ごめんなさい。4月29日に削除後、再掲載です。詳しくは一話の前書きと、もっと詳しくは活動報告に記載しました。
高校生の荒走空那《あらばしりくうな》は最近、三つ年下の義理の妹、砂月《さつき》の奇行に頭を悩ませていた。
まあ、それはそれと
して……実は今週末、幼馴染で恋人の大霧雪乃《おおきりゆきの》との甘いデートが待っているのだ! それもなんと、夜景の綺麗なホテルでディナーなのである! しかもしかも、食事の後は休める部屋まで用意してるとか……そそそ、それってぇ!?
彼は、大いに期待に胸を膨らませるのだった。
しかし、デート当日の朝である。
玄関で砂月が、目を潤ませて空那に抱きつく。
「ねえ、行かないでぇ……」
「ちょ、ちょっと……砂月さん? 離していただけませんか?」
砂月の唇が、ゆっくりと近づく。
「おにいちゃん……行っちゃ、やだよぉ。なんでもするから、今日は家にいて……?」
「いやあのね。俺達、一応は義理とは言え兄妹だし……その、これ以上はいけ……むぐっ」
唇と唇が重なり、静寂の中、二人の息遣いだけが聞こえた。
と、その時、不意に玄関がガチャリと開く。
そこには険しい顔をした雪乃が立っていた。その背後では空が怪しく曇り、雷がゴロゴロと不穏な音を立てている。
空那の目が驚愕で見開かれる。しかし、弁解しようにも口は塞がれ、言葉にならない。んーんーと呻く空那。
雪乃は唇を重ねる砂月を指差し、声も高らかに吠えた。
「そこまでよ! 魔王シェライゴス! 一度ならず二度までも、よくもこの私の恋人を!」
砂月が、ぷはぁと唇を離し、哄笑してそれに答える。いつのまにやらその肩には漆黒のマントがひるがえり、頭にはグロテスクで巨大な角が乗っかっていた。
「ふはははははは! よくぞ我が城へ来たと言っておこう、勇者アルカっ!」
火花を上げる少女二人に囲まれて、空那は呆然とその顔を交互に見比べる。
なんと、彼の妹は前世で魔王、幼馴染は勇者をやっていたと言う!
そして空那自身はと言うと……知将!? しかも女だっただとぉ! なんじゃ、そら!
そんな中で知り合った先輩は驚愕の人物で、さらには町全体を巻き込む大事件に発展して……?
第7回集英社ライトノベル大賞後期に入選したので、小説家になろうも始めてみました→結果でました。金賞でした!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-08 18:18:05
128628文字
会話率:24%
黒い蝶が現れる時。それは幸か不幸か。
最終更新:2018-06-19 12:18:40
2846文字
会話率:26%
僕の近所には、大学受験に二回落ちたお兄さんがいる。予備校には通わず、自宅浪人。
けれど、全然勉強しない。聞くと去年は二週間前だけ勉強してもう一歩だったから、今年は三週間前なら大丈夫、という謎理論。
そんなお兄さんの部屋には、ペットボトルが
たくさんあった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-11 20:06:16
3586文字
会話率:16%
私は一般的な娘ではなかったのだと思う。
他の子たちが野原で花と戯れる中、私はかまどで火花と戯れていた。
煌めく宝石には見向きもせず、揺らめく炎に魅入られていた。
皆が魔術師の杖を振るう中、私は鍛冶師の槌を振るっていた。
布を織ること無く
、剣を鍛えつづけた。
ただひたすらに父の背を追い、いつかその名を継ぐと信じて疑わなかった。
しかし、ある日気づいてしまったのだ。
今揃えられる最善の素材で、自分の最良のコンディションで、籠められる最大の魔力で、鍛えられる最高の魔剣を作り上げたその日に。
ああ、私は父を超えることが出来ないと
だから、これは拗ねた私の我が儘だ、ただの八つ当たりで、ちょっとした嫌がらせで、僅かな希望に縋った悪あがきだ。
そしてあえて言うなら家出のだしでしかないのだが、とりあえず母の痕跡を追ってみようと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-22 23:10:47
1076文字
会話率:39%
暇を持て余して高校の同窓会に行ったニートの晴斗。そこで元同級生の凛子から誘われて「暇売り業」をすることになったのだが…
最終更新:2018-04-27 19:06:36
1027文字
会話率:29%
会社やめた代わりに、異世界酒場のバーテンダーの面接に受かった主人公。いっぽうソシャゲやめた代わりに、魔王に転生できたヒロイン。
2人は少しずつ近づいていき、やがて激しい火花を散らします。
とはいえ、しばらくのあいだ魔王討伐は勇者候補やチート
