星が見えるのは、夜に霧が晴れるほんのひとときだけ。
異星の植物を見つめ続けてきたアイリスは、ある日、言葉を持たぬ“彼女”と出会う。
彼女の思念は、まるで風のように、アイリスの心に静かに触れてきた──。
地球を知らず、ただこの星の空を見上げ
て生きてきた彼女は、
いま、名前のない「想い」と出会おうとしている。
これは、星と霧のはざまで静かに揺れる、一人の若い女性の再生の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 18:01:06
6386文字
会話率:6%
声を出せない少女・蛍と、お喋りな少年・時雨。互いに孤児で幼馴染みの二人は、ヒトの残留思念から生まれる怪物〈音念〉を倒す部隊の一員として、同じ隊舎で暮らしている。
とある保護者不在の夜、二人きりで外食しようとしていた矢先に警報が鳴った。すきっ
腹を抱えて駆けつけた蛍たちが現場で遭遇したのは――……。
*ノベルアップ+主催『うどん小説コンテスト』に参加するべく書いたのにうどん要素が少ない
・タイトルがアレっぽいけど荒んでるどころかほのぼのヒューマンドラマ路線です
・なぜかバトル要素あり、ので、ちょこっと流血もあり
・主人公は独白除き一言も喋りません
・カクヨムでも掲載しています
ただうどん食うだけの話にしとけばよかった。反省はしている。後悔はしていない。うどん食べたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 18:09:20
209700文字
会話率:32%
大学受験に失敗した星野光一は、紆余曲折を経て九州管区警察局に秘密裏に存在する防犯部へ就職した。そこは、契約した悪魔の力を借りて強行犯が現場に残した思念を消去することを仕事にしている部署で、他の同僚よりも悪魔との親和性が高い光一にとっては天職
とも言える職場だった。
そんなある日、帰宅して晩御飯を食べる光一が目にしたのは、筑後川で変死体が発見されたというニュースだった。
事故か事件か。同僚と共に光一が掴んだ真実とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 23:28:53
497835文字
会話率:57%
考古学と図書室が好きな怜奈は、四年生。幼なじみの詩雛と、夏休みに発掘調査に参加する。古代ロマンにどっぷり浸かるはずが、古墳に入った途端、異世界人に遭遇し、有無を言わせず協力者にされてしまう。二人に課せられたミッションは、『思念波』を集めるこ
と。しかも、この『思念波』を扱えなければ、大災害が起こる!?
いきなり異世界に転生するのではなく、自らの選択で転生を選び、成長していく物語です。なので、しばらくは現実世界での(あくまでもフィクションです)話になります。
また、魔法ではなく、『思念波』を核とした物語です。『思念波』とは、どんなものなのか、怜奈達が経験しながら解き明かしていきます。そして、『思念波』を扱えるようになった怜奈達の選択は?というところまでが転生前のお話になります。
なお、設定上宇宙が絡んできますが、作者としては、SFではなく、あくまでもファンタジーとして書いておりますので、ご了承ください。
なぜ宇宙なのか。それは、『思念波』が関係しています。
なお、作者が非常に遅筆なため、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。よろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 08:10:00
409890文字
会話率:45%
とある日、Twitter上にて。
他愛ない会話から生まれた「しーちゃん1日貸出券」
神崎ライくんにプレゼントしたところ
なんと、しーちゃんを学園に招待してくれました。
しかも、その学園で可愛いお友達まで出来ちゃいました。
ひょんなこと
から始まったこの交流が、思わぬ波紋を呼び、いつの間にかお互いのキャラが入り乱れた異文化交流へと発展。
こんな面白い話、Twitterだけじゃもったいない!!
