むかしむかしのある晩。
空で奇妙な光が観測された。
寝かせた人差し指、一本分に及ぶ長さの、楕円形の光。
めったに見られない異常な光景に、占い師たちはその解析に力を入れた。
やがてとある村の地蔵の前に、不思議な現象が現れて……。
最終更新:2020-09-07 23:18:52
2937文字
会話率:10%
魔王が存在し魔物が蔓延る異世界に、勇者として召喚された少年がいた。彼は元の世界に戻るため、死に物狂いで強くなり――――そして魔王と戦い、死んだ。その際、魔王に傷をつけた褒美として黒い指環『魔王の円環』を左手の人差し指にはめられる。
絶命
したと思っていた少年は、次に目を覚ました時、自らが赤子になっていることに気付いた。
その瞬間から、少年は『魔王の円環』によって歪められた運命の中を歩くことになる。死ぬたびにまた違う人間へと生まれ変わる。永遠に続くと思われる苦しみと孤独を断ち切るため、少年はまた強くなり魔王を討伐することを誓った。
しかし生まれ変わる肉体は、身体能力・魔力などは悉く標準以下で、かつて勇者の加護を受けた少年にとってその肉体の性能は天と地ほどの差があった。
地獄のような修練をして戦えるようになり、死ねばまた1からのやり直し。恐怖と痛みが少年をすり減らしても、彼の眼には諦めなど映っていなかった。
これは名も無き英雄の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-16 16:00:00
1196文字
会話率:28%
舞台は緊急ロックダウンを執行された、無人の大都市。「バズナウィルス」なる殺戮の病原菌が、世界中に蔓延し、大パンデミックを引き起こす中、一人の男がアスファルトを強く踏みしめ歩いていた。
彼の名はー 柴賀ヒカル。
彼は「浣腸天武」なる、超絶
の秘拳を継承する謎の男。そして無人の街にて今まさに、「死闘拳劇」と呼ばれる殺戮ゲームが始められようとしていたのだ。
ヒカルの前に次々と現れる凶悪にして狂乱なる、闇の格闘戦士達。さらには「無二王」と呼ばれる、裏世界史上最強の男がヒカルを待ち構えているのだ。
正義の為でも、誇りの為でも、ましてや自らの為でもなく
ヒカルは・・・ただ一人、ただ一人の〝想い人〟の為、命懸けの闘いに挑むのであった。
人差し指が風を斬り、人差し指が地を抉り、人差し指が殲滅する!
これは、一人の男の激しき死闘と哀しき恋を描いた・・・狂なる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-29 15:22:24
770文字
会話率:0%
血のような赤? いいえ、晴天の空のような澄んだ青色かしら。
私にはわからない、一体赤色と青色の間にどのような違いがあるのか。いいえ、それはきっと重要な事ではないのでしょうね。だってこの世界では色なんて何の意味も持たない。
――ほら、空
から青が零れ落ちるよアリス
錆色の空がギラギラと輝きを放つ。零れた青は地に降り注いで全てを染めていく。
――まあ大変、薔薇を赤く塗らなきゃ
ここが私の世界、私の居場所。足元を濡らす青に右手の人差し指を浸す。ドロリと滴るそれを自身の唇にそっと押し当てた。
白いうなじに金の髪
幼いアリスは不敵に笑ふ
空の青に指を浸し
桜色の唇に塗りたくる
ああ、それとも血の赤かしら?
どうだっていいわ
ほら、私はとっても綺麗
景色がだんだんと歪んで見える。空色に塗った唇がニヤリと意地悪くめくれ上がった。
「時間だよアリス」
自身の口から出てきたのは聞き覚えの無い男の声。
ああ、意識が……遠のいて……
そして私は目を覚ました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-29 15:39:02
47559文字
会話率:35%
市役所勤務の男、本間勘太郎氏(35)はおかしな異世界に転移してしまう。
その世界での争い事は全て“ペンバトル”(小学校で流行った机にペンを2つ以上並べて交互に弾き合い、先に机から落とした方が負けというルールのやつ)によって代用されて
いた。
本間は、スーツの胸ポケットに納まっていた“英雄のペン”(デパートで売ってるちょっと高い金属のやつ)を握りしめ、その世界で暗躍する悪の組織“ゼブラ”にたった1人で立ち向かってゆく……!