冒険者にお任せして、頼もしいリザードマン店長のもとで僧侶やエルフや女騎士さんたちと戯れつつ、のんびり素材を集めてまったり薬酒を調合していきたいと思います。
異世界バーテンダーのお仕事は、腕もげかけた勇者にハイポーションを調合したり、返り血で汚れた兵士に酒を振る舞ったり、頭痛持ちの僧侶さんに人生相談を持ちかけられたり……。主人公にしか解読できないチートレシピを武器に、いろんなお客からのムチャ振りオーダーをこなしていきますよ。
異世界人でもぼっちでも半魚人でも、魔王でも、どんな種族でもおもてなしするよ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-25 02:44:06
133976文字
会話率:24%
春。それは出会いの季節。
火花武蔵は今日から戦命学園で相棒・赤姫と一緒に過ごすことに。
個性豊かなクラスメートにそれぞれのからくり。
とても充実した学園生活を送っていた。
しかし、平穏は突然破壊された。夜の菊によって……
※短編集である
「戦国バスターズ 短戦集」も好評連載中! ぜひご覧あれっ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-21 16:50:22
110232文字
会話率:51%
昨今流行りの異世界ファンタジーものですが、NOT王道です。期待したらごめんなさい。
チートなし、スキルなし。あるのは現代知識と職業倫理、そしてすれた精神。
「お年寄りには敬意持て言うたろうがぁぁぁ!!」「ぎゃあぁぁっ!!」
老人と子供と
女性には非常に親切だが、仕事だし!!つい段差や階段とかの昇り降りに流れるように手を貸してしまうのはもはや習慣。
巻き込まれた運が悪い異邦人、丸橋樹(マルハシ タツキ)、職業:介護士、看護師 が淡々と生き、次々に噴出する問題に頭を抱え、現代知識でこっそりと周囲の状況の改善を図る。
これは血沸き肉躍り、魔法や剣戟が火花を散らすような異世界譚ではなく、ただひたすらに地味な物語である。
(作中、ほんのりとBL系描写があったりなかったりします)
(更新は不定期です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-18 00:24:56
64929文字
会話率:43%
売れない漫才コンビの一人が急に大儲けしてしまい、コンビに亀裂が……
(又吉さんの『火花』を読む前に、こんな話かなと想像して『星空文庫』さんに書いた作品です)
最終更新:2018-03-04 19:35:10
1975文字
会話率:39%
ミレニアム王国には千人の王子がいる。彼らは10種類の顔のタイプに別れ、髪の毛や身長の違いで10×10×10通りの1000人の見目麗しい王子に分類され、彼らは次期国王を目指して火花を散らす。という設定である。私は関わるつもりはないが、転生し
た俺は傾国の美女と称されるほどなので、男どもが放っておかない。
だか、知ったことじゃない。全員、まとめて私がぶっ倒して差し上げましょう。半身半神の力を見せてやる。
これは、転生した主人公が最強を目指す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-28 21:42:43
5897文字
会話率:35%
その山には何かがありました。
唐突に、何も分からないままにその山の中で目を覚ました者達は、獣の形をしていましたが、獣とは全く別の何かとなっていました。火花を散らす、風を操る、弱い雷を体から流す、などなどと、そんな超常の力と共に、獣よりもはっ
きりとした意識を持っていました。
その全く別の何か達は数少ない仲間達と共に、遠くに集落を作っている人間という得体の知れない生物に恐怖を抱きつつも、静かに温かく、暮らしていました。
その何かの力に疑問を抱きながらも、青い空と風に揺れる緑の中で、毎日を生きていました。
■週一、土曜の11時に投稿して行こうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-27 11:00:00
53136文字
会話率:1%
芸術とは二つの極によって生み出される。片方は作品を作る側である、芸術家。そしてもう片方は作品を鑑賞する鑑賞者である。二つの極には火花のようにぱちぱちと放ちそれが初めて芸術が生み出される。
マルセル・デュシャンの言葉の意味だと、志方空はそ
う認識している。
志方空は元芸術家だった。今は平凡生活を送っている高校生。
父は天才芸術家であり、死後には最高傑作『桜の女性』シリーズの連続作品が発見されこの世を驚かされた。