そうして生まれた奇跡のストーリー。
それがこのコラボ小説の始まりです。
なお、この物語は二つの原作と密接に関わっておりますが、もちろんこの小説だけ読んでいただいても楽しめる内容となっております。
それでは、しーちゃんとソフィーの物語をお楽しみ下さい!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 08:10:00
129948文字
会話率:53%
この短編は、企画童話「流れ星」用に書いた 外伝です。
本編は、「古墳に入ったら異世界の姫様の協力者にされてしまった~WE ARE ALLY. SAVE THE PRINCESSES OF EMULIA」というSFとファンタジーの混ざった物
語になりますが、そちらを読んでいなくても楽しめる内容となっています。
舞台は平行世界にある地球の姉妹星、惑星アレト。
気候や風土は地球とほぼ同じですが、精霊石を持つ五つの大国が主に支配する世界です。
人々は穏やかでいさかいを好みません。声をあらげて人を威嚇したり怒鳴りつけたり、激しい嫉妬や怒りといった感情を表に出して争うことがないよう、生まれてしばらくたつと、体のどこか、大抵の人は利き手ではない方の手の甲に、思念石を着けてもらいます。
これは、大きく感情が動いた時に、その感情に突き動かされることがないよう、その思念波を吸収してくれる働きがあります。
思念石は思念波を吸収し、エネルギーとして蓄えます。人々は思念石をスイッチ代わりに使ったり、電力の替わりに使ったりと生活の一部として使っています。
たまりすぎた思念波は回収してもらうことも出来、国を支えるエネルギー源の一つにもなっています。
五つの大国はそれぞれ違う精霊の王に護られており、その国の精霊王にちなんだ思念石を使っています。
この短編は、プロローグと五つの大国ごとに、「流れ星」をテーマにした童話を集めたお話です。
最後まで楽しんでいただければ、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-13 23:14:21
27028文字
会話率:24%
白河(しらかわ)現輝(げんき)が重度の中二病患者集団《クリフォト》と共に5人の女子高生を拉致・監禁した事件から15年後───。
藍ヶ崎高校に通う1年生男子の鷺森(さぎもり)零(れい)は夏休み前だというのにも関わらず厚着をしていた。
そん
な彼は校長室に呼ばれ、顔見知りの刑事・長瀬(ながせ)から仕事を依頼される。依頼されること自体は珍しいことではないのだが、今回の案件をきっかけに正気が足りない同学年の女子・黒山(くろやま)詩穂(しほ)と何故か行動を共にしなくてはならなくなってしまった。
詩穂と出会ったことにより、零の日常は壊されていく。そして、詩穂が零と共に行動する理由とは───?
※この作品は「隣の転校生は重度の中二病患者でした。」の続編になりますが、出来るだけ単体で楽しめるように心掛けますのでよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 02:00:00
609781文字
会話率:55%
遥か昔、七つの幻力(げんりょく)が世界に降り注ぎ、人々はそれぞれの力に適応して国を築いた。
空を渡る思念の国〈シンリヤ〉、魂を操る者の集う〈魂力の国〉、禁忌の力が眠る〈魔力の国〉――
それぞれの国に伝わる力と、今なお眠る“邪悪な存在”。
少年カムナは、病に倒れた母を救うため、世界のどこかに存在すると言われる奇跡の秘薬“神の雫”を探して旅に出る。
旅の始まりに現れた、不思議な青年。
手渡されたのは、謎の剣と、心の奥に眠る“もう一つの力”。
それは、七つのどの幻力にも属さない“第八の力”――
心力(しんりょく)。
感情を剣に、祈りを力に変えるその力が、やがて世界の運命を揺るがす“鍵”になることなど、少年はまだ知らない。
笑って、迷って、ときどき転んで。
それでも進むカムナの旅は、やがて神話さえも塗り替えていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 08:41:10
13605文字
会話率:47%
惑星地球化事業に従事していた銀河高次思念連合体の軍人、待宵 望は、経過観察のためほんの十年ほど眠っているはずだった。
しかし、休眠の最中、特大級の災害に見舞われ世界は激変。造り替えられるはずであった世界は全く予想外の姿に変貌し、ファン
タジー風味溢れる異種族や魔法、謎の技術蔓延る不思議な世界に成り果ててていた。
この様を見て高次機械技術の申し子は呟く。
「こんなもん、実質異世界転生したようなものじゃないか」
異郷に近い世界に放り出された機械化人間と、そのパートナー-AIの生き残りと帰還をかけたSFファンタジー物語、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 20:56:34
598807文字
会話率:34%
死後、“天国”と呼ばれる街に降り立った男・レッド。
そこは理想郷とはほど遠い、不条理と謎に満ちた場所だった。
「私は天使になったし、妻は悪魔だった!?」、悪い冗談はやめてくれ。
新米天使のレッドに与えられたのは、天使道具と
──高性能AI「ブルー」だけ。
半透明の残留思念が彷徨い、建物は絶えず入れ替わる。
そしてAI「ブルー」と共に真相を探るレッドの前に現れたのは、“天国で消える天使たち”という噂だった。
「これは魂の終点か、それとも始発点か」
煙草の煙が視界を曇らせるたびに、世界の歪みが露わになっていく。
異世界転生×SFファンタジー×サスペンス、異色の物語!