ペンとペンが弾き合う軽快なプラスチック音、机が擦り切れる程に力の籠った人差し指のシュート、人とペンが結ぶ感動の絆が描かれた超大作……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-04 15:40:36
23654文字
会話率:55%
ハムスターが好きすぎる少年、石野 優は一番可愛がっていたハムスターが亡くなり、最後に一緒に寝てあげようと抱きしめたまま布団に入る。
目を覚ますと見知らぬ平原で、戸惑っていた優は上着の胸ポケットが動いたのを感じた。
何かと思いポケットに手を入
れると指に走る痛み、驚いて引っ張ってみるとハムスターが指を両手でがっしり掴み、人差し指の第一関節をガジガジしている。
「僕にはわかる、この噛み方、この重さ、そして両手に乗せると後ずさりして、下に落ちようとするのは一番大切にしていたハムスター<ばにらちゃん>だ。」
この子の餌を手に入れなければ…!
何よりもハムスターを大切にする少年は死んだはずのハムスターと共に異世界で生きていきます。
※最初主人公は地球で生活していた時の身体能力しかもっていません。
ハムスターへの愛で強くなっていきます。
でもそんなハムスターは主人公より強いです。チートです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 12:00:00
9531文字
会話率:14%
ある夏の暑い日、
汗だくの僕は帰宅するや否やシャワーを浴びていた。
体を洗い終わっても何だか臭い。とても臭い。
その臭いの出所は臍の穴だった。
人差し指で臍の穴を洗おうとしたその時、
僕は臍の穴の中へ吸い込まれ、
着いた先は衛星が三つも空に
浮かんでいる地球ではないどこかだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 01:38:37
4017文字
会話率:34%
紫がかった朝焼けが、赤みがかった紅葉を仄かに照らす。
陽が出ればとても積極的に外に長居する気は起きないが、この時間は風が吹けば少し涼しく感じる程度の、快適な気温。
風から火を守るため、左手で覆いながらライターを二度、三度ほど鳴らす。
ライ
ターをポケットに仕舞い、右手の人差し指と中指の付け根辺りで煙草を軽く押さえたまま、息を吸う。
口の中を軽い苦味と、酸味、甘味が、順に満たし、混ざり合う。
軽く鼻で息をすると新鮮で冷たさを含む空気が入ってきて、味に上品さが加わる。
その動作を幾度か繰り返せば、目の前の山間の隙から陽が顔に差す。
携帯灰皿に吸殻を入れて、スライドさせて蓋を閉じる。
俺は4トントラックに乗って、全国に荷物を運ぶ、個人だが配送業をやっている。
だが、仕事はもう1つ……というよりも、そっちがメインだ。
「おい幸音、起きろ」
背後のトラックの方へ向き直り、叫ぶ。
「……起きてますよ、勇雄おじさん」
「何言ってんだ、散々呼んでも起きなくなった癖によ」
「今日のターゲット《勇者候補》は?」
「山口の団地のガキだ。さっきあの似非女神から連絡があった」
「わかりました。山口……幾つか見てみたい所があるんですけど……」
「ああ、勇者候補のガキを轢き殺して、仕事終わった後に時間がありゃ連れてってやるよ」
そう、俺の仕事は、この世界に生きる《勇者となりうる逸材》をトラックを使い、異世界に転生させること。
今日もいつもと同じ。助手席に少女を乗せ、鍵を回し、エンジンをかける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-07 12:59:21
4170文字
会話率:39%
真っ白でなんの穢れもない雪のような肌の君は、教室の最後尾で授業中に何時も、窓から見える他のクラスの体育を見ていた。君は体育が出来ない。君のその肌は太陽に弱かったから。君はとんとんと人差し指で教科書の端を叩いていた。そのまなざしは羨望なのだと
後から気づいた。大切なものは何時も「その後」の話なのだろう。
「ねえ。数学教えて」
と私は君に告げた。何時も一人ぼっちの君はクラスでいない存在のように机に突っ伏していて、茶色の髪を見せながら、寝ていた。私の声を聞いた君はふわりと顔を上げじっと私を見た。瞬きを繰り返し、その目は私の目を捉えていた。じわりと背中に汗が滲んでくる。透明な水たまりに青い絵の具を落としたように、ただその光景が頭に浮かんだ。
