる。
「怪しい……怪しいぞ……さては、私のことを都合の良い被検体としてみてるね!」
婚約破棄で逃げ切りたい子爵令嬢と何故か逃がさない侯爵嫡男のラブ(?)コメディ!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 17:08:25
8198文字
会話率:46%
記憶喪失の少年「萩野秋(はぎの あき)」はとある部屋で目を覚まし、記憶を無くす名前の自分と関わりのある少女、「倉床柚葉(くらとこ ゆずは)」と出会う。柚葉との会話の中で秋は自分の現状や自分が被検体となり行われた実験のことを少しだけ思い出す。
自身の記憶を辿る秋だったが、そんな最中街に怪人が現れる。秋は過去の実験で使用された「アークデバイザー」と「アークインジェクター」を使い、【ARK】と変身し、新たな運命を背負っていく事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 00:21:50
5066文字
会話率:51%
ある実験の被検体となったあなたは
1人の女性の人生を体験することになった
実験のサポートロボットから聞かされた
女性の人生は最悪な人生だった
これからあなたは救いのない
人生を知ることになる
最終更新:2025-02-14 15:52:40
14290文字
会話率:31%
地球にダンジョンが現れた。テンプレのダンジョンだ。突如として、各地に現れたダンジョンには魔物が現れて、人外の力を使い、魔法を唱えてくる。そんなダンジョンと共存するようになった地球は、未知の生命、未知の技術、そしてダンジョンが現れたことによる
魔力による汚染で産まれたスキルという名の力を手にした。そこまでは良い。いや、良くはないが。テンプレなら冒険者という職業が生まれ、各企業は手に入る魔物の素材や、宝箱から手に入る品物を大金で買い取り、世界は冒険者の時代となった。テンプレならそうだよな?
……そうはならなかったんだ。現実は世知辛い。よーく考えてくれ。魔物の素材を大量に企業が買い取る? おいおい、検体なら100体もいりゃ良いよな?買い取り続けることなんてしないのさ。だから冒険者なんて生まれる素地はなかった。当然だ。誰が命を懸けてスキルを持っていたとしても、無報酬でダンジョンに潜るんだ?そんな奴はいやしない。
と、なるとどうなると思う? 幸いにして魔物には地球の兵器は効いたんだ。銃やミサイルで倒せることができた。あっさりとな。
……だがな、奴らは日毎現れる。きっとダンジョンに潜って魔物を定期的に間引かないからだろうな。これが世界で数個しかダンジョンが現れなかったーとかなら、まだ良かった。だが、ダンジョンはそこらじゅうにできたのさ。弱い魔物しかいないダンジョンから、強い魔物も出てくるダンジョンまで。
毎日軍隊は戦った。銃弾を湯水のように使っていき、花火のように景気よくミサイルを撃ち込んでな。その結果がどうなるか、わかるだろう? まったく利益にならないダンジョンという災害を前に、資源は少なくなり、税金は高くなり……。ついには重要な街以外は放棄しちまったのさ。そうなると悲惨なもんだ。無法地帯がそこらじゅうにできて、貿易すらも簡単にできない世界の出来上がり。
そんな未来となった数十年後の世界で俺は生きている。とりあえずは数十年鍛えたスキルで世界を救うつもりだ。こっそりとな。
救う方法は簡単だ。俺のスキル『等価交換ストアー』を使えばいい。ほら、そこの角にあるだろ、自動販売機みたいなのがさ。Fランクモンスターの核を10個で初期ポーション1個と交換できるみたいだぜ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 07:05:40
1529915文字
会話率:47%
謎の研究施設に謎の研究員、そして謎の被検体。すべてが謎に包まれた世界で被検体の一人として存在する男は、満を持してそこから脱出しようとしていた。何のために脱出するのか、脱出した先に何があるのか。それは、誰にも分からない・・・?
