伯爵令嬢のテスティアは、数百年ぶりに現れた『精霊獣使い(ファミリエル)』――動物と心を通わせることのできる能力者だ。
森の動物と戯れる姿から、「獣に魅入られた野蛮な野生児令嬢」だと指さされ、孤独に生きてきた。
そんな中、未来予知の力を持つ
『星詠みの眼(へルシファー)』の一族、ベルジック公爵家の次男・ディオニスと婚約することになり、テスティアはようやく家の役に立てると安堵する。
しかし、テスティアの誕生日パーティーの晩。
婚約者のディオニスは、従姉妹のアンシアを抱き寄せながら、こう言い放った。
「僕の予見によれば、君は竜に唆され、竜の妻となる! そして、我がベルジック家を破滅へと導く存在になる! よって、君との婚約は今日をもって破棄する!」
身に覚えのない予見を突き付けられ、困惑するテスティア。
そんな彼女を庇うように現れたのは――
「――その予見に、信憑性はあるのか?」
国王直属の予見者・ラージウィング公爵家の次期当主、ウェイドだった。
漆黒の髪に琥珀色の瞳。
物怖じしない、クールな言動。
そんなウェイドの姿に、テスティアは目を見張る。
何故なら、彼は――テスティアが愛読する小説の推しキャラ、ジーク公爵にそっくりだったから。
テスティアに齎された予見の真偽を確かめるべく、ウェイドと共に予見をやり直す旅に出るが……
その中でテスティアは、ウェイドの"解釈違い"な甘さに翻弄されてゆくのだった。
人見知りな野生児令嬢が『推し(擬似)』と共に運命を切り拓く、もふもふ系恋愛ファンタジー。
*厳密には『解釈違いです、(次期)公爵様!』
*ざまぁというより勧善懲悪。
*完結まで毎日更新します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 09:02:08
144585文字
会話率:28%
魔法学校に通うディオニスは、家柄、容姿、才能とを兼ね備えていた。しかし、最高学年に上がると回復魔法を使用するための適性がないとされ、劣等生クラスに入れられてしまう。プライドの高いディオニスはそこに甘んじることができず、回復魔法の権威に会いに
行く。すると、「あなたには慈愛の心がないから人を癒せない」と指摘されてしまった。どうにか回復魔法を使えるようになりたいディオニスは、どうすればいいのか教えを乞う。すると、とある女の子としばらく暮らし、彼女を傷つけないように過ごしてみろという課題を出される。気の利かないディオニスが相手を傷つける言動を取った時に、相手を癒す効果のある六個の角砂糖を渡される。すべて使いきったら失格だと。
彼女、アンネリーゼは素直な娘で、楽にこなせると思ったディオニスだったが、少しも思うように行かない。そんなディオニスだったが、アンネリーゼの持つ優しさに頑なな心が少しずつ絆されていく。
けれど、アンネリーゼにも何やら厄介な事情があるのだった。
※カクヨム様にも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 17:00:00
102084文字
会話率:35%
走れメロスの後日談。メロスとセリヌンティウスと真の友となったディオニス王。しかし、二人が自分を差し置いて寿司屋で飲んでいるというのだ。心が揺れ動くディオニス王は事実を確認するため寿司屋に急ぐ。
最終更新:2025-01-14 12:08:40
1123文字
会話率:29%
侯爵令息ディオニスと伯爵令嬢マヌエレナは、7歳のときから5年来の幼馴染。月一度は交流のため互いの家を訪ねている。ある日の交流会にて、マヌエレナが言った。
「わたくし、前世の記憶の夢を見たのです」
「……と言うと?」
ディオニスは微笑んで続き
を促した。
◇
というところから始まる、前世を思い出したと言う婚約者の話を聞いた少年が、めっちゃ頑張って幸せになるお話。恋愛要素は薄めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 17:38:50
11307文字
会話率:43%
太宰治の名作短編小説「走れ、メロス」をもとにしたパロディ作品。
ホワイト企業を知らないブラック企業社畜、メロスが、ある事情で久しぶりに他の部署を訪れると、以前からなかった活気がさらになくなっていることに気が付く。
どうやらその部署の上司デ
ィオニスの恐怖政治が原因であることを知り、減給ぬ(しぬ)ことも覚悟で上司の部屋に乗り込む。あっさりと捕縛されたメロスは、上司に減給刑(しけい)を言い渡される。
しかし、メロスには初の帰宅を果たすという望みがあった。
無二の友(スマホ)セリヌンティウスを人質に、初帰宅に向けた旅へ出るが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-15 15:24:03
10306文字
会話率:57%
ディオニスは、かの邪智暴虐の王である。忙しい最中、メロスと言う面白い男が暗殺しに来ていた。
最終更新:2021-05-22 14:14:03
5810文字
会話率:47%
邪智暴虐の王、ディオニス。
彼の者は何故、王となったのか。彼の者は何故、暴君となったのか。
シラクスを被った悲劇は、ただ一人の孤独から始まった。
(太宰治 作「走れメロス」の二次創作です)
最終更新:2020-06-21 20:27:15
16668文字
会話率:51%
色獣と呼ばれる存在と契約し、力を行使する事が人々にとって
小さい頃に契約者としても才能がないと捨てられたトラスは、変わり者と呼ばれているディオニスに拾われる。
時が経ち、ひょんな事から王都にある契約者のための学園、パレット学園に入学する事に
