私は今、宇宙を漂っている。
宇宙は広い。途方もないほどに。
「あ。地球……」
星の名前はあまり知らないけど、太陽と地球だけはわかる。
ヘックス粒子みたいに綺麗な蒼色の星だから。
昔は人間がみんなあの星にいたんだって。満員にならなか
ったのかな。
オリビアに聞いてみようっと、物知りだし。
そういえば、今日の晩御飯はカレーって言ってたっけ。おやつは我慢しないと。
通信、旗艦のエリカからだ。
「アーシャ、何ボーっとしてんのよ。早く戻ってきなさい」
「ごめん。燃料切れ」
「……は、早く言いなさいよ!! ビーコン故障中だから、見失ったら回収できないのよ!?」
宇宙歴もその歴史を刻んで1000年。
人類の過半は宇宙に住まい、無限のフロンティアを次々と開拓する。
しかし宇宙は無限と言えど、その殆どは虚無だ。次第に始まった競合は、争いへと、戦争へと発展し、人々の希望に満ちた宇宙時代は、ひどく淀んだ時代に変わり果てていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-23 04:38:57
1284文字
会話率:61%
崖から下を見下ろして
何も見えないという虚無感
果たしてその先では何が待つのか
そんなことは気にならなかった
最終更新:2016-10-18 22:25:54
218文字
会話率:0%
主義を持たない人間がいるとしよう、果たしてそれは人間といえるのだろうか。
無主義で無価値で無意味で無機質で無味無臭な僕は、果たして真実生きているのだと、言えるのだろうか。
これはそんな僕が、皆様が溢れんばかりに持っているであ
ろう、愛という名の未確認物質を探し求め、理解し得ることで少しでも価値を得れるのではと。ふと思い、なんとなく動き始め、どこかサンチマンタリズムではあるが、ロマンスの欠片もない、どうにかしようとし、やはり方法の片鱗も見つからない物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-16 15:14:50
3165文字
会話率:29%
「それでもいいさ。たとえそこに虚無が存在するようになっても、確かにそこにあったんだ。言うならば存在の履歴は積み重なるんだよ」
キーワード:
最終更新:2016-10-16 00:07:35
11872文字
会話率:50%
エルシーニァの大地に存亡の危機が迫っていた。突如異世界から現れた白装束の狂信者達が異形を従え、大地を穢す。聖騎士団は抗うも、瘴気は地に満ち、此岸は脆くも狂っていく。炎の明緋、血の深緋に染まりながら。
そんな、跳梁跋扈百鬼夜行の大地に、彼岸
から一人の男が現れた。幽鬼の如く黒い外套を纏うそれは、魔を操る狂信者を、何をも捻じ伏せる力で虫けらのように殺し始めた。
彼が目指すはただ復讐。彼がかつていた世界で狂信者に叩き込み損ねた銀の弾丸を、今度こそ叩き込む事だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-12 10:11:50
112163文字
会話率:58%
美しく、そして儚く散りゆく紅葉。
時は流れ、決してそれらは戻らない。
山林の中、霞む視界に
彼は少女の姿を見る。
最終更新:2016-10-10 14:48:15
1626文字
会話率:0%
異世界へ転移させられ勇者として馬車馬のように働かされた大宮玲央17歳。誰も手を貸してくれない中で、唯一付いてきていた戦闘力皆無の幼女と共に漸く魔王を倒し、これからの生活に思いを馳せていたその時!なんと、元の世界に返還されてしまったのだ!
