そこには海があり、緑が豊かなその国は『シュタイン王国』と言い『魔法』というモノも存在していたのだが、実はこの国には他の国にない『職業案内所』という場所があった。
「ふぅ」
ここは基本的に名前の通り「職業を案内する」のが仕事で、ここ
に来る人は大体の場合が「新しい仕事を探しに」である。
そんな中『アイリン・シュベル』は王国の役所などが集まる中に少し古びた建物の前で掃き掃除をしていた。
「……」
ただそこには目に見えて分かる看板はない。でも、この国に住んでいる人であれば看板がなくても大体みんな知っている。
それこそ「就職に悩んだらここに相談するべし」って言われているくらいらしい。
しかし、アイリン自身がその噂を自分の耳で聞いた事はない。でも、ちゃんと定着してきているのであれば……それはそれで嬉しい話だ。
「……」
アイリンはこの職業案内所では「所長」という立場だった。しかし、実は「ある人物」にアイリンの『能力』を買われての事だった。
――でも、コレってあいつの思惑通りって事かしら?
ふと。本当にふとそんな事を考えていると……なんだか無性にイラッとした。
「ん?」
そんな時、ちょうど良いタイミングで始業を知らせるチャイムが鳴り、アイリンはいそいそと中へと入って行った――。
コレはそんな『シュタイン王国職業案内所』に来る様々な事情を抱えた人たちにお仕事を紹介したり、友人が資格取得の手続きをしに来たり……そもそもこの職業案内所が出来たきっかけ……などなどをまとめたお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-07 09:00:00
31617文字
会話率:52%
シスコンを拗らせ気味の高校二年生、藍川氷織と彼の双子の姉である雪音はある日、彼らの所属する文芸部の部誌を熱心に読んでいる一年生、文月灯に出会う。
部誌を読んで感動したという灯は文芸部へ入部し、部員の中でも特に話の合う雪音と仲よくなって
いく。
しかし、雪音と灯が仲よくなればなる程、氷織と雪音の二人はそれまでのような何をするにも二人一緒という雰囲気からは遠ざかってしまうのだった。
雪音との関係が変わることを忌避する氷織は変化をもたらした灯を好意的に見れずにいたが、かといって何も悪いことをしていない彼女を責めることもできなくて……
放課後を告げるチャイムの音と共に、良くも悪くも灯の存在によって変わり始めた文芸部員たちの部活動が今日も始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-14 17:17:05
20196文字
会話率:32%
2030年9月26日
夏休みも明けて文化祭の準備が始まる頃。
テレビニュースではある話題で持ち切りだった。
他国の研究施設にて感染すればゾンビ化してしまうというウイルスが流出した、というニュースだ。既にゾンビとなった元人間の映像も多数出回
っており、この日本もいずれパンデミックが起こるのは時間の問題だと思われる。
スマートフォンから見れる映像コンテンスは多数あり情報収集は容易な時代だ。
ゾンビの大群は民衆を飲み込み、現在進行形で人が襲われている映像が流れてくる。感染経路は映画やドラマでよくあるような、噛まれるという行為がきっかけのようだ。唾液が体内に入ると瞬く間に人格が変わったように豹変し、数十分で完全にゾンビとなるようだ。
正直、気味が悪い。
まだ日本では一切の被害が出ていないので、現実味を帯びてはいない。流れてくるニュースも、今受けている授業が理解できないことも、俺に彼女ができない件も全部嘘だったらいいのに。
昼の12時。いつもと同じ時間に昼のチャイムが鳴る。
静かだった教室が昼休みの空気になり、一気に騒がしくなる。
俺も数少ない友人とお昼ご飯を共にすべく、屋上へと向かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 01:49:55
486文字
会話率:0%
海と空に響いた夕刻のチャイムは恋は水色
浜辺は砂浜じゃなくて五色の石浜
確かに一緒に歩いたんだよ
キーワード:
最終更新:2022-07-30 16:07:40
327文字
会話率:0%
夕刻のチャイムが「恋は水色」
なので
もうすぐ五時 ちょっとシュールです\(_ _)
キーワード:
最終更新:2022-06-26 16:46:26
294文字
会話率:0%
アーチェリーの練習試合の日、遅れ気味に起きてしまい慌てて準備していたら、ドアのチャイムが鳴った。
後輩の女子が迎えに来たのだ。
先輩である俺のことを『お兄様』と呼ぶ。
何かいわくつきの後輩のようだ。
練習試合に間に合い、ホッとして休もうとし
たのだが、その後輩は俺を休ませてくれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-18 16:17:35
2939文字
会話率:41%
高校に入学した荒川涼真はクラスメイトの亮と遊ぶ予定を立てていた。
しかし、下校時に先生に呼び止められ入学式すら来ていない幼馴染中山胡桃にプリントを届けて欲しいと頼まれる。
涼真は渋々了承し、胡桃の家に行きチャイムを押したが反応が無い。
もし
かしたら――と思い涼真は急いで家に入り胡桃の部屋に行くが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-10 21:00:00
191843文字
会話率:42%
夜更けにチャイムが鳴って出てみると……。
※カクヨム、NOTEにも掲載しています。
最終更新:2022-06-22 14:28:05
3697文字
会話率:54%
卒業式間近。速水は教室の窓をぼんやり見つめている。一時限目、チャイムの音が鳴っても担任の櫻井先生が現れないのだ。生徒たちがざわめきだしたころ、凄い勢いで入ってきて、転びそうになる先生。どうやら、教室を間違えたらしい。
——そう、うちの先生は
天然なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-07 12:09:12
3759文字
会話率:55%