最終更新:2024-12-29 08:13:01
7915文字
会話率:0%
心臓を無くした少年と、心を無くした少女。
少年は大手企業の御曹司で、将来は一流のファッションデザイナーになることが夢だった。
父親の反発にあいながら、自らの夢を叶えようと家を出て、単身アメリカに渡っていた。
彼には才能があった。
そして、情熱があった。
父親のツテで知り合った大手ファッションメーカーの社長に無理を言って、自らの才能を試そうとしていた。
1年間でいいから、チャレンジさせてほしい。
自分がデザインした服を、ニューヨークで開催されるコンテストで発表させてほしい。
そんな矢先だった。
ストリートギャングに襲われ、心臓に「穴」が空いたのは。
彼はあの日、死ぬ運命だった。
何者でもなかった彼にとって、たった1発の銃弾は、世界を終わらせるには十分だった。
あの日、少年は世界と決別した。
脳死状態になった彼の「情報」を移植する。
世界最高峰の医療施設で、莫大な費用をかけて行われた「生態情報保存プロジェクト」。
その被検体となった、“Z(ゾア)”という少女の体を、借りるまでは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 02:59:20
682文字
会話率:9%
58年前、突如として襲来した高位次元生命体“イドラ”。
ありとあらゆる“生物・物”に憑依し、科学技術文明を破綻に追い込んだイドラに対抗した唯一の存在“サマナー”達は、人類の盾となる国際機関“ロンギヌス”を設立する。
イドラ発生後誕生
した、イドラ接触後に新たな能力を覚醒させた魔人“アバドン”を組織に迎え、やがてロンギヌスは強大な権力を持つ巨大組織へと発展した。
そして現在ーーー二つの大陸の間の海に浮かぶ島国“ヤマト”。
その首都タマユラで梵駒子(そよぎこまこ)は、ロンギヌス機関ヤマト支部でイドラハンターとして海岸沿いの集落からのイドラ討伐の依頼を遂行するため、イドラを討伐する。
喜ばれるどころか住民から石を投げられ罵倒される駒子。しょげながら帰還するも、上司である不知火局長は駒子の苦情をあえなくスルーする。
家に帰り、仲魔であるウィランジュ達と毎日わいわい過ごす日常はこのまま続くと思っていた―――だが玉の緒タワーで起こったテロを契機に、駒子と家族の日常は一転する。
【シルヴィア編】
銀色の髪に銀の瞳の女“シルヴィア”。
かつて“エピファネス”と自らを名乗る獣頭の人型イドラにより、人体実験の被検体として過酷な過去を持つシルヴィア。その過去の復讐のためにエピファネスの情報を集めるが、集まるのは関係のないカルトや犯罪組織の情報だった。
そして今回も関係がないと思われるイドラを崇拝するカルト教団を調べるため、シルヴィアは単身カルト教団のコロニーへと出向く。
【リオ編】
9歳の頃の体験により、特殊な能力を覚醒した千月・リオ=ブレイディ。
それから自身の能力を用いて犯罪まがいに加担する日々を送っていたが、とうとうロンギヌスから目を付けられる事態に。
リオが小さな頃から幼馴染として慕って来た、現在はロックバンドD・O・D( Dance Of Death )のメンバーであるロイド・ヴェインとの再会を機に、ある目的をもってロンギヌスに所属する事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 19:49:59
59298文字
会話率:49%
上皇の皇子として生まれた少年、六尊<ろくそん>。術式の才能が無かった彼は父親に冷遇され、ついには命を狙われた。一夜にして母を失い、家人を失い、皇族の身分さえ失った彼は、謎の声の導きで九死に一生を得る。彼は京の外れの貧民窟で復讐の時を待ち、牙
を研ぎ続けていた。
希望も何もない惨めな日々。それは、一人の少女によってふいに終わりを告げる。
親王の被検体、伊奈<いな>――彼女との出会いは、六尊の日常を大きく揺るがし、果てには皇国の命運すら左右する波紋へと広がっていく。
これは、一つの物語の終わりと始まり。ある英雄譚の序章の序章である。
