王子はアホ――。顔が良くダンスが上手いから貴族令嬢にもてるけど。
「暑苦しい努力家」「女のくせに金儲けなんてみっともない」
王子の優秀な婚約者をバカにしてばかり。
このまま結婚したら彼女は不幸になる。別れさせてあげたい。
彼女のためじゃない
。
僕は、謙虚で、誠実で、だれにでも優しい彼女が愛しくてたまらないんだ。
そして僕は、王子の側近となり、婚約破棄に向けて動き出す――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 10:14:23
2750文字
会話率:50%
碇二亜《イカリニア》は人間が嫌いだった。
笑っているだけで何となく進む日常も嫌いで、媚びを売れば何とかなってしまっていた歪な職場も嫌いで、喧嘩が絶えない家族も嫌いだった。
そんな彼女の唯一の趣味が、乙女ゲームの悪役令嬢が主人公を苛め
る所を見る事。
悪役令嬢が主人公をいびる部分だけゆっくりと堪能し、主人公が恋をしそうになったら未読スキップボタンを押し、選択肢はなるべく主人公が誰ともくっつかないように操作し、万が一悪役令嬢が痛い目を見るようになったらプレイをやめるなんていうプレイで、日常の憂さを払っていた。
とある日曜日、朝から酒を飲みそんな事をしていた彼女は、母と父の喧嘩の声が聞こえプレイ中のゲームを止め、仲裁に入る。
唯一大好きだった母に教えられた紅茶、そのティーカップが父によって割られていく居間で、彼女は凶刃に走ろうとする母を止めに入ろうと、鋭利な破片を拾い自分の首元に当てブラフで二人の冷静さを取り戻させようとするが、酒に酔っていたのもあり転んだ拍子に結果として自害してしまう。
目が覚めると、そこはプレイを止めたままだった乙女ゲームの世界。
悪役令嬢の記憶を持ったまま、先の展開も知らぬまま、彼女は『レイジニア』として紅茶のカップをゲームの主人公『ウェヌ』の前で持っている状態だった。
勢いのまま主人公を部屋から追い出すが、すぐにいつも自分のしていた事を思い出す。
――彼女にとってのバッドエンドは何だろうか。
全部のフラグを折ったなら、彼女は不幸になる。
その勘を信じ、彼女はウェヌに言い寄る男性の好意を壊す事を決意する。
『もし魔物に襲われる所を救われるならば私が代わりに魔物を倒せばいい』
『もし執事に慕われるならば執事の失態を見せつけてやればいい』
そんな事をした結果、彼女自身がウェヌに好かれる事も知らず、レイジニアは奔走を始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 08:49:38
279090文字
会話率:31%
大金の使い道に困っていたミクトは、奴隷商人にひどい扱いを受けていた一人の少女を買い取ることにした。
しかし、その少女は自らの不幸を願うドM……マゾ……ええっと、破滅願望があった。困ったミクトだったが、野放しにするわけにもいかず、少女の世
話をすることにする。
そんなある日、花屋で働くミクトの元に野花の採取依頼が入る。依頼された野花の原生地は魔法生物が生息していて、最近では盗賊による人身被害も相次いでいる場所だった。
魔法の使えないミクトは断ったが、少女が行きたがるので渋々同行することにした。
野花を穫ってすぐに帰る予定だったミクトだったが、運悪く盗賊に見つかり命を狙われてしまう。
「あなたに強大な力を分けてあげます。そう、人間じゃ到底使いこなすことのできない、世界を滅ぼすほどの強大な力を」
そんなとき、少女は不敵に笑うとミクトの胸に手を添えてこう言ったのだ。
「そうすれば、きっとあなたは国から……いえ、世界から狙われる。大丈夫。わたしも一緒に、追われる身になります。もう二度と、普通には生きられない罪を背負って」
奴隷少女は不幸になりたい。どんな手を使ってでも。
「ね? それってとっても、不幸でしょう?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 14:17:34
8975文字
会話率:62%
この頃やけに視線が絡む相手がいて、その人が気にかかる。
子供の頃にその女性のことを嫌いだと言った事があるらしく、話をしたくても逃げられてしまう。
強硬手段をと思って、父と一緒に彼女の家へとお邪魔しに行き、思いを告げるが、相手にされなかった。
そろそろ結婚しなくてはならない年になっていて、失恋したばかりの私は、誰でもいいですと投げやりに父に任せてしまう。
結婚式当日にも相手が誰か知らなくて自分の態度はあまりにも酷いことに気づくが、父は相手が誰かを教えてくれなくて・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-15 19:00:00
13712文字
会話率:23%
古代から女にのみ受け継がれるベルジュロネット(鶺鴒)制度。
ベルジュロネットに選ばれた少女は不幸に愛される素質を持ち、短命である。
命を削る代償に、"井戸"は彼女たちに力を与える。なかには、力を行使し名を残し朽ちた少女
もいる。
"井戸"に祝福された女子高生の 日月ユリ(たちもり ゆり)は、その特異な能力に目覚める。
ベルジュロネットの使命は、"井戸"の出産の媒介に協力すること。
協力さえすれば、どんな理不尽な理由であろうと力を行使してかまわない。
そして今、選ばれしベルジュロネット達の戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-09 02:25:44
986文字
会話率:34%
百合同人サークル主の六花ゆき(16歳女性)は、リアルでも同人でも見向きされなかった。
そんな彼女は不幸にも同人イベントからの帰路にて、大量の在庫を抱えたままトラックに轢かれ異世界に転生する。
失意と後悔に彩られた今までの人生。
あたしの書
いた百合本が、誰にも理解されないのは絶対におかしい!
