自衛隊員のおれは、平和維持軍の一員として派遣された異国の地で窮地に立たされた。武装勢力の砲火の前に部隊は壊滅。おれもあえなく落命した――はずだった。ところがおれが転生したのは、とある和風異世界の花嫁学校だ。
出雲国の中心都市、美保の帝都の
郊外に、鳳凰院と呼ばれる施設がある。各地方から集められた選りすぐりの美少女たちが、帝の嫁の座をかけて過酷な花嫁修業を日々くり広げる… そこは実に、ひたすら女ばかりの学院だ。
地方豪族の令嬢「蜜柑(みかん)」として、その学院の転入してしまったおれは、朱雀寮と呼ばれる女子寮で、女子らに囲まれ、望んでもいない憂鬱な学園ライフをスタートする。同室の「綿虫(わたむし)」は、さぼり魔の気まぐれ娘。同じく同室の「猫(ねこ)」は、鬼の血を引く一族の姫で、出雲国への人質として学院に預けられた気弱な娘。そのほか野心あふれる美貌の貴族令嬢たちが学院内でせめぎ合い、日々、帝のハートを射止めようと研鑽を続けていた。
(ここより先、多少のネタバレ含む。純粋にストーリーを楽しみたい方は、ここを読まずに本編をどうぞ!)
その学院内で、とある授業がきっかけで、おれは白桃(はくとう)という名の女神的に可憐な令嬢と知り合う。じつは白桃は、おれと同じ自衛隊部隊の出身で、おれと同じく任務中に命を落とし、こちらの世界に転生してきたノナカ三尉だった。
そんな折、帝がじきじきに学院を訪問する視察イベント「天覧会(てんらんえ)」が開かれる。ここぞとばかりに帝へのアピールに余念のない花嫁候補の令嬢たち。ところが視察の当日、手薄な警護の隙をついて、帝の命をねらう反乱軍が鳳凰院を急襲。急速に狭まる敵の包囲網の中、おれと白桃(ノナカ)は、自衛隊時代の実戦経験を生かし、その他の鳳凰院の乙女らを巻き込んで、帝の命を護るため、少数精鋭での突破作戦に撃って出る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 07:46:44
59243文字
会話率:37%
16年前、婚約破棄に失敗した第二王子。妃を失い、昔の恋人と再婚して王子妃に、恋人との間の娘を王女にしたいと願う。しかし、娘はとんでもないと嫌がる。*この世界の神は、事態をなんとかしようと地球にリクルートに来る。*病で死に直面していた坂下こよ
りは、神の勧誘を受けてじっくり考え、リクルートに応じる。絶対王政に挑む女子高校生は、王子を説得できるか?*こよりの行く場所は、「イヤです」の主人公、高坂真由と同じ世界で、違う国です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 06:53:30
60377文字
会話率:49%
辺境の惑星アイス
すべてが氷に覆われた白い星。
年中ブリザードが吹き荒れ、平均気温はマイナス30度、ここで生まれた生命体はいない。そこに私はいる。
生命の息吹はないかわりに希少な鉱物資源があるため採掘場が作られている。私はそこの監視、メン
テナンスをする仕事に就いている。
防寒具なしでは外を出歩けない危険な星、そんな場所で働きたいやつなどおらず、高い給料のわりに求人倍率が低く、簡単にこの職につけた。
たしかにこのまっさらで真っ白で何もなく、動くものは採掘機しかないが、ここはどこよりも静かだ。この静けさは代えがたい。あと好きなのは防寒具なしで呼吸をすれば、すぐ肺が凍り付き、出血し、血が肺に溜まって死んでしまう、防寒具ごしにヒリヒリ感じられる生死の差を彷徨うスリル。これは癖になる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-27 02:35:07
483文字
会話率:0%
「有名アイドルが2.5次元俳優と深夜の逢瀬」「大御所女優が整形失敗?ネットでは『宇宙人じゃん』の声」毎日、毎時間、中身がスカスカなネットニュースを書いている青年・朝倉 光(あさくらひかる)。閲覧数に応じた報酬が支払われる世界では「1記事で
も多く、どこよりも早く」が基本だ。寝る間を惜しんで盛った記事を書き、センセーショナルなタイトルをつける。
そんな光は、エナジードリンクの飲み過ぎであっけなく命を落とす。
目が覚めるとそこは天国でも地獄でもなく……RPGゲームで見たことがある世界!?光の異世界でニュースライターをする人生が今、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 09:03:21
4745文字
会話率:56%
ここよりはるか、ルクシディアと呼ばれる世界。聖戦士達が紡ぐ戦いの言い伝え。※この作品は「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。
最終更新:2022-06-02 22:46:18
639文字
会話率:0%
隣のたらこは確かに、間違いなく、わたしのたらこよりも赤くて、でっかくて、美味しそうだった。
最終更新:2022-05-12 18:44:05
2082文字
会話率:26%
地団駄。それは怒りや悔しさの余り地面を足で強く踏みしめる行為。
ここより遥か東の国、アズマではそう言うらしいですわ。
そして、その地団駄を踏んだら元婚約者の城がぶっ壊れましたわ。
ええ、そらもうボッカーンと。
ジダンダ。大地を割るその恐ろ
しい技の使い手は令嬢、フミ=シメール。
突然の天の声、婚約、貴族教育、不遇の日々、そして、婚約破棄。
