聖女ヒイロ・シーマシーは婚約者カスダル・ストレリツィ伯爵子息の魔王討伐パーティに所属していたが、理不尽に婚約破棄され捨てられてしまう。
「『最強聖女、ただし能力は小麦粉で出る』だあ!? あまりにクッッソダサいんだよ!!!!」
「い、いまさ
らそんなこと言われても……」
実家子爵家からも婚約者からも捨てられた天涯孤独の粉物聖女。しかしようやく、初めての自由を手に入れた。
ヒイロは粉物聖女の特技を活かし、穢れた土地として敬遠される魔王城の近場で聖女食堂を開くことに。
無限に溢れる聖女の小麦粉、おいしいご飯。賑わう食堂。
ーーそんな彼女を見守る男の姿があった。
婚約者にDVされていたヒイロを案じてくれていた、優しくもどこか淋しげな魔王様。
魔王討伐パーティの頃から仲良しの、謎の覆面忍者シノビドス・イガハン。
「ねえシノビドス。魔王様、いい人なのにどうして討伐対象なんだろうね……?」
「ふふ。きっと彼にも『忍んだ』事情があるのでござるよ、ヒイロ殿」
なぜか二人は、ヒイロの前にかわるがわる現れるのだった。
「よく気づかねえよなあ、ヒイロちゃん」
ーー魔王の使役獣、黒竜も呆れている。
・素顔で素直にお話できない魔王様×天然コナモノ最強聖女の、じれじれラブコメ。
・完結まで執筆済
・匂わせ含むDV描写、多少の流血シーンがあります。
・コメントは最後にお返事します(ネタバレポロリしないように)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-05 21:18:32
139995文字
会話率:50%
ルイーズ・カサランテ・ラクフォード・エラ・ストレリツィとして転生した私。侯爵令嬢にして、魔法の天才、そして『紅碧双月のストランブール』という乙女ゲームの悪役だったりします。
そのせいかゲームとして転生後の人生を見てしまうところがあ
り、きれいな町並みに対して「グラフィック、がんばってるな」とか、努力している人がいても「NPCのくせにやるな」などと侯爵令嬢でなければ生意気な子供と怒られそうな感想を抱くばかり。
ところがストランブール王国が戦争に巻き込まれそうになり、マグリティア帝国の和平派の貴族と戦争回避の方策を探ろうとします。
しかし、これは乙女ゲーの負けイベント。
ゲームのラスト、婚約破棄されたあげく、戦争回避に動いたことが帝国と内通だと疑われ、国外追放されてしまう。
しかし、上手くいけば戦争回避の道はあるはず……というシリアスな物語になる予定が悪役令嬢の夏休みの大冒険とか、珍道中になりそうです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-27 16:34:33
179380文字
会話率:36%
女性軍人のマリアは、ある日突然身に覚えのない罪を糾弾され、都を追放される。
これはそんなよくある悪役令嬢の話。
「前世が男で、恋愛のれの字も無い火薬臭い悪役令嬢ものって何だよ」
……テンプレや流行に乗っかろうとしつつも、ニワカな歴史好き
が趣味をぶちまけて変な事になった読み切り作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-23 02:34:40
8678文字
会話率:32%