すべてが徒労に終わった絶望や虚無感の中で玲央は禁呪と呼ばれている自己複製に手をだしもう一人の自分を生み出し、共に現代社会を生きていく。
これは、玲央がもうひとりの自分であり色々あって嫁にもらった玲央菜と異世界から地球まで結局連れて来ちゃった幼女のココと一緒に現代社会で繰り広げるドタバタラブコメディ?なお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-18 16:53:17
79326文字
会話率:65%
短編じゃないよ
気分で続き
最終更新:2016-09-18 00:29:59
346文字
会話率:15%
彼は、理性、人間性、本能、生、死、私、他者、理想、現実、意味、過去、未来、現在、この世の様々な存在を確認して、それらの何に従って生きるべきかを考える。しかし何もなかったのだ。彼も世界も虚無である。
最終更新:2016-09-16 10:40:47
29568文字
会話率:42%
主人公・松宮鳴は、当事者であることをやめていた。彼女自身の人生においてすら、自らの配役はなかった。仮に彼女の人生が一本の映画になったとしても、そのエンドロールには、他人の名前はおろか、彼女の名前すらないだろう。
それこそが彼女の望んだこ
とであった。望んでいたはずだった。
ところが、同じクラスの変わり者・菊池健介に声をかけられた日を境に、次から次へと、彼女の虚無の人生に踏み込んでくる者たちが現れる。
そしていつしか、彼女自身も、人生という舞台に、引き寄せられていくことになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-12 22:58:29
20015文字
会話率:26%
孤独を抱える一人の男はそれを誤魔化すように淡々とした日々を送る。
思い出すのは、同じ風景。
男は今日も、過ぎるだけの日々を生きる。
最終更新:2016-09-03 22:34:44
5438文字
会話率:40%
都会で生きる人間は誰しも虚無を抱えている。
絶え間なく流れ続ける街を歩く一人の男。街の裏側に生きる、男の物語。
最終更新:2014-01-21 17:34:57
5345文字
会話率:36%
世界は混乱に陥っていた。突如魔王が君臨し始めたのだ。国を見つけては破壊する魔王を、何カ国もの国が協力しても討伐することはできなかった。
ーー後の『三大英雄』と呼ばれる3人の少年が現れるまでは。
『三大英雄』と呼ばれる事となった3人は、水の
都と呼ばれるアルスレア王国に存在する魔法学校のTOP3だった。
そして3人は魔王討伐に乗り出し、見事勝利を収める事となる。
勝利を収め、富と名声を手に入れた3人は別々の道を歩み始める。
no.3で正義感の強い『炎帝』ムースは、世の治安を安定させるべく勇者へ。
no.2で魔王討伐後、目標を失った絶望と虚無感を抱いた『影虎』ユウアは、全てを破壊し尽くす“二代目”の魔王へと。
そしてno.1の俺、最強として魔法学校に君臨し、誰もが王として君臨するのを望んだ『光神』バルムは、ーーーなんの変哲もない、ただの「商人」へとーーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-13 15:33:27
3295文字
会話率:42%
ある夏の日、ぐだぐだと昼まで寝転がっていた僕が起きてリビングへ行くと、卵があった。白く大きな卵は節目の多いちゃぶ台の上に立っていた。
卵の中から出てきたものの正体が分からないまま、僕は戸惑いつつもその魅力に興奮する。
その卵はどこか
ら来たのか。僕との関わりは何なのか。全てが狂っている事に気付かぬ僕は、僕自身のことすらよく実は知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-06 18:49:38
19045文字
会話率:26%
目に映るものは陽炎のように 耳に入るものは虚像を仕立て 私が住むのはユートピア
最終更新:2016-07-17 01:45:01
207文字
会話率:0%
僕には、人の心が見える。
「読める」のではなく、「見える」。色鮮やかな日々を送る「僕」の感情には、モノクロな影が射していた。
最終更新:2016-07-10 23:08:10
7492文字
会話率:14%
散歩することが最近の趣味となっている。
健康のためだとか、綺麗な景色を見たいからといった理由ではない。
散歩の間、自分が世界で一番価値のない人間であることを実感できるからである。
最終更新:2016-07-03 13:50:35
2000文字
会話率:0%
何も起こらない僕の人生に訪れた少しばかりの刺激。
最終更新:2013-02-09 18:10:42
4074文字
会話率:22%
至って普通の高校生である菅原悟はある日「勇者」と自称する幼女に出会う。彼女の宿敵である「魔王」を倒すために協力することとなった悟は、何やかんやでいろいろと楽しみながらちょっとだけおかしな日々を過ごしていく。彼が戦いの中で何を手に入れていく
のか、または何を失っていくのか。そして「虚無」とは何なのか。考えさせられるなんちゃってストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-26 05:31:08
470文字
会話率:17%
俺は生まれながらにしてエリートだった、これからもそうであるしそうあらねばならない。
だから俺は言う、この世界が間違っている。俺をエリートたらしめることのできない世界は間違っている。 だから俺は、このような失敗を二度としない、次はある。その
次を生かすまでだ。
最後にもう一度俺は言う、俺はこの世界を認めない。
そうして俺、|斉藤真(さいとうまこと)は死んだ。
これは、とあるエリートの物語、擬人化魔導書との異世界やり直しストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-23 22:41:59
20469文字
会話率:19%
この世界での人間とは2種類に分類される。
異能を持って生まれるものと、異能も持たずして生まれるもの。
主人公は異能を持たず、不治の病を持って生まれたイレギュラーである。
15年間病院暮らしの主人公はある日、1人の少女と出会う。
そんな主人公
と1人の少女が織り成す淡く切ない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-14 21:00:00
10856文字
会話率:36%
そのあでやかな容姿ゆえに光中将と都びとに持てはやされながらも、虚無感の中で刹那的な日々を送る男。託された文を携え伊勢に向かった道すがら思いがけぬ出来事に遭い、土地の娘に助けられる。都から遠く離れた鄙の地で、秘された過去と真に大切なものを知っ
た男は───
平安時代を舞台に満たされぬ心を持て余す貴なる人々の物語『たぎつ瀬の』の断章です。2016年6月7日、完結いたしました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-07 21:00:00
24509文字
会話率:36%