「おまえのような女に、我が主君の――皇后陛下と皇子殿下の素晴らしさなど、一生理解できるはずもない」
血によってのみ魔法が叶う世界。大公に見初められた娼婦の婚外子・ルビーは、病により石女となったために冷遇されている帝国の皇后・ヴァージニアに拾
われ、彼女の切り札となるべく育てられることになった。なぜなら、ルビーは「始祖の魔女」とされる二つの家門が近親婚を繰り返した末に世界から失われたとされる、強力な魔力を持つ魔女の先祖返りだったからである。冷遇されてもなお誇り高く、気高い皇后。帝国唯一の皇子でありながら、異民族の血を引くために貴族から迫害されるノエル皇子。血の繋がらない親子に惚れ込んでしまったルビーは、必ず二人を幸せにしてみせると決意する。
ルビーに課せられた使命は二つ。一つは、帝国の極悪非道な皇帝と、母の再婚相手である大公を断頭台へ送ること。そしてもう一つは、魔女の血を絶やさずに後世へとつなぎ、再び帝国に魔法の恩恵をもたらすこと――。
「ですから殿下、私と子供を作っていただけませんか?」「……、…………………はぁ!?」
※作中の文化・宗教・民族等は全て架空のものです。 あくまで創作としてお楽しみください。
※設定程度ですが、女性同士の同性愛描写があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 22:43:28
28915文字
会話率:51%
とある大陸に、「魔王」と呼ばれる者がいた。
侵略され、革命の炎を燻らせる国々を独立させたり。
自由を奪われ、家畜や道具のように扱われる奴隷たちを解放し、彼らに自由を取り戻して彼らだけの街を作ったり。
列強国に奪われた小国の国宝を力づくで奪
い返し、列強国に単身で戦争を吹っかけたり。
己が思うがまま、誰よりも自由に生きたその者は自ら「魔王」と名乗り上げたために、「魔王」とは凶暴な程に好き勝手な生き様を示すことができる強者の、代名詞のようなものとなった。
これは「魔王」を名乗るとある人物の、旅と物語の記録。
「物語は、魂が行き着きたいと願う場所への道標のようなもの。私は、そんな物語を描いて後世へと残し、未練によって未だこの世を彷徨い続ける〈還らずの魂〉たちを、彼らの帰りたい場所へと還したいのです」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 20:42:01
56764文字
会話率:35%
リアルフィールドオブドリームス的なモノです。
こちらの内容は野球場ではなくサッカーグランドですけどね。
当時の事を詳しくは語れなかったので、思い出と共に――。
※あまりにもな感想・レビュー等は削除させていただきます。
最終更新:2024-10-13 12:20:03
3041文字
会話率:0%
この世界は何度も滅びと再生を繰り返している。
悪い神達が現れる度に世界が滅びを迎える。
生き残ったわずかな人間達が世界を再生させるが悪い神達がまた滅ぼすために世界に現れる。
何度も何度も滅ぼされても人間達は諦めずに世界を再生させる。
滅ぼされ再生する度に世界と人間達は少しずつ強くなり、悪い神達に僅かながらも対抗していく。
次は滅ぼされないために、滅ぼされた世界の記憶を後世へと受け継がせるために。
我々は学び、教えを受け継いでいく。
圧倒的な力を持つ神々に対して必死に抵抗を続ける彼らは今回こそ世界の滅びに抗えるか。
これは希望という意味の名を持つ青年と人とは異なる視界を見ることが出来る金色の目を持つ少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 23:02:27
21529文字
会話率:62%
※毎日21:00更新
【あらすじ】
"観測者”とは、世界の歴史や時代の移り変わり、文明の発展などあらゆる出来事を記録して後世へと引き継ぐ役割を担っていた者。
記録を記す書物やコンピューター技術の普及により、役割を終えた観測者らは
次々と姿を消したが、ひとり取り残されてしまったカレンは、埼玉県万能市にある国立黒姫高校で監視下のもと生活をしていた。
「本来ならば私は、みんなの記憶に存在しちゃいけないんだよ」
人と距離を置いていた彼女だったが、同級生の湖畔まちこが彼女の人生観を変える。
