現(いま)は平安
宮中にて、【月影の君】がもてはやされている
月影の
庭を照らす
宵のほど
あやしき影の
ほのかに見ゆる
太政大臣(だいしょうだいじん)の娘、雪織(ゆきおり)は雪の降る夜、寝苦しく庭をさまよっていた
「実義(
さねよし)様はわたくしとの婚約に気が重いことでしょう
詰まるところ権力維持のための婚姻
互いに望んでいないのですから」
月が地を照らし、羽織の擦れる音だけが届く
ふと前に目をやると
松の下に淡く光る人影を目にする
その面(おも)は見えず
「どこの殿方でしょう」
雪織は惹かれるように近づく
物陰からこちらを窺う、眇(すがめ)の瞳と視線が絡む
*御面影(おもかげ):光源がなく顔が見えない
*面(おも):顔
*眇(すがめ):切れ長の目折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 06:25:44
3029文字
会話率:82%
教室で視線が絡む女性に「あなたの視線は私に突き刺さり、そこから腐っていくような感じがします」と伝えてしまう。
それからは視線が絡み合うことはなくなってしまう。それなのに両親の間では二人に婚約の話が持ち上がっていた。
酷い言葉を告げて後悔
するBAD ENDです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 19:00:00
5009文字
会話率:7%
この頃やけに視線が絡む相手がいて、その人が気にかかる。
子供の頃にその女性のことを嫌いだと言った事があるらしく、話をしたくても逃げられてしまう。
強硬手段をと思って、父と一緒に彼女の家へとお邪魔しに行き、思いを告げるが、相手にされなかった。
そろそろ結婚しなくてはならない年になっていて、失恋したばかりの私は、誰でもいいですと投げやりに父に任せてしまう。
結婚式当日にも相手が誰か知らなくて自分の態度はあまりにも酷いことに気づくが、父は相手が誰かを教えてくれなくて・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-15 19:00:00
13712文字
会話率:23%
伝説などで登場する闇の中で血を求める存在であるとされる吸血鬼。彼らは私達人間が気付かないだけで本当は共存している。
「へぇ……あんた、珍しい匂い。」
突然に私の前に現れた男は私の首筋に唇を寄せた。不意に、漆黒の髪から覗く、深紅の瞳と視線
が絡む。吸血鬼なんて、伝説の中だけの存在だと思っていたのに。
《吸血鬼、ローファンタジー》
人間と吸血鬼が共存する世界には、吸血鬼専用に精製された血液タブレットが存在した。
製薬会社に勤める陽菜は血液タブレットの精製に関わる事になり吸血鬼の存在を知ることになる。そして、運命の悪戯なのか、彼女の生活は吸血鬼に翻弄されて一変していくのである――。
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初めまして『ちょこ。』です!閲覧頂きありがとうございます。吸血鬼のお話が大好きで、今回は題材を決めました。つたない部分あるかと思いますが、宜しくお願いします。
⭐読んで戴けると嬉しいです⭐
**********************折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 19:31:50
4828文字
会話率:42%