「――きっと、姉様の代わりにお役目を果たします」
大火々本帝国《だいかがほんていこく》。通称、火ノ本。
八千年の歴史を誇る、この国では火山を神として崇め、火を祀っている。国に伝わる火の神の伝承では、神の怒り……噴火を鎮めるため一人の女
が火口に身を投じたと言う。
人々は蝶の痣を背負った一族の女を【火蝶《かちょう》】と呼び、火の神の巫女になった女の功績を讃え、祀る事にした。再び火山が噴火する日に備えて。
火縄八重《ひなわ やえ》は片翅分の痣しか持たない半端者。日々、お蚕様の世話に心血を注ぎ、絹糸を紡いできた十八歳の生娘。全ては自身に向けられる差別的な視線に耐える為に。
八重は火蝶の本家である火焚家の長男・火焚太蝋《ほたき たろう》に嫁ぐ日を迎えた。
火蝶の巫女となった姉・千重の代わりに。
蝶の翅の痣を背負う女と蝋燭頭の軍人が織りなす大正ロマンスファンタジー。
※pixiv先行公開。成人向け内容無し(pixiv版では成人向けあり)。
全年齢向けシリーズ→https://www.pixiv.net/novel/series/12838388
成人向けシリーズ→https://www.pixiv.net/novel/series/12838526
※成人向けシリーズにおきましては、未成年による閲覧をお断りしております。全年齢版あるいはアルファポリス版をご拝読ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 06:10:00
167948文字
会話率:34%
自由な女学生の生活を満喫し、勉学にいそしんでいた世津子は、自宅の茶会に同じ学校に通う学生を招く。それは家族に紹介するためだったが、そこで思いもかけない事件が…
お読みくださりありがとうございます。まだ慣れないので、書式などについては笑っ
て許してくださると助かります。
後々余裕ができてから直そうと思います…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-29 03:20:00
51100文字
会話率:45%
虐げられた少女が愛され、幸せになっていく和風幻想婚姻譚。
幻羽族という幻の羽を出せる異能を持つ貴族階級に生まれた神楽夕花は羽が出せないため、父や後妻、腹違いの妹から「羽なし」と蔑まれ、使用人以下の扱いをされ、虐げられていた。
辛い生活でも
夕花は腐ることなく健気に生き、庶民に混じって働いていたが、それすら全て家族から搾取されていた。
ある日、夕花に恐ろしい吸血鬼との縁談が持ち上がった。
吸血鬼は幻羽族の娘の血を全て吸い殺してしまうと言われ恐れられている。
大切にしていた全てを失い、絶望していた夕花だが、相手の吸血鬼は数日前に偶然助けた見目麗しい青年、月森白夜だった。
白夜は夕花を助けにきたのだと手を差し伸べ、美しい花嫁衣装を着せて連れ去った。
その日から夕花の運命は一変した。
夕花に待っていたのは今までと真逆の幸せな生活。
夕花は秘密の多い白夜に少しずつ惹かれ、すれ違いながらも愛を育んでいく。
しかし水面下では、とある陰謀が蠢いていた──
不遇ゆえに自己肯定感が低い少女と、異能の力と謎を持つ吸血鬼のお話。
和風っぽい別の世界のファンタジーです。
キャラ文芸的なお話で、正統派溺愛の修行のつもりで書いております。
他サイトにも載せていますが、そこから大幅に改稿しています。
最後まで書き終えており、一週間程度で完結する予定です。ハッピーエンド確約。
順次更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:56:04
110863文字
会話率:49%
一通の手紙が芽依の元に届く。護花鈴隊からの手紙。念願叶った証だった。幼馴染の智紀、千香とともに汽車に乗り、護花鈴隊本部へと向かう。
彼らを待っていたのは、半年以上におよぶ入隊体験だった。それにより入隊部隊が決まるのだ。
芽依、一部隊である〈
実行班〉を目指す。そこには瑠華がいるからー。自分の過去を背負い、周りの思いに触れ、彼女の宿命を見て、どう生きて行くのか・・・。
1.2.3章は入隊体験編になると思いますが、いろいろ絡みはあります。(瑠華さんほか視点含む)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 14:14:00
13557文字
会話率:31%
吾妻淑乃は要領の悪い娘だった。
頼まれごとをされれば断りきれずに引き受け、身内からも愚鈍さに愛想を尽かされる始末。
だから、淑乃は早く家を出て婚約者の元へと嫁ぐことだけが望みだった。
だが、その望みも儚く散るときが来ようとは夢にも思っていな
かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-21 17:35:32
9157文字
会話率:43%
都には陰陽師、里山には神秘がまだある中、外国からの文化がもたらされて馴染みつつある時代。
蝶々さんは村から離れたとあるお屋敷に住んでいる。覚えている限り昔から、これからもずっと先まで住んでいるつもりだ。
秋の長雨のころ、蝶々さんは不思議な日
記を見つける。自分の字のようなのに書いた覚えのないもので、多くの日記の中に隠されるようにしまわれていた。
「蛍ですら身を焦がすのに、わたくしはまだ恋も知らない」
たった一文書かれた日記は蝶々さんの好奇心を刺激する。蝶々さんは、恋という字を知らない。恋がなんなのか知らない。
蝶々さんの興味から始まった恋探しは意外な客を招いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-25 21:00:00
42545文字
会話率:29%