「しまった!」
イチという名の少女の半身が石畳に飲み込まれた瞬間、情けない叫び声が彼女の口を覆った防毒マスクの中で響いた。
馬の尾のように後ろに結った白金色の髪が宙を舞う。蒼い瞳が動揺に揺れ、冷や汗が額を濡らした。
そこそこの主張がある
胸からつま先までが地中に消え、地上に出ているのは顔と肩、腕くらいのものである。
ここはエル・ト・ラプダンジーの塔。
伝説の大魔法使いラプダンジー師が生前に残したと伝えられる、天に伸びる魔導塔である。
別名、エロトラップダンジョン。
我々の時代に同人誌や画像投稿サイトなどで一度は目にした事のある読者諸氏も多い事であろう。
イチはこの日、己のポリシーに反してこの珍妙奇天烈破廉恥な塔に単身挑まざるを得なかったのであるが、落とし穴の罠に嵌ってしまったのである。
「____________っく!だ、脱出できない!」
肘に力を込めてなんとか這い出ようとするも、何かに下から引っ張られているのか脱出できない。
それに先ほどから何か取っ掛かりを得ようと足をバタつかせているのだが奇妙な事にその足の感覚が消失しているのだ。
____________これは感覚遮断系!!
感覚遮断落とし穴。
これは飲み込まれた、下半身の感覚を毒や魔法によって消失させ、犠牲者の身体や排泄器などを刺激する悍ましい悪意の罠だった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 20:10:41
174704文字
会話率:25%
俺は『地味豚公爵』と馬鹿にされている田舎の領主。
……今、大貴族のパルベッヘル公爵の目の前で冷や汗を流している。
何でも、王国一の美女と名高いパルベッヘル公爵令嬢が、一度も会ったことさえない俺と何が何でも婚約したいそうで……。
あの、人違い
か勘違いじゃないのですか?
※ちょいエロ・グロあり
※かなりのざまぁあり
※カクヨム様にも掲載しております
※完結保証折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:00:00
45160文字
会話率:37%
独身の頃の俺は1Kのアパートで初中、訳の分からない金縛りに悩まされていた。眠りに就いて数時間もすると金縛りがやってきて、えもいわれぬ悪寒に心身が支配され、奈落の底に引き摺り込まれるような物凄い恐怖に強襲される。
俺は落ちたらお終いだと必
死に頭を振り捲って抗い、冷や汗を掻いて眼が覚める。これでは辛い日常を生きることで疲弊した心身を眠りで休めることもできやしない。
ある時ふと、そう大したこともない人生、いっそのこと夢の誘惑に身を任せて奈落に落ちてみるのも一興かなと考えるに至る。
万年床に就いて数時間後、想定通りの金縛りが襲ってきて、ゾクゾクっとする悪寒が走った。
「来たー!」
極度の恐怖の中、俺はヤケクソで、「殺すなら殺せや」と心で叫んで、頭を振って抗うこともせず、従容として身を任せた。
一度落ちてみると、「あれっどうってことないやないか!」
てっきり、心臓麻痺で死にでもするのかなと思っていた俺は力が抜けた。それ以来、金縛りはピタッと収まり、悪夢もなくなった。
撃ち殺される場面でも、断崖絶壁から突き落とされる場面でも、おどろおどろしい幽霊が眼前に現れる場面でも、俺にはそれが夢だと分かるようになってしまった。だから、平気で銃で撃たれてやるし、崖から落ちてやるし、刺されてもやるし、幽霊には質問してやる。どうせ夢だし死にやしないしどうもない。
こうなれば俺にとってもう夢は現実逃避の駆け込み寺だ。どこででもただ眠りさえすれば安らぎをくれる。俺はドリームコントロールができるようになってしまった。
このことが俺に小説のヒントをくれた。『夢界の創造主』だ。
俺は理不尽な仕打ちに耐えながらの仕事、障害者の人生から逃避するかの如くブログ小説を書き始めた。そのブログに仙人が住み着いて、俺に言う。
「ご主人様は我々B界の創造主様でございます。このB界にいらっしゃりさえすれば何でもご主人様の思いのままでございます」と。
俺は即座に答えた。
「なら、1973年の世界に行って凶悪志願の真知子に会ってみたい」と。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-04 19:28:17
308429文字
会話率:62%
ブラック企業勤めの社畜 梓真白26歳。
不運な事故に巻き込まれ気づいたら第2王子の婚約者フェリーチェ・ミラ・ランカスターに転生していた!?
