シルフィア・ハーヴェストはお飾り聖女だ。
彼女は本来聖女を継ぐべきであるマリリアンヌが〝独身最後の思い出作り〟を満喫するあいだ身代わりに祈っているのである。
(大丈夫かな、精霊の怒りを買わなきゃいいけど……)
ちなみに精霊の怒りを買い天災が
起きた場合、シルフィアは偽聖女として処刑される。そういう決まりであった。
祈りの作法など知らないままにせっせと祈るシルフィアのもとへ、ある日精霊が降臨する。
「ついに精霊の怒りが!? 処刑ですか!?」
『シルフィア、いつもありがとう。ぼくらは君を真の聖女と認め力を与えることにした』
「えっ!?」
そんなやりとりを知らないマリリアンヌが、婚約者である第一王子アントニオと神殿へ戻ってくる。
「さあシルフィア、あなたはもうお役御免よ」
「いえ、あの……どうやらわたしが真の聖女みたいで……」
真の聖女となったシルフィアは精霊の力を借り土地を豊かに導いてゆく。
一方、事態に納得のいかないマリリアンヌは、不用意に精霊を使役しようとして怒りを買い……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 19:59:55
50414文字
会話率:41%
侯爵令嬢テオドシーネは、王太子の婚約者として花嫁修業に励んできた。
しかしその努力が裏目に出てしまい、王太子ピエトロに浮気され、浮気相手への嫌がらせを理由に婚約破棄された挙句、変人と名高いクイア公爵のもとへ嫁がされることに。
対面した当主
シエルフィリードは馬のかぶりものをして、噂どおりの奇人……と思ったら、馬の下から出てきたのは超絶美少年?
でもあなた36のはずですよね? 年下にしか見えませんが? どうして涙ぐんでるんですか?
え、王太子殿下が新婚生活を嘲笑いにきた? 公爵様がかわゆすぎていまそれどころじゃないんですが!!
恋を知らなかった生真面目令嬢がきゅんきゅんしながら引きこもり公爵を育成するお話です。
本編11話+番外編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 17:19:34
27245文字
会話率:24%
幼い頃から虐げられてきた末の王女マデレーネは、王太子である異母兄に命じられ、〝成り上がり〟子爵に嫁ぐことになる。
王家は金を、子爵家は公爵位を得るための、愛情のない政略結婚。
「俺はあなたに対してなんの興味も感情もない」
食事を共にしよう
ともしない夫アランに、突然輿入れしてきた王女に冷たい目を向ける使用人たち。
「でも、宮殿での暮らしに比べれば十分に幸せだわ。わたくしはわたくしにできることをいたしましょう」
兄から離れ、自由を得たマデレーネは、夢の実現に向けて動きだす。
最初に彼女の優秀さに気づいたのは使用人たち、次に周辺領の貴族。彼女の行動は周囲から認められ、居場所を手に入れてゆく。
やがて政略結婚の裏側にあるアランの気持ちを知ることになり……。
※5/8~5/15は朝7時と夕6時の1日2回投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 09:20:41
209525文字
会話率:36%
ネコのぬいぐるみのミミちゃんは、持ち主のマイちゃんからすごく大事にされている。
ミミちゃんも、マイちゃんが大好き。ミミちゃんには心があって、マイちゃんとお話がしたいと思っていた。
でも、ぬいぐるみの姿じゃ鳴き声も出せなければ、動くこともでき
ない。……ミミちゃんはもどかしくて仕方がなかった。
「ホンモノのネコさんになったら、アタシはもっとマイちゃんとなかよしになれるのかニャ……。ホンモノのネコさんになりたいニャ」
まんまるお月さまの夜、そんなお願いをしたミミちゃんは翌朝――、
なんと本物の子ねこになってました!
「マイちゃん、アタシはミミだニャ。いっしょにあそぼうニャ!」
こうしてミミちゃんは子ねこの「ミミ」として、大好きなマイちゃんに可愛がられることになったけれど、次の満月の夜、ミミちゃんはマイちゃんの目の前で元のぬいぐるみの姿に戻ってしまいます。
ミミちゃんが子ねこの姿でいられるのは、1ヶ月の間だけだったのです――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 00:00:00
7890文字
会話率:36%
男女の双子・カイとケイ。子ねこのジョーイ。
桜の花びらが散る中、ふたりはロックンロールバンドを目指すことを誓う。
カイが掘り起こす庭には、何が埋まっているのだろう?