両親が他界してから少年は筆を折り、一人で病院に入院している妹、志方舞を扶養していた。
世間からつまらない似顔商売をし、生活をある程度まで自立でできていた。
「志方空。あなたは天才芸術家。だからあなたが描いた絵は、全て芸術よ」
「お前は、白河ことりだっけ?」
「違うわよ!髪の特徴だけしか、同じじゃない!っていうかあなたなんで知っているのよ!」
赤い髪をなびかせて美しい少女。わざと名前を間違えたその少女は九条彩花。世界有数の企業グループ、九条財閥の娘。少年を評価しいつも付きまとう存在だった。
少年にとってはある意味鬱陶しい人間だが、権力を握っている人間には目立ちたくない立場だった。
それより、少年には人生で大切なものがある。
「もう! お兄ちゃんたら! 部屋に入る前にノックしてって言ったでしょう?」
「すまん。すまん。寒さで頭が回らなくて
入院している妹の舞だった。
年齢では中学三年生であるが、抱えている病の影響で学校に通う事は出来なかった。
小柄で、青い瞳に白髪。肩の白雪のような肌。妖精がいた。
「あ、そうだ。お詫びってわけじゃないが、お土産があるんだった」
「ありがとう。お兄ちゃん」
妖精の微笑みに恭しく答え、そっと彼女の手を取る。
―――その手はもろく、今にも壊れそうに細い。
―――その微笑みは無邪気で無垢なままで。
―――妖精は、いまだこの鳥籠の外を知らない。
少年は誓った。この妖精を守らなければいけない。
これは両親から託された任務でもあり、兄としての義務でもある。
舞はたった一人の家族。だから、なにがあってもこの妖精を守らなければいけない。
三年前に亡くなった両親のためにも。
自分の存在意義をかけて、最後まで。
これは元芸術家の志方空の存在意義の物語。
少年は少しずつ前に歩。小さな願いを抱え、生きていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-04 23:11:31
858文字
会話率:34%
※この作品は、『Final Resolution!!』の続編であり、まだ脳内設定以外影も形も無い『Final Resolution2!!』との隙間を埋めるものです。
『Final Resolution!!』http://ncode.syos
etu.com/n5914bv/
及び『1.1』『1.2』『1.3』『1.4』
を先に読まれることをお勧めします。
~あらすじ~
今日はバレンタインデー。綾たちにとっては大事な、もちろん佳織にとっても大切なイベントの日。攻める者、迎え撃つ者が火花を散らす、祭りの果ては――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-25 20:00:00
7125文字
会話率:48%
ちょっと悪ぶった高校生 榊 火花(さかき ひばな)は密かに心を寄せる女子が自殺しようとしているところを目撃する!
なんとか助けようと手を伸ばすもヒバナもともに命を落としてしまった!
目を覚ましたヒバナの視界に飛び込んできたものは異様すぎる光
景だった!しばらく絶句していると天使を名乗る聞くからに怪しい声が聞こえてきた。パンク寸前のヒバナに告げられた言葉は。
ー地獄の魔王 ルシファー。ぶっ潰そうよ!!ー
天使がぶっ潰すとかいいのかそれ!?
ヤバイ天使(?)と魔王討伐!?
悪魔と人間の異世界ファンタジー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-07 06:34:11
384文字
会話率:30%
近代日本の京都を舞台に織りなすヒューマンドラマ(を目指したが後半ただのハーレク○ン)
混血の母が縁を切られた名家から縁談の話が舞い込んだ。早くに亡くなった母に似た自分を疎んだ父が勝手に了承してしまったらしい。
主人公、呉川みちるは縁談破棄を
求め、縁続きの本家である黒田家を訪ねるが次期当主の黒田龍一郎により全く話を聞く余地もなく却下される。
さらには住み込みの花嫁修業をさせられることになり、馬の合わない龍一郎と火花を散らす日々。
そんな中、偶然にもまだ珍しい海外からの留学生と出会うことにより、彼女の運命の歯車が回り始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-04 21:31:17
47706文字
会話率:47%
転校生がきた。名前は『猶原(このはら) 火花(ひばな)』。明るくて人当たりの良い美少女だ。
しかし彼女は自らを炎の魔法使いと称し、事ある毎に危険な火遊びを繰り返す真性のキチガイだった!?