美貌、権力、財力すべてを手にする彼女ならスローライフを謳歌できるのではと考えた真白だったが…
次々
に思い出されるフェリーチェの悪行と暴君具合に毎日冷や汗が止まらない…!
持ち前の根性で関係修復に奔走する真白だったが
第2王子から疑いの眼差しは増すばかりで、もうお手上げです…!
このお話は数々の困難を乗り越えフェリーチェが幸せを勝ち取るまでの物語。
たくさんの小説がある中、この小説を開いてくださいありがとうございます。
初めての小説で読みにくい部分もあるとは思いますが頑張って投稿していくので 楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 09:02:26
21717文字
会話率:25%
私は前世の記憶を思い出した。この世界が乙女ゲームの世界で、悪役令嬢の私が王太子殿下に婚約破棄され断罪されるという夜会の入場の直前に。
だらだらだら……私の背中には冷や汗が流れるばかり。
最終更新:2024-03-30 16:12:41
5524文字
会話率:35%
「助けてあげよっか」
そう言って彼女は倒れてくる大木を縦に真っ二つに切り裂いた。
「どうしてそんな真剣を持ってるの?どうしてこんな大きな木を簡単に切り倒せるの?」
尻餅をつき冷や汗をかきながらいつもより少し早口で発した質問に彼女は爽やかな笑
顔で一言答えた
「だって私勇者だもん!」
地味、不幸体質、巻き込まれ体質、お人好し主人公の緒山元の隣の席の朝田雛はどうやら勇者らしい。元も最初は冗談かと思ったが元の身に降り注ぐ不幸を勇者の力で次々と助けていくうちに本当の勇者だと思い知らされた。
降りかかる不幸から救ってくれる勇者パーティーに親切な人だと感謝を感じる和泉だが勇者パーティーにはそれぞれの思いがあるようで、、、
持ち前の不幸体質で沢山の不幸を呼ぶ緒山君と緒山君を助ける勇者パーティーのドタバタラブコメディ。ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-22 16:44:57
2610文字
会話率:55%
大阪人としてこれで気まずくなった時ほど恐ろしくて冷や汗もんです
最終更新:2024-02-19 09:35:13
1139文字
会話率:24%
とある屋敷に閉じ込められている令嬢は、今とても困っていた。普段物音すらしない大きな玄関から不吉な音がするのだ。「ーこれは、侵入者かしら。」冷や汗をダラダラ流しながらなんとか切り抜けようとするメリアロア。
訳あり令嬢×天才王子 勇者パーティは
脇役
愛さえあれば(力技で)どうとでもなる世界のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 14:36:34
6494文字
会話率:31%
有野サダメの人生は、女子高生に壊されてきた!
幼い頃から今に至るまで、奴らは非道な行いで幾度も俺を苦しめ、遂には退職にまで追いやったのだ!
そうして俺は女子高生に対して、過度な恐怖を抱くようになった!声が聞こえれば全身が震え、視界
に入れば冷や汗が噴き出し、例えばアニメに女子高生が登場しようものならば、どんなに先が気になったとしても、永久に続きを観ることはできない!
そんな俺はある日の夜、通り魔から女子高生を庇い、命を失うこととなる。死後の空間で出会った女神は女子高生を司っており、俺は女子高生を救ったお礼として、新たな命を授けられた。
しかし転生したその先は何と、あの恐ろしき女子高生の巣窟、「女子高」であったのだ!しかもあれ?この乳房、ポニーテール、俺も女子高生になってんじゃん!
