アスラント王国の第二王女として生まれた、アンナは、前世の記憶を抱えたまま転生した特異な存在。
魔法の才能に恵まれ、幼少期から戦場に送り込まれ、破壊魔法の天才として名を馳せる。
しかし、戦争の残酷さと命の儚さに直面する中で、自らの力の使い道に
疑問を抱く。
そんな折、運命的に出会ったジャンベルが、アンナの心に光をもたらす。
63歳になった今、王国を導いてきたアンナは、自らの功績を振り返るが、未だ終わらぬ戦乱に無力感を覚えていた。
平和を求め続けるが、敵国との緊張は高まるばかりだった。
最期の時、何を語るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 20:49:57
6067文字
会話率:31%
……意識が戻ったわたしは、ロボット二体に抱えられてトラックの荷台に放り投げられた。2289年7月初め、一斉安楽死の死体処理が始まっていた。わたしは、咄嗟にトラックから飛び降りると、ロボットに見つからないように部屋へと戻った。
6月30日
の「最終日」。わたしは、残っていた何人かの知り合いと、別れの挨拶を交わした。家族は、選ばれて火星に移住した一人息子のオガワ・マモル以外は、すでに安楽死処置でこの世を去っていた。火星の息子に最後のメッセージを送ったその夜、わたし、ミヤマ・ヒカリはこの部屋で「享年28」の最期のときを迎えるはずだった。
生まれ育ったここネオ・トウキョウで、一斉安楽死処置の失敗例は、確率的におそらくわたし一人のはず。月に本部を置く国際連邦のマザーAIに知られたら、再び処置を施されるに違いない。どうしよう…
かつて老占い師に言われた、「会いたいと思う者のところへ向かうとよい」という言葉を思い出した。会いに行ける可能性のある唯一の人物は、自分が生まれる前に大陸で行方不明になった、祖父のミヤマ・マモル。彼の写真と、その裏に書かれた「30115」の数字を手掛かりに、わたしは大陸へ向かうことにした。
マリンビークルという小型船で、AIによる追跡が来ないうちにネオ・トウキョウを後にする。航海のお伴をするビークルを、わたしは「アルト」と呼ぶことにした。「30115」をもとに指定した「北緯30度、東経115度」の地点は「到達不能」。代わりに、最寄りのレフュージを目指して東シナ海を航行し、長江河口のネオ・シャンハイへ到着した。
第四次世界大戦後、寄るべき国を失い、核兵器、生物化学兵器で汚染された地上に残された約1億の民。彼らを収容すべく、国際連邦が建設した大型シェルターであるレフュージは、ネオ・トウキョウ、ネオ・シャンハイを含めて地球の30ヵ所に設置されていた。
レフュージの外には、国際連邦管轄外のAOR(Aliens Outside the Refuge)と呼ばれる居住民たちがいる。その大きなコミュニティーが、ネオ・シャンハイの対岸に存在することをアルトから聞かされ、わたしは長江を渡り、上海へ向かった……
※事情があって削除した長編を、少し再構成して、再び連載の形で公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 20:10:00
87681文字
会話率:23%
アイラ・タルコットは、魔術師を数多く輩出している男爵家の令嬢である。
生まれ持った高い魔力で、魔術学校に首席合格し、魔術師を目指し充実した毎日を送っていた―――はずだった。
いつの間にか歯車が狂い出し、アイラの人生が傾いていく。
周囲の
悪意に心が折れ、自身の部屋に引きこもるようになってしまった。
そしてある日、部屋は炎に包まれる。
薄れゆく意識の中で、アイラに駆け寄る人物がいたが、はっきりと顔は見えずに、そのまま命を落としてしまう。
―――が。
アイラは再び目を覚ました。
「私……私はまだ、魔術学校に入学してはいない……?」
どうやら、三年前に戻ったらしい。
やり直しの機会を与えられたアイラは、魔術師となる道を選ぶことをやめた。
最期のとき、駆け寄ってくれた人物が、騎士の服を身に着けていたことを思い出す。
「決めたわ。私は―――騎士を目指す」
強さを求めて、アイラは騎士となることを決めた。
やがて見習い騎士となるアイラには、様々な出会いと困難が待ち受ける。周囲を巻き込みながら、仲間と共に強く成長していく。
そして、燻っていた火種が燃え上がる。
アイラの命は最初からずっと、狙われ続けていたのだ。
過去に向き合ったアイラは、一つの真実を知った。
