東吾(とうご)は信濃の武家に生まれついたが、幼い頃に江戸へ養子に出される。しかし、子がなかった家に男児が生まれ、東吾はその義弟に跡を託して隠居する。何物にも縛られず、執着せず、気ままに生きる東吾は大枚に化ける変化朝顔を咲かせて生計を立ててい
た。そんな東吾を周囲は『朝顔師』と呼んだ。そんな東吾が通いで雇っていた下働きの老女、舟(ふね)がある日暇乞いをする。家事のできない東吾は、舟が後釜にと据えた娘を渋々受け入れるのだが――。
※アルファポリス様にも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-06 17:00:00
107224文字
会話率:30%
世界的なパンデミックで緊急事態宣言下のある夜、12人の男女がリモートで飲み会を催す。宴も終わりに近づいた時、主催者の部屋を映し出した画面に突然何者かが現れ、参加者たちが注視する中、主催者は惨殺されてしまう。
事件から2か月後、進展しない捜査
を手伝うために新たに参加した下谷大喜は、手掛かりのなさに頭を抱えていた。しかし助っ人として警視庁の要請を受けて職場復帰した伝説の捜査官、神座和華子は「犯人は飲み会参加者の中にいる」と言う。一方、ネットの闇の奥深くでは秘かにある陰謀が進行しようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-04 16:00:00
125346文字
会話率:56%
下谷平子は東陽女学院に通う高校一年生。訳あって中途入学した彼女は、天下のお嬢様校と名高い乙女の園、その水面下で繰り広げられる女同士の愛憎劇に巻きこまれていく――
最終更新:2020-08-06 21:30:15
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会話率:43%
茶碗たちが見つめた、一組の夫婦――。
昭和もヒトケタの時代、東京府の下谷区。
新婚夫婦が持ってきた、それぞれの茶碗。
「彼等」は夫婦茶碗ではなくとも、何時も一緒。
あるときは仲良く台所の戸棚の中から、
またあるときはちゃぶ台の上から、
若夫
婦の日常を優しく見つめて、ささやき交わす。
やがてその生活にきざす大きな影、
「旦那さま」の浮かぬ顔、「奥さま」の涙。
そして、「あの日」がやってくる――。
〔注記〕
〇集英社webコバルト企画
「編集Fの擬人化小説賞」応募作品です。
〇「カクヨム」との重複掲載です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-29 10:18:17
12068文字
会話率:91%
何事も長続きしない下谷満(シモタニミチル)は内申のために、部活に入ることに。
部活を探していると、「アルバイト部」という異色の部活に出会う。
その部活に所属している部員は、一癖二癖ある人たちだった。
最終更新:2011-12-31 11:42:46
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会話率:53%