(*本作品はカクヨムにも掲載しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 22:23:47
23009文字
会話率:41%
400年前に起こった事故により、時空の淵にはまりながら時間が加速度的に速くなっていく惑星スフィード。沈みゆく惑星を見守る4つの月「諸月連邦」は、惑星本体を生物進化の実験場として運用し、その成果から富を得ていた。
スフィード上では、活動領
域の縮小により検体たちの生存競争が激化、絶滅戦争の色が濃くなる中、進化によりついに魔法力を獲得した種族が現れる。彼らは、事故以来消息を絶っている第5の月「白の月イータ」の住民の末裔だった。
旧スフィード皇帝を祀る「墓所」の主、枢機卿は、惑星の管理全権を裏で握りながら、管理マシン「ゾード」に魔法力を適用する技術を開発、その媒体として、地球で開発された化学物質に目を付ける。すべては事故を引き起こしたと目される皇帝の復活に備えるために。
地球に漂着した宇宙艇「オルガゾード」の返還を機に招請された科学者たちに紛れ、魔法に憧れる少女シオネも、イータ人に会うためスフィードに向け旅立つが‥‥。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 12:12:13
9211文字
会話率:41%
魔導実験の被検体として、捕らわれの身となっていた俺は、この体を古代魔法陣と古代文字を刻みまくった魔導士エステルネスに自由になりたいなら協力をしろと要請された。
了承した俺が目が覚めると、アドレナリン量が高まると、劣神(インフォニア)に変身
できるようになっているじゃねぇか!
そして俺をこんな目に合わせた奴が、世界を救い、魔王を倒した後つけあがった勇者キリトウだとエステルネスに教えてもらう。
マジで許せん……しかも記憶がほとんど何もない。
更に言うと!劣神と化すこの体は人間の時は獣のち〇こ、劣神の時は人間のち〇こになるというポンコツ仕様。
恋愛禁止のこの体をどうにか完成させないと、マジで生きる喜びは何もない!
そこで仕方なく、エステルネスと一緒に、彼が計画する大公妃の為の新自由都市建設を手伝う事にした。
ダフィーと名乗った俺は、自由都市建設に反発する輩を倒し、そして俺をこんな目に合わせた奴をブチのめし、そして恋愛の出来る体になる事が出来ると言った。
……信じていいか疑問だが、まずは信じるしかないな。
俺はち〇こを取り戻す為、まずは生活費を稼ぐ必要から自由都市建設に励む日々を送る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 23:10:00
30237文字
会話率:36%
10月31日。夏の終わるその日、世界の境界線は曖昧になる。
とある世界。フィとオクルは、兵士たちから逃げ回っていた。
ここはハガラズ王国。オクルの生まれた国である。
この国にとって、オクルは逃げ出した被検体である。
それでも、この国に潜入
しなくてはならない理由が、二人にはあった。
フィは魔法を使って、二人を囲う兵士たちから逃げようとする。
けれど、その魔法は失敗だった。
そもそも、フィの魔法には、大成功か大失敗しかないのだ。
辿り着いたところは、二人の生きていた世界とは違う世界の、空の上。
降り荒ぶ嵐の中、森の中に二人は落ちていく。
「マレビト来る、か」
その世界、「あそびの社」に住まう白猫・諷は、落ちてきた二人を回収し、布団に寝かせて、そう呟いた。
それは、神さまの預言の通りであった。
二人がやってきたのを皮切りに、社にはだんだんと仲間が集まってくる。
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この物語は、pixivにて連載(遅)している「あそびの社の語り草」を再編集したものです。
pixiv版(本編)→https://www.pixiv.net/novel/series/10075070
諸都合(複垢禁止)により名義が違いますが、中身は一緒です。悪しからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 05:00:00
31864文字
会話率:33%