「……あなたが、ずっと私を護ってくれていたのですね……」
やり直しの人生で、騎士として自らの運命と戦う少女の物語。
***
この作品は、アルファポリスさまにも投稿しております。最後の方だけ内容が若干異なっていますが、物語の本筋は一緒です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 20:33:52
539032文字
会話率:44%
クリスマスにひとりぼっちの悪役王子ギルベルト。自分がゲームキャラだと自覚してがんばってきたが、疲れてしまい役を降りたいと願う。心残りは、誰にも愛されない人生だったこと。
さみしさを感じながら目をつむり、最期のときを待つ。
そこに悪役令嬢トル
テリーゼが現れて――。
◇◇
クリスマスの夜に悪役王子に起きた優しい奇跡。
(pixivにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-18 07:15:19
6150文字
会話率:31%
ノストラダムスの大予言。
かつて知らされた、人類最期のときでした。
しかし、最期というものはすぐ私たちのそばにあるもの。
たとえ自分で気づかない、見ようとしていないところにあることだって……。
最終更新:2021-08-13 23:00:00
3913文字
会話率:9%
美しい男と醜い女。愛にあふれた最期のとき。
最終更新:2020-01-06 14:59:47
4910文字
会話率:32%
人類最期の男は過去を振り返りながら、最期のときを迎えようとしていた。
人工知能と対話をして人類が滅びた理由を知った彼は、静かに息を引き取る。
最終更新:2017-01-08 09:00:00
5714文字
会話率:56%
少年は入院している幼馴染の少女のもとに毎日のように通っていた。
病室で出迎えてくれる少女に対して、少年は隠し事をしていた。少女が病によって余命幾許もないこということを。
そんな日常が半年続いたある日、少女は「世界を滅ぼそうと思う」と楽
しげに言い出した。
少女をみて少年はため息をつきながら、最期のときまで茶番に付き合ってやろうと思った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-11 20:41:47
16057文字
会話率:40%
人とは記憶の器だ。
では記憶が消えてしまったら、それはなんだろう。
最期のとき、人は何を思うだろう。
最終更新:2016-07-15 12:16:37
734文字
会話率:6%
ー「もしも、最愛の人の最期のときを知ることが出来たなら、貴方はどうしますか?」
最愛の恋人の死から1年。ショックから未だに立ち直れない【海】は、亡くなった恋人【蒼】の部屋で日記を見つける。日記を読んでいても立ってもいられなくなった海は、開
発中のタイムマシン「SKY」の被験者に応募し、蒼が生きていた頃にタイムスリップする。
しかし、タイムスリップした者は、歴史を変えてはならない。勿論、誰かの死に関わることも許されない。
海は、蒼の命をとるのか。それとも・・・?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-25 04:41:57
209文字
会話率:13%
王国、最期のとき。弑されるもの、生き残るもの、奪うもの。それぞれの思惑が交錯した。
最終更新:2012-11-09 00:28:07
3758文字
会話率:36%
戦艦『榛名』『伊勢』『日向』――この三隻は長く日本を護り続けてきた古参の戦艦であった。横須賀の『長門』以外に、日本に残された戦艦はこの三隻だけであった。しかしその三隻も予備艦に艦種変更され、呉の港で浮き砲台としての余生を過ごしていた。神龍や
大和たちが沖縄に特攻してからも戦争は激化の一途を辿り、戦況は悪化し、彼女たちはこの国の危機を察していた。そして遂に、彼女たちに容赦ない戦争の荒波が襲いかかってくる。それは、最期の戦の津波だった―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-02 20:32:49
26341文字
会話率:46%
幼い頃から不治の病にかかったボク。無意味な治療を続ける毎日が嫌になっていた。そんなある日、ボクはキミに出会う・・・・・・・。
キーワード:
最終更新:2006-08-03 15:45:50
636文字
会話率:0%