「いいよ」
病気をもった「君」。そんな「君」を好きになった「私」。不思議な恋愛小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-07 01:48:14
5407文字
会話率:47%
「ミスマッチングアプリ 」が開発されてから,恋愛は単純で,簡単なものになった 。
いや。これは決して恋愛に限ったことではない。学校生活でも職場生活でも同じことだ。
なんて言ったって「自分に合わない人」とは最初から関わらなくていいのだ
から。
僕はスマートフォンに表示された写真を眺めていた。
人差し指で画面をスクロールしていると,ふと,数多ある写真の中から1人の女性の写真が目に止まった。
『マッチング率:0%』
『ミスマッチング率:100%』
彼女の名前は雨宮翔子。
僕の運命の人だ。
※この作品は『カクヨム』にも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-02 22:08:02
9999文字
会話率:26%
普通の高校生、龍云《りゅうい》は普通の高校に転校を遂げた。転校先は通普学園の1年A組だ。
「転校生、入ってこい」
そう言われて入ってきたのは茶髪の見た目普通の高校生。誰もがそう思って、これから仲良くなれるかな、などと考えるであろう。
そこで
一言、彼はこう言った。
「俺、龍云。18歳。異世界から帰って来ました。」
クラスのみんなは大爆笑する。
そんな訳ないだろと。中ニ病拗らせたのかよと。
「得意な魔法は転移魔法と火属性魔法です。って言っても分かんないだろうから、」
そこで言葉を区切り、彼は右手の人差し指をピンと立てた。
「《ファイヤボール》」
静かにそう呟いた瞬間ざわついてた教室に静寂が戻る。彼の指の上には火の玉が浮いていた。
「え?」
「な、なにあれぇ!」
やっと出たのはそんな声。
彼は火の玉を消すと最後にこういった。
「異世界に転移することも出来ます。1年間よろしくお願いします」
この言葉をスタートに物語は進んでゆく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-14 03:06:43
2056文字
会話率:44%
俺は今異世界に来ている。
最強の人差し指と共に……
最終更新:2019-05-04 00:02:44
11517文字
会話率:46%
俺は今異世界に来ている。
最強の人差し指と共に…………
最終更新:2019-05-02 00:16:04
5504文字
会話率:49%
俺は今異世界に来ている。
最強の人差し指と共に…………
最終更新:2019-05-01 00:20:03
8443文字
会話率:39%
ビンの蓋を開けて中身を少し手に乗せる。
左手の人差し指と親指で軽く摘んで、口の中に遺灰を微量、含ませる。
舌が少しだけザラつく。
その時だけだ。どうしてか彼氏の全てを思い出せた。
最終更新:2019-03-24 13:00:00
979文字
会話率:26%
深夜のコンビニバイト始めたけど初日に魔王来るし、お代の代わりにきゅうり置いていく奴が来るし、正直続けられる自信がなくなって来ました。
人魚姫がエロ本を眺めて肉まんを買いに来たり、魔王が空き缶集めで稼いだ金を握りしめてカツサンドを買いに来た
り、お金持ちの織田信長が課金カードを買いに来るごく普通のコンビニで働く一人の青年のお話。ガチムチの人を人差し指で殺せそうなビジュアルの店長が読者さんにヒロイン扱いされてる狂った話です。
一話完結でサクサク読めますよ!皆さんも深夜のコンビニ覗きに来てください。
12月5日、無事完結致しました。
百万PV、二十万ユニーク本当にありがとうございます!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-05 00:21:03
335866文字
会話率:46%
「秘密だよ?」
そう言って唇に人差し指を当てたあなたは、とても煽情的でした・・・・
なのに、
あなたと一緒に働けることを楽しみにしていた私の前に現れたあなたは、
ライバル会社の人間でした・・・・・・
私はあなたを、好き
になってもいいのでしょうか―――――――――――?
