二人の女性はいつものカフェで今日の計画を建てていた。
日本人のような顔立ちの女性は届いたブラックコーヒーをミルクも砂糖も無しで飲み干そうとした。予想以上に苦いその黒い液体に女性の顔をしかめた。
向かいの席にいるヨーロッパ風の顔立ちが混ざって
いる女性が優雅に食べていたケーキを一口分フォークに突き刺し、向かいの席の女性に向けた。向かいの席の女性は嬉しそうに甘いケーキを口に入れた。
「全く、無茶するからよ」
ケーキをあげた女性が向かいの席の女性にそう言った。しかし返ってきた返事は予想外のものだった。
「私は好奇心で動いたのよ。後悔はないわ」
性格を考えれば分かることだったが、後悔はないと言い張るのは以外だと思っていた。
「そんなことはどうでも良いのよ!」
ケーキを食べた女性は店内に響く声でそう言った。ケーキをあげた女性に見せるように使い古したタブレットの画面を見せた。
写っていたのは衛星写真だったが、ある森の中だけ白く塗りつぶされていた。
「今日はここに行くわよ! "ミューレン"!!」
「確かに気になるわね……それじゃ」
二人は席を立つと、顔を合わせた。
「「調査を始めましょう」」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 12:00:00
1365547文字
会話率:49%
死と隣り合わせのハードな世界なのに読後ほっこり。
ダンジョン探索の最高深度探索記録を持ったまま引退した元忍者が、元賢者の妻と自家製回復アイテムの店を開き、ダンジョン内の探索者へ荷物をお届けする配達の記録。
「ボッタクル商店?」「ボタニカルだ
」
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 17:15:13
325838文字
会話率:18%
カコは元墓荒らしで、現在は遺跡調査団「クロック」の見習い調査員。
普段は調査団の隊長で、研究者のミライさんの助手をしている。
調査団の目的は遺跡やお墓などに行き、そこに眠る謎や秘宝の発見・調査・保存である。
しかし、調査団の目的とは異な
りミライさんの目的は眠っているミイラの発見だ。
ミライさんには少し特殊な力があり、発見したミイラを使ってそのミイラが作られた時代に遡り、調査をすることが出来る。
時にはミイラを自作したりも…。
振り回される助手と自由気ままな調査員の時間を超えた探索記録。
この作品は「カクヨミ」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 21:49:10
4233文字
会話率:26%
寝て起きたら白い部屋。扉を開けたらエレベーター。迷い込んだは古びた屋敷。これは記録。ここではないどこかに迷い込んだどっかの誰かさん達の生きた証である。摩訶不思議奇想天外魍魎跋扈の異次元を攻略せよ。
最終更新:2020-06-01 04:00:00
11252文字
会話率:31%
早朝脱走した犬を探しに街中を走りまわる俺。俺は通りかかる人々に”飼い犬を見なかったかどうか”を尋ねる。しかし、その返答は俺を呆然とさせた。何故なら彼らは口を揃えてこう言うのだ、「それはあなたです」と。
最終更新:2011-02-13 16:48:52
1165文字
会話率:3%