※目指せ、ネト○リ映画化!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 19:05:46
123652文字
会話率:31%
――2035年、電脳都市ロンドン。光と影が交錯する街に、未知の脅威が生まれる。
霧雨に煙る未来都市ロンドン。高度な電脳化が進み、ARが日常を彩るこの街は、技術の光に満ちている。しかし、その裏側では、見えざる格差と新たな犯罪が深く根を下ろし
ていた。
そんなロンドンで発生した、不可解な事件。ホログラム映像に現れる、物理法則を無視した「歪み」。そして、著名な遺伝子工学者の謎の死。ロンドン警視庁ですら手が出せない、人知を超えた「何か」の存在が囁かれ始める。
この異常な謎に立ち向かうのは、二人の女性。
一人は、元情報士官にして、卓越した情報分析能力を持つ電脳犯罪専門家、リーナ・ジャンヌ・ホームズ。自ら開発した量子AI「コグニト」とARスカウターを駆使し、事件の深層へ迫る。
もう一人は、法医学を専攻する女子大生、ヴァイオレット・スミス・ワトソン。彼女の持つユニークな視点と洞察力が、ホームズにとって欠かせない鍵となる。
電脳空間の深淵「コード・アビス」。そこに潜むのは、禁断の遺伝子と、量子知能に憑かれた「亡霊」――かつて犯罪界のナポレオンと恐れられた、あのモリアーティ教授の思念だった。
光と影が交錯する電脳都市を舞台に、レディー・ホームズとワトソンの新たな冒険が今、始まる。これは、単なる事件ではない。世界の未来を揺るがす、未知の脅威との戦いだ。
量子知能に憑かれた亡霊が、コードの深淵から囁きかける。
「ゲームは、まだ始まったばかりだ――」
未来のロンドン、サイバーミステリー、AI、そして新生ホームズ&ワトソン!
電脳の闇に挑む二人の活躍を、ぜひ見届けてください!
※X(旧Twitter)にてこの作品の動画をアップしております。この動画で世界観を共有ください。
https://x.com/hashihashi111/status/1924029363428745272折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 07:09:41
33851文字
会話率:22%
生き物の死して残された思念が呪いとなり集まることで現れる化け物、呪現獣が存在する世界。とある事件をキッカケに他の為に己を顧みない中性的な美形の少年ユガタと呪いを喰らい糧とする悪食の呪いに魅入られている大男オレガはお互いの魂を繋げてしまう。片
方が傷つけばもう一方も傷つき、死すら共有されてしまう。そんな二人が生きた旅路の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 20:58:32
23491文字
会話率:74%
その存在は、記録されず、共鳴される。
記憶が支配する世界で、少年は「自由」という異物になる。
記録されざる存在となった少年は、世界の“共鳴”を目指す。
神が造りし天球《セフィラ》──それは記憶で満ちた、観測と支配の箱庭だった。
第七
階層の片隅、他人の記憶が流れ込む異能を持つ少年・クラウは、
天より墜ちた“思念核”と接触し、己の前世の断片を垣間見る。
その瞬間から彼は、「記録されざる者」となった。
世界の秩序に追われ、神の軍に狙われる中、
クラウは語られなかった記憶を辿り、“共鳴”の真実に迫っていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 06:00:00
11155文字
会話率:15%
殺人思念。それは地獄から抜け出した殺人鬼たちの思念。それが現世で生きる人々に取り憑くと、その思念に操られ殺人を犯してしまう。それを防ぐ為に、今日も日暮結子は相棒の邪鬼丸と共に、討伐へと向かうのだ。
最終更新:2025-04-09 09:55:31
863文字
会話率:28%