これは女子高生恐怖症の女子高生が、女子高生に囲まれながら女子高生活を送る、異世界女子高学園コメディである!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-31 19:28:39
149519文字
会話率:63%
桜咲日々喜は、ただ繰り返される日常に飽き始めていた。
出会いもない、事件もない、この現実には超能力も何もない。
ワクワクするような出来事すらない人生は、実に退屈な物だ。
そんなある日の放課後、憂鬱な気持ちで歩む帰宅道。
数分足ら
ずでたどり着いた自分の家は……。
玄関へと視線を向け、目の前で広がる非日常に言葉を失う。
あたり一面が血に染まり、見渡すかぎりの真っ赤な光景。
彼は恐怖を覚えた。鼓動が高まり、冷や汗が流れる。
彼に与えられた選択は2つ。
『立ち去る』or『突き進む』。
背を向ければ、あとは警察がどうにかするだろう。
だが、それじゃ面白くない。
なので彼は、より面白そうな方へと足を進める。
笑みを浮かべ、彼は血だらけの玄関のドアを開いた。
この選択が吉と出るか凶と出るかは彼の運命次第だ。
【表裏の世界】【3か月の余命宣告】【クラスメイトの急死】
猛者、邪悪、正義、強者、弱者、最強、根気、努力、機械、災害。
運命の歯車が回り始め――少しずつ壊れていく。
東雲高校2年2組・桜咲日々喜の人生をかけた最大の試練が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 12:00:00
183938文字
会話率:35%
(まずいことになった)
鏡に手を当て、まじまじと自分の顔を見ながら、国府津原 牡丹(こうづはら ぼたん)は冷や汗を流していた。
異世界転生をした少女は、自分が悪役令嬢であることを思い出す。断罪回避のために留学をした彼女はそこで、強い味方と
〇〇〇を手に入れる。
ーーーなんてシリアスぶってみたけれど、これはただ、自分の身を守るため周りに助けを求めた少女のおはなし。そして、『物語の主人公症候群』と呼ばれる異世界転生者が見つかった、最初のおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 23:11:35
16126文字
会話率:56%
悪鬼討伐を続ける彩斗達ワイバーンは四郎とリリー、明石と圭子さん、クラと凛の3組が結婚式を挙げてますますファミリーとしての結束が高まって行く。
その最中、多摩山中での地下にいる巨大な正体不明な存在や殺人事件を繰り返す5人組の悪鬼、明石が冷や汗
でびっしょりに成る程強い謎の悪鬼の出現などなどワイバーンの周辺はきな臭くなってゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 07:55:43
100567文字
会話率:25%
【2020年10月30日(金)発売!主婦と生活社、PASH!様よりコミカライズ&書籍化(Amazon他、通販サイトでも販売中)】
白星高校に通う須田 凛月(すだ りつき)は学校では冴えない陰気な生徒だ。
しかし、その正体は中高生に大人気のバ
ンド【ペルソニア】のボーカル、七色 シオン(なないろ しおん)だった。
クラスはいつもペルソニアや仮面で目元を隠した謎のカリスマボーカル、シオンの話題ばかり。
凛月は素性を隠して、クラスで陰キャとして振る舞う。
全ては正体がバレて家族や愛する妹に迷惑をかけないため。
自分の熱狂的なファンであるクラスメートに囲まれ、冷や汗を流しながら――
【(実績)ジャンル別、月間・四半期・年間1位・累計5位】
※R15は念の為
転載防止のためカクヨムにも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-18 16:53:36
178060文字
会話率:37%
「俺はッ! 悔しい!!」
悪役令嬢ヨル・ソマリアによる甚大な心理的被害を受けた、1000人の老若男女によって構成される『ヨル・ソマリア被害者の会』
王子は魔道拡声器をアツく握った。