6年前、鎌田町では女性の身体がバラバラにされる悲惨な殺人事件が起きていた。しかし、何も手がかりが見つからなかったため事件は迷宮入りとなり、次第に風化していく。
もうすぐで二十歳になる甘城七月は、小学生の頃から自分の性別に違和感を感じて
いた。この事を誰にも相談する事が出来ず精神を病むが、周りにはずっと明るく振舞っていた。
そして、高校を卒業後、大学に入学するも、大学生活が上手くいかず難儀する。そこで七月はこれを表向きの動機として自殺しようとするが、練炭自殺を試みている途中で母親に救われ、そこでようやく自分の本当の思いを打ち明ける。
しかし、七月はまだ人には話せない秘密を隠していた。
医者の助言と自分の意志により、精神病棟にて一週間入院することになった七月は、そこで片腕の無い子供、ゼルと出会う。
一方、世間では入学式や入社式といった節目の行事が行われていた。
鎌田町の桜花学園中等部3年生に進級した知月創、稲葉一鉄を始めとした陸上部員達はクラス替えに一喜一憂する。性格が単純で熱血な知月に対し、稲葉は冷静で何でもそつなくこなす。対極の性格である二人だが、実は幼馴染であり、いつも一緒に登校する程仲が良い。
学校に着くなりクラス名簿に釘付けになる知月は、自分のクラスメイトの名前にしか目がいかず、後になって担任が誰なのかを把握し忘れていた事に気がつく。とはいえ、さして担任に興味は無かった知月は始業の時間まで同級生と話し込んでいた。
しかし、チャイムと同時に入ってきた担任と思わしき新任の教師は、知月にとって因縁の人物だった。
二つの物語が進展する時、過去の事件の真相が徐々に明らかになっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-03 12:00:00
30663文字
会話率:39%
お昼の12時ぴったり、社内にお昼を告げるチャイムが鳴る。私は台湾料理のテイクアウト専門店にお昼ご飯を買いに行くことにした。
お昼ご飯を買いに行く途中、何気ない日常の景色を眺める。工事現場、大きな声で話す女子高生、駆け抜けていく自転車。珍
しいものは何もない。
でも、どうしてだろう。よく見るとどれもなんだか少しおかしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-28 19:06:00
2985文字
会話率:34%
小心者はちょっとしたことですぐにビビるんですよ〜
最終更新:2022-05-28 08:26:05
1186文字
会話率:34%
二日酔いの昼下がりにアパートになるチャイム。
インターフォンのモニターに映るのは若い女の顔だった。
最終更新:2022-05-22 12:24:04
2440文字
会話率:35%
いつもの教室。
チャイムと生徒達の声に振り回され、
少女の感情は炭酸のように泡立っていく。
最終更新:2022-05-15 16:07:21
791文字
会話率:30%
ある日の夕方。
マンション一階のエントランスにて。
最終更新:2022-05-11 15:36:58
2832文字
会話率:35%
高校生になって、友達一人すらできない僕はただひたすらに本を読んでいた。
すると、同じクラスの呉さんが後ろの加賀彩矢さんに声をかけていた。
二人はとても仲が良く、僕がいつも椅子を引いて加賀さんと対面になってしゃべっている。
授業のチャイムが鳴
ったら、大慌てで呉さんが自分の席へと走っていく。
席を戻すついでに後ろを見たら、さっと加賀さんは顔をそらした。
僕が何かしただろうか。
”加賀さんは僕に顔を見せてくれない”折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-22 09:06:46
4368文字
会話率:32%
会社員、馬倉大介は睡眠障害に悩まされていた。
土曜日の朝、相変わらず朝の7時くらいまで眠れず、
ようやく眠りにつけそうなタイミングで
玄関チャイムの音で起こされる。
最終更新:2022-04-15 08:19:16
1389文字
会話率:4%
今まで汚い大人達の餌食にならぬ様、静かに目立たないように生きてきた主人公たくま。
母親によって純潔を奪われた日を境に、歯車が狂い出す。
最終更新:2022-03-09 10:33:22
1427文字
会話率:17%
追憶の園
―あらすじー
高校三年生の安部陽明と二人の幼馴染、芦屋陰満、扇代灯は快適な学校生活を送っていた。冬になり同じ大学を志望することになった三人、すべては緊急のチャイムが終わりを告げる。「突如得体の知れない何物かが侵入しました!受験生は
ただ…ッ…ち…」
次々と何かに殺されていく高校生、偶然にも体調を崩し教室を後にしていた陽明だけが助かることとなる。すべてを諦め自殺を図ろうとした陽明のもとに一人の幼い少女が現れる。すべての追憶はここから始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 11:27:02
735文字
会話率:50%
友達が勝手にエントリーした学校のミスコンで見事優勝してしまった『姫』こと姫宮。
ミスコンから毎日のように告白にくる男子たちに辟易していた彼女は昼休みに教室を抜け出して中庭で趣味の童話を書いていた。
しかし野良猫の襲撃とチャイムの音で慌てて教
室に戻った彼女は手帳を忘れてきてしまった。
気付いて翌朝慌てて探しに行くも手帳は誰かに拾われた後なのか見つからなかった。
失意のまま教室に戻った彼女を迎えたのは学内ネットの掲示板だった。
~~~~~~
顔や容姿以外の観点から始まる恋愛ものが欲しいなと思って書かせて頂きました。
全3部作(になる予定)です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-17 20:38:50
44480文字
会話率:24%
高校生活が始まり、僕(岩崎)は複雑な人間関係に悩んでいた。特にトラブルはなく平凡な日々を送っていたが、どこか友人との会話や学校の中のカーストが心に引っかかっていた。思春期らしいぶつけようのない怒りや、悩みを等身大にぶつけた青春小説。
最終更新:2022-02-14 17:38:12
2490文字
会話率:59%