大学では日本一と言われるT大を出たO氏は、就職せず、作家を夢見て小説を書いていたが、容易には金にならないことが分かり、サラリーマンになることを決意する。O氏が就職した会社のその課は花形的な部署で、会社の中枢部への上昇階段に固くセットされてい
たが、周囲の人間それぞれが立身出世を目指して競争する冷たい雰囲気だったので、O氏は転出を希望して別の課に移った。新しく入った課は競争もなく、周囲の人はO氏に好意的で、O氏は幸福だった。しかし、O氏にはある心的傾向があった。それはある一つの思念が生じると、それにこだわってしまうという傾向だった。……
1983年執筆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 11:07:25
9352文字
会話率:39%
昔々、世界は何もない「無の海」に沈んでいた。そこには時間もなく、風もなく、ただ静寂だけが広がっていた。
しかし、その「無の海」の奥底には、いくつかの小さな光が揺らめいていた。その光は「精霊」と呼ばれる存在で、長い眠りの中で夢を見ていた。彼
らの夢は、空を飛ぶ鳥の夢、森に響くせせらぎの夢、大地を駆ける獣の夢──そう、世界の夢だった。
やがて精霊たちは目を覚まし、その夢を現実にすることを決めた。
炎の精霊─世界に太陽を灯し、生命の情熱を与えた。
水の精霊─大地を潤し、川や海を作り、生命が生きる場を与えた。
風の精霊─空に風を吹かせ、命が息をするための空気を満たした。
地の精霊─大地を固め、山や谷を作り、生命の足場を築いた。
光の精霊─闇を払い、世界に光をもたらした。
闇の精霊─光の影を作り、休息と静寂をもたらした。
こうして、世界が形作られていった。
しかし、精霊たちは気づいた。この世界にはまだ、笑い声も、歌声も、語り合う者もいない。世界は美しいが、あまりにも静かだった。
そこで精霊たちは新しく、ふたつの精霊を作り出した。
時の精霊─昼と夜を作り、季節を作り、世界に動きをもたらした。
音の精霊─物質の感情や思念を伝えるため、川のせせらぎや風のざわめきで世界に感情の豊かさをもたらした。
そして精霊たちは力を合わせ、一つの存在を作り出した。炎の精霊は心に情熱を、水の精霊はやさしさを、風の精霊は自由を、地の精霊は忍耐を、光の精霊は希望を、闇の精霊は夢を見る力を吹き込んだ。
こうして生まれたのが、人間だった。
そして、精霊たちは人々にこう告げた。
「我らはお前たちに力を与えた。しかし、その力をどう使うかは、お前たち次第だ。」
人々は誓った。精霊たちを敬い、世界を壊さず、大地とともに生きることを。
それ以来、精霊は目に見えなくとも、人々のそばにいると語り継がれている。
その精霊たちの力を強く感じ取れる人間が時折生まれてくる。その者たちは「精霊の加護を受けし者」と呼ばれ、精霊たちに与えられた力を使うことができるという。
「精霊の加護を受けし者」は普通、一人に一つの精霊の加護を持って生まれるが、ごく稀に「全ての精霊の加護を受けし者」が生まれることがある。
この物語の主人公、キリ・エヴァンスがその一人だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 14:00:00
209457文字
会話率:38%
ログインした主人公の八洲信、種族は吸血姫、スキルは銃、召喚魔法、防具、装飾品、魔法道具、錬金術、露店、固有の吸血、固有の思念力場、固有の変身。
ログインしたも、初日からログアウト不可能に陥る、このログアウト不可能から生還へと歩く。
最終更新:2025-03-18 11:38:36
1197文字
会話率:29%
令和●年、社畜のとあるチェリーボーイは、無理が祟り過労死を遂げる。気がつくと赤ちゃんの姿で母親らしき女性に抱かれていた。レオンと名付けられた主人公は前世の記憶をそのままに異世界ミッドラントの寂れた名もなき山村に転生した。
3歳になったレオ