「俺がヨル・ソマリアと出会ったのはッー! 9歳の、
ティーパーティーでのことだったッー!」
「おおおおおおおおおお!」
「彼女が出会い頭に放った一言を、今も覚えているゥー!」
「なーにィ!」
「スゥ······『ヘタレわんこ、第二王子弟属性キタコレ』ェエー!!」
「おおおおおおおおおおおおおお!」
王子が、宰相の息子が、花屋の少年が、学園の保険医が、竜族の長が、集まった全員が、泣き、憂い、歌い、この国からさっさと退場してしまった彼女に恨み辛みをただひたすら叫ぶ話。
(こりゃヤバい)
ヨル・ソマリアは冷や汗をたらたらに流した。
愛されです。悪役令嬢総愛されです。ギャグです。notハーレムエンド。カプ固定。ハピエン最高!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 13:30:06
4379文字
会話率:51%
給料の良さから軍人を目指す16歳のビス学生。
基本的に寡黙で世界中の本を集めることが目標の彼だったが他の学生たちの間にはとある事情から壁があった。
同じクラスには軍人の名家でありながら卓越した容姿と優しい性格のレマがいた。
が、特別な接点は
なくこのまま顔見知り程度で学園を去ることになるであろうと思っていた矢先、ビスが応援している小説家のサイン会で二人は出会うことになる。
「マーレ先生の大ファンです!これからも応援しています」
顔を上げないマーレ先生、うっすらと浮かべた冷や汗、額に張り付いた透き通るような髪の毛…決して交わるはずのなかった2人の世界が突然に動き出した!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-19 17:00:00
31934文字
会話率:38%
入学早々に学校に遅刻した近衛景久は
なんとかクラスのホームルームに間に合ったと思い勢いよく扉を開けると
今まさに異世界転移されそうになっている隣のクラスだった!?
31人の予定がなぜか1人多いと騒つく異世界の神官たち
転移する時に神様に会
ったと言う隣のクラスの奴ら
「スキル?何それ?スキルボードを確認しろ?神様?会ってませんけど!?」
明らかに勇者な男子やなんかキラキラしたオーラを纏っている女子
どう考えてもヤバそうな雰囲気を出して冷や汗をかいている陰キャ
そんな中、どう考えても巻き込まれただけの一般人な自分
「普通巻き込まれ系異世界転移物って巻き込まれた奴が実はって話じゃないの!?」
そんな本当に巻き込まれちゃっただけの一般人の物語になる予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-11 18:10:31
461文字
会話率:67%
怪しい過去を持つ男女が招待状を手に太平洋に浮かぶ島に建つ館、【不死鳥館】に集められていた。
出迎えるは館の主人、執事、そして一度も島から出たことがないという主人の娘。
総勢9名の男女は初日こそ島での生活を楽しんではいたが、その晩事件
が起こる。
宿泊客の一人、鳳凰堂椿と名乗る少女が生首だけとなって発見されたのだ。
外部犯の犯行の可能性は無く、加えて島に閉じ込められてしまう。
誰が、何のために、首は切られるのか。
【不死鳥館の殺人】は、こうして始まった――。
――と、そんなありがちなミステリーの舞台の【裏】で、ある異常事態が進行していた。
死体、いや、発見された生首では無く、体の方。
首を切断されたはずの体が起き上がったのだ。
見れば、斬られたはずの首から上がしっかりとあるではないか!
首を切られて死んだはずの鳳凰堂椿は冷や汗を流してつぶやいた。
「このまま出ていったら……私が不死身だということが、バレる!」
某出版社の新人賞、メフィ……賞の座談会にて
「今回(2022年下期)一番の問題作」
「長い」
「作者の熱意がどんどん読者の中に注ぎ込まれていって、溢れてもまだ注がれて、最後に読み手が、作者の熱に溶かされて終わる」
「長い」
「メフィ……賞以外でデビューしてほしくない」
などと言わしめた作品を、期間限定ながら一挙公開!