なる。
彼はなんのために力を使うのか…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-06 00:00:00
573文字
会話率:62%
人を信じることとは何か。
これは、とある王国の物語です。
最終更新:2020-01-28 18:04:58
5706文字
会話率:61%
ディオニス王の暴挙によって、すっかり活気をなくしてしまったシラクス市。この市に住む若い石工であるセリヌンティウスは、2歳下の妻と、つい先日6歳になったばかりの娘と共に、静かに、けれども楽しく暮らしていた。しかしそこに、セリヌンティウスの幼馴
染である正義漢、メロスが現れ・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-13 00:38:29
4310文字
会話率:47%
「…部長と眼鏡、どこ行った?」
幽霊全く見えない系筋肉と
「あ、死んだ?」
言動が危ない犯罪者予備軍と
「いや勝手に殺すなよ!!」
真面目かと思ったら帽子被ってる校則違反と
すぐ迷子になる部長の話。
とある山の麓の市立高校。
そこ
には、部員がたった四名ほどしかいない廃部寸前の超常現象研究部…通称【オカルト研究部】があった。
「顧問にすら捨てられた伝説の部活」「変質者の集会場」「なんかもう色々とヤバイ」…等のレッテルを貼られていくオカルト研究部。
部長である日比谷 灯流(通称:暴君ディオニス王)はこの危機的状況を打開するために、“なんか功績のこせばいいんじゃね”と無責任に目標を制定。
部長の他人任せにぶちギレた部員達。
こうなりゃお望みどうりにしてやんよ! と言わんばかりに暴君王(部長)をエサに幽霊を呼び出していく…
ギャグ系小説になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-18 23:25:11
6902文字
会話率:54%
メロスを待つ間彼らは一体何をしていたのか。暴君ディオニスの目線で見る“走れメロス”のもう一つの物語
最終更新:2018-08-04 18:39:39
7044文字
会話率:27%
走るメロスを待つ男と嗤う男、2人が今、交錯する——
メロスが走っている裏側、地下牢での二人の密会。
ただ二人のみぞ知る、密やかな交錯を今、この手に。
注)古代ギリシアの王政の資料が少なかったため、中世の絶対王政を参考にして書いていること
をご承知ください。
この作品はカクヨムにも投稿しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885907773折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-22 21:35:15
11610文字
会話率:45%
太宰治作の不朽の名作「走れメロス」
とても陽気だった王ディオニスが大勢の人を殺し、変わってしまった理由とは……
最終更新:2018-04-04 21:12:12
689文字
会話率:37%
『メロスは激怒した』の書き出しで有名な名作「走れメロス」。
太宰治によって書かれたこの作品は、メロスが約束を守って、残虐な暴君ディオニスが改心して終わるのですが、それが無かったら一体どうなっていたのでしょう。
これは、メロスが間に合わ
ず、ディオニスの改心も無くなった「走れメロス」のその後の物語です。
出来るだけ、作者の書き方に近づけましたので、そこに注目してお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 16:09:49
1444文字
会話率:30%
メロスは怒るし、セリヌンティウスは嘲笑う。
割りと疑心暗鬼じゃなかった王様は、ついには直接的に襲われる。
怒髪天をなびかせ、地平線の彼方から迫り来るメロスに捕まった先にはたして何が見えるのか。
捕まったら終わりだ、逃げろデュオニス!!
最終更新:2016-10-05 18:00:00
1737文字
会話率:33%
「メロスは激怒した」で知られる『走れメロス』の続き。
あの後メロス、セリヌンティウス、ディオニスの元に降りかかった事件とは!?
意外な人物による恐るべき過去が明かされる!
「その後の話~Happy End~」とは正反対の物語、ご期待あれ・・
・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-17 21:25:55
2323文字
会話率:43%
知っているだろうか?実は「走れメロス」には続きがあることを。
情熱的な正義感の強い男、メロス。自分の友情に誠実な、セリヌンティウス。かつて邪知暴虐の王であった、ディオニス。
この三人には、本編後の物語があったのだ。
この物語、『その後の話~
Happy End~』で三人の友情が見ることが出来る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-16 21:13:37
2297文字
会話率:55%
走れメロスで勝手に続編(?)を作っちまったゾ!//この作品は2012年12月22日に書かれたものを改稿したものです
最終更新:2015-06-30 00:37:29
1651文字
会話率:39%
走れメロス。ディオニスは心を改め民に認められた。
しかし、それはその場の雰囲気に飲まれ認められたに過ぎ無かった。
メロスは再び激怒した。
走れメロスの後日談的なモノです。
最終更新:2014-02-18 01:34:47
2072文字
会話率:35%