この作品は他サイトにも掲載していますが、
「こんな秘密なら・・・」【番外編】は、こちらのサイトでのみ公開しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-13 20:00:00
114249文字
会話率:26%
全てを失った時、薄幸少女は前世の記憶を思い出した。
「いや、異世界転生とかないわー」
チートを駆使して楽して快適な生活を送りたい主人公と、放っておいてくれない周囲とのてんやわんや。
転生少女は時に権力に屈指ながらも、好き勝手に生きていく!
※主人公が大分ドライです。ひねくれ過ぎてたまに、ヒドイです。
※微乙女ゲーム要素ありな、基本軽いノリでお届けしてます。
2017.12.31本編完結済。
番外編を随時更新していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-07 02:42:30
59159文字
会話率:21%
「なぁ昨日の夜の事なんだけどな・・・俺の人差し指から”火”が出たんだがどう思う?」
目の前に座っている友人【津崎健次郎】が、真顔でこう言ってきた時、
俺はどうするべきだろうか。
世界が変わったのではない、お前達が変わっているんだ!!(人間
的に)
チート能力と呼ばれるものなんて無い!!
戦う事があるとすれば、物理の方が早い!!
恋愛フラグ?あ、俺は大丈夫です間に合ってます。
今日もまた、大した事のない日常を俺は歩む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-22 21:43:19
45195文字
会話率:23%
2018年 2月 22日あらすじを少し改訂しました
時はとある新世紀
日本にて、今までのVRの常識という限度を超えたゲーム
『ガジェット・ソルジャー』が大ヒットを起こす
主人公の内田(うちだ) 進(すすむ)はソルジャーと呼ばれるプレイヤー
でガジェソルにハマっているのだが・・・
※プロローグ1の戦闘のシーンを少し改定しましたので、お手数ですが少し読み直してください。
改定前
「当たらない言うときながら・・・思いっきり当たってその様って何よ?」
(ブチッ!)
「なめるなぁ!」
『月光の(ムーンライト)槍(スピア)!』
「おっと」
(以下省略)
↓
改定後
「当たらない言うときながら・・・思いっきり当たってその様って何よ?」
「これしきの事でなめんてんじゃないわよ!」
「?」
「私は天国のお母さんの為に頑張らなくちゃいけないの、だからここで躓いてはいられないのよ!」
そう言って結は左手人差し指で天を差した。
そして矢に見立てるようにその指を立てたままそれを下ろして、反対の手で弓を引くような姿勢を取る
「結ちゃん・・・。」
「くらいなさい、『|大月見魔法《おおつきみまほう》|完全なる月光の《パーフェクトムーンライト》|弓矢《アロー》』!」
結がそう唱えると左手の甲に光の弓矢ができ、右手を離すと矢が一直線に進むに飛んで行った
「はっ!?」
同情したせいか、進は少し反応が遅れてその矢が左肩上を掠めてしまう。
「しまった!?」
掠めようがそのショックは大きなもので、進後ろに跳びそのまま仰向けに倒れ込んでしまった
後書きにそれなりの語録を追加しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-14 15:57:59
34084文字
会話率:65%
退屈な授業中、遠近法で先生の頭を当てはめるように人差し指でぐるぐると空中に円を描く。 それは暇潰し程度の、特に意味はない指遊び。 そこから、全てが狂いだす。
最終更新:2017-12-23 13:06:55
3585文字
会話率:33%
高校1年生のほのかは、好奇心旺盛で元気いっぱい。今の高校生活に特に不満は無い。
でも。
他界してしまった涼美とフランスに帰国した優凜と過ごしたあの頃へ、戻りたい。
そんな時、小さな鍵を拾った。
時計が着いた、小さな鍵。
人差し指ぐらいの小さ
な鍵が、ほのかを、他の人を救っていくー…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-11 21:52:29
1499文字
会話率:24%