積み重なる不幸の数々、苛々の数々を彼女は全部、踏み潰す。
そらもうボッカーンと。
お手軽ざまぁ物語。チートな令嬢が腹立つ奴らを一『踏』両断!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-02 21:11:55
11993文字
会話率:24%
雪の中、僕は、眠ろうとしていた。死んだら天国へ行けるのかと思って。そこがどんな場所でもここよりはましだろうと思った。そして、目を開けると本当に天使がいた。そして僕を花園に連れて行ってくれた。けれども、彼女もまた限りある命を生きる人間だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-08 16:59:33
7144文字
会話率:50%
初まりは一柱の神の嘆きであった。そこより生まれしは、愚かなる争い。これは、星と神とに翻弄される人の物語。
最終更新:2021-09-28 00:34:06
1950文字
会話率:21%
今ここに、一冊の本がある。
著者の旅日記をもとに、日本の世俗や妖怪について詳しく書き記された書物──その名は『妖怪奇談』
何はともあれ、コレはいったい誰が書いたものなのか? この世の真(まこと)を知るためには、まずはその人物を知らね
ばなるまい。そのためにも、今からこの本の中にある話を、ひとつ抜き出してお話ししよう。
すべてはここより始まった。かつてこの書を記したのは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-27 15:51:52
43276文字
会話率:42%
不思議な能力に目覚め、世界から注目を集めた主人公。
その姿はまさに最強の賢者――
……とある日。
パーティを組んでいた仲間の一人が、仲間のテイマーの少年を追放する。
それは魔王城に行く途中での出来事だったのだが、主人公や他の仲間は
止めることをしなかった。
本来であれば、テイマー自身が最も疑問を感じる立場だろう。
だが、一番疑問に思っていたのはテイマーではなく、主人公であった――――
ところで、皆さんは『すじこ派』だろうか、『いくら派』だろうか。
私は断然『すじこ派』である。
この議題は、『たけのこの里派か、きのこの山派か』という議題に似通ったものがある。
どちらも美味しいのに、どうしても分断されてしまうのだ。
ちなみに、私がすじこを好きだという理由は二つ。
一つ目は『かまぼこよりは美味しいから』。
二つ目は
――ここであらすじは途切れている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-09 22:00:00
4130文字
会話率:33%
6/5より苦手な水中パトロールを任された主人公の『テガヌウマ』嫌々ながら愛する『手賀沼』を
どこよりもきれいにしたい思いは人一倍、いや魚人一倍の熱血漢!そんな彼がいつも通りの水P中に幼馴染の二人と会話することで勇気づけられ、更なる成長を遂げ
ようとする最中、またしても彼に纏わる事件(?)勃発!新たなる試練を迎えるニューヒーロ―に輝かしい未来は約束されるのでしょうか?(ちと誇張し過ぎかな?JAROに報告しないでね!)さっさと話しを進めていきましょう!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-21 00:00:00
18251文字
会話率:38%
高校一年生の桃は、幼馴染の楓花から誘いを受けていた。それは、近頃街で見つかるという変死体の原因を究明すること。
楓花の推論に疑問を抱きながらも彼女の懇願に応えることにした桃は、夕方の自然公園に向かい、楓花の属するオカルト同好会の面々と対面
する。自己紹介、今回の活動の経緯、それらについて会話を交わした後で、一同はかくれんぼをすることになる。
ここより語られるは、その最中に起こった非現実的な出来事である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 18:31:32
31557文字
会話率:47%
レジーナ・ヴォルケは魔法が全ての国で生まれた男爵令嬢だった。両親はとても優秀な魔道士で貴族階級としては底辺であったが、様々な人から尊敬され国から何度も勲章を賜るような人たちだった。けれど、レジーナには魔法の才能がない。
遅くにできた娘を
両親は可愛がり多くの魔法を教えたが、レジーナはほんの些細な魔法しか使えなかった。両親に似て魔力量が豊富だった彼女が魔法を使えないのはおかしいと、両親もその友人たちも原因をさぐったが分からない。そんなある日、レジーナの両親はモンスター討伐を依頼され帰らぬ人となってしまう。
レジーナは碌に魔法も使えない無能な娘と皆から蔑まれるようになった。両親の友人たちは守ってくれたが、それでどうにかなる問題ではなかった。そうやって鬱々とした毎日を送っていると、国王から直々に勅命を受けることとなる。魔王国と呼ばれる魔族の国、ヒンメル王国へ行けと。
どんな場所であってもここよりはましだと飛び込んだヒンメル王国で、レジーナは思ってもみていなかった厚遇を受けた。魔王と恐れられたアラン・ヒンメル国王も何故か彼女に優しい。何か裏があるのだろうか、いや、かなり分かりやすいぞこの人。別に怖くも何ともない。あまりにも簡単に国の問題を解決してしまった上に、魔法まで使えるようになったレジーナは簡単だったが故に自覚に乏しい。段々とアランが気になってくるが、自分が相手にされるなどとは思ってもない。しかしアランは。
