ここは電氣によって発展した都市。国民の大半は技師で、自動人形である俺の生みの親もそういった人種だ。それにふさわしくない粗野で適当な印象のあるしゃべりをする男だが、悪いヤツではなさそうだ。判断基準が声だけというのは理由がある。じつは俺はまだ
その男の面構えとやらを目にしたことがないからだ。まあ発声やその他の音で、だいたいの想像は付かなくもないけどね。
実際に試験運用で目覚めたときに判明したことだが、俺の予想は大きく外れることはなかった。ついでに、涼やかで知的な俺の身体とはきっちり対照的だった、とも付け加えておこうか。親に似ずによかったよ。
そんなことを思っていたのがバレたのかは知らないが、あるとき目覚めた俺は――俺の身体は、べつものになっていた。
男としての精神調整を終えた後、少女の身体を与えられてしまった自動人形が街で出会ったのは、奇行を繰り返す少女。
果たして、少女の両想い大作戦という名の奇行が実を結ぶことはあるのか。巻き込まれた少女(中身男)は自分の正体を隠しきれるのか……。
残念ながら、決してその『恋』は通じ合わない――。
【注意事項】作中において同性同士がべたべたする展開はありません。あらかじめご承知おきください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-16 09:10:19
82148文字
会話率:26%
愛してと、あなたが言った。
愛して欲しいと、あなたが願った。
だからなのだろうか。
私はあなたを愛してる。
人形の娘と、創造者の青年の物語。
最終更新:2019-02-11 21:54:29
2607文字
会話率:25%
ミルファが誰かに呼ばれて入ったそこは、老婆と美しい人形がいる店だった。
最終更新:2018-08-26 01:39:39
4277文字
会話率:33%
僕にはささやかな悩みがある。それは恋人と意思疎通が図れないことだ。僕は彼女との愛を試すために、山中に来た。
最終更新:2018-05-26 23:27:53
1678文字
会話率:29%
あの日、人形なった。
大事な人をただ傷つける人形になった――
それでも私は、世界を壊さずにはいられない。
※初書きで、フワフワしっぱなしで、ちょいちょい勝手に修正してます(*^_^*)
そして怖いことに…未だ誰目線で物語を綴るか決まらず
悩んでるってゆうね…どぅしよっかな~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-13 21:18:10
28567文字
会話率:41%
睡蓮という名前の人形の恋物語
最終更新:2013-08-26 23:23:38
3681文字
会話率:38%
中学2年生のつぐみはある夜、酔った伯母貞子(さだこ)から、自分は強姦によって生まれたのだと聞かされる。事情を確かめたくても母はとうに死んでいる。貞子に育てられているつぐみは、のたうち回ってその事実を克服しようとするが、そんな折に、北海道の
学校から越して来た一学年下の縫(ぬい)が、つぐみの部活に入部する。
つぐみと縫は姉妹のようにそっくりだと、周囲が騒ぐ。つぐみは嫌な予感がする。
一方、つぐみに打ち明けた事実をすっかり忘れていた貞子は、北海道転勤から戻った昔の恋人に呼び出される。中学一年生の娘が、つぐみと同じ中学に入ったという彼と、貞子はまた会う約束をするが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-10 15:34:19
72403文字
会話率:42%
二年ほど前に書いた悲恋です。
どうやら私はSらしいです。
とにかく私が書く物語は誰かしら不幸になるか、死ぬかしています。
これもそうです。
最終更新:2010-03-23 13:44:48
2421文字
会話率:71%
とある『あんてぃーく』の椅子が見た、同じ『あんてぃーく』人形の恋のお話。
最終更新:2007-01-06 20:47:06
1528文字
会話率:27%