第二の人生で、世間に百合を認めてみせる!
……と思っていたけれども。
何故か魔法少女養成学校の学生になってしまう事に!
どうなっちゃうのあたしの同人活動?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 00:29:47
439036文字
会話率:37%
俺は生まれついて運が悪い。
ボールは俺の頭に吸い寄せられるし車だって、鳥だって、何でも俺に襲ってくる。
そのせいで怪我をしたことだって一度や二度ではない。もはや毎日と言っていいほど災難に襲われる。
けれどそれを助けてくれるのは何
時だって幼なじみだった。
彼女はいつも隣で俺の災難に警戒してくれ何かあれば対処してくれる。
けれどそれが毎日何度も続けば不思議にも思うだろう。
何故彼女は不幸に襲われる時はいつもそばにいてくれるのか、何故毎日なんてことのない様子で助けてくれるのか――――。
もしかしたら彼女は、タイムリープをしているのかもしれない――――――――。
※気まぐれ更新です。基本は別作品をほぼ毎日投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-19 00:00:00
4287文字
会話率:3%
初恋の人は、ある日妹になった。
俺は一つ下幼馴染のことが好きだった。
彼女は不幸にも両親と兄を失った。
心が壊れたその子は、俺のことを兄だと思いこむようになった。
だから俺は、彼女の兄貴のフリをすることにした。
最終更新:2020-07-21 20:08:11
11702文字
会話率:29%
「私、幸せになると死ぬ呪いにかかってるの」
それは下校中に恋人から告げられた意味不明な言葉。どうせ本当のことではないと結論付けた俺は冗談として流すが、なら証明してあげると言われ彼女と口付けを交わす。
上気した顔。どこか恥ずかしそうな
笑い声。そして次の瞬間。
「私今、幸せよ」
──そう言った彼女は、落ちてきた鉄骨に串刺しにされた。
これは彼女の物語。
幸せになると死に、翌日生き返る。そんな異常を日常として受け入れている彼女が、呪いを解こうとする俺とぶつかり合いながらも向き合う物語である。
2/10は0時、8時、12時、20時更新、それ以降は毎日7時に更新していきます。完結までの41話、全て書き上がっております。
肥前文俊先生主催、「書き出し祭り」提出作品の連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-12 20:00:00
192239文字
会話率:44%
ごくごく普通の生活を送っていた筈の少女は不幸にも死んでしまった。
そこに居合わせた神様らしくない神様によって、異世界に転生させてもらう。
3回転生できるチャンスをもらって。
転生した世界は剣と魔法と精霊の世界。
少女は異世界を満喫する。
最強ではない少女が徐々に最強な力を身に着けてしまいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-19 00:00:00
10798文字
会話率:33%
侯爵令嬢のアマリーは、従姉妹であるひ弱な王女の身代わりに、隣国の祝典に参加することになった。彼女は不幸にも、王女と容姿が似ていたのだ。
与えられた使命はただ一つ。
隣国の王太子を落とすこと!
なぜなら王太子には、それはそれは愛らしいもう一
人の妃候補がいたのだ。
ところが道中、王女(本物)の元恋人が隊列を襲撃し、事態は斜め上にと進んでいく。
ついた嘘が大き過ぎて、次第に困っていく主人公が人を愛し、幸せを掴むまで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-09 21:50:59
171849文字
会話率:29%
歌舞伎役者に似た仙吉が愛する女は不幸になる。それでも言いよる女は後を絶たない。ある日仙吉が見染めた女が現れた。一途に思いつめる哀しい女の性。果たして結末は
最終更新:2008-07-13 22:58:34
2183文字
会話率:23%