これは”元”観測者のカレンが仲間たちと過ごす、切なくも明るく楽しい日常青春ストーリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 01:13:19
99028文字
会話率:61%
『SYTVをご覧の皆さま! 私は今、ヘリコプターにて茨城県上空に来ております! この映像が視聴者様に届いておりますでしょうか!? ご覧下さい! 海が、海が何者かによって二つに割られています! これはまるで、あの有名なモーゼの十戒のようにも見
えます! 割れた海が高波となって……津波です! 自然災害ではない、故意に起こされた津波が町を襲っています! 逃げて! 早く逃げて下さい!』
その日、お茶の間のテレビは、緊急速報一色に染まった。
スマートフォンから鳴り響く地震速報、更には防災放送、サイレン。
予兆は無かった、誰もが悠久に続く安寧を享受できると思っていた。
『街が、信じられない、海が大地を飲み込んでいきます! 速報? この映像よりも凄い速報なんてある訳ないじゃない! え? 日本だけじゃない? 世界中に現れたの? あの化け物が!? ちょっと待って、これって人類滅亡しちゃうんじゃないの!? あ、自衛隊、自衛隊の戦闘機が巨大な化け物へと向かっています! 彼等は世界の希望、守るべきものの為に戦う力が、自衛の力が今まさに発揮されようとしています!』
古くは恐竜の時代から行われてきた、文明のやり直し。
それは、地上にはびこる瘡蓋のような痕跡すら残しはしない。
『なんで……なんでよ、何も効かないじゃない。……なに? アメリカが核を発射した? アメリカだけじゃない、ロシア、中国、パリ、世界中で!? そんなの、地球がもたないんじゃないの!? ……でも、もしそれであの化け物が倒せるのならば、殺せるのならば、私たちも、助かるのかなぁ……どうしよう、どうしてこんな事になったのよ』
地球が壊れるとされる核ミサイルであったが、それは正しい表現ではない。
地球の表面に生きる人類が滅亡するミサイル、それが正しい表現だ。
すべての核ミサイルを集めた所で、恐竜を絶滅したチクシュルーブ流星には遠く及ばない。
地球とは、何者よりも生命に溢れた星なのだから。
『お母さん……』
そして、人類は絶滅した。
たった一つの希望だけを残して。
「リリィ、起きて下さい」
全てを諦めた人類が選択したもの。
それは今を生きる人間ではなく、後世へと人類を残す選択だった。
「活動再開の時です、リリィ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 18:10:00
77396文字
会話率:48%
ライブセカンドライフファンタジーワールドオンライン。通称LSLF。
第2の人生を仮想世界で自由に歩もう、キャッチフレーズに自由度の高い完成されたフルダイブ型バーチャルリアリティオンラインゲーム。
ゲームに全く興味ない主人公、漆 美鈴。日本
一の刀匠である父の影響でずっと鍛冶のお手伝いをしてきた。
2年前に父が他界してからは工房を継いで刀工技術を磨いていた美鈴だが、ある日突然、宅配が来る。
全く見覚えのない美鈴。届け先が間違っていないかと、疑うと同時に小型機タブレットから一件の着信。それは親友の西園寺 叶からの着信で荷物を勝手に送ったという内容だった。
大きな箱の中は、大型の最新版VRデバイスと外付けハードウェアにゲームのデータが入っているソフトウェアが一本。
叶の"一緒に遊びたい"という理由とわがままで無理やりゲームをするはめに。
プレイヤーネーム『スズネ』でLSLFを始めるが、ゲーム内でも職業は鍛冶師。
父の娘であり、父から刀工の才能を認められ、父の一番弟子でもあったスズネ。その刀工技術と類稀なセンスを生かしてゲーム内でもその才能は発揮する。
実は鍛冶だけではない。
刀工のためと日本刀を知る必要があるという理由から、現実では刀剣演武や居合教室などに通っていたスズネ。鍛冶師だけではなく、戦闘面でも隠れた才能が開花する。
LSLFでトッププレイヤー達と知り合い、色々な人達と出合う中で、次第に刀工に対する本気の想いに気付いていく。
父を超えたい。最期に後世へと残した輪廻鉄心を超える日本刀を打ちたい。