思い出せないケイは、それでもカイと音楽をやりつづける。
※Nolaノベル
に同じものを掲載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 23:38:29
8257文字
会話率:24%
子ねこを助けるために道路に飛び出し、交通事故にあって亡くなった同級生のれいな。中学校の入学式をひかえていたのにと、れいなのことを思い出して泣くぼくの前に、ゆうれいになったれいなが現れた!? 驚きと喜びでいっぱいのぼくだったけど、れいながいき
なり苦しみだした。びっくりしてれいなにふれると、ぼくも一気に意識を失ってしまったんだ。
ゆうれいとしてこの世に存在するには、他の人の『うれしい気持ち』や『楽しい気持ち』をごはんにして、すいとらなければならないんだって。でも、そんなことぼくには関係ないよ、大好きなれいなとまた会えたんだ、うれしい気持ちも楽しい気持ちも、いくらでもわいてくる! だけど、夢にまで見た中学校生活で、『おばけ巫女』って呼ばれてる女の子に目をつけられたり、部活もめちゃくちゃきつくて、大変で――
切なく、そして本当に温かな、『気持ち』のごはん。どうぞお召し上がりください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-22 20:15:12
26820文字
会話率:60%
子供がまだ小さかった時に経験した可哀想な子ねこの話です。
最終更新:2020-02-17 22:43:33
1208文字
会話率:14%
引っ越しでおいていかれてしまった、真っ白子ねこのニニ。
お母さんに会いたい。おとなりのおばあさん猫モップのとめるのも聞かないでニニはおうちをでる。
車にひかれそうになった時、助けてくれたのは大きな灰色の猫ブルー。ブルーといっしょにニニはお母
さんを探しに雪のふるホルンの町まで旅をする。
雪の中凍えるニニを助けてくれた白いひげのおじいさんは……。
自由とひとり、大人になること、お母さんでないだれかを好きになること。
子ねこの冒険の旅とクリスマスの奇蹟をえがいた子供と大人のための童話です。
小学生の時、書いていたお話をもとにクリスマスに贈るファンタジー童話にしあげてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-23 14:36:10
5271文字
会話率:39%
小学五年生になったあかりは、下校途中で子ねこをひろいました。
家ではすでにねこを飼っていたため、お父さんはひとつの条件を出します。
「一ヶ月以内にねこ同士が仲良くなれなければ、里親を探しなさい」
どうしても子ねこと一緒に暮らしたいあか
りは奮闘するが、問題は山積みで・・・
2匹のねことあかりの絆を描いた物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-03 21:13:51
12203文字
会話率:40%
大好きなおばあちゃんのお葬式の日、菜穂子は捨てられていた子ねこを拾います。中学二年生の少女と子ねことの、心温まる優しい日々を描きます。
最終更新:2013-06-29 23:32:07
53903文字
会話率:57%
ボスがまだ若いころのお話。ある日、一匹の子ねこが大人のねこに絡まれているのを見つける。その子ねこは、昔突然いなくなった弟にそっくりで、なんとなく気になりそいつを助ける。そうしたら、なんとその子ねこを育てることになってしまった!
最終更新:2011-10-23 23:21:04
12874文字
会話率:31%
主人公の「やまくん」、妹の「そらちゃん」、それにちょっと変わった子ねこ「ぺっぱ」の楽しい物語。
ある日、やまくん(8歳)は不思議な布団のトンネルを抜けて明るい原っぱに出る。そこは自由にぺっぱと遊べる二人だけの世界。
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小さな二
人の兄妹と育った子ねこが自分も同じ兄弟のように思っている、そんな感覚がこの物語になりました。
小説完結しました↓
Goodbook Project2 "http://goodbook.jp/newpage54.html"折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-20 22:09:18
2482文字
会話率:25%