ここは、どこかにある北の大地。
雪の積もるこの雪原に、一匹のオオカミが居座っていた。
彼は寂しかった。今まで、自分に向けられる眼は全て恐怖に満ちた眼をしていたからだ。
「友達が欲しい」
ただそれだけの願いを叶えることも出来ずにいた。
そんなある日、彼の住みかに一匹のウサギが現れる。
「道に迷ったの……」
そいつは狼の自分を見ても怯えなかった、唯一の生き物だった
「俺が怖くないの?」
「あなたは綺麗な眼をしているもの。怖くなんかないわ」
次第に仲良くなる二匹。
冷めきった冷たい心に、暖かい灯火が灯った。
ところが、ライは徐々にある感情が芽生えてくる。
『コイツ、うまそうだな……』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-16 13:14:33
1420文字
会話率:7%
太平洋戦争末期、数日後に出撃を控えた隼人は、最後になじみの娼婦をたずねた。
最終更新:2011-10-16 14:02:30
6767文字
会話率:50%
暗く冷たい研究室に一人。
孤独な若博士に造られた、
自由を持たない、「ヒト型robot」。
プログラム―――…
それが彼女たちのすべて。
そんな彼女たちにただ一つ許された、
「「夢を見る」」
まるでヒトの様なその行為は
温
度を持たない彼女たちの心を、
ゆっくりと、否、着々と
悲しい未来へと誘って行く――――――…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-15 17:10:46
715文字
会話率:25%
女子高生岩崎 悠美《いわさき ゆみ》と、予備校の担任の先生との小説。
冷たい態度の担任に戸惑いながらも、たまに見せる彼の優しさに心惹かれていく悠美。
この気持ちはただの憧れか、それとも……
最終更新:2011-09-27 00:25:16
1517文字
会話率:23%
これは、私が昔に行った自由研究です。
嘘みたいな話ですが、事実です。
それをここに記しましょう。
人間以外にも、心はあるのですよ?
最終更新:2011-08-05 14:11:30
864文字
会話率:0%
暖かなある春の日。僕は桜の木上で自虐的に笑う。桜が咲く季節だというのに、僕の心は冷たい氷に覆われた真冬だった。―――――僕の春は何処へと消滅してしまったのだろうか。僕が消えて無くなるまで来ないと考える春を僕は悲しく思う。しかし、ひ弱な僕には
何も出来ず、ただ時間が毎日過ぎるのを、悲しげに見るのみだった。これは、一匹ののらねこの物語――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-24 22:19:46
11762文字
会話率:14%
女子高生の友歌(ゆうか)は、下校中に倒れ、異世界へと飛ばされた。言葉も通じない世界に、巫女として迎えられた友歌。出会ったのは冷たい瞳をした孤高の皇帝。秘する過去を持つ心やさしい騎士。やがて巫女として皇帝に惹かれ、友歌として騎士に惹かれ始める
。最後に友歌が選ぶのは……。※主人公はチートでも、逆ハーでもありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-24 22:16:46
11798文字
会話率:21%
結衣は酒場で同性愛の性癖を持つ男、祥吾と出会う。
祥吾は男に振られたばかり、初対面にも関わらず、なれなれしく話しかけてくる。祥吾は結衣の隣で金もないのに酒を飲み、酔いつぶれてしまった。マスターに頼まれ仕方なく支払いを肩代わりする事になっ
た結衣。次の日、酔いがさめた祥吾に話すと祥吾は職を持たず、しかも家も無いという。絶対に金を返すからその間部屋に置かしてくれるようにと頼んできた祥吾、仕方なく奇妙な二人の生活が始まった。
どことなく冷たい性格の結衣は自分の事を祥吾に語ろうとはしない。だが明るく何事にも楽観的な祥吾との生活で、結衣は自分が性同一性障害者だということを打ち明けた。体は女、心は男…両親や周りからの目を気にして結衣は今までずっと本当の自分の気持ちを抑えていたのだ。
身体は女でも心は男である結衣と男が好きな祥吾の一風代わったおかしな恋愛物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-08 00:39:13
3823文字
会話率:77%
震災に心傷ついた全ての方へ、このささやかな物語を、捧げます。あなたの周りを取り巻くものは、けっして、重苦しい現実やひどいニュース、冷たい人々ばかりではありません。たとえ何があろうとも、地球を愛していたい、信じていたいと願う自分の気持ちを、
責めないであげて下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-17 15:51:23
1152文字
会話率:24%
吹奏楽部に所属する近藤花梨〈こんどうかりん〉は、16歳のごく普通の少女。だけど、家には両親がいない、学校では一人しか友達がいないという孤独な少女…。
不器用で、ちょっと冷たい雰囲気を持つ主人公をどうぞ温かく見守ってやってください!
