酔っぱらってエリー医師に醜態を晒したルーエは、彼女に謝ろうと手作りの焼き菓子を抱えて『治療院』を訪れる。
そこで出会ったのは、エリーの元許婚者のマクシミリアン卿だった。
彼もエリーの事件で傷ついているようだ。
そんなマクシミリアン卿にモヤモ
ヤしたものを感じているルーエはエリーと仲直りできるのだろうか…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 12:00:00
6026文字
会話率:37%
想像してみて欲しい。記憶を失くした時の自分の状況を……。俺の場合、魔王という存在を倒してまで欲しかった女がいたそうだ。当時の俺にとっては、それこそ命を賭けるだけの価値があったらしい。
さて、記憶を失くした今の俺は、以前のように彼女を愛す
ることができるだろうか……?
……無理だと思う。それに性格に関しても、昔の俺と今の俺で正反対、水と油だ。同じ女性を好きになるとは思えない。故にこんなことが起こる。
『どんな甘美な菓子よりも、俺の最高の好物はお前だ!(過去)』――「ぐはっ!?(現在)」
これは彼女と昔の俺がじゃれあっている時のセリフを聞かされた時の俺の反応、それを短く纏めたものである。このように、別の人間としか思えないセリフに、俺は困惑させられているというわけだ。つまり、過去と現在でこれほどの乖離があるということの証明である。
……しかしどんなに性格が違う俺でも、そんな彼女に夢中になるのは、変わらない運命だったようだ。
何せ昔の俺が言うように、俺の好物は彼女なのだから。
それを自覚し始めた俺は、いつしか、彼女との思い出を共有しているかつての自分に対して、ちょっとしたヤキモチを抱き始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 21:43:40
10091文字
会話率:24%
戦争寸前の両国がそれぞれの王族が結婚して同盟を結ぶことで落ち着いた。
主人公のアシュティンは第一王女だった為、国の為に許婚との婚約を解消して王になったばかりのジャンカルロ王に嫁いだ。
しかし、夫になった相手の国ではアシュティンの年は未成年も
未成年として扱われる年だったらしい。自国では成人式を終えたばかりだったアシュティンだったが、それを理由に夫に初夜を断られてしまった。
丁重にもてなされ、王妃としての勉強に追われていく彼女は気づけば半年経っていた。王は相変わらず、仕事に追われて会いにもこない。環境にも慣れて、勉強だけの日々に飽きてきた彼女は、暇つぶしに貰った恋愛小説を読んで、ふと思ったのだ。
恋を知りたい。恋とはどんなものかしら?
アシュティンが元許婚と育んだのは絆と相棒に近い信頼だった。夫となった人は、仕事に追われており仲良くなるどころではない。
彼女は色んな人に恋を聞いて回った。その中で夫となった王の話、暗殺の問題や城内の人間関係に触れていくことになった。その過程で夫との関係も変わっていくが―?
アルファポリス様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-13 08:00:00
74929文字
会話率:51%
太兵が死んだ――。知らせを受けて向った勢田川のほとりには、衣も纏わぬ太兵の骸がうち捨てられていた。民人にとって、穢人は犬猫と同じ。無残な刀傷も露わに、驚愕に目を見開いた姿は、庄助の哀しみを煽った。
自らを責め、哀しみにくれる庄助に、素間は珍
しく労りの態度を示す。
太兵は勘違いで殺された――。素間は謎の言葉を残したまま、野辺送りの場から姿を消した。深夜の御師邸に忍び込み、件の仲間の様子を確かめようと腰を上げた庄助は、朝熊岳の小坊主の元へ行けという素間からのメッセージを受ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-18 16:14:07
5706文字
会話率:23%
第二王子の一人娘アリスは、王太子暗殺を試みた父親の共犯と疑われ、塔に幽閉された。
そこで彼女は、王太子の息子である元許婚と再会し、恋に落ちる_________。
話すことが苦手な姫君の、童話風かもしれない恋物語。
カクヨムにも投稿して
おります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-28 16:00:00
2771文字
会話率:19%
『デュークと女子大生』続編。二部構成。
Ⅰ フィアとグレイ編
エンリ家の元侍女、フィア。サーラの元許婚、グレイ。
二人は、船に乗ってノスマ共和国へと渡った。
そこでフィアは可憐な少女と、グレイは勝気な少年と出会うはめになる。
Ⅱ ニッシとキ
サラギ編
騎士になりたいというキサラギを連れ、ニッシは実家に戻った。
そこでキサラギは、ヘルム親子たちから現実の厳しさを学ぶ。
そして最後に、キサラギはヤヨイと、ある決断を下す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-31 21:00:00
31248文字
会話率:54%