果たして、不死鳥が紛れ込んだ、よくあるミステリの舞台はどうなってしまうのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 21:30:33
379405文字
会話率:39%
薄暗い森の中、小鳥の囀りよりも不気味な怪鳥ががぁがぁと鳴き喚く、人も住まない未開の地ー。
じっとしているのも暇だからわたしは日課として散歩する。
目的地もなくだだうろうろと歩くだけ。疲れたら適当に横になるだけ。だけどこの森から出ようとは思わ
ない。ここはわたしには安全な場所だったから。
「そこの者!少し待つのだ!!」
突然の大きな声で散歩していたわたしはビックリして振り向いた。
反射的にその声のする方を見やると馬に乗った素敵な服を着た少年が居る。
なんかキラキラしてるなぁ~と一瞬見とれてしまったけど…
うわーーーわわわーー
わたしはずりずりと後退りし充分に距離を取ってから腰を90度曲げて頭を下げた。
どこからどう見てもエライ人ってのが分かるから。
なんでこんな場所に人が居るの?
迷子になった?
頭を下げたまま声も出せずじっとしていると、彼はどうも馬から降りたらしく草を踏む足音がこっちに向かってくるのが聞こえた。
勘弁してよ…
わたしはドキドキ早くなる心臓の脈動に恐怖を感じ冷や汗を吹き出した。
「お前…何者だ?」
彼の鈴を転がすような声が聞こえた。
何者とはどういうこと?
わたしは一瞬何を言われたのか分からなかった。
「わ、わたしはノイといいます…」
緊張のせいか声がちゃんと出ず掠れてしまった。
冷や汗は止まることなく流れ続けて体もわなわなと震え始める。
「……ふぅ…何者かと聞いたのだが答える気はないのか…」
えっ?
わたしはわたしなのに…ただのノイとしか言いようがないのに…もしかしてわたしは化け物か何かに見えてる?
どうしよう…もう人にも見えない姿になってしまったんだきっと…
もう終わったのね…
わたしはこのままこの薄暗い森の中に打ち捨てられると覚悟を決めたら涙がとめどなく流れてきた。
頭を下げたまま地面の草に雨の様にぽつりぽつりと雫が零れる。
「顔を上げよ」
「はい……」
彼は泣いているわたしに冷たくそう言った。
わたしは鼻声で返事をし、涙を拭うこともせずゆっくりと顔を上げる。
わたしの視線が徐々に彼の素敵な白地の洋服の足元から腰元へと上がり胸元で固定される。
汚れ元の色を失くし長い年月で風化し始めたわたしの服と違い綺麗な刺繍が施された洋服ー。
わたしには一生縁のない素敵な服を滲む目で見つめる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 08:26:46
1878文字
会話率:29%
──おかしい。何かが、絶対におかしい。「弘人くん。今日はどんな所に遊びに行きますか? 私、カフェ巡りをしたいんですけど」「う、うん。そうだね……」 腕にピッタリとくっついた黒瀬菜月がニコニコと笑いながら今日のデートの予定を立てている。主人
公、赤城弘人はそれに冷や汗をかきながら笑顔で頷きながら返事をした。やっぱり、絶対におかしい。──学園のアイドルが、自分の告白をOKするなんて。赤城弘人は一ヶ月前、学校一の美少女である黒瀬菜月に罰ゲームで告白した。もちろん振られると思っていた。
相手は超がつく程の高嶺の花。主人公とはとても釣りあなわい。しかし意外にも菜月は俺の告白に対してOKした。主人公は困惑した。だがすぐに菜月が弘人に恥をかかせないためにOKしたことに気づき、すぐに振られるだろうと考えていた。
当然だ。ごく普通の主人公と学校一の美少女が釣り合うはずもない。
──しかし、一ヶ月経過した現在、弘人は何故かまだ振られていなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-21 12:02:14
3656文字
会話率:33%
照り返し、睨み付ける自我、心根。風が吹いた今日、思いつきが飛んだ。
最終更新:2022-07-21 21:20:14
346文字
会話率:0%