ンは、人身御供として七人塚と呼ばれるマハル遺跡に置き去りにされる。ここは千年前、厄災の女王を封印した場所であり、今でも思念体と化した七人の英雄が守護している場所であった。英雄たちの糧として一生を終えるはずであったレオンは、異世界の人格を内包していることで一命を取り留め、マハル遺跡で思念体と化した英雄達と一緒に生活を始める。
英雄達とレオンの心温まる絆、厄災の女王を倒しに奈落の底に向かうレオンに降り掛かる数々の試練、奈落の底でレオンが見たものは‥。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 22:19:13
3480文字
会話率:0%
中学校の裏山には、お札だらけの祠がある。
罰ゲームでその掃除をさせられることになった僕は、うっかりその祠を壊してしまった。
封印されていた美しい女型の『祠の主』シコンに呪われた僕は、人の思念を喰べるという彼女のために奔走するはめに。
「さ
ぁ働くのじゃ童、わらわに喰われとうなければな?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 18:10:00
9703文字
会話率:52%
「もう一度、お前に触れたい―――」
ある日、世界に穴が開いた。
その向こう側から現れた異界の怪物―――ラルヴァにより、世界はひっそりと滅びに向かっていた。
そんな中、ラルヴァと戦う青年・響斗が出逢ったのは、世にも美しいラルヴァの少
女。
とある事情で思念体となってしまった彼女を元に戻すため、響斗はラルヴァの謎を解き明かすことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 21:38:40
273742文字
会話率:35%
人を溶かす水『溶水』。人間の魂から溢れた未練が水に思念体を形成ことで姿を現すこの水、放置してしまえば人的被害を引き起こす可能性がある。そのような事態を未然に防ぐ為に、国管轄の元『聖歌隊』が設置された。これは、その聖歌隊で命を張って溶水を浄化
する隊員の話である。彼らの理性と感情は断続的に衝突する。自らの身を危険に晒して浄化を行う隊員たちは、果たして何がために命を張るのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 19:49:37
36222文字
会話率:22%
日ノ国は乱れていた。
帝は享楽に溺れ、都は奸臣の専横まかり通る。
かたや地方では、氏族同士が領土を巡って争いを繰り返し、商人潤うも、民は乾くばかり。
人里を出れば賊が溢れ、野山は鬼が跳梁する魔境と化した。
天津神の遺した神器の一つ
、「剣」を密かに継承する須佐一族は、国家安寧のため祈祷を続けていた。
しかしある時、その力を欲した勢力の襲撃により、里は崩壊してしまう。
生き残りは、長の娘にして巫女である星子ただ一人。
離れた社にて祭祀を執り行っていたため難を逃れるも、里の惨状に慟哭する。
復讐の念に取り憑かれた星子の声に応えたのは、一振りの刀。
御神体と称される刀が発する思念は、星子の身を代償として仇討ちを請け負うと持ち掛けた。
無力な少女に選択の余地はなし。
かくして星子を依り代とした刀は、宿主の大願成就がために嬉々として業を振るう。
その道筋や、快刀乱麻の如し。
二者の出会いはやがて、更なる戦乱の火種となって飛び火してゆく事となる。
阻む者全てを斬って捨てたその先に、果たして何が見えるのか。
刀とあやかしが織り成す幻想活劇、ここに堂々開幕なり。
※和風要素の習作です。
日本神話がベースですが、時代は特定せずにごちゃ混ぜなので、舞台はほぼ異界です。
平安あたりの日本に似たどこか。そのくらいの認識で。
試験投稿につき、気軽に感想ご意見お寄せ頂けると嬉しいです。
続きが気になれば、応援よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 07:10:00
313906文字
会話率:32%