そんな彼女にはとある秘密があって、ひょんなことから彼
女に巻き込まれた俺の日常は、まさしく彼女の手によって燃やし尽くされる破目になるのだった。
「ファイアー!」「はいライターは没収な」「やめて!私の魔法のステッキ返して!」
※作中に登場する炎の魔法は全て炎の魔法です。特殊な訓練をもしかしたら積んでいるかも知れません。素人は真似しないようにしましょう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-17 22:09:32
4074文字
会話率:38%
その現象は一つのアプリから始まった…。
ある日突然地球上に発生した「魔力」。
その恩恵を受けた動物たちは力を増し、魔力の溜まりやすい建物は内部を大きく歪ませた。
世界に様々な変化をもたらした新エネルギー「魔力」……。「魔力を制する者は世界
を制す」と言わんばかりに魔力研究者たちが火花を散らす中、一つのアプリがリリースされる。
この物語はいい年こいて忍者を目指す大学生、影山歩美が自らの夢を叶えるべく修行に励む物語である…!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-25 02:13:49
427文字
会話率:0%
「あの美しい金属の花は、私の夢になった」
少女はその日から、茨の道と知りながらも、夢見ることを止められなかった。
最終更新:2017-07-02 22:28:47
2862文字
会話率:46%
「冷めちゃったの。さよなら」
『女王』が『貴公子』をフッた──!?
高校二年の柊つばさと高代晃輝。誰もが校内ベストと認める恋人二人の突然の破局は、瞬く間に学校中を騒然とさせた。
そんな中、二人のことを知らなかった稀有な存在の一年生
・溝口千夏が、親友の舞子たちに見せられた晃輝の写真に一目惚れ。彼がフリーになったチャンスを活かそうと、ところかまわずのアタックを開始する。
しかし、つばさが晃輝と別れたのには、誰にも言えない秘密が隠されていて……。
つばさだけに聴こえる、謎の青年の声。
その声とつばさの会話に上る『ネノクニ』、『同類』、『新しい本能』といった言葉。
現代にはありえない、火花散る剣戟──死闘を繰り広げる男たちの場景。
そして、千夏の二学期デビューや、つばさと晃輝の破局、それらに繋がる彼女たちのただ一つの願いとは。
全てが重なり合った時、少女たちの胸には抑えきれないある感情が沸き上がる──
# 初投稿です。いろいろ手探りですが、読んでもらえるとうれしいです!
# (大筋書けているので、未完結終了は無い……はずです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-02 16:42:55
76307文字
会話率:47%
主人公は旅人風流《たびびとふうる》。とある事故によって両親と両足を失い、精神科に入院中だった。現在は病状も安定し治療の一環として旅に出れることになった。お供はブタクサ。旅人と会話の出来るブタでアニマルセラピーで出会った。
そんな一人と一
匹はある海岸沿いで不思議な少女と出会う。この少女は自称神様で旅人にあるお願いをしてくる。
「祭りに使う発火花《はっかっか》を採取してきてほしい。お礼に秘宝をプレゼントしよう」
旅人は秘宝目当てに承諾する。
祭りは祭慈雨《さいじう》村で行われる。事情を話し、村の祭慈雨多喜《さいじうたき》という娘と発火花を採取しに行くこととなった。父親がチャラ男で母親がくノ一という変わった娘。またこの祭慈雨村も変わっていてネット環境や電線もなく古臭いド田舎。多喜や住人の服装も古風な着物だった。
発火花は三日ほどの山旅になる。道中は自然と触れ合ったりのんびりしたものだった。祭りの際、多喜は歌姫になるという話をした。多喜の小さい頃からの夢だとか。今回運よくそのチャンスが巡ってきて気合十分。
行きはよいよい帰りは恐い。少しトラブルを挟む。発火花の臭いを嗅ぎ付けて野生のクマと対峙する。くノ一の娘多喜が機転を利かして一時的に凌ぐがクマは諦めない。そこで山の神様に帰り道の守護をお願いする。そこでカラオケ対決をすることになった。ここでも多喜の歌唱力のおかげで快勝。発火花を無事に祭り会場まで届けることができた旅人。祭りは開催され、多喜も夢だった歌姫として職務を全うする。
旅人が村を出るとき、自称神様の少女と会う。少女は秘宝としてただのキーホルダーを寄越した。少女曰く。
「秘宝は形じゃない。旅の思い出をキーホルダーに詰めておいた」
とのこと。そして元の世界に戻してやろうという話になり、そこで新事実が発覚する。実は祭慈雨村すでに滅んだ村。村全体が多喜を中心に地縛霊化したもの。多喜の夢だった歌姫になれたことで成仏できるようになった。騙された気分だったが結果オーライ。
旅人は細かいことは気にせず、また治療という名目の旅を続けるのだった。
※この作品は「http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5490758」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-18 16:02:39
76409文字
会話率:63%