熱い魂を打ち続ける美鈴の一つの物語と。
初心者のスズネがゲーマーの叶に色々と教えてもらいながら純粋に楽しむ。
鍛冶や戦闘など試行錯誤を繰り返したり、強敵に挑んだり、誰も作れないような武器を作ったり、スズネの出会ったプレイヤー達の葛藤や悩みを解決したり。
やがて有名なプレイヤー達から一目置かれる存在となり、LSLFで都市伝説となっていくスズネ。
熱い魂を乗せて打ち続けるスズネのもう一つの物語。
これは現実と仮想の2つの物語である。
*
閑話として掲示板回や運営側の話もあります。
また、本編として現実の話で何話分も使ったりする予定です。
一話一話が長めです。投稿ペースも遅めです。
誤字脱字が多かったり、文法がおかしかったりと、ミスが多いのでコメントでご指摘下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-14 22:01:57
101000文字
会話率:29%
その日神が創りだした戦い『愛され聖戦』___その戦いに参加するべく5個の国からそれぞれ2人選抜された。
勝利条件は『神に愛される』又は『最後の一組になる』
この聖戦で起こることは後世へと引き継がれることとなる____
※この話はAMADEU
S~少女達とアーサー王~との作品と少し繋がる部分があるのでそちらも見てもらえると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-17 22:32:36
5457文字
会話率:70%
物語、それは人が人へ、後世へと伝えるために歴史、神話などの出来事をまとめたもの。
今から始まる出来事も、物語として残るのかもしれない...。
最終更新:2017-11-26 19:59:47
3757文字
会話率:18%
××××年
発展途上国による内戦が、激しさを増し、隣国にも影響が出るようになった。些細なすれ違いからくる争いや、過去にあった自国への残酷な仕打ちからくる争いや、未だに解決できないでいた領土争いが、論争から武力戦争へと変わってしまうことなど、
様々な戦が世界中で、勃発していた。日本は、平和を好み、平和を創り、平和を守り、平和を宣言していた。しかし、それは長くも続かなかった。北の領土から、着実に日本も戦乱の最中に巻き込まれていくのだった。初めは、自衛隊を駆使し何とか死者を出すことを防いでいた。故に、国民はそんな危機を知らずに、変わらずの日常を送っていた。混乱を防ぐために、国家はそれを黙認し、何とか抑え込もうと奮闘していたのだ。しかし、周囲の国は更に激昂し、日本に総攻撃を仕掛けようとも一部ではささやかれていた。それに逸早く気がついた日本は、ある政策を実行に移すのだった。
平和とは、脆く儚く。花のように、一瞬にして咲き誇り、散りゆく。
戦争を知った者は、その凄惨な経験を子孫へと語り継ぎ、後世へと残し二度と戦を起こしてはならないと、伝えたかったのだろう。しかし、経験した者にしか恐怖は分からない。戦の恐怖、悲しみ、怒り、虚しさ。現代人はあまりにも無力で、そして恐怖に関して無知だった。自分たちが、生きていることがどれほど奇跡的なものでいて、生命の繋がり、いわば先祖が懸命に生きた末の生命をもっているということを、微塵も感じない傲慢な現代人。いずれは、排除されるべきだったのかもしれない。日常こそが平和というべき存在だったのだ。平和を創るには、人間は不要なのかもしれない。
犯罪がなくなればいい。不平等がなくなればいい。戦争がなくなればいい。貧困がなくなればいい。差別がなくなればいい。
そんなもの、理想に過ぎない。そう言っているものも、「なればいい」としか思わない。行動には移さない。だから、平和は消えてしまう。
欲にまみれた人間は、必ずしも生きている中で、人を傷つける。傷がつきやすい感情があり、高い知能を有する人間という名の哺乳類は、永遠に争い続ける哀しい生物だ。
国家は、激化する戦乱に恐怖した。そして、とある政策を実行することになる。
「少年少女減殺計画」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-29 20:37:43
26070文字
会話率:35%