聖女『以外の』ほぼ全国民が、本編バッドエンドの記憶を持つ「転生者」、
そして主人公は現代世界からの「転移者」という、異色の異世界転移物語。
主人公である「未夏(みなつ)」はある日、乙女ゲームの世界に転移していた。
転移先のゲームは
もともと『アイテムクラフト』要素が強かったため、その原作知識を生かし、
彼女は天才薬師として働くことになる。
だが、未夏が転移した『聖ジャルダン国』は物語のイベント的に『バッドエンドルート』に突入していた。
本来のシナリオなら、本編ヒロインである伯爵令嬢『聖女オルティーナ』は悪役令嬢の手によって闇落ちし、
世界を滅ぼす運命にある状況だった。
未夏も「必敗戦闘」に駆り出されるが、
ここの国民は未夏と、ゲーム内でのメインヒロインである「聖女オルティーナ」を除く全員が、
『聖女が闇落ちして滅ぼされた未来』の記憶を持つ『人生2週目の転生者』であった。
「聖女が闇落ちしたのは自分のせいだ」
「今度こそバッドエンドを回避しよう」
と息巻く彼ら国民の頭のねじの吹っ飛び具合は凄まじく、モブキャラに至るまで全員が、
「物語終盤のPCキャラレベルの実力と、全年齢向けゲームのキャラでは持ちえない行動力」
を持っており、
その力を持って、敗北の元凶となるドラゴンを始末する。
そんな彼らや、自身が推していた「4英傑」と言われるゲーム内の攻略対象キャラのことを
放っておけないと考えた未夏は、
「ゲーム本編の『画面外』で行われていた、聖女オルティーナの不愉快な言動」や、
「自身の解釈とかみ合わない、彼らが持つ『前世の記憶』」
に不信感を持ちつつも、この国で彼らを救うべく薬師として戦うことになっていく。
カクヨム・アルファポリスでも掲載しています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 18:26:55
52157文字
会話率:41%
エリート暗殺者一家に生まれた主人公は『レベル1のカス』だった。
何をしてもレベルが上がらない無能体質のゴミ。
「英才教育をほどこしたというのに、3歳になってもまだレベル1……そんなゴミは死ね」
実の親に殺されかけたその時、彼の目の
前に『1億年ゲート』が開いた。それは『時間の止まった空間』で『1億年』かけて『修行』が出来る扉。
1億年ゲートは『究極の疲労回復マシン』や『超未来科学の粋を集めた合理的訓練ルーム』や『全世界の英知を集めた図書館』や『神器専門のアイテムクラフト工房』などの『異次元レベルの超絶チート施設』が充実していた。
1億年間、必死に『レベル上げ』以外の『ありとあらゆる強くなる方法』を研究し続けた結果、彼は『レベル1の状態』で『レベル500(世界最強クラス)』以上の相手を鼻息で殺せるようになった。
秒で毒親に復讐を果たし、自由になった彼は、
「やりたいことは全部やる。まずは、世界一の美女と結婚してイチャイチャする! 今の俺に出来ないことは何もない!」
――そんな『欲望むき出しの彼』に待っていたのは、
数日以内に襲来する『レベル1兆以上の敵』を倒せないと『世界が終わる』という絶望。
『ぶっちぎりで世界最強の超人である主人公』にしか、この絶望をどうにかできる者はいない。
『レベル1縛り』かつ『誰にも頼れない地獄』の果てで、
『圧倒的に強すぎる敵』を倒すため、今日も、彼は、もがき、あがき、苦しみつづける。
ちなみに、1億年ゲートにはもう一つ、ルールがあって、
それは『一日一回は、ゲート内で1億年修行しないと死ぬ』というもの。
初日で既に最強になっていた主人公は、さらに、毎日、1億年修行し続ける事で、
人類の限界を置き去りにして強くなっていくのだが、
「レベル1兆は、さすがにエグいてぇ!」
――狂気の運命を背負った主人公の、常軌を逸した無限地獄が、今、幕を開ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 07:16:26
1666651文字
会話率:25%
突然意識が暗転し、気が付けば見知らぬ地で、手にはツルハシとオノ。
「この放り出される感じ、サンドボックスゲーのスタート時点みたいだなぁ……」
一切手伝ってくれない自称"案内人"は、役に立たないヒントをくれるのみ。
「まずは衣食住だ。裸ではないから衣はいいとして、食と住が大事だよね! というわけで、家を建ててみよう」
「そこは"食"が優先じゃないんだ?」
木を倒して素材を集め、魔獣を倒して素材を集め、アイテムクラフトをしつつ彼は漠然と思う。
(これは、クラフト系サンドボックスゲー世界に転生したのかなぁ……)
そんな彼の前に現れるもう一人の転生者。その人物から語られたのは驚愕の事実だった。
「えっ!? ここが乙女ゲームの世界!? 俺クラフトゲーだったんだけど!?」
彼と悪役令嬢の出会いが、乙女ゲームのシナリオを大きく歪める。迷走するルート分岐の中、彼は悪役令嬢を救えるのか?
「彼女、内心では絶対攻略されたがってるっすよ?」
「そりゃ勘違いだ。身分差でオーバーキルされる」
「これぞまさに『ラブレス・オブリージュ』っすね!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-14 18:06:04
188919文字
会話率:47%
厳選。それは『優』と『劣』を判別する、神聖な儀式である。
厳選王の血を受け継ぐ若き厳選王子ラグラは、究極のアイテムを追い求めてダンジョンに潜る日々を送り続けていた。
潜り、探し、見つけ、選別し、そして捨てる。それを繰り返すだけの地獄。
だが、アイテムクラフトとカスタムの天才・フィリシスに出会ったことによって、その運命が大きく変わり始めた。
これは、選ぶ者と作る者が出会い、互いの欠点を補うようにして栄冠を掴むまでの、戦いの記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-23 07:00:00
182359文字
会話率:60%