実は、些
細なことにすごくドキドキしちゃう子なんです(*^_^*)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-19 22:13:17
6521文字
会話率:27%
精神がボロボロだ・・・。
もはや、心がなくなったように思えた・・・。
ついにはこうも思った・・・
(俺は、生きている必要があるのか・・・。生きている理由がわからない・・・。)
こうまでも思った・・・。
そして眠くなり、孤独の底へ音を立てるよ
うに堕ちて行った・・・。
暗く、冷たいところへ・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-23 21:45:48
721文字
会話率:14%
精霊が住む世界で生きる小さな子供の話。
主人公チノは特異な見た目と能力を持ち、両親には物心つく前に捨てられ、育ててくれた村でもその所為で冷たい視線に晒され、今は優しい<地王>の元で生活している。
優しくしてくれる相手を信じること
ができず、ただ後ろ向きになりながら生きている幼い子供の前に現れたのは、土色の髪をして赤い目をした少年だった。
※主人公に性別が無く、一人称が『僕』です。
※血液に関する描写があります。
サイトに掲載した話を推敲して投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-16 23:01:42
22483文字
会話率:12%
僕の苦手な父さん。
その父さんが僕の16回目の誕生日に帰ってくるという。
僕の記憶の中じゃ、今まで一度だって僕の誕生日はおろか、妹の日だって帰ってくることはなかったのに。いまさら何の為に…。
それに最近妹の僕に対する態度が冷たい。
僕はなにかしてしまったのか?
12月24日。
心に暗雲立ち込める中、僕の一日が始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-28 08:16:04
1903文字
会話率:22%
朝起きたら、俺は死んでいた。多分睡眠中の心臓麻痺。なので下の階にいる妻にその事を伝えに行こうとしたら、階段から転げ落ちて眼球がポロリと落ちて出やがった。くそう、足の裏の感覚がないってのも、不便なものだな。━━死んでしまった後、冷たい体を引き
ずって、最期の仕上げをする為の、死亡猶予としての時間。ゾンビはどう死んでいくのか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-02 21:53:57
9038文字
会話率:24%
月の呼吸の音さえ聞こえそうな程の、静かな夜。僕はリビングのテーブルに座り、コーヒーを飲んでいた。時計が針を進める音だけが、辺りに響いていた。僕は何を思うわけでもなく、瞳を閉じたり、手を見つめたりしていた。
人の気配がして後ろを振り返ると
、七歳になる娘が立っていた。暗闇の中、薄紅色のパジャマだけが浮かび上がっていた。僕は何故か、娘は僕の命を奪いに来たのかもしれない、という錯覚に襲われた。冷たい汗が、背中を伝った。僕は娘を恐ろしく思ってしまった自分の思いを吹き飛ばすために、強い声で言った。
「どうしたんだ、眠れないのか」
「うん」娘は不安そうに言った。僕に怒られるんじゃないかと心配しているのだ。
幸いな事に、明日は日曜日で僕の仕事も休みなので、娘を横に座らせ、すこしお喋りをする事にした。それに、さっき僕が感じた不吉な思いは間違いで、僕は娘を愛しているんだという事を確認したかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-16 11:08:05
3526文字
会話率:51%
人と打ち解けられず冷たい心を持った少女と
明るく友達が多い少年が出会うとどうなるのか・・・
二人の気持ちはどう変化していく?
最終更新:2010-02-27 20:24:12
600文字
会話率:0%
新着メールが届いた。それは嬉しくても返せない、メール。冬でよかった。冷たい風はすぐにはしゃぐ心を冷めさせるから。
最終更新:2010-01-17 16:28:34
536文字
会話率:8%
高校生にして人気作家の主人公、梛木沢晴は『心臓に流れてる血液まで冷たい人間だ』と言われた事が忘れられないでいた。そんな彼の一人暮らしにある日ひとりの女の子が飛び込んできて……。
最終更新:2009-09-11 20:46:48
2788文字
会話率:47%
二つの世界に住む要(かなめ)と棗(なつめ)は全く反対の世界に住んでいた。ぬくもりのある世界と冷たい世界。冷たい世界に住んでいた要はふとしたことで互いの世界の事を知る。棗に出会い、凍りついていた要の心は少しずつ変わっていく。しかし、棗の心にも
闇はひそんでいた・・・。二つの世界を舞台にちょこっとベタなお話。ベタだけどなんかかっこいい、心が温かくなる物語を目指してみました。友紀の初作品をどうぞ読んでみてってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-18 15:55:22
616文字
会話率:0%
私の心の中に、少し冷たい風が吹いてきました。ふと周りを見渡せば、そこに居るのは私一人。音にならない言葉が口から漏れ、指が勝手にそれを通訳してしまいました。
最終更新:2008-11-03 12:48:48
616文字
会話率:0%
実は犬は、いや、全ての犬達は人間の言葉を理解していた。高校三年生の三上秀一は大学受験を控えていた。日々受験勉強に追われる中で、ある日、塾からの帰宅途中に一匹の捨てられていた犬を拾う。飼ってはいけないと分かっていながら、飼い主が見つかるまでの
間、純平という名を犬に名付けた。純平と名付けられた犬もまた、人間の言葉を理解し、優しく接してくれる秀一に日々感謝を感じていた。よく寂しそうな顔を見せる大好きな秀一の心の奥をもっと知りたいと思う純平。冷たい家族の中にいる秀一にとって、秀一も同じように純平は心のより所となっていた。そんな中事件は起こるー。今、希薄に加速がかかる家族や友達の絆を描いて見ました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-09-17 18:54:03
138434文字
会話率:56%