自己肯定感が底い男爵令嬢と魔力が多すぎて怖がられる王様と絶対二人くっつけるマンな騎士のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-04 22:46:50
85550文字
会話率:70%
世界大戦によって多くの人々が死に絶え、『わたし』はただ独り都市に取り残された。
『エデン』。楽園の名を持つ天使は、永い間ずっと、ただ一人の帰りを待っている。つらくも孤独な毎日――そんなある日、空から一人の少年が降ってくる。
背中の翼を広げ
、空へと飛び立ったエデンにかけられた言葉は――
「やあ天使――僕を迎えに来てくれたのかい?」
不遜に笑う少年――『イオン』の肌はひどくただれ、体の多くを包帯で覆っていた。そんな痛々しい姿でエデンに笑いかけると、彼は一つの提案を押し付けてくる。
「僕が死ぬのを見届けてくれ。それまでは君と一緒にいることにするから」
あまりに言い草にエデンは言葉を失うが、すべての歯車はここより回り出す。
促されるままにエデンは都市の過去を語り始める。かつて天使でなかったエデンが体験した出会いと別れは、いつしか現在の二人へと繋がっていく。
これは、喪失の先に残された――最後の希望の物語。
――――
誰も気づかれずに終わってしまった物語の、最後の一ページを君に捧ぐ。
もし興味があれば、この物語を辿ってほしい。
結末はまだ、記されてはいないけれど――君の好きなハッピーエンドだといいね。
レオン・カノープス
※こちらの作品は、「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-29 19:27:49
127586文字
会話率:52%
この作品はpixivにも同じタイトル、同じ作者名で登録しています。
最終更新:2021-07-03 18:31:11
641文字
会話率:0%
娘と最後に会話をしたのはいつだったろうか……。
未婚ながら父親である松田春秋と娘の牧村こより。
そんな不器用な親子が徐々に言葉を交わすようになったキッカケがお隣さんだった。
最終更新:2021-06-11 18:34:13
59221文字
会話率:54%
見た目も中身も平均的な中野龍一、三十八歳。居心地のわるい社内で、本日とうとうキレました。我ながら、怒り方まで平均的。しかし、状況は一変した。色のない世界で、見知らぬ赤ん坊を世話することに。自分の精神を疑いながらも、未知の子供に傾倒していく。
なにしろ可愛い。間違いなくその成長は、オレの感情と連動している。ついに、一足飛びに大人になった彼女の目的があきらかになって。気付けば、オレは転生していた。最下層だが、ある意味、楽園。どこより平和な場所でちょっと危険な目にあうのは、オレにだけへそがあるせいか? 人ならぬ能力も、オレにかぎって種類が豊富で、より強力。知りたいことは知りたいが。わからなければ、わからないままでかまわない。だいぶ変わった仲間もできた。誰をうらむでも呪うでもなく。前世の知識で小金を稼いで、気楽に生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 07:00:00
324962文字
会話率:46%
主人公の深瀬那由多(ふかせ なゆた)は現実世界で悠々自適な「魔法少女生活」を謳歌していた。
そんな彼女はまさかの異世界転移を経験する。
魔法少女なんだから異世界でも最強だろう、そう思っていた彼女だが、転移先の異世界では魔法少女の力はた
だのデバフでしかなかった。
故に、彼女は決意する。
「ぜっっったいに! 異世界ではもう変身しませんっ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 20:45:03
1237文字
会話率:11%
プラナは、日々の生活に疑問を抱いていた。この薄暗い場所でずっと生活してきたが、誰もその事には疑問を持たない、当然と言えば当然か、生まれた時からこの場所に居るのだから。
ある日プラナは、クラスメイトのタットから興味深い話を耳にする。
ここ
は、地下深くにある街で実はここよりずっと上の方には天上界と呼ばれる別の世界が存在しているのだと。
プラナは、その真相を確かめるべく動くのだったが、そこで衝撃の事実を目の当たりにする事になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-11 22:00:00
11860文字
会話率:65%
平均以下の人生を送る、一ノ瀬明は一人暮らし、コンビニでバイトをする極普通の男。
彼は同じバイト先にいる同い年の木本榛名に恋を抱いていたが、ある日飼っていたネコを
かばい死んでしまう。
特に未練もない明は、そのまま死を受け入れようとするが自分
の死んだ姿を見て泣いてくれている榛名に思いを馳せ、生き返りたいと願う。
そんな明の前に現れた謎の光、そいつの話によればここより遠い星で活躍すればなんと、生き返らせてあげるとのこと、明は榛名のため転生することを決意したのだが・・?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-21 12:00:00
151126文字
会話率:67%